Virtual Reality and its Application
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空間情報処理特論
~第四回~
空間情報のヒューマンインタフェース③
ディスプレイシステム(人の感覚と力触覚)
ディスプレイシステムの役割
「人間の感覚器に,現実世界が与
えるのと同様な感覚刺激を与える
こと」
人間の感覚すべてが対象となる
人間の感覚
特殊感覚
視覚,聴覚,味覚,嗅覚,前庭感覚(平衡感覚)
体性感覚
皮膚感覚
触圧覚,温覚,冷覚,痛覚
深部感覚(固有受容感覚,自己受容感覚)
運動覚,位置覚,深部圧覚,深部痛覚
内臓感覚
有機感覚(空腹感,吐き気など),内臓痛
脳の役割
大脳皮質
前頭葉,頭頂葉,後頭葉,
側頭葉
脳幹
視床(大脳への入力ゲート)
外側膝状体:視覚情報
内側膝状体:聴覚情報
視床下部:情動,自律神
経
小脳
協調運動,俊敏な運動の円
滑な制御
脳の役割
Brodmannの脳地図(1909)
前頭葉
頭頂葉
第1,2,3野(知覚領野)
体性知覚,内臓知覚
側頭葉
第4野(運動領野)
手,足,顔などのコマかで巧みな運動
第8野(前頭葉眼球中枢)
両側眼球の随意的共同運動
第41野(一次聴覚領野)
聴覚中枢,音の鑑別,認識
第22野(Wernick領)
言語理解
後頭葉
第17野(一次視覚領野)
色,形,動き,明るさ
第18野(二次視覚領野:後頭葉注視中
枢)
対象を注視,追跡する眼球運動中枢
触覚ディスプレイ
人間は鉄の玉をどう認識するか?
触れる事で形状を知る
皮膚?
表面の細かいパターン(テクスチャ)は?
皮膚?
深部?
深部?
「金属」という認識は?
触覚ディスプレイ
人間は鉄の玉をどう認識するか?
触れる事で形状を知る
表面の細かいパターン(テクスチャ)は?
Haptics(触運動知覚)
「金属」という認識は?
を感じる皮膚感覚による
触覚と感覚受容器
皮膚感覚(触圧覚)
触覚
マーケル触盤(変位)
マイスナー小体(速度)
ルフィニ小体(変位)
圧覚
ルフィニ小体
パチニ小体(加速度)
触覚と感覚受容器
固有受容感覚
運動覚,位置覚
筋肉内の感覚受容器
筋の
情報を延髄経由で中枢に伝達
筋の
情報を中枢に伝達
皮膚感覚のディスプレイ
触れた,触れないの判定
Cyber Touch
データグローブ+振動子
各指+手のひら(6カ所)
振動周波数125Hz
皮膚感覚のディスプレイ
マーケル触盤,マイスナー小体,パチニ小体,ルフィ
ニ小体を,実際のモノをさわったときと同様に反応さ
せる
受容器のところだけは同じ振動になるような振動を作
る(現在のところ不可能)
で直接的に受容器を刺激する(
)
×すべての受容器に
○
からの
を埋め込む
刺激
の特異性や
の違
いから選択的刺激可能(3種類について)
(舘研究室,東大)
深部感覚のディスプレイ
形状を感じ取れるような触覚再現装置
装着型
手指に装置を装着,
する事で物体の存在感を作り出す
把持型
器具を手にしたときの,その器具による触感だけを作
り出す
遭遇型(研究中)
バーチャルな模型(素片)を置き,
事で物体の存在感を実現する
指の動きを検知して素片が
動く
素片の移動や回転などで
を表
現する
深部感覚のディスプレイ
装着型
Cyber Grasp
手指の動きを計測す
るとともに深部感覚を
提示
深部感覚のディスプレイ
装着型
PHANToM
(SensAble Technologies)
指先への深部感覚提示
6自由度
ペンの位置と姿勢を計測す
るとともに深部感覚を提示
深部感覚のディスプレイ
装着型
問題点
常に装置をつけているため,装置の
や装置の
が常に感じられる
純粋に「
」感覚
を作り出す事が難しい
力をかけるモーターの応答限界
や
い
の表現が難し
深部感覚のディスプレイ
遭遇型
Shape Approximation Device (SAD) による形状表現
平面や曲面の表現
エッジの表現