最終発表 資料 (Powerpoint) 1.42MB - 都市計画DocumentSV

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学内バス廃止に伴う
代替案の検討
担当教員 石田東生
TA
宮崎文生
社会工学系都市交通研究室
都市計画実習 交通班
宮原大樹 市橋尭行 潮田將
大平貢
関根喜雄 瀬谷創
藤内伸吾
学内バスデータ
昭和52年11月運行開始以降
→ “学内の足”として親しまれてきた
・年間輸送者数
・年間費用
・乗客1人あたりのコスト
・運行台数
・運行体制
・運転手人数
99,531人
約4,341万円
約436円
5台
45便(内回り23便/外回り22便)
6名
(平成15年度データ:総務課より)
来年以降は、現行どおりの運行が困難。
本研究の目標
・学内バス廃止理由
①定年退職する運転手の増加
②不補充の原則
・問題提起
(人)
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
平成14年度の駐車場ゲート化
→ 学内バス利用者数増加
自動車依存による大気汚染等の環境問題
年間総乗降者数
駐車場ゲート化の影響
H11 H12 H13 H14 H15
目標:より少ないコストで、より質の高い
学内連絡バスサービスを構築する。
代替案の提示
 目標達成のための5つの代替案
Ⅰ.委託運行(ワンコインバス)
①運転手のみの委託
②車両を含めた運行委託
代
替
案 Ⅱ.関東鉄道バスの既存路線を活用(基本的に現在と同便数・同ダイヤ)
の
③100円ワンコインバス
提
示
④パス希望者のみが任意にパスを購入
⑤パスを筑波大学関係者全員に購入してもらう
*パスとは筑波大学関係者のみに発行される格安定期のことで、
一定期間に一定額で大学中央-センター間を何度でも利用可能。
調査概要
5つの代替案を検討するために様々な調査を実施。
中間発表前までの調査
最終発表までの調査
・総務課への資料請求
・関東鉄道株式会社への
ヒアリング調査
・関東鉄道バスでのプレ調査
調査期間:5月8~10日
サンプル数:153
・市役所への資料請求
・関東鉄道バスでの本調査
調査期間:5月22~25日
サンプル数:956
・総務課への資料請求
・学内バスでの聞き取り調査
調査期間:6月2日、4日
7日、8日
サンプル数:318
調査概要
 運行にかかる費用面からの比較





関東鉄道バスへの乗り込み調査
関東鉄道株式会社へのヒアリング調査
総務課への資料請求
市役所への資料請求
学内バスへの乗り込み調査
 乗客の支払い意思の確認
 学内バスへの乗り込み調査
関東鉄道バスへの乗り込み調査
 調査期間:5/22(土)~5/25(火)
 調査概要
 関東鉄道バスに乗り込み、聞き取りによる
乗客の属性調査
 調査目的
 関東鉄道バスの利用実態
(筑波大学関係者の支払い運賃 etc.)
⇒我々が提案するパスサービス導入において
パスの価格設定を行うため。
関東鉄道バスへの乗り込み調査
 調査結果(n=956)
フリー
主婦 ター その他
自営業
6% 2% 5%
1%
会社員
12%
公務員
4%
その他
の学生
10%
図4 乗車人数割合
乗車人数割合
401~
610円
36%
関係者
60%
201~
400円
23%
0~200
円
41%
関係者の
支払金額別割合
パスの価格設定
 減収分算出
関東鉄道株式会社は民間企業
パスサービス導入には、損失<利益が必須条件
上記を満たすようなパス価格の設定が必要
損失額(減収分)を計算することでパス価格を試算
減収の試算
 減収分算出方法
※ 大学中央~土浦駅の場合
大学中央
(通常運賃) -
610円
土浦駅
センター
(大学中央~センターを0円とした運賃) =
-
510円
260円
0円 運賃:610円
=
(減収分)
100円
510円
この運賃を、筑波大学中央~つくばセンターの運賃と
そして筑波大学中央~つくばセンターの運賃収入を
この金額を関東鉄道バスの減収分とする
筑波大学中央~土浦駅の通常の運賃は610円
つくばセンター~土浦駅の運賃の2つに分ける
0円とし、その運賃を通常運賃から差し引く。
減収の試算
 計算手順
朝
平日
大学中央発
×
昼
休日
×
=12(通り)
大学中央行
夜
計算の精度を上げるため、まず調査期間を上記の
ように12区分に分割する。そしてそれぞれの区分
について筑波大学関係者の減収分を計算する。
減収の試算
 乗客全体への拡大
先ほど計算した減収分は、あくまで
調査できた大学関係者のみの金額なので、
それを大学関係者の乗客全体に拡大する。
 拡大方法
先ほど分けた12の区分ごとに拡大倍率を
算出し、減収分と掛け合わせる。
拡大倍率=総運行便数÷調査便数
減収の試算
 調査できた乗客の減収分と拡大倍率
大学中央発
休日
拡大倍率
平日
拡大倍率
大学中央行
朝
昼
夜
朝
昼
夜
\8,050
×4.47
\9,160
×4.84
\4,320
×3.23
\1,850
×6.36
\6,180
×5.00
\10,150
×4.00
\4,790
×3.70
\5,100
×10.67
\7,410
×5.33
\19,930
×4.53
\3,280
×9.20
\4,160
×7.00
減収の試算
 大学関係者の乗客全体
大学中央発
朝
昼
大学中央行
夜
朝
昼
夜
休日
\35,984
\44,334
\13,954
\11,766
\30,900
\40,600
平日
\17,723
\54,417
\39,495
\90,283
\30,176
\29,120
減収の試算
 月、年単位への拡大
これにより得られた調査期間内における
減収分を月、年単位に拡大する。
 月単位への拡大(2004/5)
日数
調査
日数
比率
調査期間内
減収分
拡大後減収分
休日
13
2
6.5
177,538
1,153,994
平日
18
2
9
261,214
2,350,928
 年単位への拡大
月間減収分×12=年間減収分
月間減収分
3,504,922
減収の試算
 計算結果
 筑波大学関係者の減収分
調査期間全体(4日間)
438,752円
月間
3,504,922円
年間
42,059,059円
パスの価格設定
 任意パス購入人数の試算
年間延べ
利用者数
(大学関係者)
÷
1人当たり
年間乗車回数
=
年間
実利用人数
(大学関係者)
年間総輸送人員×筑波大学関係者割合
年間延べ乗車回数÷調査人数
年間延べ利用者数
1人当たり
(大学関係者)
年間乗車回数
調査人数に占める
頻度ごとの調査人数×乗車頻度(回/年)
大学関係者の割合
パスの価格設定
 任意購入(希望者のみが購入)
先ほどの計算式から、
購入希望者を3,443人と仮定する。
その価格は
1人当たり年間12,216円(月額1,018円)
42,059,059÷3,443= 12,216
年間減収分
購入人数
パスの価格設定
 強制購入(大学関係者全員が購入)
1人当たり年間2,193円(月額183円)
42,059,059÷19,176=2,193
年間減収分
筑波大学関係者数
学内バスへの乗り込み調査
 調査目的
 希望存続方法&パス料金の許容上限値の調査
(いくらまで払ってよいか)
学内バスの利用者(=需要者)は何を求めているのか?
パスサービスなのか?それとも他の代替手段なのか?
 南回りルート・一の矢地区の現状把握
<参考>現在の関東鉄道バスの状況
本数が少ないのは需要が無いから
南回りルート:ほとんど無い状態(1便/日)
<需要があればすぐにでも対応する>
一の矢地区:1日平均2.9便/時(他の地区:平均6.9便/時)
(関東鉄道株式会社へのヒアリング調査より)
学内バス調査内容




学内連絡バスサービスの希望存続方法
個人属性(学群生・院生・教員・職員・研究生etc.)
乗車・降車場所
目的
→学外からの通勤・通学、学内の移動、帰宅、私事etc.
 学内バス利用頻度
 現在持っている交通手段(自動車・自転車・バイク)
 学内バス廃止後の使用交通手段
学内バス調査内容&結果
希
望
存
続
方
法
の
調
査
100円
ワンコイン
バス
任意パス
100円
ワンコイン
学内バス
廃止
任意パス
路線
学内バス(図情⇔内回り・外回り⇔図情)
4%
関鉄の路線
23%
20%
運
行
形
強制パス
関東鉄道バス
100円
態
関鉄の路線
(つくばセンター⇔筑波大学中央)
22%
強制パス
ワンコイン
関鉄の路線
31%
図5 学内バス乗客全体の希望存続方法
(n =3 1 8 )
学内連絡バスサービスの廃止
学内バス乗り込み調査の結果
 パス料金の許容上限値(いくらまで払ってよいか)
 任意パス:平均1,232円/月
 強制パス:平均1,198円/月
80
67
60
人 40
36
24
22
20
15
0
~4 9 9
1 0 0 0 ~1 9 9 9
円/月
図4:パス許容上限値分布(n=164)
3 0 0 0 ~5 0 0 0
学内バス乗り込み調査の結果
 学内バスの現状把握
一学
9%
三学
12%
一の矢
合計
10%
会館
3%
体芸
3 % 図情
22%
南回り
本部 合計
北駐車場1 0 %
5%
2%
医専
11%
平砂
9%
追越
4%
図 6 - 1 :バス停需要(n = 3 1 8 )
南回り
内訳
天久保池・南駐車場
合宿所・松美池・大学公園
一の矢内訳:一の矢・農林技術センター
南回りルートの需要:5%
学内バス:45便/日
関東鉄道バス:1便/日
つくばテクノパーク大穂行9時台
合宿所→大学公園区間のみ走行
学内バスの廃止で
不便を強いられる人がいる
医学専門学群~本部の
事務連絡を使う職員など
学内バス乗り込み調査の結果
 学内バスの現状把握
一学 会館
三学 0 % 8 %
4%
一の矢
合計
30%
体芸
0%
一の矢地区の需要:10%
(外国人のみでは30%)
図情
22%
平砂
南回り
12%
北駐車場
合計
本部
0%
8%
0%
医専
4%
追越
12%
図6 - 2 :バス停需要
(外国人のみ、n = 2 6 )
一の矢地区の需要は無視できない
学内バス :8時台→6本/時
その他の時間→4本/時
関東鉄道バス:平均2.9本/時
関東鉄道株式会社に
便数の増加を要請する必要性
代替案の比較
現行の学内バス
(参考資料)
年間総
コスト
約3,425万円
(平成16年度試算)
委託運行
(100円ワンコインバス)
①運転手
のみ委託
②車両込み
の委託
約3,928万円
約2,972万円
プロジェクト
チーム調べ
プロジェクト
チーム調べ
△
○
関東鉄道バスの既存路線を活用
③100円
ワンコイン
④任意パ
⑤強制パ
約4,206万円(減収分)
△
4500
4000
3500
3000
万
円2500
/ 2000
年
1500
1000
500
0
学内バス
運転手のみ委託
車両込みの委託
関東鉄道バスの活用
図:年間総コスト比較(学内バスを基準として)
代替案の比較
現行の学内バス
(参考資料)
委託運行
(100円ワンコインバス)
①運転手
のみ委託
②車両込み
の委託
関東鉄道バスの既存路線を活用
③100円
ワンコイン
④任意パ
⑤強制パ
現行の学内バスと同等
5時台(平日)~22時台
6時台(休日)~22時台
△
○
平日のみ
長期休業中
間引き運転or運休
現行の学内バスと同等
年間365日(毎日)
△
○
運行
本数
45便/日(平常運行時)
20便/日(間引運転時)
現行の学内バスと同等
平日:226便/日
休日:209便/日
△
○
運行
ルート
図書館情報専門学群
~一の矢の循環
現行の学内バスと同等
つくばセンター~筑波大学中央
△
○
運行
時間帯
8時台~18時台
運行
期間
運行ルート
 現在の学内バスの場合
運行ルート
 現在の関東鉄道バスの場合
つくばセンター
代替案の比較
現行の学内バス
(参考資料)
輸送
人員
大型:1台
中型:4台
環境
負荷
関東鉄道バス
+学内バス5台
委託運行(100円ワンコインバス)
①運転手
のみ委託
②車両込み
の委託
大型:1台
中型:4台
中型バス:5台
基本的に大型バス
○
○
◎
関東鉄道バス
+学内バス5台
関東鉄道バス
+中型バス5台
関東鉄道バスのみ
△
△
○
運転手のみ委託
0
10
CO2 20
排出 3 0
減少分 4 0
(t/年) 5 0
60
70
関東鉄道バスの既存路線を活用
車両込みの委託
③100円
ワンコイン
④任意パ
関東鉄道バスの既存路線を活用
0
約10t
CO2約60tとは…
東京ドーム約1杯分に相当
図7 :1年間あたりのC O
⑤強制パ
2 排出減少分
約60t
代替案の検討
委託運行の場合(100円ワンコインバス)
①運転手のみ委託
運転手の問題
実現可能:人材派遣会社から運転手派遣の場合のみ
労働条件
1日8時間
月20日間
サービスレベル:現在の学内バス以下になる可能性
運賃:無料→100円にUP
利用者にとって不利益な部分が多い
代替案の検討
委託運行の場合(100円ワンコインバス)
①運転手のみ委託
採算性の問題
年間利用者数
99,531人
(平成15年度)
②車両込みの委託
約2,000~3,000万円の赤字
×
運賃
100円
=
運行収入
約1,000万円
共通
運行経費
約3,000万円
~
約4,000万円
①運転手のみ委託 サービスレベル:現在の学内バス以下になる可能性
②車両込みの委託
:現在の学内バスと同等
運賃:共に無料→100円にUP
①運転手のみの委託
②車両込みの委託
の実現は難しい
これでは利用者増加は期待できない→採算性は見込めない
代替案の検討
委託運行の場合(100円ワンコインバス)
平成17年度秋にTXが開通される
考察できる可能性!
①TXを利用した通勤・通学範囲の拡大
②学生の移動距離・遠出頻度の増加
つくばセンターの利用価値の上昇
筑波大学内からつくばセンターまでの移動手段が必要
関東鉄道バス(路線)を活用した方が望ましい
総合評価
委託運行(ワンコイン)
代替案
運転手のみ
車両込み
年間費用
△
〇
関東鉄道バスの既存路線の活用
ワンコイン
任意パス
△
運行時間帯
△
〇
運行期間
△
〇
運行本数
△
〇
運行ルート
△
〇
アナウンス
△
○
〇
輸送人員
○
○
◎
環境負荷
△
△
〇
総合評価
△
△
◎
強制パス
代替案の検討
関東鉄道バスの活用(100円ワンコインバス)
 100円ワンコインバスでの問題点
 大学中央⇔センター間の利用者しか、恩恵を受けない
(センター以降に行く場合、損害が生じる可能性あり)
 運賃支払方法が複雑 大学中央~センター:ワンコイン
センター~各駅
:対km方式
(例)
大学中央
桜町四丁目
センター
現行運賃:580円
100円
+
510円
=
総額:610円
代替案の検討
関東鉄道バスの活用(任意パス)
 希望存続方法
 乗車頻度が高い人:パスサービスを希望
 乗車頻度が低い人:ワンコインバスを希望
年1 回
1%
年に
2 ,3 回
1%
雨の日
のみ
10%
初めて
5%
その他
2%
毎日
22%
2 ,3 ヶ月
に1 回
週3 ,4 日
3%
19%
週1 ,2 日
月1 ,2 回
22%
15%
図5-1:学内バス利用者の利用頻度
(n=318)
強制パス
24%
任意パス
30%
廃止
0%
ワンコイ
ン(学内
バス路
線)
19%
ワンコイ
ン(関鉄
バス路
線)
27%
図5-2:希望存続方法
(週1回以上利用、n=199)
代替案の検討
関東鉄道バスの活用(任意パス)
強制パス
16%
任意パス
10%
廃止
0%
ワンコイ
ン(学内
バス路
線)
45%
乗車頻度が高い人:パスサービス
乗車頻度が低い人:ワンコインバス
乗車頻度の高い人のみがパスを購入
パスを購入する人数が少なく、
1人当たり負担額が大きくなってしまう
ワンコイ
ン(関鉄
バス路
線)
29%
パス購入人数が減る
図5-3:希望存続方法
(雨天日のみの利用、n=31)
任意パスを提案することは困難
関東鉄道バスの活用法の選択
Ⅱ.関東鉄道バスの活用
③100円ワンコインバス
代
替
案
の
検
討
④パス希望者のみが任意にパスを購入
⑤パスを大学関係者全員に購入してもらう
交通班としての提案
様々なアプローチから代替案を検討した結果、
筑波大学関係者全員に
年間2,400円(月額200円)の
パスを購入してもらい
(学生:授業料に上乗せ
教職員:お給料から天引きetc.)
関東鉄道バス(大学中央-つくばセンター間)を
何度でも利用可能
という提案に結びつきました!
運行ルート
 交通班が推薦する
新たなバスルート!?
つくばセンター
今後の展望
2005年度から新学内交通システムを実施することを
目的としたプロジェクトチームに引き継がれます。
新学内交通システム検討プロジェクトチーム
(主査:石田 東生教授)
社会工学系都市交通研究室
全学学類専門学群代表者会議
社会工学類 都市計画実習 交通班
多くの筑波大学関係者が満足できる“交通システム”が確立さ
れることを期待しています!
To Be Continued...