船の最後

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Transcript 船の最後

~船の最後~
船はどんな最後を迎えるのか・・・
82118114 武藤豊明
Contents
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ふたつの道
船舶解体を行っている地域
船の墓場と呼ばれる地域
The Shipbreakers
まとめ
ふたつの道
廃棄することが決定された船には
ふたつの道がある。
1. 解体され資源として再利用される。
2.バ 放置され朽ち果てるのを待つ。
ン
グ
ラ
デ
ィ
ッ
シ
ュ
カムチャツカ半島
バングラディッシュ
ニューヨーク・スタッテン島
船舶解体を行っている地域

日本・インド・インドネシア・バングラディッ
シュ・ロシア・中国.etc.
– 造船を行っている国以外では、主に発展途上
解体作業をしている
国や貧困を抱える地域で船の解体作業は行
主な地域
われている。
GoogleMapでの検索結果
船舶解体を行っている地域
Table 1. Ship scrapping by country 1996-1998
(All figures in million dwt tonnes)
countury
1996
1997
1998
India
8.9
7.6
8.5
Bangladesh
4.4
2.9
5.2
Pakistan
2
0.8
2.7
China
0.2
0.2
1.4
Others
2.3
3.8
2.6
Total
17.9
14.5
20.4
Source: Iron & Steelscrap and Shipbreakers Association of India), citing Lloyd’s List
船舶解体を行っている地域
日本での解体作業はほとんど機械化され
ている。
そういった設備を持たない地域ではどう
やって作業を行っているのだろうか。
–
詳しくは後ほど。
船の墓場と呼ばれる地域
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ロシア・中国・東南アジア・カリブ海・北欧・
インド.etc.
– 船の墓場と呼ばれる地域は意外にも綺麗なイ
メージのあるカリブ海や北欧にも存在する。
船が放置されている
– 都市の近くに位置する所もあるようだが、人目
地域
のつかない所が多いようだ。
– 最近の北京オリンピックの影響で屑鉄の価格
が上昇し、現在のところ放置船は解体される
方向にある。
余談その1

1960年代には世界第4位の面積を誇って
これがアラル海
いた湖、アラル海をご存知でしょうか?
解体された
部分
剥ぎ取られた
部分
しかし、先ほど言ったように近年の世界的鉄不足の影響でこの永久に放置され
このまま廃船がなくなれば、この沙漠の広がる地に世界最大級の湖があったことな
上の写真でも船首部分や船側部分が切り取られています。
過剰な灌漑の影響によりものすごいスピードで収縮を続けるアラル海の湖岸に
るはずだった船が解体され消えていっています。
んて忘れてしまうかもしれません。
は、湖に逃げられ動けなくなった幾つもの船が数十年間放置されたままになっ
ていました。
船の墓場の写真
The Shipbreakers
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バングラディッシュの
船舶解体に携わる人
達について詳しい記
事があったので、そ
の一部を他からの補
足を交えながら紹介
する。
The Shipbreakers
•バングラディッシュのチッタゴンで

Shipbreakersとは船舶解体作業に携わる人
船舶解体と言う作業を
達のことである。
どんな人が?
どんな所で?
どうやってる?
という視点で説明する。
The Shipbreakers
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どんな人が?
– バングラディッシュのチッタゴンで船舶解体作
業などの危険な仕事につくのはチッタゴンより
もさらに貧しい国や地域から移住してきた人
達である。
– 靴すら履いていない人も多い。
The Shipbreakers

どんな所で?
– チッタゴンは青い海、青い空、広い浜に椰子
の木がはえる南の国である。
– しかし、遠くを見渡すと山のような複数の赤黒
い影とそれに群がるアリのような人影が動い
ている。
– 足元をよく見ると砂には鋭い金属片や錆びた
鉄くずがたくさん混じっている。
The Shipbreakers
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どうやってる?その1
– 日本では専用の重機等で作業するが、ここに
そんなモノはない。
– 使えるものはガスカッターと使い古した金鎚と
いつ切れるか分からないロープ。
– 廃船から調達したワイヤーやチェーンも使い
方次第で立派な道具になる。
The Shipbreakers
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どうやってる?その2
– 基本戦術は1つだけ・・・人海戦術。
– まるで獲物に群がるアリのように巨体を解体し、
肩に担いで運んでゆく。
– スローガンは「1日1隻・死者1人」
– ただ餓死するよりは、、、生きる努力をするほ
かない。
The Shipbreakers
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どうやって?その3
– 作業中の事故で死ぬことが多い。
– 生きるために働くが、働けば働くほど命が削ら
れる。
– 残留化学物質やアスベスト、PCBs、Air
pollution etc…が体を蝕む。
余談その2
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解体現場で起こる事故
どんなことになろうとも(たとえ死んだとしても)、会社
事故に遭い負傷した人でも、生きるために仕事が続
– チッタゴンでは毎日のように爆発・崩落・落下・
けられるなら無理をして仕事をします。
から毎月の給料以上の支給はありません。
中毒死等の事故が起こっています。
– 被害者はどうなるのでしょうか?
仕事が続けられないほどの負傷をした人は職を辞め
事故は調査もされず、記録もされず、隠蔽されます。
させられてしまいます。
被害者の家族にさえ死亡が知らされないこともある
のです。
The Shipbreakers
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話が少しそれたが、要点は次のようになっ
ている。
– 船舶解体は危険・環境汚染を伴う。
– 作業が危険、屑鉄は安い、ゆえに先進国では
産業として成立しにくい。
– そのため外国の貧しい人々が犠牲になる。
まとめ
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その1
以上をまとめると次のようになる。
1. 廃船には2つの道がある。
–
解体 or 放置。
2. 解体は危険を伴い、貧しい人々が犠牲に
なっている。
–
例:バングラディッシュ・インド
3. 放置船は環境破壊に繋がる。
–
残留化学物質による汚染
まとめ
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その2
大学の講義でも習ったように、日本は世界
の船の半分近くを造っている。
ということは世界中に放置されている船の
半分は日本で造られたものといっても良く、
チッタゴンで毎日のように貧しい人を死に
至らしめているのも半分は日本で作られた
ものである。
まとめ
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その3
日本が造船大国で技術力が世界一だと
言っても、船を生み出す国として後始末が
できないようでは格好がつかない。
設計者は自分の設計した製品が時代の流
れに上手く乗っていればどんなものを作っ
ても許されるかもしれないが、そこに自分
の志を一つでも加えて物を作っていかねば
ならないと感じた。
参考資料
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mg_1084158_47575831_6%3F1231259214&imgrefurl=http://blogs.yahoo.co.jp/hello5morning/47575831.html&usg
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http://blog.goo.ne.jp/jrak/e/4b44065de5e901953bcc32e8495537a3 etc.
Thank you for
your kind listening .
Fin.