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レーザースキャナーによる地形計測と防災
(有珠山への適用事例について)
独立行政法人土木研究所
土砂管理研究グループ(火山・土石流)
レーザー測量の目的
危険区域予測図作成のフロー
・不安定土砂量の正確な把握
泥流ハイドログラフの設定
数値化地形の作成
・泥流氾濫シミュレーションのための
最新の詳細地形情報の取得
数値シミュレーションの実施
泥流ハザードマップ
火山噴火災害危険区域予測図作成指針
平成4年国土庁防災局
より抜粋(一部加筆)
有珠山におけるレーザー測量
1回目
計測日 :平成12年3月31日(噴火開始直前)
計測範囲:有珠山西部
版権
:北海道庁
2回目
計測日 :4月26日(噴火開始後4週間経過時点)
計測範囲:有珠山全域
版権
:建設省土木研究所
洞 爺 湖
有 珠 山
噴 火 湾
計 測 条 件(平成12年4月26日計測時)
項目
仕様
計測範囲
27km2
対地高度
500
対地速度
50 ~ 100km/hr
レーザー発射回数
25,000Hz
レーザー波長
1064nm
スキャン回数
25Hz
スキャン角度
22.6 °
ビームモード
Narrow beam
~ 900m
Last pulse mode
サンプリング数
1000 points/scan
推定測定精度
30 cm
板谷川中流~下流部
小学校
西
山
川
熱泥流の氾濫状況
(2000年4月9日撮影)
洞爺湖
洞爺湖
西
山
洞爺湖小学校
川
みずうみ読書の家
西山団地
空中写真
2000年4月26日撮影
地形変化量図
2000年3月31日~4月26日にかけての変位
白 ← 沈下 ・ 隆起 → 黒
1.27~1.66 m
1.37~1.86 m
1.95~2.24 m
0.33~0.58 m
0.48~0.54 m
0.83~1.38 m
1.53~1.92 m
3.94~4.14 m
現地調査結果との比較
(2000年9月10日撮影)
3.68~3.78 m
ま と め
検討結果
DEMの差分により地形変化量を高い精度で計測することができた。
流域界の変化を捉えることができた。
泥流氾濫シミュレーションのための精密なDEMを迅速に提供できた。
5mメッシュDEM,3日間
西山川で発生した熱泥流の堆積厚を定量的に把握することが可能で
あった。
火山灰堆積量等の不安定土砂量を見積ることはできなかった。
火山灰の堆積厚 << 地殻変動量
今後の課題
視覚的な調査手法と簡単に共用できるようなレーザー測量システム
得られるDEMの精度に見合ったシミュレーション技術や、泥流ハイドログラフ推定手法