情報処理技術者試験と J科の授業カリキュラム

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情報処理技術者試験
2009
科目担当 松本 章代
情報処理技術者試験とは
学生でも
取得可能
2009/10/02
東京工業高等専門学校 情報工学科 OS2
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情報処理技術者試験とは
1.
2.
3.
4.
5.
6.
試験実施日: 春期試験(4月第3日曜日)
秋期試験(10月第3日曜日)の年2回
受験申込み: 春期試験(1月中旬から約1か月間)
秋期試験(7月中旬から約1か月間)
受験手数料: 5,100円(税込み)
すべての試験区分において成績の照会が可能
合格者には,経済産業大臣署名の合格証書を
交付
SW,FE,IPは,年2回実施
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他の資格試験との違い



情報処理系では唯一の国家試験
情報処理活用能力検定(J検),C言語検定など
他の学生向け検定は企業における知名度が低く
評価されない
一方、近年ベンダー系資格(MS,Oracle,Sun,
シスコなど)が企業で注目されているが以下の
理由から学生に求められる傾向にはない
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受験料が高額(数万円)
更新の必要がある
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1.対象者像

IT パスポート試験
 職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的
な知識をもち,情報技術に携わる業務に就くか,担当業
務に対して情報技術を活用していこうとする者

基本情報技術者試験
 高度IT
人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,
実践的な活用能力を身に付けた者

応用情報技術者試験
 高度IT
人材となるために必要な応用的知識・技能をもち,
高度IT 人材としての方向性を確立した者
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2.業務と役割

基本情報技術者試験 (FE)
基本戦略立案又は IT ソリューション・製品・サービ
スを実現する業務に従事し,上位者の指導の下に,
次のいずれかの役割を果たす。
1. 需要者(企業経営,社会システム)が直面する課題に
対して,情報技術を活用した戦略立案に参加する。
2. システムの設計・開発を行い,又は汎用製品の最適組
合せ(インテグレーション)によって,信頼性・生産性の
高いシステムを構築する。また,その安定的な運用
サービスの実現に貢献する。
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2.業務と役割

応用情報技術者試験 (AP)
基本戦略立案又は IT ソリューション・製品・サービ
スを実現する業務に従事し,独力で次のいずれか
の役割を果たす。
1. 需要者(企業経営,社会システム)が直面する課題に
対して,情報技術を活用した戦略を立案する。
2. システムの設計・開発を行い,又は汎用製品の最適組
合せ(インテグレーション)によって,信頼性・生産性の
高いシステムを構築する。また,その安定的な運用
サービスを実現する。
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3.期待する技術水準

基本情報技術者試験 (FE)
システムの設計・開発・運用に関し,担当業務に応じて次
の知識・技能が要求される。
1. 情報技術全般に関する基本的な事項を理解し,担当業務
に活用できる。
2. 上位者の指導の下に,システムの設計・開発・運用ができ
る。
3. 上位者の指導の下に,ソフトウェアを設計できる。
4. 上位者の方針を理解し,自らソフトウェアを開発できる。
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3.期待する技術水準

応用情報技術者試験 (AP)
システムの設計・開発・運用に関し,担当業務に応じて次
の知識・技能が要求される。
1. アーキテクチャの設計において,システムに対する要求を
整理し適用できる技術の調査が行える。
2. 運用管理チーム,オペレーションチーム,サービスデスク
チームなどのメンバとして,担当分野におけるサービス提供
と安定稼働の確保が行える。
3. プロジェクトメンバとして,プロジェクトマネージャ(リーダ)の
下でスコープ,予算,工程,品質などの管理ができる。
4. 情報システム,ネットワーク,データベース,組込みシステ
ムなどの設計・開発・運用・保守において,上位者の方針を
理解し,自ら技術的問題を解決できる。
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4.試験形式と試験時間

基本情報技術者試験 (FE)
午前
午後
9:30~12:00(150分)
13:00~15:30(150分)
多肢選択式(四肢択一)
80 問出題して 80 問解答
多肢選択式
13 問出題して 7 問解答
プログラム言語は、C・
COBOL・アセンブラ言語・
Java・表計算(平成21年度春
期試験から追加)から選択
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4.試験形式と試験時間

応用情報技術者試験 (AP)
午前
午後
9:30~12:00(150分)
13:00~15:30(150分)
多肢選択式(四肢択一)
80 問出題して 80 問解答
記述式
12 問出題して 6 問解答
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基本情報技術者の価値と評価
SE・プログラマとして就職する場合、取得して
いると非常に有利 ⇒ 客観的指標として有効
 企業によっては資格手当ての対象となる
 情報系の意欲的な大学生・専門学校生の取
得率はかなり高い

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合格率(平成21年春期基本情報)
全体の合格率
27.4%
 現役高専生の合格率
26.5%
 大学生の合格率
26.3%
<高専生は大学院生に次いで合格率が高い>

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基本情報技術者試験の特徴

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全問選択問題
午前・午後とも7割とれれば合格
とはいえ・・・
(たとえ高専で成績がトップの学生でもおそらく)
勉強しなければ受からない
出題傾向にクセがある
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過去問を過去3年間(6回)分、きっちりやって
理解・暗記すれば受かる
プラス、プログラミングの経験(適性)は必要
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出題範囲
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まずはIPAのサイトにあるシラバスを
確認してみよう
ただし各分野から均等に出題される
わけではない
どの部分から重点的に出題されるかは
シラバスでは分からない
どんな問題なのか、難易度もわからない
やっぱり過去問を解こう
やるからには2時間半、ぶっとおしでやって
時間配分に慣れること
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