集合調査

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Transcript 集合調査

調査法B
(心理カウンセリング学科・カウンセリング研究コース)
第4講
2007年10月19日
担当:岡田佳子
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調査法B 授業スケジュール(予定)
第1講
9月28日 ガイダンス
第2講
10月5日 講義1:質問紙法とは(質問紙法の特徴、他の研究法との比較)、質問紙作成の流れ
第3講
10月12日 講義2:記述統計と推測統計の復習、母集団と標本、サンプリングの方法
第4講
10月19日 講義3:調査の実施方法(実施方法の種類、依頼状、結果のフィードバック)
第5講
11月2日 調査票の作成1:テーマの決定・項目候補の収集・自由記述の収集
第6講
11月9日 調査票の作成2:質問項目の決定
第7講
11月16日 調査票の作成3:質問紙の作成
第8講
11月23日 調査の処理:調査票の点検、コーディング、データ入力、SPSSファイルの作成、チェック
第9講
11月30日 調査の分析1:項目の精選(基本統計量の算出、G-P分析、I-T相関)
第10講
12月7日 調査の分析2:項目の精選(因子分析1)
第11講
12月14日 調査の分析3:項目の精選(因子分析2)
第12講
12月21日 調査の分析4:信頼性の検討、尺度得点の算出
第13講
1月11日 調査の分析5:t検定、(分散分析)
第14講
1月18日 報告書のまとめ方
第15講
1月25日 予備日(レポート質問受付日)
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第4講
調査の実施方法
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今日の授業の予定
 実施方法の種類
 依頼状・回収率・倫理的な問題
 班に分かれて、テーマについて
の話し合い。
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1.実施方法の種類
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1-1.集団型
特徴:低費用で高回収率が期待できるが、特定
の集団に限られる
集合調査:対象者に一定の会場に集合して
もらい、調査者がそこへ出向いて、調査票の
配布・説明・記入・回収を行う方法。
宿題調査:調査票の配布・説明・回収は集
合して行い、調査票の記入は対象者が持ち
帰って行う方法。
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1-2.個別型
特徴:労力・時間はかかるが高回収率・質の高
い回答が期待できる
面接調査:調査者が対象者を戸別訪問し、
調査票にしたがって口頭で質問し、対象者に
回答してもらって調査者が調査票に記入し、
その場で回収する方法。
留置調査:調査者が対象者を戸別訪問し、
対象者の手元に調査票を一定期間留め置き、
回答を記入してもらい、後日回収する方法。
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1-3.間接型
特徴:広域で大規模な調査が可能
郵送調査:調査票の配布・回収を郵送で行
う方法。
委託調査:対象者にアクセスしやすい立場
にいる人・組織を通じて調査票の配布・回収
を行う方法(例:生徒に委託して両親に・病院
長に委託して医師、看護師に・担任に委託し
て生徒に)。
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演習:以下の長所と短所は、どの実施方法のものか考え
てみましょう
(集合調査・面接調査・留置調査・郵送調査)
長所:回収率が高い。回答の質が高い。
短所:費用と時間と労力がかかる。プライバシーに立ち入った質問はできな
い。質問量に制限あり。
長所:回収率、回答の質は面接よりはやや落ちるが、他の方法よりは高い。
質問内容や量に関する制限が少ない。
短所:回答者が必ずしも本人ではない可能性あり。
長所:時間・労力・費用など調査者の負担は小さい。一時に多くの回答を得
られる。回収率が高い。
短所:調査対象者は一定時間の拘束されるため負担。質問量に制限あり。
長所:広範囲に分散した個々の対象者から大量のサンプルを得ることが可
能。
短所:回収率が非常に低い。回答の質が落ちる。回収までに時間がかかる
。
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演習:以下の長所と短所は、どの実施方法のものか考え
てみましょう
(集合調査・面接調査・留置調査・郵送調査)
面接調査
長所:回収率が高い。回答の質が高い。
短所:費用と時間と労力がかかる。プライバシーに立ち入った質問はできな
い。質問量に制限あり。
留置調査
長所:回収率、回答の質は面接よりはやや落ちるが、他の方法よりは高い。
質問内容や量に関する制限が少ない。
短所:回答者が必ずしも本人ではない可能性あり。
集合調査
長所:時間・労力・費用など調査者の負担は小さい。一時に多くの回答を得
られる。回収率が高い。
短所:調査対象者は一定時間の拘束されるため負担。質問量に制限あり。
郵送調査
長所:広範囲に分散した個々の対象者から大量のサンプルを得ることが可
能。
短所:回収率が非常に低い。回答の質が落ちる。回収までに時間がかかる
。
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2.依頼状
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調査の原則:「説明と同意」
⇒調査に先立って、対象者に協力依頼状を配
布し、調査の説明をしておく必要がある。
(調査票の表紙に印刷してもよい)
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依頼状に記載する項目
(a)調査の目的・主旨、
(b)対象となった理由
(c)匿名か否か、データの処理と管理の方法
(d)結果の使用方法
(e)回収日・回収方法
(f)結果のフィードバックの仕方または謝礼
(g)調査主体と連絡先
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3.回収数と回収率
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回収数と回答率
回収数:因子分析を行う場合、項目数
の2~5倍の被験者を必要とする(田中,
1996※)
回収率:回収率が低い=調査票を配布
した集団の一部の意見のみを反映した
偏った結果。母集団の正確な姿を代表
しない結果に。
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回収率を上げる工夫
①簡単な構造、わかりやすいことば、多すぎな
い質問量の質問票をつくること。
②対象者に依頼状で調査の目的・結果の利用
を説明し、調査への感心を高める。
③謝礼をだす。もしくは、結果をフィードバックす
る。
④返信用封筒に切手を貼る。 …など
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4.倫理的な問題
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①説明と同意(インフォームド・コンセント)
説明
事前説明(依頼状や口頭による調査の説
明)・事後説明(結果のフィードバック)
同意
強制ではない。協力せずとも不利はない。
回答したくない場合は「無回」も許容。
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②プライバシーの保護
禁止されている項目
(例:学校で親の職業を聞く)
収集された資料の管理。破棄の際
にも十分注意。
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③質問内容の限界
質問内容:望んでいても手にすることの許され
ないものがあり、倫理的限界が存在する。
プライバシーにふれる質問は禁止
否定的認識が成立するような種類の質問は
避ける
(例:隣に座りたくない人はだれですか?)
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班別活動
これから、班に分かれて、調査のテーマにつ
いて話合う時間をとります。
1週休みになるので、次回(11月2日)までに、
ひとり1つ以上の文献(の該当箇所のコピー)
もしくは、論文をさがしてくることを宿題にしま
す。
次回、それらの資料をもとに、班で最終的な
テーマを決めてもらいます。
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調査法B 授業スケジュール(予定)
第1講
9月28日 ガイダンス
第2講
10月5日 講義1:質問紙法とは(質問紙法の特徴、他の研究法との比較)、質問紙作成の流れ
第3講
10月12日 講義2:記述統計と推測統計の復習、母集団と標本、サンプリングの方法
第4講
10月19日 講義3:調査の実施方法(実施方法の種類、依頼状、結果のフィードバック)
第5講
11月2日 調査票の作成1:テーマの決定・項目候補の収集・自由記述の収集
第6講
11月9日 調査票の作成2:質問項目の決定
第7講
11月16日 調査票の作成3:質問紙の作成
第8講
11月23日 調査の処理:調査票の点検、コーディング、データ入力、SPSSファイルの作成、チェック
第9講
11月30日 調査の分析1:項目の精選(基本統計量の算出、G-P分析、I-T相関)
第10講
12月7日 調査の分析2:項目の精選(因子分析1)
第11講
12月14日 調査の分析3:項目の精選(因子分析2)
第12講
12月21日 調査の分析4:信頼性の検討、尺度得点の算出
第13講
1月11日 調査の分析5:t検定、(分散分析)
第14講
1月18日 報告書のまとめ方
第15講
1月25日 予備日(レポート質問受付日)
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班分けについて
先週の聞いた希望をもとに、5人から6人で1
班になるように、分けました。
原則、希望の似ている人を同じ班にしました
が、どうしても希望に添えない人もいます。
もし、他のテーマを見て、班を変えたい人は、
遠慮なく申し出て下さい。
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来週は桐和祭臨時休講で
お休みなので注意して下さいね。
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