PPT 研究会報告1 関東支部・東京

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ドラッカー学会・名古屋大会
ドラッカー「マネジメント」研究会
活動報告
2010.11.14
於:ウインクあいち
Ⅰ.ドラッカー「マネジメント」研究会の報告(長島基)
Ⅱ.分科会運営方法のご紹介
「マネジメント・スコアカード」分科会の事例(長島基)
Ⅲ.「アントレプレナーシップ」分科会の報告 (根本雅章)
Ⅳ.当研究会・分科会の成果を本業で活用した例 (宗 初末)
ドラッカー学会・名古屋大会 2010.11.14
ドラッカー「マネジメント」研究会の報告
Ⅰ.ドラッカー「マネジメント」研究会
活動報告
1.設立の趣旨(第1回;2008.1.23)
2.運営について(2ヶ月に1回、毎回20名~25名参加)
3.研究会のプログラム(毎回2人の発表とミニ読書会)
4.これまでの研究会の発表テーマと発表者
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研究会<発表テーマと発表者>(2009.11~2010.9)
★印は、ドラッカー学会HPに掲載。
<第12回;2009年11月17日>
★・「ドラッカーとコミュニティ」今井孝
★・「トヨタウェイと知識労働者としての職場リーダー」高部茂
★・「ドラッカーとミドルマネジメント教育」浦崎道教
<第13回;2010年1月19日>
★・「職場おけるドラッカー『マネジメント』実践の具体例」長島基
★・「人はなぜ働くのか?」友渕将樹、
<第14回;2010年3月16日>
★・「ドラッカーと掃除道」大林茂樹
・「何故ドラッカーは日本絵画に魅せられたか~ドラッカーの精神性の形成~」石丸政之
<第15回;2010年5月18日>
★・「研究組織における成果創出のメカニズムに関する考察
~慶応義塾大学先端生命科学研究所の場合~」新川雅之
★・「なぜ日本の野菜はパック詰めされているのか」河野隆史
<第16回;2010年7月21日>
★・宗初末「ドラッカーに学ぶ、実践行動学」
★・升岡勝友「イノベーション理論の展開と実践」
<第17回;2010年9月22日>
★・伊藤年一「インティグリティと自己目標管理」
★・上野周雄「ドラッカーと不況時のマネジメント」
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分科会運営方法のご紹介
Ⅱ.分科会運営方法のご紹介
1.これまでの分科会活動の実績
2.テーマの選定~分科会の立ち上げ
3.分科会運営方法案例
4.分科会の特徴
5.宿題の例
6.分科会メンバーの役割例
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分科会運営方法のご紹介
1.分科会活動実績
◆これまでの分科会活動の実績
・「目標と成果」分科会(2008.8~2009.7)
・「IT企業とマネジメント」分科会(2008.8~2009.7)
・「アントレプレナーシップ」分科会(2009.8~2010.7)
・「マネジメント・スコアカード」分科会(2009.8~2010.7)
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分科会運営方法のご紹介
2.テーマの選定~分科会の立ち上げ
◆分科会テーマの選定
・研究会メンバーより研究したいテーマを募る
メールや研究会で希望を聞く
◆分科会の立ち上げ
・立候補または推薦によりリーダー、サブリーダーを決定する
・分科会リーダーは、分科会運営方法案を提示し分科会メンバーを募る
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分科会運営方法のご紹介
3.分科会運営方法案例①(マネジメントスコアカード分科会)
1. 活動期間等
2009年8月~2010年6月の10ヶ月。
分科会は、隔月で偶数月に計6回開催する。
開催場所:森岡ファシリテータのオフィス、渋谷区立勤労福祉会館
開催時間:18:30~20:30。
2. 発表等
2010年5月に開催されるドラッカー学会総会で活動報告を発表する。
2010年6月に開催する分科会の際に最終成果物を取りまとめる。
ドラッカー学会のホームページ上に最終成果物を公開する。
3. 分科会運営案
① ドラッカー「マネジメント」研究会(2009年7月22日):本分科会の設立の承認、メンバー募集
開始、本分科会の運営方法案などの説明など。
② 第1回(2009年8月):顔合わせ+ドラッカー学会年報に掲載された藤島先生の『「マネジメン
ト・スコアカード」体系化の試み』の感想を述べ合う。(各メンバーは、本分科会に参加するに当
たり、事前に当該論文を読んで、A4サイズ1枚に感想を書いてくる。)
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分科会運営方法のご紹介
3.分科会運営方法案例②(マネジメントスコアカード分科会)
3. 分科会運営案
③ 第2回(2009年10月):藤島先生による「マネジメント・スコアカード」についての講義。
④ 第3回(2009年12月):藤島先生による「マネジメント・スコアカード」についての講義について
の自分なりの考えの意見交換(各メンバーは、本分科会に参加するに当たり、事前に自分なり
の意見をA4サイズ1枚に感想を書いてくる。)+今後の活動および成果物についての認識あわ
せ+今後研究する対象とする文献に関する協議・決定。
⑤ 第4回(2010年2月):文献に基づく討議その1。(各メンバーは、本分科会に参加するに当た
り、事前に文献を読んで自分なりの意見や考えをA4サイズ1枚に感想を書いてくる。)
⑥ 第5回(2010年4月):文献に基づく討議その2。(各メンバーは、本分科会に参加するに当た
り、事前に文献を読んで自分なりの意見や考えをA4サイズ1枚に感想を書いてくる。)
⑦ ドラッカー学会総会(2010年5月):本分科会の活動報告。
⑧ 第6回(2010年6月):最終成果物原稿に係る調整。(各メンバーは、本分科会に参加するに
当たり、事前に最終成果物をとりまとめ、各メンバーに送付する。)
⑨ フィードバック兼打ち上げ(2010年7月):振り返りと打ち上げを行う。
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分科会運営方法のご紹介
3.分科会運営方法案例③ (マネジメントスコアカード分科会)
4. 最終成果物の案
① 「マネジメント・スコアカード」の概要、「バランスト・スコアカード」との違い、「マネジメント・ス
コアカード」の意義
② われわれが考える「マネジメント・スコアカード」の体系または解説
③ われわれが考える「マネジメント・スコアカード」の活用方法
④ 藤島先生による評価
⑤ 各メンバーの感想
⑥ 各メンバーの略歴
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分科会運営方法のご紹介
4.分科会の特徴
◆分科会終了時に研究成果を取りまとめる
→ドラッカー学会HPに掲載されている
→単にドラッカーの著書についての感想を述べ合うだけではない
◆毎回宿題が出て、各自その宿題をやってくる
→毎回考えてそれをまとめるという作業が必要で、手ぶらで参加はできない
◆各自宿題の成果(原則としてA4サイズで1枚)を発表する
→自分以外の分科会メンバーの意見や考えを聞く(知る)ことができる
→知らなかったことを知ったり、これまでより深い考えができるようになる
◆分科会の後に希望者が参加する懇親会を開催する
→職場や地域以外の人と知り合い、懇親を深めることができる
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分科会運営方法のご紹介
5.宿題の例①(マネジメントスコアカード分科会)
『「マネジメント・スコアカード」体系化の試み』の感想(長島)
1.理解したこと
①「マネジメント・スコアカード」とは、ドラッカーが1954年に開発したマネジメント・ツールであり、
ドラッカーがコンサルティングを行う際に活用していたもの。
②「マネジメント・スコアカード」は、「バランスト・スコアカード」に影響を与えるとともに、アメリカ
で成功しているツールである。
③「マネジメント・スコアカード」のエッセンスは、ドラッカーが著した『現代の経営』に書かれてい
る。
2.よく理解できなかったこと
①「マネジメント・スコアカード」は、企業の成功を数字に照らしてチェックするものだとあるが、
利益率といったものは数値化するのは難しくないが、顧客の決定と分析といったものは数値化
するのが難しいのではないか。こういった数値化が難しいものは、どのようにチェックするのか。
②チェックの仕方は、自らがチェック項目とチェック項目ごとの目標(数値?)を設定し、実績と
照らし合わせてチェックするという方法なのか。
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分科会運営方法のご紹介
5.宿題の例②(マネジメントスコアカード分科会)
2.よく理解できなかったこと
③「目標を組織の成員全員が共有し実行するために7つの最重要課題に分類し、それを成員
一人ひとりがカードに書き込めるように指導した。」とあるが、7つの最重要課題ごとに目標を設
定するのは誰で(経営者?、組織長?、個人?)、カードには何を書き込んで(目標に対する達
成度や進捗度なのだろうと思うが)、カードに書いたものはどのように組織全体へフィードバック
して管理するのか。
3.分科会を通して実現したいこと
①われわれが考える「マネジメント・スコアカード」の体系または解説の作成。ドラッカーは、残
念ながら亡くなってしまったので、不明点をドラッカーに確認することはできない。したがって、ド
ラッカーの著作やインタビューに基づいた体系化を試みるものの、われわれの主観が入り込ま
ざるをえない。そこで、ドラッカーの著書等にしたがうものの、マネジメント・ツールとして有効だ
と考えるものを体系化し、提言できればと考える。
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分科会運営方法のご紹介
5.宿題の例③(マネジメントスコアカード分科会)
3.分科会を通して実現したいこと
②「マネジメント・スコアカード」を自らの仕事の現場で活用する方法を考える。私は企業の中
間管理職であり経営者ではないので、自らは事業の定義や8つの領域の目標設定などは行え
ない。一方、私が勤務する現実の企業では、「マネジメント・スコアカード」で策定が求められて
いる事業の定義や各種の目標の設定などは十分に行われてはいない。しかし、私が勤務する
企業で掲げている経営理念や経営方針、年度施策などを基にして、企業が目指している方向
性を踏まえた自らの部署(ユニット単位)の目標設定と見直し、個人別の目標設定と評価を実
践する方法を考えようと思う。
③ドラッカー学会の総会や大会での発表や、年報またはホームページへ掲載した成果物につ
いて、本分科会参加メンバー自信が「なかなかいいものができたね。」という達成感を感じると
ともに、ドラッカー学会会員(上田先生や大学の先生方)に「君たち、なかなかやるねえ。」と
いってもらえるようになること。みんなで頑張りましょう。
以 上
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分科会運営方法のご紹介
6.分科会メンバーの役割例
◆ファシリテータ
・議論の方向性などのアドバイス
・成果物のチェック
・会場の確保
◆リーダー
・分科会運営方法の立案
・サブリーダーの確保
・成果物の取りまとめ、校正、チェック
◆サブ・リーダー
・議事録の作成、メンバーへの諸連絡
・ 成果物の取りまとめ、校正、チェック
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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Ⅲ.「アントレプレナーシップ」
分科会活動報告
リーダー;根本雅章 、 サブリーダー;丸山有彦
メンバー数:全13名
1.分科会の目的と運営方針
当学会のHPに
掲載済み。
2.分科会経緯
3.分科会成果物概要
4.分科会を運営して
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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1.分科会の目的と運営方針
【目
的】
新たなビジネスや人生にチャレンジする人々に役に立つ補助線となる
ドラッカーの使用法(アントレプレナーシップ)を具体的に提示する
【運営方針】
ドラッカー文献の抜き書き整理に終わらないように、各メンバーの
経験を反映したオリジナルを目指す
【運営方法】
・2ヶ月に1度(偶数月)に分科会開催
・次回に向けた宿題を分科会前に集約しメンバーへ配付
【基本文献】
「イノベーションと企業家精神」
「マネジメント 課題、責任、実践」
「起業してしまった人が失敗しないためのマネジメント」や「企業内での企業家的
な活動」を含めたアントレプレナーシップであるべき
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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2.分科会経緯
第1回(2009/08/18) 企画案・運営方法の確認。「起業家」ではなく「企業家」とすることで合意。
(課題):「アントレプレナーシップ(企業家精神)とは?」
第2回(2009/10/14) 各自の課題発表と起業経験者による「起業時の想い・考え」を6名の方から
発表。
「起業した人が失敗せずに継続できることに貢献する」ことや「企業内起業の経験も
重要」であるという意見に方向性の修正を行った。
(課題):「アントレプレナーシップに共通する原理とは何か?」
第3回(2009/12/02) 各自の課題発表とフリーディスカッション。定義の試案(叩き台)を決定。
「人類の期待に応える責任を果たすためにマネジメントを機能させる精神及び活動」
(課題):「アントレプレナーシップに共通する原理について、各自再整理するとともに、
背景としての実体験をまとめる」
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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2.分科会経緯
第4回(2010/02/03) 各自の課題の発表・再確認と成果物の具体的なフォーマットを検討。
(課題):「これまでの各自の成果をフォーマットに落とし込む」
第5回(2010/04/07) 各自の成果物の発表と質疑応答。
(課題):各自の最終成果物完成
第6回(2010/06/08) 最終成果物のレビューと最終確認。
1)アントレプレナーシップの定義:ドラッカー文献からの学び、自分の経験からの気づき、他のメ
ンバーとの議論による醸成過程を経て、(シンプルな)自分なりのアントレプレナーシップの定義を
提示する。
2)企業家らしさ:各自の考える企業家精神を発揮した状態(企業家らしさ)を描くことで、定義を補
足・説明する。
3)背景・説明:キーとなるドラッカー文献、体験や気づきのプロセスを明示し、説明する。
4)感想・プロフィール:分科会参加の感想や個人プロフィールを記載する。
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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3.分科会成果物概要
☆体験として語られた事例・背景から感じ取った共通の原理を議論した
(語られた体験の一部から)
・既存企業が「マーケティング」と「イノベーション」を軽視した例
・ハイテク・ベンチャーで「マネジメント」が欠落していた例
・ハード産業からソフトウェア産業への変化
・欧米と日本のマネジメントとの違い
・業界という内側だけを向いたマネジメントを行い、社会的制裁を受けた事例
・明確で鮮明なビジョン、具体的戦略で顧客満足の成果を挙げた事例
・技術課題解決型の開発に注力し、コスト課題を先送りした事例
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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3.分科会成果物概要
経験とドラッカーから導き出した個々の定義
●「社会的存在としての企業の存続にとって、有効なマネジメントを行うための原動力であり、組織内部の1人
1人が学び、備えるべき能力である」
●「変化する環境に適応した道を見出して進んでゆく働き」
●「環境を破壊せず人間の幸せを実現するために『変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する』
マネジメントを働かせる意識的な努力」
●「状況に対し、従来とは異なる視点で見直し、新しい価値を作りあげ、それを組織化して、社会に貢献して
いくことを楽しみとするココロ」
●「変化を自分のものとし、今日の事業から明日の事業を創り出し、組織を永続繁栄させるための原動力」
●「既存のことを良しとせず、変化を捉え行動し、企業を存続・発展させ、社会に貢献しようとすること」
●「事業を通じて社会に奉仕しようとする心」
●「人間活動においてイノベーションの原理に基づいて意志決定し行動し続ける精神」
●「物事・人の変化を天の摂理として当然なこと・健全なこととして受け入れ、自ら変化を探し、変化に対応し、
変化を機会として利用し社会に貢献する行動」
●「目標と自己統制により、まず自分を動かす、と同時に組織、社会を動かす。そして、人々の幸せのため真
摯に活動し続ける、こうした精神を持ち続けること」
●「社会の進歩の期待に応える責任を果たすために、新しい付加価値を実現し、マネジメントを機能させる活
動」
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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3.分科会成果物概要
(個人成果物例)
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ドラッカー「マネジメント」研究会 アントレプレナーシップ分科会
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4.分科会を運営して
「アントレプレナーシップ分科会の特徴と感じたこと(抜粋)」
・ベンチャー企業を起業し、経営を行った経験者が多かった。
・起業時よりも起業してしまった後のマネジメントに苦労している。
・事業縮小や撤退を経験した人たちは、「もっと早い時期にドラッカー
を知っていれば」と語っていた。
・既存企業の中でも企業家精神を発揮するシステムが必須である。
☆自らの行動について、企業家精神に照らして深く考える機会となり、
また、経営者の悩みの一端に触れることができ、有意義な1年でした。
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Ⅳ.当研究会・分科会の成果を
本業に活用した事例発表
発表者;宗 初末
[活動紹介]淑徳大学・早稲田大学公開講座講師、
ドラ実/ドラッカーに学ぶ実践行動研究会を設立、他。
[当研究会・分科会での活動実績]
・2008.1.23.
ドラッカー「マネジメント」研究会の第一回から参加
・2008.8.8.
研究会発表1;「ドラッカーに学ぶ!成果主義とモチベーション」
・2008.8~2009.7.「目標と成果」分科会リーダー
・2009.8~2010.7.「アントレプレナーシップ」分科会メンバー
・2010.7.21. 研究会発表2;「ドラッカーに学ぶ!実践行動学」