ターネセン教授基調講演スライド(日本語版)

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HPH
HPHの歴史、哲学、基準、実践
2012年9月15日 日本・東京
ハンヌ・ターネセン教授博士
国際HPH事務局CEO
スライド-01
スライド-01
WHO による委任事項
国際HPH事務局の運営
各国への支援:
・ヘルスプロモーションのためのWHO原則の実施お
よびヘルスプロモーション戦略と基準の利用
・さらなるエビデンスづくり
・スタッフ向けのエビデンスに基づくヘルスプロモー
ション教育・研修
・ヘルスプロモーションのための最高のエビデンスに
基づく実践
スライド-02
研究
科学ジャーナル
教育
臨床効果データベース
スライド-03
このプレゼンテーションの内容
• 哲学:エビデンスに基づくヘルスプロモーション(HP)
、臨床的ヘルスプロモーション(CHP)、およびヘルス
プロモーション病院(HPH)
• HPHの歴史と組織
• HPHの基準、モデル、ツール
• HPHの実施:日本のHPHネットワーク
スライド-04
臨床的ヘルスプロモーション
(CHP)とは何か?
HPH
• ヘルスプロモーション=「人々が自らの
健康状態をよりよく管理・向上できるよ
うにすること」
• 臨床的=患者を含む(クリニコスKlinikos)
• エビデンスに基づく(EB):最高レベル
のエビデンス(RCT無作為化対象臨床
試験)
*オタワ憲章、ブダペスト宣言、ウィーン勧告、バンコク憲章、病院におけるヘ
ルスプロモーションのためのWHO基準
スライド-05
臨床的ヘルスプロモーション
(CHP)とは何か?
HPH
HPHは臨床治療と公衆衛生をつなぐ架け橋
ゆえに、CHPは患者だけでなく
家族、コミュニティ、社会を助ける
スライド-06
なぜ病院か?
HPH
• 不健康な生活習慣と非伝染性疾病(NCDs)を抱える
患者の比率が高い
• 治療にヘルスプロモーション(HP)を取り入れることで
短期的成果と長期的成果を向上できる
• 病院における危険な労働環境
– リスクの削減、労働環境の改善
• 知識組織としての病院
– ヘルスプロモーションを部門横断的に発展させ、コミニティ
を発展させる
• 産出される廃棄物と危険物質
– 廃棄物、エネルギー管理への環境に配慮したアプローチ
スライド-07
最良のヘルスプロモーション事
例には3つの要素が含まれる
最高の
エビデンス
HPH
スタッフの
専門性
患者の選択
参考文献:(Sackett, DL, Strauss SE, Richardson WS et al. Evidenceスライド-08
based medicine. Churcill Livingstone 2000)
このプレゼンテーションの内容
• 哲学:エビデンスに基づくヘルスプロモーション(HP)、臨床的ヘ
ルスプロモーション(CHP)、およびヘルスプロモーション病院
(HPH)
• HPHの歴史と組織
• HPHの基準、モデル、ツール
• HPHの実施:日本のHPHネットワーク
スライド-09
HPHとは何か?
HPH
• 健康増進活動拠点病院とヘルスサービ
スの国際ネットワーク
•
•
•
•
•
WHO主導、強力な世界的ネットワーク
世界戦略
組織と歴史
会員の義務とは
プロジェクトと活動
スライド-10
HPHの歴史
HPH
1988-97 プロジェクトからヨーロッパネットワークへ
国際HPHネットワークと事務局の創設
総会と理事会の設置
HPH 規約の制定
第1回HPH世界戦略会議
理解覚書, 新ウェブサイト, 国際進展委員会
第2回HPH世界戦略
臨床HP研究と最優秀活動に関する
科学ジャーナルの発行開始
2012 アジアで初のHPH国際会議、第2回国際進展委員会
2004
2005
2008
2009
2010
2011
2011
スライド-11
HPH 世界地図
N/R
Network
HPHネットワークの
ある国・地域
Individual
Member – No network yet
個別加盟-ネットワークなし
2012年8月までの会員数897
スライド-12
HPH規約
ビジョン
• 患者・スタッフ・コミニティのためのヘ
ルスプロモーションにより健康状態
をさらに向上させる
使命
• HPHはWHOによるヘルスプロモーション(HP)の概念
・価値・戦略・基準あるいは指標を病院・ヘルスサービ
スの組織的な構造に具体化することをめざして活動す
る
• 知識と経験の交流
スライド-13
HPH
世界戦略
優先事項 2011 – 2013
成長とメンバーの世話
視覚化と資料出版
健康増進活動拠点病院とヘルスケア事業
(HPH)の国際ネットワークの規約
パートナーシップと加入組織
および
質的成長
WHOと国際HPHネットワーク
間の理解の覚書
行動計画
発行:WHO協力センター
HPH世界戦略 2011-2013
WHOが開始した健康増進活動拠点病院と
ヘルスケア事業の国際ネットワーク
スライド-14
発行:WHO協力センター
HPH
HPH組織構造
総会
WHO協力センター
コペンハーゲン
理事会
WHO協力センター
ウィーン
HPH国際事務局
国・地域ネットワーク
個別病院・ヘルスサービス
タスクフォース
作業委員会
スライド-15
組織の構成体
•
•
•
•
•
•
総会
国・地域HPHコーディネーター
WHO共同センター代表
WHO代表(オブザーバー)
タスクフォース・リーダー
予備ネットワークからのオブザーバー
•
•
•
•
理事会
選挙された役員 7名
WHO協力センター代表 2名(ウィーン、コペンハーゲン各1名)
WHO代表 1名
スライド-16
2012年の総会で選出された役員
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
シュウチ・チョウ(台湾)(議長)
ラファエル・ゾラッティ(イタリア)(副議長)
サリー・ファウケス(オーストラリア)
ティイウ・ヒョーム(エストニア)
マネル・サンティナ(スペイン)
ソムサック・パッタラクルワニチ(タイ)
ヘリ・ハトネン(フィンランド)
スライド-17
HPH
HPH加入資格
国・地域ネットワーク会員 (団体会員)
最低3つの病院・ヘルスサービス
国・地域コーディネーターと調整機関
国際HPH事務局とのHPHネットワーク合意
病院・ヘルスサービスの個別会員
HPH同意書への署名
スライド-18
会員の義務
HPH
HPH規約の順守
• HPHに関するWHOの原則に同意
• HPHの原則、戦略、政策を実施する意志を持つ
HP活動を実施
HPのための方針を策定
禁煙病院/禁煙ヘルスケア事業になる
HPH行動計画の策定と評価
年会費の支払い
病院・ヘルスケア事業のコーディネーターを任命
情報と経験の共有(国内と国外)
スライド-19
HPH年間加入費
1病院・健康サービスにつき250ユーロ(2015年から
は300ユーロ)、もしくは
大規模な団体会員:
0 ~ 1000 従業員数
1000 ~ 2000
2000 ~ 3000
3000 ~ 4000
(以降同様)
=
=
=
=
250 Eur
500 Eur
750 Eur
1000 Eur
スライド-20
このプレゼンテーションの内容
• 哲学:ヘルスプロモーション(HP)、臨床的
ヘルスプロモーション(CHP)とHPH
• HPHの歴史と組織
• HPHの基準、モデル、ツール
• HPHの実施:日本の全国HPHネットワーク
スライド-21
HPHツールやモデルの活用で
見えなかったHPが可視化される
• HPのためのWHO基準
• 組織レベル
• センター、診療科目、病棟の各レベル
• HPHデータモデル(個々の識別)
• 患者レベル
• HP活動の文書化モデル
• 患者レベル
スライド-22
基準 + データ + 文書-行動
マニュアルと
自己評価フォーム
HPHデータ
モデル基準2
HPH文書-行動
基準3
I. HPの管理方針
II. 患者評価
III. 患者への介入と情報
IV. 健康的な職場の推進
V. 継続性と協力
スライド-23
病院は一連のHP基準を必要
としていた:
•
•
•
•
•
•
•
•
枠組みを提供するため
計画、文書化、評価に役立てるため
系統的になるため
品質管理に役立てるため
学習プロセスを支援するため
比較と経験交流の土台を提供するため
HPの新たな需要を発掘するため
プライマリケアとセカンダリケア間の協力を支援する
ため
• トレーニングの必要を支援するため
スライド-24
Shu-Ti
(冊子名)
病院でのヘルスプロモーション実施
マニュアルと自己評価フォーム
• 5つの基準
• 13の副基準
• 40の測定可能な
要素
• 18の指標
スライド-25
基準の発展
ALPHAプログラムに沿って発展された基準
文献の批判的
再検討
基準の提案
再検討
仮基準
パイロットテ
スト
"最終基準"
実施
見直しと調整
国際アルコール医学生物学会総会
(ISBRA)基準を実行せよ
スライド-26
WHO-HPH基準の試験評価(%)
9か国36病院からの回答:
•自己評価への参加は有益だった
•質向上の活動のための新たな潜
在可能性を見出した
•データ収集を通常業務に取り入れ
ることは可能だった。
•自己評価実施に興味を示した他の
病院にも推薦した
•すべてのHPH会員が自己評価を
実施するべきだ
スライド-27
基準 + データ + 文書-行動
マニュアルと
自己評価フォーム
HPHデータ
モデル基準2
HPH文書-行動
基準3
I. HPの管理方針
II. 患者評価
III. 患者への介入と情報
IV. 健康的な職場の推進
V. 継続性と協力
スライド-28
基準2:患者評価
HPH
医療スタッフが患者と協力してHP活動の必要性を
系統的に評価するようHPHは保証する
2.2.1.
喫煙状況、飲酒量、栄養状態
などのIDに関するガイドライン
2.2.1
医療記録(MR)の文書化
HPHデータモデル
HPHデータモデル
スライド-29
背景
HPH
(患者レベル)
• 健康状態改善への重要な一歩となるのが
HPの実施
• これには初回来院時に健康上のリスクを抱
える患者を系統的かつ簡単に文書化するこ
とが必要となる
• このプロセスには健康の不平等を減らす利
点もある
• 5つの健康の決定因子を確認せよ
– 運動不足、栄養不良、肥満、喫煙、健康を害する
飲酒
スライド-30
背景
クリニカルパスの重要な要素
•
•
•
•
病気/診断
治療
組織
患者関連の健康と合併症
– 健康状態:運動不足、栄養不良、肥満、健康を
害する飲酒と喫煙
スライド-31
参加者
HPH
• 臨床の専門家
• 3大陸11か国の63病院から
• WHO協力センター コペンハーゲン
スライド-32
目的
•
患者にとってのHP介入の必要につい
て単純な9Q HPHデータモデルを評
価する
– このモデルが理解可能か、適用可能か、
臨床従事日に充分かを決める
– 標準化された条件下でモデルとなるネッ
トワークと病院にみられる差異を評価す
る
スライド-33
HPHデータモデル
HPH
• 成果に関わる最も頻度の高い5つの危
険因子に基づく文書化コードをつけた
9つの質問
• 5つの危険因子の分類
– イエス
– ノー
– 分類不可
スライド-34
5つの健康の決定因子の
文書化のための9つの質問
栄養不良のリスク
1. 患者はBMI<20.5か
2. このひと月で患者の体重が減少しているか
3. この一週間で、患者の食事量が減少しているか
4. 患者の病状は重篤か(敗血症、やけど、など)?
肥満
1. 患者はBMI>25か
2. 胴囲>80cm(女性)もしくは94cm(男性)
患者は運動をしているか<一日に30分
患者は毎日喫煙するか
患者は飲酒するか>一週間に14杯(女性)もしくは21杯(男性)
スライド-35
HPH
定義
•有用性
–文書化モデルは臨床専門スタッフにとって有用
だったか?
•適用可能性
–文書化モデルは患者にとって適用可能だったか?
•充足性
–文書化モデルはこれらの患者と対象とした活動に
たいして十分だったか?
スライド-36
データ集積フロー:パートA
WHO
協力センター
A
国・地域
試験センター
コーディネーター
A
臨床研究
医療記録
10
フォーム
10 x
10+1
スライド-37
データ集積フロー:パートB
WHO
協力センター
B
国・地域
試験センター
コーディネーター
B
臨床研究
+
フォーム
10 x
20+1
医 病
病院・
療 院
施設
記 ・
録 施
の医
設
療記の
録
スライド-38
分析
HPH
• 結果は無記名で報告される
• パートAとパートBの評価結果を個別に比較
• 結果は絶対値、度数、(範囲)中央値で示され
る
• パートA資料(評定者間の差異)内の専門医
の評定一致度を求めるにはΚ(カッパ)統計量
を用いる
スライド-39
参加者
パート A
パート B
合計
71
59
情報なしに返却
-8
-6
分析対象
63
53
スライド-40
スライド-41
一致度 パート A
%
100
80
60
40
20
0
MR 1
MR 2
MR 3
MR 4
MR 5
MR 6
MR 7
MR 8
MR 9 MR 10
一致度 パート A
• 専門医が一致度を計算するためのK(カ
ッパ)統計
– 0.85 (0.65 ~ 0.99の範囲)
• 解釈
– 0.41 ~ 0.60 ある程度一致
– 0.61 ~ 0.80 かなり一致
– 0.81 ~ 1.00 ほぼ完全に一致
スライド-42
B)病院の医療記録の文書化
臨床専門家は受け持ち患者の
66% (29 - 94%)
をHPの必要ありと分類した
スライド-43
臨床専門医の
HPH
HPHデータモデル(12か国)
100
80
60
40
20
0
理解できる
Clin HP 2012
有用である
充分である
スライド-44
結論
• HPH ネットワークは5つの重要な健康の決
定因子の医療記録を系統的に文書化するた
めの単純モデルを開発し成功裏に評価した
• 最近HPHデータを実践したのは
–
–
–
–
–
スライド-45
デンマーク(全国)
ノルウェー(地方)
カナダ(個別機関)
スウェーデン(全国レベル)
その他
ワークショップ
• みなさんの病院やヘルスケア事業でヘ
ルスプロモーション(HP)をどんな形で
実施できるか、お隣の方と議論してくだ
さい
スライド-46
HPH 文書-行動 モデル
マニュアルと
自己評価フォーム
HPHデータ
モデル基準2
HPH文書-行動
基準3
I. HPの管理方針
II. 患者評価
III. 患者への介入と情報
IV. 健康的な職場の推進
V. 継続性と協力
スライド-47
HPH ツールやモデルの活用で
見えなかったHPが可視化される
• 患者レベルでのヘルスプロモーション
(HP)活動の文書化モデル
スライド-48
3.1. HP行動のための
情報と計画
3.1.1.
患者情報の記録
3.1.2.
HP活動と結果の文書化
3.1.3.
患者の満足
HPH
医療記録の検討
医療記録の検討
HP活動の文書化モデル
アンケート インタビュー
スライド-49
HPH
参加者
• HPHネットワークから6か国
アイルランド
イタリア
エストニア
イギリス
カナダ
スウェーデン
参加数
5
3
3
2
4
3
20
スライド-50
2つの段階
• まずはモチベーション(動機付け)への
支援(I)
• それから介入プログラム(II)
スライド-51
リハビリテーションプログラム:
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
要素







禁煙
飲酒の介入
栄養
身体運動
心理社会的支援
治療後の投薬
患者教育
Svend Juul Jørgensen & Carsten Hendriksen: Ugeskr Laeger 2005;166:263-266
スライド-52
リハビリテーションプログラム:
心臓病患者
要素







禁煙
飲酒の介入
栄養
身体運動
心理社会的支援
治療後の投薬
患者教育
Ann-Dorthe Zwissler, PhD: http://www.cardiacrehabilitation.dk
スライド-53
リハビリテーションプログラム:
糖尿病
要素







禁煙
飲酒の介入
栄養
身体運動
心理社会的支援
治療後の投薬
患者教育
Gæde P, Vedel P, Larsen N et al. N Engl J Med 2003;348:383-93.
スライド-54
手術を受けた患者のための
プログラム
要素







禁煙
飲酒の介入
栄養
身体運動
心理社会的支援
治療後の投薬
患者教育
Tønnesen H, Nielsen PR, Lauritsen RB, Moeller AM. Br J Anaesth 2009
スライド-55
動機を持たせるカウンセリング
のための7つのコード
・喫煙
・飲酒
・食事・栄養
・身体運動
・心理社会的関係
・その他のリスク要因
XX01
XX02
XX03
XX04
XX05
XX06
・統合されたカウンセリング
(いくつかの要素で構成)
XX07
HPH
スライド-56
治療後の介入とリハビリテーションの
ための8つのコード
・禁煙
・飲酒の介入
・栄養
・身体運動
・心理社会的支援
・治療後の服薬
・患者教育
YY01
YY02
YY03
YY04
YY05
YY06
YY07
・統合されたリハビリテーション
(いくつかの要素で構成)
YY08
HPH
スライド-57
I) 病院の医療記録
動機カウンセリング: 回答率 97-100%
%
100
80
60
40
20
0
Tob
喫煙
Alc
飲酒
Nutr
栄養
Phys 心理社会
Psych- その他
Others 統合
Integr
運動
soc
スライド-58
I) 病院の医療記録
動機カウンセリング: 回答率 97-100%
%
100
80
60
40
20
0
喫煙
Tob
飲酒
Alc
栄養
Nutr
運動
Phys 心理社会
Psych- その他
Others
統合
Integr
soc
スライド-59
II) 病院の医療記録
介入など: 回答率 97-100%
100
80
60
40
20
0
Tob
喫煙
Alc
飲酒
Nutr 運動
Phys 心理
Psych- 医療の
Med 患者
Patient 統合
Integr
栄養
soc
opt
edu
社会
選択肢
教育
スライド-60
II) 病院の医療記録
介入など: 回答率 97-100%
100
80
60
40
20
0
Tob
喫煙
喫煙
Alc
飲酒
飲酒
Nutr 運動
Phys 精神社会
Psych- 医療の
Med 患者
Patient 統合
Integr
栄養
栄養
運動
心理
医療の
soc
opt
edu
社会
選択肢
選択肢
教育
スライド-61
臨床専門医
文書モデル: HP 活動 ( 6か国)
100
80
60
40
20
0
Useful
有用
スライド-62
Applicable
適用可能
Sufficient
十分
Tønnesen H, et al. BMC Health Services research 2007, 7:14
HPH
例: 還元金
• スウェーデン
– 健康の危険因子を抱えると診断された患者の特定および
病院・ヘルスケア事業内外の既存のヘルスプロモーション
診療所への紹介に診断別分類(DRG)予算の一部を充当
(患者一人につき6ユーロ追加)
• アメリカ
– 全てのトラウマ患者に飲酒と喫煙への介入を提示(請求書
番号を分離)
• デンマーク
– 病院での物理療法に診断別分類(DRG)予算の一部を充
当(文書の分離)
スライド-63
このプレゼンテーションの内容
• 哲学:ヘルスプロモーション(HP)、臨床的ヘルスプ
ロモーション(CHP)とHPH
• HPHの歴史と組織
• HPHの基準、モデル、ツール
• HPHの実施:日本の全国HPHネットワーク
スライド-64
HPHの実施
教育
エビデンスに基づく
臨床ガイドライン
基準
と
指標
診断別分類
(DRG)からの
還元
個人のための介入プログラム
HPH実施の中心となる戦略
ヘルスプロモーションの先見性と価値
オタワ憲章、ブダペスト宣言、ウィーン勧告
スライド-65
最高のエビデンスに基づいたHP
には3つの要素が含まれる
最高の
エビデンス
スタッフの
専門性
患者の選択
(参考文献:Sackett, DL, Strauss SE, Richardson WS et al. Evidencebased medicine. Churcill Livingstone 2000
スライド-66
エビデンスの最高レベルとは
メタ分析
システムの再検討
ランダム化臨床試験 RCT(介入)
比較臨床試験CCT (介入)
コホート群研究, 症例対照研究 (観察)
症例 (観察)
論文、多数意見 (’GOBSAT’人のいい高齢専門家の多数意見による決定)
動物実験
インビトロ(研究室内)研究
(Eccles M BMJ 1998)
スライド-67
背景
クリニカルパスの重要な要素
•
•
•
•
病気/診断
治療
組織
患者関連の健康と合併症
– 健康状態:運動不足、栄養不良、肥満、健
康を害する飲酒と喫煙
スライド-68
説明
不健康な生活習慣
生活習慣に関係する身体的
および心理社会的ダメージ
その他の病気や症状、治療
成果、予後の悪化
介入
よりよい生活習慣
生活習慣に関係するダメー
ジの軽減
治療成果や他の予後の向上
スライド-69
スライド-70
例:手術にHPをとりいれる
飲酒禁止の介入
結腸直腸切除術
%
100
介入なし
Without
Intervention
喫煙禁止の介入
人工股関節・膝関節置換術
%
100
Without
介入なし
Intervention
身体運動の介入
脊椎の手術
日
days
10
介入あり
Intervention
介入あり
Intervention
介入あり
Intervention
80
80
8
60
60
6
40
*
40
*
4
20
20
2
0
0
0
術後合併症発生率
(BMJ 1999)
術後合併症発生率
(Lancet 2002)
Without
介入なし
Intervention
*
術後回復日数
(BMC Health Serv Res 2008)
教育と訓練
•
•
•
•
•
•
•
WHOのHPH学校
博士課程
内科医
正看護師(ディプロマレベル)
卒業前履修コース
教科書(変化プロセスへの参加)
臨床ヘルスプロモーション修士
• 評価プロジェクト
スライド-71
臨床専門性
特別に訓練された看護師の影響
• 100人 + 100 人の救急患者 (喫煙者と大量
飲酒者)
• 専属看護師が簡単な介入を提示した場合、
100人中47人が受け入れ
• 別部門のベテラン/訓練された看護師が簡
単な介入を提示した場合、100人中97人が
受け入れ
Nelbom et al 2004, Backer et al 2007
スライド-72
WHO-HPH学校
WHO-HPH 夏の学校(サマースクール) 台湾 2012年4月
WHO-HPH 秋の学校 インドネシア 2012年10月
WHO-HPH 冬の学校 シンガポール 2013年1月
WHO-HPH 夏の学校 スウェーデン 2013年5月
スライド-73
知識と経験の交流
•
国際 HPH 会議
•
全国や地域の会議
•
総会
•
スタッフの交換研修プログラム
•
WHO-HPH学校 (年2 – 4回)
•
HPH ニュースレター
•
教育と訓練
•
科学雑誌: 臨床HP – リサーチと最優秀実践
•
ウェブサイト: ウェブフォーラム, e-ラーニング など
スライド-74
変化プロセスに参加 事実と手法
スライド-75
臨床ヘルスプロモーション
スライド-76
www.hphnet.org
知識と経験の交流
•
•
•
•
•
•
•
•
•
HPH ライブラリ
E-ラーニング
ツールボックス
ネットワークとタスクフォースの進展報告
最優秀実践データベース
議論フォーラム
プロジェクトゾーン
国・地域とタスクフォースのページ
ニュース
スライド-77
日本の新しい全国HPHネットワーク
• ネットワーク合意書への調印
• 理事会による承認
(大変積極的で、楽しみにしています!)
スライド-78
HPHネットワーク
以下の義務と任務が含まれます:
• HPの使命、目的、目標を実践する
• 戦略と行動計画の策定
• 調整機関とコーディネーターの任命
•
•
•
•
•
新たな病院・ヘルスサービスの勧誘
会費の集金
進捗状況報告書の発行(2年に1回)
会員が承認した規定・機能を持つ
年次総会への参加
スライド-79
病院・ヘルスサービス会員が
もつ国際的責任
 WHOのHPH原則を支持する (オタワ憲章、ウィーン
勧告など)
 会員の運営支援
 会費の支払い
 禁煙政策
 病院・ヘルスサービスのコーディネーターの任命‐病
院・ヘルスサービスの運営委員会の設置
スライド-80
FAQ (国際的利益 )
• 私たちにとっての利益とは何か?
• 世界中から優秀な専門家であるHPHの同僚が参加している確
立されたネットワーク
• 簡単かつ効果的に協力者を特定することができる
• 何をどうするかについてのアイデアを得ることができる
• スタッフ交流研修プログラム
• 国際的な研究、調査、タスクフォース、作業委員会への参加の
招待
• 他者の知識と経験の上に積み重ねる
• 学習、教育、訓練
• 技術支援、ツールへのアクセス(行動データベース、SAT、文書
化モデル、データ など
• ….. 相乗効果 (2 + 2 > 4となる時)
スライド-81
ノルウェーの例 (全国規模の利益)
 全国コーディネーターが正規職員として従事
 リサーチプロジェクトには教授1名を20%のパートで雇用
 ノルウェーの病院内にある唯一のヘルスプロモーションセンタ
ーに事務局を設置
 ネットワークは高度な知識と熱意を持つ人々による運営委員会
が主導
 知識交流のため特定問題に関する全国作業委員会やプロジェ
クトへのとりくみ
 詳細な作業計画をともなう全国的戦略
 ニュースレター – 会員のニュースを他のネットワークメンバーだ
けでなく他国のパートナーに普及するため
スライド-82
HPHを以下のため活用してください…
公衆衛生とヘルスケアを以下を通してつなぐ
• 協力者を効果的に選ぶことで得る強力な国際ネットワーク
• 既存の知識と経験の上に積み重ねる
• エビデンスに基づき良い実践から最良の実践に移行
• 学習、教育、スタッフ交流、訓練
• 国際的招待 (調査、タスクフォース、作業委員会、総会)
• 広範なHPの枠組み、技術支援、ツール など
…そして新しい日本の全国HPHネットワークを通じて病院・ヘル
スサービスでより良い健康を得ましょう
スライド-83
全国的な日本のHPHネットワーク
HPHネットワークのある国・地域
N/R
Network
Individual Member – No network yet
個別加盟-ネットワークなし
スライド-84