ドビュッシーと音楽における印象主義 A Study on the Relationship

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ドビュッシーと音楽における印象主義
A Study on the Relationship Between Debussy and Impressionism in Music
1DS04189P 田丸藍子
指導教員 太田昇一教授
目次
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研究の背景・目的
ドビュッシーと印象主義
印象主義とされる特徴
印象主義とされる楽曲分析
考察・まとめ
参考文献
研究の背景・目的
ドビュッシー
印象主義
絵画
「印象派」
モネ、ルノワールなど
研究の背景・目的
ドビュッシー=印象主義?
印象主義音楽とは?
ドビュッシーと印象主義
クロード・ドビュッシー
絵画の印象派
クロード・モネ「印象・日の出」
19世紀後半~20世紀前半に活躍
共通点:伝統的形式の無視
ドビュッシーと印象主義
絵画の印象派をとって批判的に呼ばれる。
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批評家らから聴衆へ
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印象主義音楽という漠然とした概念
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構造分析され、一音楽様式となる。
印象主義とされる特徴
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全音音階の使用
不協和音
平行進行
自由なリズム・小節の軽視
長調・短調など曖昧な形式
これらは、当時は普通用いられなかった。
印象主義とされる特徴
「幻想的」
「色彩感」
「曲線」
「音の斑点」
← 全音音階
← 不協和音
← 和声進行
← 空虚和音
印象主義とされる楽曲の特徴
• ドビュッシーの楽曲
全音音階・空虚和音・平行進行
• ラヴェルの楽曲
不協和音トリル・響き重視
• 両者の共通点
小節の軽視・♯,♭の多用
印象主義とされる楽曲の特徴
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「幻想的」・・・音の組合せ・楽器の音色
「色彩感」・・・和音の響き・楽器の多彩さ
「曲線」・・・平行、半音階による旋律
「音の斑点」・・・和音の特殊さ・弾かれた音
考察・まとめ
楽曲の一要素 ≒ 印象派絵画
楽曲全体 ≠ 印象派絵画
印象主義とされる音楽
印象派絵画と共通の要素をもった音楽
参考文献
• 「ドビュッシィ―印象主義と象徴主義―」
ステファン・ヤロチニスキ著 音楽之友社 1986
• 「作曲家別名曲解説ライブラリー10 ドビュッシー」
• 「作曲家別名曲解説ライブラリー11 ラヴェル」
音楽の友社 1993
• 「音楽史」 H.M.ミラー著 東海大学出版会 1967
• 「ニューグローブ世界音楽大事典」 講談社 1993