補充的な視点を伴う取組について①

Download Report

Transcript 補充的な視点を伴う取組について①

第2分科会 進路・学力保障
「学力向上アクションプラン~洛西方式08~」
~学力水準の向上と学力格差の解消を実現する6つの柱~
京都市立洛西中学校
義村 いずみ
古澤 憲治
Q.家で自分で計画を立てて勉強をしています
か?
24
76
京都府(公立)
31.2
68.7
全国(公立)
34.2
65.7
洛西中
している
あまり・全くしていない
Q.家で学校の予習をしていますか ?
洛西中
19.8
京都府(公立)
全国(公立)
している
24.3
28.4
79.2
75.5
71.5
あまり・全くしていない
Q.家で学校の授業の復習をしていますか ?
洛西中
19.2
京都府(公立)
全国(公立)
している
31.9
39.6
80.8
67.8
60.2
あまり・全くしていない
Q.学習塾(家庭教師)で勉強していますか ?
洛西中
京都府(公立)
65.6
34.4
68.9
31.1
64.2
全国(公立)
している
35.8
していない
Q.1 日あたりどれくらいの時間勉強をしますか ?
洛西中
57.6
京都府(公立)
62
全国(公立)
1時間以上
31.2
27.1
65.4
1時間未満
26.8
11.2
10.7
7.7
全くしない
Q.1 日当たりどれくらい T V ゲームをしています
か?
洛西中
24
35.2
16
7.2 7.2 9.6
京都府(公立)
28.5
30.1
19
10.7 5.6 5.8
全国(公立)
30.7
29.3
18.5
10.8 5.35.2
全くしない
1h以内
1h~2h
2h~3h
3h~4h
4h以上
Q.1 日当たりどれくらい T V やビデオを見ていま
すか ?
6.4
20
31.2
17.6
24
京都府(公立)
9.2
20.7
26.3
21.4
21.1
全国(公立)
9.8
21.9
洛西中
見たり聞いたりしない
1h以内
27.2
1h~2h
20.6
2h~3h
19.1
3h~4h
4h以上
Q.1 日当たりどれくらいインターネットをしていま
すか ?
洛西中
38.4
京都府(公立)
39.7
30.5
13.8
7.8 3.8 4.1
全国(公立)
39.9
29.1
15
8 3.9 4
全くしない
1h以内
27.2
1h~2h
2h~3h
16.8
4.84.8 7.2
3h~4h
4h以上
Q.携帯電話で通話やメールをしていますか ?
洛西中
27.2
5.6
京都府(公立)
28.4
4.9
全国(公立)
持っていない
38.1
21.6
45.6
24.2
42.4
4.7
殆どしていない
21.9
35.2
時々している
毎日している
勤務校(洛西中学校)について
生徒数382人(13+2クラス)
• 「学力向上」を目標に取り組んでいる
• 6つの柱 「学力向上」アクションプラン~洛西方式~
①授業時間数確保
②「わかる授業」を求めて
③家庭学習の習慣化=宿題
④小中連携・中高連携
⑤地域との連携
⑥土曜スクール
•
学力とは(H20年度の洛西中学校重点目標より)
•
•
•
基礎学力 ⇒習得型の学力
思考力・判断力・表現力等の学力 ⇒活用型の学力
自ら学び自ら考える学力 ⇒探究型の学力
この発表における「学力」は学力定着調査、学習
確認プログラムから、見える部分のみを指しており、
きわめて狭義の学力である。
取り組んだ具体例
①
②
③
④
⑤
⑥
目を覚ませ!について
柔道の基本は受身じゃい!について
今日は君を帰さない・・・について
百聞は一見にしかず!について
子ども達の週末はお暇?について
プリントにブラックペッパーを!について
①目を覚ませ!について
⇒学年全体で、朝学習(10分)の時間を徹底し
て数学に取り組んだ
•
•
•
•
•
年間の半分を数学科に確保(時間・量の確保)
各クラス担任による解説の徹底(質の確保)
授業において朝学習の重要性を指導(質の確保)
まとめテストなどの取り組み(質・時間の確保)
ねらうは中の下
②柔道の基本は受身じゃい!について
⇒中1、中2段階での計算基礎・基本の徹底に
取り組んだ
正負の
加減
2()±3() 式の展開 因数分解
ドリル学習ソフトの開発
(現西京極中 神田芳明先生による)
• 複数のソフトを使用することにより集中力を持続
• ゲーム感覚で習得できるよう工夫
• 個別にデータを取り、向上度を認識させる
•
授業での具体的なタイムテーブル
中2での実践例(週1回:PC教室にて)
正負の加減
練習
5分
正負の加減
本番
10分
2()±3()
練習
5分
2()±3()
本番
10分
連立方程式
練習
5分
連立方程式
本番
10分
徹底的に基礎基本の練習ができた
• 低位の子どもに個別指導ができた
• 個に応じた学習環境が提供できた
•
数学好き?
29
実験・活動は?
35
48
ソフト学習は?
38
43
0%
20%
4
25
22
49
40%
3SoSo
13
6
28
75
ICTは?
5Good
41
51
教えあいは?
42
17
22
60%
80%
2
81
6 5
10 2
10 2
100%
1Bad
学年末アンケートより H20 2月実施(2年終了時)n=126
③今日は君を帰さない・・・について
⇒単元を絞った完全習得学習会(補充学習会)
の実施
単元を選択したマスタリーラーニング
方程式の習熟を行うために合格点を取れるまで
帰れないという学習会をおこなった
• 学年教師総動員で指導にあたった
• 合格して嬉し泣きした生徒もいた
• 単元を絞ってやった
•
④百聞は一見にしかず!について
⇒特別支援教育の概念で授業形態を工夫した
かつては・・・
⇒Impairment Disability Handicap を有
する子どもへの支援
•
今日の特別支援教育は・・・
⇒特別な教育的ニーズ(SEN)を有するすべての子ど
もたちへの支援
障害児の授業研究No.104より
•
「教育のユニバーサルデザイン」
すべての子どもたちに「わかりやすい授業」
「取り組みやすい授業」「安心感のある授業」
④百聞は一見にしかず! について
⇒特別支援教育の概念で授業形態を工夫した
「わかりやすい授業」「取り組みやすい授業」
「安心感のある授業」
徹底的に視覚提示を意識した(授業のICT化)
• 作業学習を多く取り入れた(授業の活動化)
• 教えあい学習(スタンドアップ学習)を取り入れた
• 小道具を多く使用した
•
④百聞は一見にしかず! について
⇒特別支援教育の概念で授業形態を工夫した
「わかりやすい授業」「取り組みやすい授業」
「安心感のある授業」
徹底的に視覚提示を意識した(授業のICT化)
• 作業学習を多く取り入れた(授業の活動化)
• 教えあい学習(スタンドアップ学習)を取り入れた
• 小道具を多く使用した
•
④百聞は一見にしかず! について
⇒特別支援教育の概念で授業形態を工夫した
「わかりやすい授業」「取り組みやすい授業」
「安心感のある授業」
徹底的に視覚提示を意識した(授業のICT化)
• 作業学習を多く取り入れた(授業の活動化)
• 教えあい学習(スタンドアップ学習)を取り入れた
• 小道具を多く使用した
•
数学好き?
29
実験・活動は?
35
48
ソフト学習は?
38
43
0%
20%
4
25
22
49
40%
3SoSo
13
6
28
75
ICTは?
5Good
41
51
教えあいは?
42
17
22
60%
80%
2
81
6 5
10 2
10 2
100%
1Bad
学年末アンケートより H20 2月実施(2年終了時)n=126
④百聞は一見にしかず! について
⇒特別支援教育の概念で授業形態を工夫した
「わかりやすい授業」「取り組みやすい授業」
「安心感のある授業」
徹底的に視覚提示を意識した(授業のICT化)
• 作業学習を多く取り入れた(授業の活動化)
• 教えあい学習(スタンドアップ学習)を取り入れた
• 小道具を多く使用した
•
⑤子ども達の週末はお暇?について
⇒毎週金曜日に必ず宿題を出した
毎週出すことによって定例化した(時間・量の確保)
• 各クラス担任による提出状況の把握徹底
•
(質の確保)
•
•
裏に解答をのせて〇付けを自分でさせる
ねらうは中の下
Q.家で学校の宿題をしていますか ?
洛西中
86.4
13.6
京都府(公立)
75.6
24.1
全国(公立)
78.3
18.5
している
あまり・全くしていない
どの教科の宿題が多く出されますか?
1.国語
2.社会
3.数学
4.理科
5.音楽
6.美術
7.保体
8.技術
9.家庭
10.英語
合計
3年
数学
2年
英語
1年
0%
20%
40%
60%
80%
100%
本校アンケート調査より H19 7月実施
⑥プリントにブラックペッパーを!について
⇒配付するプリントを工夫した
•
•
•
•
•
•
敷居の高いプリントは子ども達は敬遠する
低位の子に見てもらえるようなプリントを意識
1枚のプリントに多くは語らない
スペースは大きくとる
提示しているものと同じものを
まずは超簡単な問題から(スモールステップ)
まとめ
「わかりやすい授業」
「取り組みやすい授業」
「安心感のある授業」
から6つの取組をおこなった。その結果、学力
の向上が見られた。
必要なこと
①学年教師全体の協力
②決めたことを徹底して行う
③ねらいを絞る
今後の方向性
•
•
•
•
継続して取組をすすめていく
⇒成果の経過をみて改善していく
活用型、探求型学力の向上を目指す
⇒評価方法などの検討、研究
学校ICT化に向けてさらに授業を視覚化していく
⇒e-ラーニングやインターネットを利用した授業など
放課後学習会を企画し運営していく体制を整える
⇒学習クラブ(日本コスモトピア社)導入、