説得力のある小論文のために

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Transcript 説得力のある小論文のために

説得力のある小論文のため
に
高橋 優(基礎教育センター)
http://www.sit.ac.jp/user/masaru/2
005/20051119_howtowrite.ppt
2005/11/19 第2回教員採用試
験対策講座
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1
説得力のある小論文
• 読む気を失せさせない
– 提出ルールと表現
• 内容に説得力がある
– テーマ,議論の展開
• どうしたらよいか? (具体的対策)
2005/11/19 第2回
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提出ルール
• 全て遵守していることが評価の前提
•
•
•
•
締め切り
文字数(±10%)
時事問題を取り上げる
時事問題を論じる
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表現
• ミクロな問題(でも影響はビッグ)
2005/11/19 第2回
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文体
• 常体(である調)と敬体(ですます調)の混在
• あまり本を読んでいない?
• 見直し不足→軽率,仕事が雑
• 剽窃(ひょうせつ)の疑い
2005/11/19 第2回
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5
文法的問題
• 文のレベル(主に「てにをは」)
– 主語が明示されている
– 主語と述語の対応
– 句点(。)と読点(、)
• 文章は短く!
2005/11/19 第2回
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接続詞
• 後続文は先行文をどのように受けるのか?
– 説明? 例示? 否定? 要約? 別の伏線?
• 適切な接続詞を
– たとえば,しかし,つまり,ところで
– なんでも「しかし」でつながない
– 口語的表現に注意
• でも(→しかし),なので(→ゆえに),ぶっちゃけ(→
端的に言えば),だって(→なぜならば)
2005/11/19 第2回
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含みを持たせた表現
• 「…」
• 体言止め
• 解釈にゆらぎ(あいまいにしたい?)
• 甘えの反映,無責任,責任回避傾向
2005/11/19 第2回
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フォントの設定
• なぜ書体・サイズを変更したの?
• 剽窃の疑い
• 文字数の違反
2005/11/19 第2回
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9
冗長さを取り除く
• 無駄な言葉
– 「私が今もっとも関心を持つ時事問題は…」
• 無駄な引用がない(最大3分の1)
– ただし,出典は明示せよ(しないと剽窃)
2005/11/19 第2回
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明快か
• あいまいな表現:誤解のもと(既述)
• 数値化できることは数値化する
• 比較:何と何を比較?
– 「昔と比べて今の子どもは…」:昔っていつ?
• 程度の副詞:本当に必要?
– 「明らかに」「はっきりと」:たいてい明らかにもはっきりと
もしていない
– 数値化する
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内容
• まともなことを(テーマ,論旨の選択)
• まともに(適切な議論の手順)
• 論じているか?
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テーマの選択:論じる必然性
• 現状認識
– ホント? ダイジ? デキル?
• 現状認識自体に議論がある場合:丁寧な問題設定
が必要
– 偏った議論をしない(疑う相手には逆効果)
– 言葉の定義も必要(ゆとり教育:のどの側面?)
• 言い切る勇気を
2005/11/19 第2回
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論旨の選択
• 誰が
– 「皆で考えなければならない」
– 「社会全体の問題である」
– 「一人一人が考える必要がある」
• 何を?
– 「生徒の個性に合わせて」
• 実現可能?
– 「空いた時間を利用して」
– 「これまで以上の努力」
2005/11/19 第2回
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論旨の選択:つまり,こういうこと?
• 誰が
– 「皆で考えなければならない」→俺は考えない
– 「社会全体の問題である」→俺の問題じゃない
– 「一人一人が考える必要がある」→お前が考えろ
• 何を?
– 「生徒の個性に合わせて」→テキトーに
• 実現可能?
– 「空いた時間を利用して」→現役教員はヒマだと?
– 「これまで以上の努力」→現役教員はグータラと?
– なぜその対策がなされなかったのかを考える
2005/11/19 第2回
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説得のために:客観的な根拠
• 議論の根拠を示す
– 調査結果/ロジックの展開/例
• 根拠は妥当か?
– いつの?
– だれの?
– どんな?
• 自分が思うよりも丁寧に説明する
• 自分と立場の異なる事実もきちんと検討する
2005/11/19 第2回
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どうしたらよいか?
• R2D2
– Read Repeatedly (問題を繰り返し
読む)
– Dictionaries on the Desk (辞書を
横に置き書く)
• C3PO
– Curikaesi Check and Correct your
Paper with Other person.
– 繰り返し読んで,修正する
– まずは自分で,次に他の人に読ん
でもらう
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