講義資料(4月28日講義分)

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Transcript 講義資料(4月28日講義分)

薬品分析学3
質問事項1
分析3では計算問題は無いのですか?
答:若干あります。
黒板灯がついていて見えにくかった
答:先週は消し忘れました。ごめんなさい。
教科書が売り切れ。
答:確認します。
PowerPoint書類を後で見ることができるようにして欲しい。
ノートを書くので精一杯で説明を聞くのが難しい。
答:WEB上でダウンロードできるように検討中。
質問事項2
全体的に理解できていない感じ
答:まずは大枠を理解すること。知識(或は物事の理解)
には階層構造があることを理解していますか?
演習問題の模範解答が欲しい。
答:解答をつくれるものは出来るだけ作ってお渡しした
いと思います。
スライドが見にくい。
答:最前列の席を空けたので、最前列で聴講して下さい。
宿題
ガスクロマトグラフィーに関する次の文章の正誤を答えなさい。間違っている場合は、
何が間違っているかも答えること。
×
これは分配型なので誤り
◯
×
×
×
63Niを用いる
窒素の誤り。正確には含リン化合物、含窒素化合物に
特異的な検出法。
イオン交換樹脂は液体
クロマトグラフィーでは
用いられるが、ガスクロ
マトグラフィーでは用い
られない。
イオン交換の機構では
イオン性化合物が精製
の対象であることと、イ
オン性化合物はガス化
しにくいこととを考慮する
と相性が悪いことが判る。
宿題
ガスクロマトグラフィーに関する次の文章の正誤を答えなさい。間違っている場合は、
何が間違っているかも答えること。
「大きい程」の誤り(後の講義で説明)
×
◯
◯
×
水素炎イオンか検出器はC-H結合をもつ化合物にのみ適用可能なため、
無機化合物は適用外
ガスクロマトグラフィーの構成
検出器は国試に頻出
ガス状物質なので取置き不可
カラム溶出直後その場検出
化合物を気化させる
ため温度を上げる
移動相
移動相ガスが変わっても
GCの溶出順は不変
化合物分離の場所
順相/逆相 吸着/分配
ガスクロマトグラフィー:検出器
検出器(国家試験頻出項目)
教科書P209 表3-19
学生実習
線源:3H, 63Ni (β線源)
水素件イオン化検出器(FID)による有機化合物検出
定性分析・定量分析
教科書P209 図3-42
化合物Bの保持時間
化合物Aの保持時間
ピーク高さ
半値幅
化合物ごとに保持時間(tR)が異なる
tRの比較から同一化合物かどうか定性的評価が可能
定性分析・定量分析
教科書P209 図3-42
化合物Bの保持時間
化合物Aの保持時間
ピーク高さ
半値幅
化合物ごとに保持時間(tR)が異なる
tRの比較から同一化合物かどうか定性的評価が可能
ただしtRが偶然同じ別化合物の可能性は完全には否定できない
機構の異なる別のクロマトグラフィーでのtRの評価も必須
定性分析・定量分析
教科書P209 図3-42
化合物Bの保持時間
化合物Aの保持時間
ピーク高さ
半値幅
保持容量(VR) = tR•F
F: 単位時間当たりの移動相(溶媒)の流速 (mL/min)
VR: サンプルがカラムから溶出するまでの移動相(溶媒)体積
定性分析・定量分析
教科書P209 図3-42
化合物Bの保持時間
化合物Aの保持時間
ピーク高さ
ピーク
面積
同一化合物では
ピーク面積 ∝ サンプル量 (mol)
ピーク高さ ∝ サンプル量 (mol)
定量分析が出来る理由
定性分析・定量分析
定量分析
同一化合物
では
ピーク面積 ∝ サンプル量 (mol)
ピーク高さ ∝ サンプル量 (mol)
定量分析が
出来る理由
クロマトグラムのピーク面積/ピーク高さを求めることが必須
機械法
手作業
ピーク高さ
自動高さ計測
定規で測る
ピーク面積
自動積分法
半値幅法
面積の概算値
を求める方法
≈
= W0.5h× h
理論段数・理論段高さ
化合物Bの保持時間
化合物Aの保持時間
ピーク高さ
半値幅
理論段数
理論段高さ
Nが大きい程ピークの半値幅が狭い
= 分離度のよいカラム
カラム長(L)をNで割った理論段
一段当たりの高さ
保持比(質量分布比)
化合物Bの保持時間
化合物Aの保持時間
ピーク高さ
半値幅
保持比
または、質量分布比;
キャパシティファクター
分離係数・分離度
化合物Bの保持時間
化合物Aの保持時間
半値幅
分離係数
分離度
ピーク高さ
シンメトリー係数
シンメトリー (symmetry) = 対称性
シンメトリー係数 (S):溶出ピークの対称性の指標
ピークは対称
なのが良い
W0.05h
S=
2f
対称の時: S = 1
テーリング時: S > 1
リーリング時: S > 1
テーリング:ピークの後ろ側がだらっとする
リーリング:ピークの前側がだらっとする
演習
ガスクロマトグラフィーに関する次の文章の正誤を答えなさい。間
違っている場合は、何が間違っているかも答えること。
液体クロマトグラフィーに関する次の文章の正誤を答えなさい。間
違っている場合は、何が間違っているかも答えること。
宿題
半値幅法でピーク面積の概算値が計算できることを数学的に証
明しなさい。
理論段数の式3-17 (P194) で、理論段数が大きくなる程ピークの
半値幅が狭くなることを数学的に証明しなさい(予習項目)。