授業支援スライド:家庭科

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家庭科 〔授業支援スライド〕
1.家計と国民経済・世界経済
スライド2~6
2.家計管理
スライド7~14
3.ライフプランシート作り
スライド15~20
4.金融商品の種類と特徴
スライド21~32
スライド 1
スライド 2
1.家計と国民経済・世界経済
①家計と国民経済・
世界経済のかかわり
スライド3
②家庭経済に影響を与える
経済事象や制度
スライド4~6
スライド 3
1ー① 家計と国民経済・世界経済のかかわり
世界の経済情勢は、家庭経済にも影響を及ぼしている。
スライド 4
1ー② 家庭経済に影響を与える経済事象や制度
経済活動の活発さ。
◆景気
●好況時には、賃金・給与が増え、雇用が促進され、
生活の豊かさが増す。
●不況時には、賃金・給与が減り、失業が増える。
スライド 5
1ー② 家庭経済に影響を与える経済事象や制度
◆物価の動き
物価指数・・・基準とする年の物価を100とした場合、
比較する年の物価がどのくらいになっているか。
「消費者物価指数」 消費者が生活のために購入するモノ・サービスの物価
「企業物価指数」
企業同士で売買されるモノ・サービスの物価
インフレーション
物価の継続的な上昇。「お金の価値」が低くなる。
需要の高まり、生産コストの上昇などが原因として考えられる。
デフレーション
物価の継続的な下落。「お金の価値」が高くなる。
値段を下げても売れない状態が続き、企業の収益も悪化。給料も減る。
スライド 6
1ー② 家庭経済に影響を与える経済事象や制度
◆税金
●国や地方自治体に納め、教育や保健・福祉、
警察・消防をはじめとする公共サービスなどに
使われる。税制の変更は家庭経済に強い影響を
与える。
◆公共料金
●電気・水道・ガス料金、公共交通機関
(電車・バスなど)の運賃の変更等は、
家庭経済に影響を与える。
スライド 7
2.家計管理
①家計の収入と支出
スライド8~9
②家計のキャッシュレス化
スライド10~12
③長期の経済計画と生涯収入
スライド13~14
スライド 8
2-① 家計の収入と支出
■家計の収入
世帯全員の現金収入を合計した、
税込みの収入
●経常収入
勤務先からの収入/事業・内職収入/
財産収入/社会保障給付/仕送り金
●特別収入 受贈金 など
預貯金引き出し/保険金受取り/
財産売却/土地・家屋借入金/
他の借入金 など
前月から持ち越した手持ちの現金
スライド 9
2-① 家計の収入と支出
■可処分所得
●消費支出
日常の生活に必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金額
●非消費支出 税金や社会保険料など世帯の自由にならない支出
スライド 10
2-② 家計のキャッシュレス化
■家計のキャッシュレス化
1)自動受取りと自動支払い
自動受取り・・・毎月の給与などを銀行振込で受け取る。
自動支払い・・・公共料金や携帯電話料金などを支払日に預金口座
から自動的に支払う。
2)ローンやクレジットの利用
ローン・・・後に貸主(銀行など)に返済する約束でお金を借りる。
(住宅ローン・教育ローンなど)
クレジット・・・買った商品の代金をクレジット会社が代わりにお店に支払い、
後の定められた日に、銀行口座からクレジット会社に返済する。
インターネット上での商取引でも多く活用される。
スライド 11
2-② 家計のキャッシュレス化
■家計のキャッシュレス化
3)インターネット・バンキング、モバイル・バンキングの普及
パソコンや携帯電話を使った銀行取引が普及。自宅あるいは外出先
から原則24時間365日、銀行へアクセスでき、一定の取引ができる。
4)電子マネー、デビットカードの普及
電子マネー・・・コンビニエンスストアでの買い物代金や電車運賃など
比較的少額の支払いを、プリペイド型のカードや携帯電話
の「おサイフケータイ」などで支払う。
デビットカード・・・支払時に自分の銀行口座から代金を引き落として決済する。
スライド 12
2-② 家計のキャッシュレス化
■キャッシュレス化に対応した家計管理
1)財やサービスを購入した際の利用伝票をその都度保管し、金額と
利用日時、支払日(口座引き落とし日)を家計簿に記入しておく。
2)預金や不動産などの資産額、住宅ローン・借入金の残高も家計簿
に記載し、負債を把握する。
3)預金口座の残高をこまめに確認する。
キャッシュカードを使い、コンビニエンスストアのATMで取引を行った
際でも、なるべく早めに記帳しておく。
スライド 13
2-③ 長期の経済計画と生涯収支
■長期の経済計画
1)ライフプランの設定
・現状の把握(収入・支出、資産・負債の現状及び改善点の把握)
・将来の出来事やライフイベントの想定
2)予算計画の立案
・ライフプランに合わせた収入・支出、預金・借入やイベントにかかる支
出を見積もる。
・必要に応じたローンやクレジットの利用やその返済計画も立案する。
3)予期せぬことへの準備
・将来の家族の病気やけが、死亡、災害などに備え、貯蓄以外にも、生命
保険や損害保険に加入することも計画に加える。
スライド 14
2-③ 長期の経済計画と生涯収支
■生涯収支
「世帯主の年齢別勤労者世帯の収支状況」 (総務省「家計調査」(平成20年)より作成)
○消費支出:
日常の生活費
○可処分所得:
実収入-非消費支出
(所得税・社会保険料
など)
可処分所得-消費支出
がプラスのときを黒字、
マイナスのときを赤字と
いう。
20代
結婚や出産など
将来のことを考
えながら、計画的
にお金を貯める
時期。
30代
可処分所得が増
加し、住宅購入の
頭金も貯まる頃。
子どもの教育費
用などの支出も
始まる時期でもあ
る。
40代
教育費がピークを
迎え、消費支出が
増えるものの、可
処分所得の増加
で、黒字幅も大き
くなる。老後の資
金の準備にも目を
向けたい。
50代
教育費は、一段落
するが、冠婚葬祭
費や交際費の増
加で、消費支出が
ピーク。余裕資金
を、老後資金準備
に向け運用に回し
てもよい。
60代
70代
定年退職を迎え、
可処分所得、消
可処分所得は大
費支出ともに減少。
幅に減少。子ども
年金など社会保
の結婚援助、古く
障給付による収
なった家屋の修理、
入が増える。
万が一の病気な
どに備えた資金
計画が必要。
スライド 15
3.ライフプランシート作り
3.ライフプランシート作り
スライド16~20
スライド 16
3.ライフプランシート作り
高校生
(現在)
学生・社会人
(一人暮らし)
社会人
(若手社員)
社会人
(10年目以降)
社会人
(20年目~老後)
☆就職先の企業などでの銀行との取引
収入
アルバイト、仕送り
支出
生活費、学費、
海外旅行等
収入
給与
支出
生活費等
イベント
結婚
収入
給与
支出
生活費、教育費
住宅購入費等
イベント
第一子出産
住宅購入
収入
給与、退職金、年金
支出
生活費、家屋の修理、
病気への備え、
子どもの結婚資金援助等
イベント
退職金、子供の結婚
スライド 17
3.ライフプランシート作り
■ライフプランシート作り
①なりたい職業の業種等を書き込む。
②収入の見積もり
1)職業や学歴などによって収入は異なる。
2)起業する場合は、業種、規模(売上・利益・従業員数等)・起業時期、
準備資金をどのようにどの程度集めるのかを想定した上で、
個人としての収入を見積もる。
3)結婚する場合は、結婚の時期、結婚後の二人の働き方(フルタイム共働き、
1人はパート、1人は専業主婦・主夫等)などを想定する。
子どもができた場合の働き方も想定する。
4)年金は、「収入」として計上する。退職金は「イベント(収入)」として計上する。
5)以上を踏まえ、25歳、35歳、45歳、55歳、65歳の収入額と退職金を算出し、
シートに記入する。
スライド 18
3.ライフプランシート作り
■ライフプランシート作り
③イベントの見通しを立てる~結婚・住宅購入~
1)結婚する場合は、時期を想定し、結婚や新生活の準備にかかる費用を算出す
る。
2)住宅の購入は、時期(年齢)、購入金額を決め、購入のための「自己資金」
「借入金」「返済額」を計算する。
3)1)と、2)の「自己資金」を「イベント」での支出とし、シートに記入する。
スライド 19
3.ライフプランシート作り
■ライフプランシート作り
④支出の見積もり
1)結婚して、子どもを産む場合は、時期・人数と年代ごとの教育費を算出する。
2)配偶者・子どもの有無も踏まえて、生活費を算出する。
3)住居を賃貸にする場合は、その期間の年間の平均値を、住居の購入後は、
ローンの年間返済額を算出する。
4) 1)~3)の合計を年代ごとの支出額として算出し、シートに記入する。
スライド 20
3.ライフプランシート作り
■ライフプランシート作り
⑤預金額の見積もり
1)年代ごとに、「収入-支出」を預金する。
2)住宅購入時の「自己資金」分は、預金額から差し引く。
3)各年代の累計預金額を算出し、シートに記入する。
⑥借入額の見積もり
1)各年代ごとの借入残高を算出し、シートに記入する。
以上の計算は、全国銀行協会ホームページ掲載の「ライフプラン
計算シート」(エクセルファイル)を活用することで簡単に行えます。
スライド 21
4.金融商品の種類と特徴
①金融商品の特徴
スライド22~25
②金融商品の種類
スライド26~29
③金融商品の選択・購入
スライド30~32
スライド 22
4ー① 金融商品の特徴
■ライフプランと銀行
計画的な家計管理においては、預金や資金の借入
(ローンやクレジット)など銀行との関わりは深い。
[ライフステージと銀行のかかわり]
・預金
・ローン(住宅ローン、教育ローンなど)
・クレジットによる高額商品の購入
・老後に備えた資産運用
■金融商品とは
お金を預けたり増やしたり将来に備えたりするために
金融機関が提供する商品
「預金」も一つの金融商品
スライド 23
4ー① 金融商品の特徴
■金融商品としての「預金」の特徴
①安全
●お金が安全に保管され、火災や盗難、紛失の心配がない。
●万が一、預金している銀行が破たんしても、預金保険制度により、
無利息の普通預金等は全額、定期預金などは、元本1,000万円までと
その利息等が保護される。
②便利
●普通預金口座であれば、給与や年金を自動的に受け取ったり、
携帯電話料金などを自動的に支払ったりすることができる。
③お得
●利息が付いてお金が増える。
スライド 24
4ー① 金融商品の特徴
■金融商品の3つの指標
◆安全性
元本の保証の程度
◆流動性
換金(引き出し)のしやすさ。満期が
あるか、中途解約しやすいかなど
◆収益性
高い収益を期待できるか
「安全性」「流動性」「収益性」は
3つ同時には満たされない。
スライド 25
4ー① 金融商品の特徴
■金融商品の特徴
● 大きいリターンが期待できる ほど、リスクは大きい
(ハイリスク・ハイリターン)
●金融商品の中には、 安全性が低い(元本割れをする) ものもある。
消費者は、十分に納得した上で、商品を選択・購入。
その結果については、自己責任を負う。
法により金融商品の取り引きや販売の際のルールを明文化
(金融商品取引法、金融商品販売法)
スライド 26
4ー② 金融商品の種類
■銀行が取り扱っている主な金融商品の種類と特徴
(※実際に取り扱っている商品は銀行により異なる)
①預金(預ける)
普通預金、貯蓄預金、当座預金、定期預金、外貨預金など
②信託(託す)
金銭信託、貸付信託など
③購入する
金融債、公共債(国債、地方債など)、投資信託、株式など
④加入する
生命保険(死亡保険、医療保険・がん保険、個人年金保険)など
スライド 27
4ー② 金融商品の種類
■預金の種類
定期性預金
●預け入れる期間が定まっており、期間中の引き出 しが制限される
代わりに一般的に普通預金などに比べて金利が高いので、計画的
な貯蓄や、余裕資金の預け入れ等に用いられる。
定期預金・積立定期預金など
流動性預金
(要求払い預金)
●いつでも出し入れが自由な預金。
普通預金・貯蓄預金・当座預金(主として企業の決済口座に用いら
れる)など
利息比較(イメージ)
当座預金利息(無利息)
普通預金利息
定期預金利息
スライド 28
4ー② 金融商品の種類
■金融商品の種類(投資信託)
多数の投資家から集めたお金を専門家が分散投資して運用し、
その成果を投資家が受け取る。
想定される主なリスク
◆価格変動リスク
価格が変動するため、元本割れする可能性。
◆為替リスク
為替レートの変動による受取額減少の可能性。
◆流動性リスク
必要な時に現金化できない可能性。
◆信用リスク
株式などの発行企業の経営状況が悪化して
投資資金が回収できなくなる可能性。
スライド 29
4ー② 金融商品の種類
■金融商品の種類(外貨預金)
外国の通貨で預ける預金。預ける通貨の金利が適用される。
「円」に戻して受け取るとき、為替相場の影響を受ける。
特徴
●利息も外貨でつく
●外貨ベースでのみ元本保証
●預金保険の対象外
●円と外貨の交換時にふつう手数料が必要
想定される主なリスク
◆為替リスク
為替相場の影響を受ける
◆カントリーリスク
預金通貨の国の政情や経済の影響を受ける
スライド 30
4ー③ 金融商品の選択・購入
■金融商品購入の際の留意点
①資金の性格
何に使う予定のお金か。
②商品の内容
どのような運用をするのか。
③リスク
どのようなリスクがあるのか。
④費用など
手数料や税金の割合がいくらか。
⑤販売会社
販売する銀行など金融機関の経営状況、経営姿勢は納得できるか。
スライド 31
4ー③ 金融商品の選択・購入
■ライフステージに合わせたポートフォリオの考え方
(1)将来のイベントに係わる目的
(住宅購入・養育・老後)
安全性重視
(2)日々の生活(日常生活・レジャー・
耐久消費財)や、予期せぬこと
(病気・災害)に対する準備目的
安全性・流動性
重視
(3)余裕資金の資産運用目的(投資)
収益性重視
スライド 32
4ー④ 金融商品の選択・購入
■金融商品販売法と金融商品取引法
金融商品販売法
●販売業者の説明義務
●説明が不十分なために損害が生じた場合は、
販売業者に損害賠償責任
金融商品取引法
●販売・勧誘に関する各種ルールの整備
・適合性の原則・・・不適当な勧誘の禁止
・広告へのリスクの記載