野辺山太陽電波観測所の計算機利用方法説明(下条)

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Transcript 野辺山太陽電波観測所の計算機利用方法説明(下条)

NSRO-ひのでCDAW2007
2007/9/10~14
主催:国立天文台
野辺山太陽電波観測所
ひので科学プロジェクト
事務連絡
1. 宿泊・食事代の支払いを終えてないかたは、明日以
降に、本館の事務室でお支払い下さい(日程変更が
なければ、チェックアウト時でもOKです)。
2. 出張報告書に氏名・所属・日付・出張日程を記入お
よび捺印したあと、下条へお渡し下さい。
3. 懇親会の会費および1週間のお茶菓子代を頂きま
す(スタッフ2500円・学生1500円)。下条が集金し
ます。
4. 出張の日程変更がありましたら、下条まで連絡してく
ださい。
タイムテーブル

9月10日(月)

14:30~








9:00~:解析チームにわかれて作戦会議、データ解析
午後:データ解析
9月12日(水) 終 日:データ解析
9月13日(木)


16:00 自己紹介と今回の獲得目標発表、 今までの研究
17:30 懇親会
9月11日(火)




はじめに・自己紹介
野辺山太陽電波観測所の計算機利用方法説明(下条)
電波ヘリオグラフ・偏波計の解析方法説明(下条)
大規模フレアの像合成法(越石)
ひのでの解析方法説明(SOT(長島),XRT(成影),EIS(今田))
09:00:SOT/SPのデータ解析方法説明(横山)。終了後、データ解析
9月14日(金)


09:00:成果報告とまとめ
12:00:終了予定
タイムテーブル

9月10日(月)

14:30~

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


9:00~:解析チームにわかれて作戦会議、データ解析
午後:データ解析
9月12日(水) 終 日:データ解析
9月13日(木)


16:00 自己紹介と今回の獲得目標発表、 今までの研究
17:30 懇親会
9月11日(火)




はじめに・自己紹介
野辺山太陽電波観測所の計算機利用方法説明(下条)
大規模フレアの像合成法(越石)
電波ヘリオグラフ・偏波計の解析方法説明(下条)
ひのでの解析方法説明(SOT(長島),XRT(成影),EIS(今田))
09:00:SOT/SPのデータ解析方法説明(横山)。終了後、データ解析
9月14日(金)


09:00:成果報告とまとめ
12:00:終了予定
自己紹介
グループ (初期値/敬称略)
 グループ1 2006/12/13 X flare
 リーダー:蓑島
 森本、川手、浅井、越石(~9/11)、横山(9/12~)、柴崎
 グループ2 フレアプラズマ (EIS+NoRHをメイン)
 リーダー:今田
 渡邉(晧)、西田、秋田、渡邉(鉄)
 グループ3 極域磁場
 リーダ:下条
 野澤、日江井、(常田)
 グループ4 黒点振動
 リーダー:長島
 関井、柴崎
野辺山太陽電波観測所の
計算機利用方法説明
野辺山太陽電波観測所の
アカウント持っていますか?
 アカウントを持っていない人
 パスワード忘れた人
 至急、下条まで問い合わせ下さい。
 明朝までには、アカウントやパスワードの処置をし
ておきます。
利用端末-1
 へリオグ棟2階に端末室が2つあります。
21号室:Linux端末 8台
Windows端末 1台
(Windows端末を使う羽目になった
方は、下条から使い方を説明します。)
22号室:Linux端末 5台
利用端末-2
 22号室を、グループ1が、それ以外は、21号
室の端末をご利用下さい。
 下条は、21号室に詰めています。
 どのLinux端末も、同じアカウントで同じ*環
境で利用可能です。
 一部、Vine-Linuxのバージョンが異なりますが、
環境的には、まったく同じです。
 Windows端末に当たった人は、下条から利
用方法をお教えします。
サーバ
 どのLinux端末でもSSW+IDLは動きますが、
Hinode/SOTのデータや大きなデータを解析
する場合は、ssh経由で以下のサーバマシン
をご利用下さい。
 サーバ機
 radio1:Xeon3.66GHz x 4CPU + Mem 8GB
 radio2:Xeon3.66GHz x 4CPU + Mem 8GB
 burst6:Xeon3.06GHz x 2CPU + Mem 4GB
IDL + SSW
 NSROでは、以下のコマンドで、SSWのIDLが起動し
ます。
idlh
 初期設定では、以下のパッケージが利用可能です。






NSRO/NoRH, NoRP
Yohkoh/SXT, HXT
SOHO/EIT, MDI
TRACE, RHESSI
HINODE/SOT, XRT, EIS
SPEX, XRAY, CHIANTI
これ以外のパッケージを利用したい場合は、下条に
ご連絡下さい。
ディスクエリア
 ホームディレクトリー(/home/login-name)
は、300MBまでしか使えません。
 大きいデータは、以下のディレクトリー下に自
分のlogin名のディレクトリーを作成して、保存
してください。
 /scr/s01,s02,s03,s04,s05,s06
 /scr/s11,s12,s13 (2年前のs01,s02,s03)
 当分のあいだ、消されることはありません。
プリンター
 各Linux端末、サーバのデフォルトプリンター
は、21号室にあるPSプリンター pre1です。
 Linux端末からは、21号室にあるカラーPSプ
リンター prclが利用可能です。
pre1
prcl
Webの利用
 最終日の報告会は、Webか、パワーポイントを利用
して発表を行ってもらいます。
 Webを利用したい方は、




Grp1:
Grp2:
Grp3:
Grp4:
/scr/s00/www/CDAW07_Gr1
/scr/s00/www/CDAW07_Gr2
/scr/s00/www/CDAW07_Gr3
/scr/s00/www/CDAW07_Gr4
にファイルを書き込んでください。(誰でも自由に書き込
めます。
 Netからは、以下のアドレスで、読むことが出来ます。
 http://solar.nro.nao.ac.jp/user/CDAW07_Gr?
持ち込みPCに関して。
 端末が置かれている机には、HUB又は個人PC用
イーサケーブルが置かれており、持ち込まれたPCに
イーサケーブルでつなげば、DHCPによりネットワー
ク接続が可能です。
 ただし、接続するには以下の条件を満たしていること
が必要です。
 最新のWindows Updateを当てている事。
 アンチウィルスソフトが入っていること。
 PC接続後、プリンターサーバdelta経由で観測所の
プリンターを使うことができます。ただし、ワークグ
ループを”NRO”にする必要があります。
その他計算機関係の情報
 野辺山太陽電波観測所のホームページに計算
機マニュアルがあります。まず、それをお読み下
さい。
http://solar.nro.nao.ac.jp/computer/srnet_man.htm
CDAW’07用観測データ-1
 皆様から頂いた研究会参加申込書より、以下の日に
ちのデータをあらかじめ収集しておきました。
 2006/12/12 – 13
 2007/01/15 – 16
 2007/05/02 – 03
 集めたデータ(野辺山以外)は、
 Hinode/SOT, XRT, EIS
 SOHO/EIT, MDI
 TRACE, RHESSI
CDAW’07用観測データ-2
 各データの置き場所
 Hinode
 /solardb/hinode/???/level0/YYYY/MO/DD/…
 SOHO/EIT
 /solardb/soho/eit/CDAW07/YYYY_MON_D1_D2
 SOHO/MDI
 /solardb/soho/mdi/CDAW07/YYYY_MON_D1_D2
 TRACE
 /solardb/trace/week(20061210, 20070114, 20070429)
 RHESSI
(DB依存なので、特に知る必要な無いはず。)
 /solardb/rhessi/YYYY/MO/DD
野辺山電波ヘリオグラフ(NoRH)・
野辺山偏波計(NoRP)の
データ解析の初歩
まずは、これを読んでください。
 野辺山電波ヘリオグラフ解析マニュアル
 http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/doc
/manual/index.html
 野辺山偏波計解析マニュアル
 http://solar.nro.nao.ac.jp/norp/doc
/manual/index.html
<ヘリオグラフデータ解析>
17GHz 低時間分解能でOKの場合
 その日の17GHz 画像1枚(または、時間分解
能10分)で事たりる場合
 生データから像合成をする必要はなし。
 以下に、17GHz 10分画像のfitsファイルがあり
ます。
/archive/pub/norh/fits/10min/YYYY/MO/DD
<ヘリオグラフデータ解析>
像合成をする場合の流れと注意
1.
2.
生データ(ss?? sz??)を自分のワークディレクトリー(/scr/s??等)へ転
送する。(norh_trans)
IDL内のnorh_synthコマンドを使って、像合成を行う。

かならず、host=‘sx8’ というオプションをつけて下さい。


数百枚の画像を像合成する場合は、queue=‘B’ かqueue=‘C’ という
オプションを使ってください。


4.
バッチモードで像合成ソフトが走り、数時間CPUタイムを連続的に使えます。
フレアなど小さい構造がターゲットの場合は、視野をcenfnlやsizeオプショ
ンを使って、小さくして像合成をしてください。

3.
スパコンSX-8で像合成ソフトが走ります。
そうしないと、全面画像を作成してしまいます。
像合成がおわったら、生データは不要なので、削除する。(ディスクの有
効利用のため、お願いします。)
出来たfitsファイルを読み込む。
<ヘリオグラフデータ解析>
像合成プログラムの特性
 norh_synthプログラムでは、progオプションで像合成用ソフトを
指定することが出来ます。
 hanaoka (17GHz, 34GHz)
 NoRHデフォルト増合成プログラム。
 フレアなど、構造の小さい電波ソースに強い。
 koshix (17GHz)
 プロミネンスなど、大きな構造に強い
 fujiki (17GHz)
 NoRHの最高分解能を出したいときは、このソフト
 視野は128”に固定され、部分画像しか作ることが出来ない。
<ヘリオグラフデータ解析>
fitsファイルの扱い方
 データ読み込み
norh_rd_img, files, index, data
(filesはファイル名の変数)
 Zarro map化
norh_index2map, index, data, map
<NoRH/NoRPデータ解析>
NoRH/NoRP観測データでわかること-1
 NoRH
 17GHz
 輝度温度(Tb)
 偏波率(円偏波/Stokes-V:右回り/左回り)
 34GHz
 輝度温度(Tb)
 17GHz/34GHz
 電波のスペクトル分布
 NoRP
 Total Flux: 1, 2, 3.75, 9.4, 17, 35, 80GHz
 偏波率: 1, 2, 3.75, 9.4, 17, 35GHz
<NoRH/NoRPデータ解析>
NoRH/NoRP観測データでわかること-2
<NoRH/NoRPデータ解析>
NoRH/NoRP観測データでわかること-2
<NoRH/NoRPデータ解析>
電波を放射するメカニズム1
 熱放射(Free-Free)
 光学的に薄ければ、温度を仮定してEMが求められる。(場合に
よっては、偏波率で磁場の強度も測定可能)
 光学的に厚ければ、輝度温度=プラズマの温度
 ジャイロ共鳴(gyro-resonance)
 強磁場中(>1000Gauss)では、ジャイロ運動の周波数が、
17GHzに近くなるため、熱速度でジャイロ運動をしている電子が、
17GHzの電波を放射する。
 偏波率で、視線方向磁場の向きはわかる。
 ジャイロシンクロトロン(gyro-synchrotron)
 高エネルギー電子(ただし、速度は光速の3割程度)が放射する、
非熱的放射。
 光学的に薄ければ、電波を放射している電子のエネルギースペ
クトルを導出することも可能。
<NoRH/NoRPデータ解析>
電波を放射するメカニズム2 スペクトル
おわり