Transcript その4 奈良県の雇用の動向

３２
奈良県の雇用の動向
有効求人倍率の推移①
３３
○昭和４０年代、奈良県の有効求人倍率は、全国・近畿を大きく上回り、高い倍率にあったが、昭和４
９年から５０年にかけて全国・近畿とともに急激に低下。この時期、社会増加率の推移と近似している。
○平成１６年から２０年まで、全国・近畿との乖離が広がっていたが、平成２１年より縮小し、増加に転
じている。
有効求人倍率の推移
ｵｲﾙｼｮｯｸ
出典：職業安定業務統計
出典：国勢調査
３４
有効求人倍率の推移②
○有効求人倍率は、従来は、全国値・近畿値を下回る状況で推移。
○平成２０年末より、全国値・近畿値との乖離幅が大幅に縮小。平成２１年８月より全国・近畿と同様
に増加傾向。
○平成２４年１１月の有効求人倍率（季節調整値） 全国 ０．８０倍 近畿 ０．７５倍 奈良県 ０．７１倍
全国
有効求人倍率（季節調整値）の推移
（倍）
1.20
1.00
奈良県
近畿
直近のピーク
全 国 １９年６月 １．０７倍
近 畿 １９年６月 １．１３倍
奈良県 １９年４月 ０．８６倍
0.80
0.60
0.40
直近のボトム
全 国 ２１年８月 ０．４２倍
近 畿 ２１年１２月 ０．４４倍
奈良県 ２１年８月 ０．４５倍
0.20
0.00
14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
出典：職業安定業務統計（厚生労働省）
14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
全国・年平均（倍）
0.54
0.64
0.83
0.95
1.06
1.04
0.88
0.47
0.52
0.65
近畿・年平均（倍）
0.45
0.57
0.78
0.92
1.08
1.09
0.87
0.49
0.52
0.63
奈良県・年平均（倍）
0.42
0.51
0.61
0.71
0.83
0.81
0.73
0.48
0.53
0.58
県外就業率
－都道府県比較－
３５
○奈良県の県外就業率は29.90％で全国で最も高い。H17より0.6％上昇
2位：埼玉県29.87％ 3位：千葉県28.58％ 4位：神奈川県24.89％
■就業者の昼間人口（就業者）47.1万人（うち県外から4.2万人）
夜間人口59.7万人（うち県外へは16.8万人）
都道府県別の状況（県外就業率）
【出典】H22国勢調査（総務省）から算出
30%
25%
20%
15%
10%
5%
0%
全 北 靑 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 富 石 福 山 長 岐 静 愛 三 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖
国 海 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 奈 潟 山 川 井 梨 野 阜 岡 知 重 賀 都 阪 庫 良 歌 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 児 縄
道
川
山
島
就業：調査対象期間に収入を伴う仕事に従事。就業率：15歳以上の就業者数／１５歳以上の人口、県外就業：就業地が県外
県外就業率
－県内市町村比較－
○市町村別の県外就業率は、生駒市・生駒郡・北葛地域が高い。
（Ｈ２２年）
出典：国勢調査
３６
通勤時間
３７
－雇用者世帯の通勤時間・市町村別・男性・「1時間以上」の割合－
○通勤時間「１時間以上」の割合は、全国１７．８％に対し、奈良県は３４．７％と非常に高い。
○県内市町村では、上牧町が４６．５％で最も高い。
○大阪に近い北葛城郡、生駒郡、生駒市、香芝市が概して高い。県平均を上回っているのは、これ
に奈良市、宇陀市、橿原市まで加わる。
通勤時間
－雇用者世帯の通勤時間・市町村別・男性・1時間以上の割合－
○大阪に近い、北葛城郡、生駒郡、生駒市、香芝市は４０％を超える、高率となっている。
○天理市、桜井市、御所市、五條市は３０％未満。天理市は全国平均を下回る１６．６％と最も低い。
河合
天理
生駒
平群
三郷
王寺
香芝
上牧
広陵
御所
桜井
＝４０％以上
＝３０％以上４０％未満
＝３０％未満
五條
注：調査集計対象は人口1万人以上の市町村
【出典】H20住宅・土地統
計
３８
３９
女性の有業率
－都道府県比較－
○本県の女性の有業率は４２．９％と、全国で最も低い。（全国４８．８％）
有業者：１５歳以上の就業者（「ふだん」収入を伴う仕事をしている）
有業率：有業者数／１５歳以上人口
注）就業構造基本調査は、抽出調査で、結果数値はその範囲の人口全体で算出。
就業・不就業を「ふだん」の状態によって把握。
出典：H19就業構造基本調査（総務省）
４０
市町村別女性の就業率
○県内市町村の女性の就業率は、山添村で最も高く４６．０％。人口の多い市部も高い傾向。
市町村別女性の就業率（１５歳以上）
（Ｈ２２年）
注：就業率には不詳を含まない
出典：国勢調査
４１
市町村別女性の就業率
○４０％以上は、１１市町村で、北部、中南部に分散している。
○人口の多い市部も概ね高い傾向。
郡山
奈良
河合
山添
天理
王寺
曽爾
香芝
広陵
＝４０％以上
葛城
御杖
橿原
御所
＝３５％以上４０％未満
東吉野
＝３５％未満
黒滝
川上
野迫川
注：就業率には不詳を含まない
十津川
【出典】H22国勢調査
４２
働く女性・再就職を目指す女性の声
○子育て女性は、子育てしていない女性に比べ、県内での就労を希望する割合が５１．２％と高い。ま
た、同様
に、通勤時間３０分未満を希望する割合も３９．８％と、２倍近く高くなっている。
○働くのに不安なことは、仕事と家庭の両立が難しいことが最も多く、４３．７％。
働きたい地域（子どもの有無別）
0.0%
20.0%
いない(N=239)
40.0%
18.0
30.1
働くのに不安なこと(上位のみ抜粋）
60.0%
80.0%
7.5
2.5
100.0%
41.8
51.2
奈良県内
0.02.8
大阪府
46.0
京都府
その他
10.0
20.0
不明・無回答
いない(N=239)
20.1
40.0%
29.3
60.0%
2.5
6.3
80.0%
100.0%
41.8
0.0
いる(N=211)
39.8
30分未満
１時間30分～２時間
12.8 0.5
1.4
0.0
30分～１時間未満
特になし
45.5
37.7
育児や介護などの休暇制度が充実してない
こと（取りやすい職場でないこと）
37.6
29.7
26.1
賃金などの労働条件が男性に比べて女性
の方が悪いこと
17.9
自分の働く能力に自信がないこと
8.2
結婚・出産を機に退職を迫られること
8.2
希望する内容の仕事に就けないこと
7.9
N=1,182
１時間～１時間30分未満
不明・無回答
調査対象：20歳以上50歳未満の女性
集計：現在働いていない方、または現在働いている方で「今とは違う仕事
をしたい」と回答した方について集計
50.0
健康や体力について
パートタイマーや派遣労働者の労働条件が
悪いこと
希望する通勤時間（子どもの有無別）
20.0%
40.0
％
43.7
育児や介護のための勤務時間などの配慮
が…
0.0%
30.0
仕事と家庭の両立が難しいこと
0.0
いる(N=211)
0.0
【出典：女性の就業等意識調査（奈良県）H21】
通勤時間
４３
－雇用者世帯の通勤時間・市町村別・女性－
○女性の通勤時間「30分未満」の割合は、全国６５．４％に対し、奈良県は５７．８％と低
い。
○市町村別では、男性同様、天理市及び南部で高い傾向。
市町村別・雇用者世帯の通勤時間の割合（女性）
0%
天理市
大淀町
桜井市
五條市
御所市
葛城市
広陵町
橿原市
上牧町
斑鳩町
大和郡山市
宇陀市
三郷町
大和高田市
田原本町
平群町
河合町
香芝市
奈良市
王寺町
生駒市
奈良県
全国
（平成20年「住宅・土地統計」）
78.8%
77.8%
76.6%
74.5%
74.2%
72.7%
68.3%
67.2%
64.4%
64.0%
63.2%
62.9%
62.7%
61.3%
54.2%
51.5%
51.4%
49.6%
49.4%
45.3%
33.2%
57.8%
65.4%
50%
30分未満
1時間未満
1時間以上
不詳
100%
17.2%
4.0%
0.0%
13.9% 2.8%5.6%
18.0%
5.5%
0.0%
20.0%
3.6%
1.8%
18.2%
7.6%0.0%
13.6%
13.6% 0.0%
26.8%
4.9%
0.0%
16.7%
13.5% 2.6%
8.9%
26.7%
0.0%
18.7%
17.3%
0.0%
26.8%
8.8% 1.3%
24.2%
12.9% 0.0%
30.5%
6.8%0.0%
27.2%
11.5% 0.0%
34.7%
11.1% 0.0%
27.3%
21.2%
0.0%
29.7%
13.5%
5.4%
31.3%
17.4%
1.7%
28.5%
20.1%
2.1%
39.1%
15.6% 0.0%
44.8%
17.9%
4.1%
26.2%
14.5% 1.5%
24.7%
7.9% 2.0%
通勤時間
－雇用者世帯の通勤時間・市町村別・女性・30分未満－
○女性の通勤時間30分未満の割合は、概ね、中南部地域で高い傾向。
○県北部、大阪に近い生駒郡や北葛城郡の一部で、低い傾向。
生駒
奈良
平群
河合
天理
王寺
香芝
田原本
桜井
葛城
御所
＝７０％以上
＝６０％以上７０％未満
＝６０％未満
大淀
五條
(注)人口が1万人未満の市町村は統計対象
外。
【出典】H20住宅・土地統
計
４４
４５
非正規雇用の状況 －若年者・都道府県比較－
○若年者（１５～３４歳）の非正規就業者の割合は、沖縄県、京都府に次いで、全国３番目に高い値。
※参考 １５～３９歳の非正規就業者の割合 奈良県 ３５．５％、 全国値 ３２．１％
若年者（15～34歳）非正規就業者の割合
全国比較 平成１９年
50.0%
45.0%
奈良県
37.6％
40.0%
全国
33.6％
35.0%
30.0%
25.0%
20.0%
富
山
県
福
井
県
山
口
県
香
川
県
岡
山
県
新
潟
県
愛
媛
県
群
馬
県
愛
知
県
長
野
県
石
川
県
島
根
県
佐
賀
県
秋
田
県
静
岡
県
宮
崎
県
岐
阜
県
三
重
県
若年者（15～34歳）
栃
木
県
岩
手
県
大
分
県
鹿
児
島
県
山
梨
県
山
形
県
長
崎
県
福
島
県
鳥
取
県
徳
島
県
奈良県
滋
賀
県
神
奈
川
県
全 茨 青
城 森
国 県 県
広
島
県
埼
玉
県
兵
庫
県
熊
本
県
東
京
都
高
知
県
宮
城
県
福
岡
県
北
海
道
千
葉
県
大
阪
府
奈
良
県
雇用形態別雇用者（役員を除く）数及び割合 平成14年，19年
H19
全国値と比べて
アルバイトの割
合が高い
和
歌
山
県
H14
全国
奈良県
増減（
H14→H19）
全国
奈良県
全国
実数（
人） 割合（
％） 実数（
人） 割合（
％） 実数（
人） 割合（
％） 実数（
人） 割合（
％） 実数（
人） 割合（
％） 実数（
人） 割合（
％）
雇用者（
役員を除く）
正規の職員・
従業員
非正規就業者
188,400
-14,900
-1,084,300
117,700
62.5
18,649,600
12,375,600
66.4
203,300
138,500
68.1
19,733,900
13,721,300
69.5
-20,800
-5.7 -1,345,700
-3.2
70,800
37.6
6,268,500
33.6
64,700
31.8
5,993,700
30.4
6,100
5.8
274,800
3.2
パート
16,000
8.5
1,462,800
7.8
15,300
7.5
1,465,800
7.4
700
1.0
-3,000
0.4
アルバイト
32,300
17.1
2,666,800
14.3
36,000
17.7
3,011,800
15.3
-3,700
-0.6
-345,000
-1.0
派遣社員
7,300
3.9
827,600
4.4
3,300
1.6
443,300
2.2
4,000
2.3
384,300
2.2
契約社員
8,800
4.7
917,300
4.9
嘱託
1,600
0.8
124,900
0.7
6,800
3.3
823,300
4.2
3,600
2.2
218,900
1.4
その他
4,800
2.5
269,100
1.4
3,300
1.6
249,500
1.3
1,500
0.9
19,600
0.2
出典：就業構造基本調査（総務省統計局）
京
都
府
沖
縄
県
４６
県内事業所の状況
－障害者雇用率の推移－
○障害者雇用率は、全国平均値を上回り推移。
平成24年は全国３位。（1位山口県：2.28 2位福井県：2.27）
％
障害者実雇用率の推移
資料：奈良労働局