姫路市基本構想 - Hi-HO

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姫路市交通バリアフリー基本構想
都市交通工学研究室
04-1-48-122
堀田 貴之
1
趣旨


明るくいきいきとした地域社会を実現
するために、高齢者や障害者はもちろ
ん、市民誰もにやさしいまちづくりを進
めます。
この構想は交通バリアフリー法に基
づき一定規模の旅客施設とその周辺
地区を重点整備地区として選定し公
共交通事業者や道路管理者などと協
力してバリアフリー化を進めます。
2
基本構想の位置づけ

国が定めた「移動円滑化基準」、「道
路の移動円滑化整備に関する基準」、
兵庫県の「福祉のまちづくり条例」、各
種ガイドライン等に基づき策定しまし
た。また姫路市の高齢者・障害者のた
めの計画と整合を図りました。
3
整備目標年次

整備目標時期は平成22年(2010年)
を基本とします。
4
基本構想策定にあたっての留意点
1. 市民・当事者の意見反映
2. 実現可能性の追求
3. 事業計画との整合性の確保
5
姫路市の概要

「姫路城」などの多くの観光客(高齢
者・障害者も多数)が訪れる歴史遺産
を持ち、交通の要所として発展してき
た都市です。
平成18年3月には市町村合併により
人口が53万人の新・姫路市としてス
ター
トをし、政令指定都市を目指していま
す。
6
総人口と高齢者数
表-1
姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
7
図-1 人口と高齢化率のグラフ
姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
8
身体障害者数
表-2
表-3
姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
9
姫路市交通バリアフリー策定フロー
策定項目
平成15年当時
駅及び周辺の現状把握
重点整備地区の選定
平成15年当時
実態調査の実施
重点整備地区の設定
特定経路の設定
10
姫路市交通バリアフリー策定フロー
重点整備地区の設定
特定経路の設定
当事者参加による現地調査の実施
重点整備地区の問題点の整理
重点整備地区の整備課題の検討
基本方針の設定
基本構想(案)の検討
基本構想の策定
基本構想の公表
11
駅及び周辺の現状把握 鉄道

市内にはJR山陽新幹線及びJR山陽本
線が東西方向をつなぎ、北部方向には
JR姫新線とJR播但線が走っています。
また山陽電鉄が網干方面と神戸方面へ
と延びています。
12
図-2 姫路市(当時)における路線図
姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
13
駅及び周辺の現状把握 バス

市営バスと神姫バスがほぼ市内を南
北に2分し運行しています。ワンス
テップバスやノンステップバスの導入
によるバリアフリーへの取り組みが行
われています。
14
重点整備地区の選定方法

1日の乗降客数が5,000人以上の駅
を中心とした地区を対象とし、高齢者、
身体障害者等が日常よく利用する官
公庁施設、福祉施設等の主要施設の
分布状況やバリアフリー化事業の必
要性及び地域の特性を考慮して設定
する。
15
重点整備地区
JR姫路駅・山陽姫路駅及びその
周辺
 JR英賀保駅及びその周辺
 JR網干駅及びその周辺

16
図-3 姫路市(当時)における重点整備地区
姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
17
姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
図-4 姫路駅とその周辺
18
姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
図-5 JR英賀保駅とその周辺
19
姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
図-6 JR網干駅とその周辺
20
実態調査 JR姫路駅(H15年時)
イラスト-2
イラスト-5
イラスト-3
イラスト-6
バリアへの挑戦.pdfより
イラスト-4
イラスト-7
21
実態調査姫路駅周辺(H15年時)
イラスト-8
イラスト-11
イラスト-9
イラスト-12
バリアへの挑戦.pdfより
イラスト-10
イラスト-13
22
実態調査山陽姫路駅(H15年時)
バリアへの挑戦.pdfより
イラスト-14
イラスト-15
イラスト-16
イラスト-17
イラスト-18
イラスト-19
23
実態調査(平成15年当時)

その他
・JR英賀保駅とその周辺
・JR網干駅とその周辺
24
重点整備地区の区域の設定方法

特定旅客施設を中心として、高齢
者、身体障害者が徒歩で移動で
きる500m~1kmの範囲において、
主要施設の分布状況等を考慮し
設定します。
25
特定経路の設定方法

特定旅客施設と主要施設を結ぶ
経路とし、原則として最短経路とし
ます。ただし、地形上の理由など
により経路設定が困難な場合に
は迂回ルートを考えることとします。
26
基本理念
「だれもが安全で安心して快適に移動できる
心かよう交流のまちづくり」
27
基本的な方針
1. 市民・当事者等の参画・協働によるバリア
フリー化の推進
2. 誰もが安全で安心して移動できるユニ
バーサルデザインの視点に立ったバリア
フリー化の推進
3. 姫路の歴史・文化と調和したバリアフリー
化の推進
4. 「心のバリアフリー」の推進
28
整備の基本方針

国が定めた「移動円滑化基準」、「道
路の移動円滑化整備に関する基準」、
兵庫県の「福祉のまちづくり条例」、各
種ガイドライン等に基づき、ユニバー
サルデザインを取り入れ、市民・当事
者のニーズをできる限り反映した整備
を推進する。
29
それぞれの場所の整備方針
駅舎〔移動円滑化された経路の確保〕
<JR姫路駅・山陽姫路駅>
 駅の立地特性などから可能な限り複
数の経路をバリアフリー化。
<JR英賀保駅・JR網干駅>
 旅客の移動が最も一般的な経路のバ
リアフリー化を図り、「移動円滑化され
た経路」を1つ以上整備。
30
駅舎〔移動施設〕
1. エレベーター、エスカレーター
<JR姫路駅・ JR英賀保駅・JR網干駅>
 誰もが自力で移動することを基本と
し、エレベーターを1基以上設置。
<JR姫路駅>
 高齢者等の利用を想定し、エスカ
レーターを1基以上設置
31
駅舎〔移動施設〕
2.階段

両側に、2段手すりを設置。滑りにくい
仕上げで、段を容易に識別できるもの
とする。
32
駅舎〔情報案内施設〕
1.視覚障害者誘導用ブロック



駅構内から改札口を経て車両へ至る
経路上に、連続してブロックを敷設。ト
イレなどの施設へのブロックを敷設。
プラットホーム上に、転落防止のため
点状ブロックを連続して敷設。
ブロックの色は黄色を原則。
33
駅舎〔情報案内施設〕
2.休憩設備
ベンチ等休憩施設を設置。
3.FAX
 公衆FAXの設置を検討。

34
駅舎〔個別施設〕
1.プラットホームにおける転落防止策
ホーム端等に転落防止柵を設置。
 緊急時の対応設備を整備。
2.改札口
 有効幅80cm以上の改札口を1以上設置。
3.券売機
 車椅子で利用できる券売機を設置。

35
駅舎〔個別施設〕
4.乗車券等販売所・案内所
カウンターを設ける場合は、高齢者、車
椅子使用者に配慮した構造。
5.プラットホームと車両との段差等
 ホームと車両との段差・隙間は可能な限
り改善。

36
車両
1.鉄道車両
 1車両ごとに1以上の車椅子スペースを設
置、連結部の転落防止装置を設置、車内
に音声・文字による情報案内設備の設置。
2.バス車両
 ノンステップバス・ワンステップバスの導
入を推進。
 車椅子スペース、車内外放送装置を設置。
37
駅前広場



駅、バス停、主要施設等への案内サ
インを充実。
視覚障害者誘導用ブロックを敷設。
ベンチ等休憩施設、照明施設を設置。
利便性の高い身体障害者用駐停車
帯の設置を検討。
38
バス停留所




バスが正着し、車椅子使用者が乗降
できる構造。
視覚障害者誘導用ブロックを敷設。
路線図、時刻表等は、高齢者・身体障
害者等に配慮した位置・文字の大きさ、
点字表示。
上屋、休憩施設、照明施設の設置。
39
道路「特定経路」

「特定経路」の整備
「道路の移動円滑化整備に関する基
準」に基づくとともに「道路の移動円滑
化整備ガイドライン」に沿った整備を
図るものとします。
40
道路「特定経路」
1. 既設道路の改良



歩道の段差改善、舗装面の改修、縦
断・横断勾配の改善等歩道の改良。
目の細かいグレーチングなどへの付け
替え、側溝・水路などの蓋がけ等の改
良。
歩道の有効幅員を確保するため電柱
や車止め等の移設・改良に努めます。
41
道路「特定経路」
2. 視覚障害者誘導用ブロックの敷設・改良
 線状・点状ブロックを連続して敷設。
 ブロックの色は黄色を原則。
3. 障害物等の撤去・規制
 歩行の阻害要因となっている不法駐輪・
駐車車両、路上駐車車両の撤去・規制。
 商品・看板等の道路上へのはみ出しに対
する指導及び撤去。
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道路「特定経路」
4. 道路の敷設
 都市計画道路等の整備に合わせて、基
準に沿った歩道を設置。
5. 道路照明等の整備
 安全性を考慮して、道路照明等の照明
施設を適切に配置。
なお、「準特定経路」はこれらの基準を用い
できる限りの移動の円滑化を行います。
43
信号機等、道路の交通規制
1. 既設信号の改良
 高齢者・身体障害者等に配慮して、
歩行者青時間の延長。視覚障害者
に配慮して、必要な箇所に音響信号
を設置。
2. 信号の新設
 交差点では、必要な箇所に信号を新
設。
44
信号機等、道路の交通規制
3. 交通規制等による歩行空間の確保
 準特定経路では、一方通行化や車
両通行規制等による歩行空間の確
保を検討。
4. 横断部の改良
 交差点の横断部では、必要な箇所
に横断歩道の設置等を検討。
45
地区別の整備メニュー例(JR姫路駅)
表-4 JR姫路駅の整備メニュー 姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
46
整備の現状 JR姫路駅(2006
10/19)
<移動施設>
写真-1 改札内エレベーター
写真-2 通り抜け型
エレベーター
47
整備の現状 JR姫路駅(2006
10/19)
<移動施設>
写真-3 改札内エスカレー
写真-4 階段
・階段両側に2段手すりの設置
・階段・段鼻の識別表示
48
整備の現状 JR姫路駅(2006
10/19)
<情報案内施設>
写真-5
視覚障害
者誘導用
ブロック
写真-7 通行情報等案内設備
写真-6 通行情報等案内設備
49
整備の現状 JR姫路駅(2006
10/19)
<利便施設>
写真-9
点字付案内板
写真-8 多機能トイレ
写真-10 待合室(休憩施設)
50
整備の現状 JR姫路駅(2006
10/19)
<個別施設①>
写真-11
車椅子使用者が利用しやすい
券売機
写真-12 緊急設備
51
整備の現状 JR姫路駅(2006
10/19) <個別施設②>ホームと車
両の段差
写真-13,写真-14 新ホーム 人数が少ないとき
写真-16 旧ホーム
(播但線ホーム)
写真-15 新ホーム
人数が多いとき
(10/20撮影)52
交通バリアフリーの実現に向けて
1. 公共交通事業者、関係行政機関等の連
携・協力
2. 心のバリアフリーの推進
3. 高齢者、身体障害者等の当事者による
参画と協働
4. 重点整備地区以外の地区での取り組み
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参考文献
姫路市交通バリアフリー基本構想
・概要版
・本編
http://www.city.himeji.hyogo.jp/machi/ko
utuubaria/kihonnkousou/index.html
 バリアへの挑戦
http://www.city.himeji.hyogo.jp/machi/k
outuubaria/houkoku/index.html

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