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図2
補聴器希望者用アンケート
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図3 病院、診療所の補聴器外来における医療従事者の行動基準
以下の診療行為は医師または医師の指示を受けた有資格の職員が行う。
a)診療報酬に係わる検査、b)適応決定、c)耳型採型、d)医学的装用指導、
e)適合評価、f)診療録の記載
補聴器業者から技能情報の提供を受ける場合には、難聴患者に販売業者(認定補
聴器技能者)が知識・情報などの提供を行うことを説明し納得を得て行う。技能情
報提供は具体的には以下の行為を含むものとする。
a)機種選択、b)補聴器調整、c)操作方法の説明、d)クーリングオフの説明、
e)試聴と効果の聴取に基づく再調整、f)業者としての記録と適切な管理
なお、販売業者には補聴器業界が作成した「医療機関内における補聴器外来・相
談への技能情報提供に関する業界ガイドライン」の遵守を求める。
平成21年1月16日
社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
社会医療部 福祉医療委員会
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図4 医師からの患者様情報
• 聴力データ
(純音聴力検査/語音聴力検査)
• 耳についての情報
(病名/難聴の種類/外耳道/耳垢の種類/病歴)
• 補聴器装用についての指示
• 補聴器についてのアンケート結果(主訴)
• 家族構成
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図5
主訴と補聴器の確認
• 困っている状況
• 主に使用したい場面
• ご家族との会話はどの程度可能か
• ご家族の中で、誰の声が一番聞きやすいか
• ご家族の中で、誰の声が一番聞きにくいか
• 希望する補聴器の形
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図6 補聴器のタイプ 1
• 耳あな型オーダーメイド
長所
短所
•
目立ちにくい
•
操作が細かい
•
汗の影響を受けにくい
•
電池消耗が早い
•
マイクロホンが耳内にあり、
耳介効果が得られる
•
耳漏の影響を受けやすい
•
軽度~高度難聴まで
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図7 補聴器のタイプ 2
• 耳かけ型
長所
短所
•
外耳道内レシーバータイプ
•
汗の影響を受けやすい
•
オープンタイプ
•
めがねのツルと接触する
可能性がある
→閉塞感が大幅に軽減
•
軽度~重度難聴まで
•
小型のものは目立たない
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図8 補聴器のタイプ 3
• ポケット型
長所
•
パーツが大きく操作が簡単
→細かい操作が苦手な方
向き
•
ご家族がフォローしやすい
•
高い利得が必要な方に
お勧め
短所
•
コードが邪魔になり
やすい
•
携帯しにくい
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図9 補聴器のタイプ・性能と予算
• 補聴器のタイプの希望
耳あな型オーダーメイド・耳かけ型・ポケット型
• 両耳装用/片耳装用
• 予算
予算あり → 補聴器にかけてもよい費用を確認
予算未定 → 価格帯を紹介 → 今後の費用の認識
※補聴器の耐用年数は5年(使用状況により異なる)
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図10 器種選択についての確認 1
• 指先の動き
補聴器の細かい操作が可能か
• 目の見え方
メガネ等を使い、新聞の文字程度の読み取りが可能か
• 汗の多さ
耳かけ型:汗の影響を受けやすい
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図11 器種選択についての確認 2
• 家族構成(独居/大家族)
聞くことの必要性・難聴による疎外感の受け方が異なる
• 生活環境
住居近隣の交通量など騒音→必要な機能の選択
• 仕事・趣味
会話の頻度・ライフスタイルの状況→器種を提案
• 外出の頻度
ショッピング・旅行・通院など→屋外での使用頻度
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図12 補聴器と集音器の違い
• 補聴器
厚生労働省の医療機器としての許可を受けており、
利得や出力の制限など、聴力に合わせた調整が可
能。
最新のデジタル技術が投入されているものが多い。
• 集音器
製造上の制約がなく、聴力に対する調整ができない
ものがほとんど。(簡単な調整器がついているもの
も中にはある。)
主に、通信販売で低価格で販売されている。
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図13 器種決定のまとめ
• 試聴結果:耳かけ型両耳試聴→補聴器の効果あり
• 希望のタイプ:耳あな型オーダーメイド
• 両耳装用:両耳試聴良好、ご家族の希望あり
• 患者様情報:耳あな型製作可能(病歴、耳垢、聴力レベル)
• 取扱操作:目、指の動き、デモ器での操作確認
(今後操作が出来なくなった際、家族に協力してもらえる)
• 予算:両耳で50万円まで
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図14 器種決定の確認

稲福様の希望
種類
耳あな型オーダーメイド補聴器、両耳
使用目的 主に家族との会話・テレビ。外出は少ない。
予算
50万円
機能

騒音抑制装置付(家庭内の騒音/外出時)
ワイヤレス機能は不要(使いこなせない)
提案
耳あな型セルティナITC/HSプチで両耳装用
(予算よりも1ランク下)
決定
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図15 インプレッション採取前の確認
•
禁忌8項目の確認
1. 耳の手術などによる耳の変形や傷
2. 中耳炎などによる過去90日以内の耳漏
3. 過去90日以内の突発性または進行性の聴力低下
4. 過去90日以内の左右どちらかの耳の聴力低下
5. 急性または慢性のめまい
6. 耳垢は多くないか
7. 外耳道の湿疹、痛みまたは不快感
8. 500、1000、2000Hzの聴力での20dB以上の気骨導差
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図17 お渡し時の調整・微調整
<ファーストフィット>
フィッティングソフトで、オージオグラムから行う。
新規装用者の場合、
目標利得の70%程度の利得にした方が
耳に馴染みやすい。
<微調整>
不快な音がないか、ご家族の声は自然に聞こえるか、
内容が理解できるかなどを確認して実施する。
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図18 クーリングオフについて
• 『特定商取引に関する法律』
に基づく。
お客様が、訪問販売でお申
込みされた場合、本書面を受
領された日から8日を経過す
るまでは、書面により無条件
で申込みの撤回を行うことが
できる。
※ただし、3000円未満の場合を除
く
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図19 操作方法・注意事項の説明
• スイッチの操作方法
• 電池の交換方法
• 着脱の方法
• 補聴器の管理方法
同伴のご家族にもフォローしていただく
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図20 補聴器の管理方法
• 乾燥ケース
補聴器は汗や湿気が苦手です。夜間など長時間使用しない
ときは乾燥ケースに入れることをお勧めします。
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図21 最近の補聴器装用閾値
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