ごみ減量、リサイクルにおける住民、事業者、行政の協働

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Transcript ごみ減量、リサイクルにおける住民、事業者、行政の協働

基調講演
「ごみ減量、リサイクルにおける
住民、事業者、行政の協働」
中村祐司
(宇都宮大学国際学部)
県外地方自治体の取組み紹介
1.静岡県沼津市
2.愛知県名古屋市
3.福岡県北九州市
4.神奈川県(真鶴町)・小田原市
5.神奈川県横須賀市
―沼津市役所の玄関口―
沼津市の取組み
「ごみ排出速報」
「ぬまづ彩生館」
「ふれあい市」
「フリーマーケットフェスティバル」
「リサイクルママの会」
「エコ・スマイル」
「すまいるしょっぷ」
沼津市
すまいるショップ(沼津市)
① 簡易包装(トレイの自粛も含む)推
進に取り組んでいる。
② 買い物袋の持参を呼びかけている。
③ 詰め替え商品、再使用可能な容器、
再生品(エコマーク、グリーンマーク商
品等)を販売する。
④ 計り売りや裸売り販売をする。
⑤ 発砲スチロール等、資源化の可能なものを店
頭等で回収し、資源化する。
⑥ 商品の修理サービスを行う。
⑦ 広告チラシ、包装紙、店内のトイレットペーパー、
コピー用紙、名刺等には再生紙を利用する。
⑧ ごみ減量・資源化計画を独自に定めて実施す
る。
ぬまづ彩生館
沼津市の支援を得て家具類のリサイクル
事業を実施。修理可能な木製の家具を無
償で引き取り、経験豊かな技術で再生、市
民に利用してもらう。
(社)沼津市シルバー人材センター
―ぬまづ彩生館―
ぬまづ彩生館内部
名古屋市におけるごみ減量、リサイクルの
スローガン
8つのR
Reduce「発生抑制」、Reuse「再利用」
Recycle「再生利用」、
+
Return「返す」、Reject「断る」、Repair「修理
する」、Refill「詰め替える」、Rent「借りる」
循環型社会の仕組み(名古屋市の説明)
1番目に大切なことは、「ごみ」も「資源」も元から減
らす「リデュース(発生抑制)」
2番目は、できるだけ手を加えないでそのまま使う
「リユース(再使用)」
そして、3番目に「リサイクル(再生利用)」の登場。
この優先順位を踏まえた取組みが、循環型社会を
実現する鍵を握っている。
名古屋市におけるスーパーと行政との協力①
名古屋市におけるスーパーと行政との協力②
―レジ袋を減らすことの意義(名古屋市説明)―
「名古屋市内で使われているレジ袋(プラスチック)は、年間
約1万トンです。プラスチック1トンは、石油2トン(原料1トン、
燃料1トン)からつくられますから、レジ袋を半分(5千トン)に
減らせば、全市で年間1万トンの石油が節約できるわけです。
これは、約1万3千世帯の1年分の電力を節約するのと同じ
くらいです。(レジ袋1袋(7g)で60Wの電球を約1時間点灯
することができます。)」
エコクーぴょんとは?(名古屋市)
・名古屋市内の「エコクーぴょん」参加店で買い物の
際、「レジ袋」や「紙袋」を断ると共通シールがもら
える。
・買い物1回でシールは1枚
・シールを40枚集めた場合は、次回の買い物で利用
可(ただし、100円以上の買い物でつり銭はなし)
・参加店には「エコクーぴょんの店」ステッカーが貼っ
てある。
特定非営利活動法人
「中部リサイクル運動市民の会」
(名古屋市)
「リサイクルステーション」
「不用品データバンク」(家庭の不用品情報
を新聞に掲載して希望者を探す)
名古屋市の不用品交換システム「電話くるく
る」の運営管理
ごみ処理基本計画策定事業(愛知県日進
市)
その他、「エコペーパー100」や「エコキッズ
CLUB」など。
リサイクルステーション
10品目の資源を1ヶ所でリサイクルできる資
源回収システムを運営。回収拠点は名古
屋市内に約30ヶ所。スーパーが駐車場な
どを提供し、ステーションの運営は市民リ
サイクラー(市民による有償ボランティア)
が行う。企業・名古屋市からは運営費・告
知などの協力を受けている。
中部リサイクル運動市民の会(名古屋市)
リサイクルステーション①
リサイクルステーション②
リサイクルステーション③
リサイクルステーション④
リサイクルステーション⑤
リサイクルステーション⑥
リサイクルステーション⑦
区役所にて(名古屋市)
名古屋市
名古屋市における「学区協議会方式」
(集団回収)
○小学校区の学協議会による月1回の収集
○新聞、雑誌、段ボール、紙パック、布類に
限定
○学区、古紙問屋、新聞販売店の「三位一
体」
「北九州市環境ミュージアム」を訪問して
○ごみ袋の有料化(1袋15円)で「環境基金」
を設立
○「北九州エコッパ」(北九州ブランドのトイ
レットペーパー)
○「環境首都」を目指す。
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市環境ミュージアム
北九州市のごみ収集
北九州市のごみ収集
北九州市の環境教育副読本
北九州市の環境教育副読本
中学生用環境教育副読本
「2001年の調査によると、約95%の消
費者が環境に配慮した商品を選んで
購入する傾向にあるそうです。つまり、
環境への取り組みが企業にも強く求
められているということ。すでに多くの
企業では環境保全活動が推進されて
おり/////////////」
中学生用環境教育副読本
「北九州市は、あらゆる廃棄物(ごみ)を他の
作業分野の原料として活用し、最終的に廃
棄物をゼロにする「ゼロ・エミッション」を目
指し、資源循環型社会の構築を図っていま
す。エコタウン地区では、環境・リサイクル
産業の活性化を柱として、具体的な環境
活動が展開されています。」
北九州市エコタウン
北九州市エコタウン
北九州市エコタウン
北九州市エコタウン
北九州市エコタウン
北九州市エコタウン
北九州市エコタウン
北九州市エコタウン
NPO法人北九州国際自然大学校
○「環境戦士アースマン」
○基盤は活動が商売にプラスになっていること
(人的ネットワークの構築)。仕事との融合
○メンバーが個々に自立
○行政のお金をどこに振り向けるか助言
○インターネットテレビ等のメディアも利用
○理念なきところに「アースマン」は行かない。
○環境大臣と環境サミットに出て話し合いたい。
○やりたいことがあって、それにお金がついてく
るような形
フリーマーケットのポスター
NPO法人北九州国際自然大学校
NPO法人北九州国際自然大学校
NPO法人北九州国際自然大学校
NPO法人北九州国際自然大学校
NPO法人北九州国際自然大学校
NPO法人北九州国際自然大学校
神奈川県真鶴町の取組み
ごみ置き場を住民が利用?(真鶴町)
ごみ置き場を住民が利用?(真鶴町)
神奈川県小田原市の取組み
○トレー、プラスチック容器を月の第1・第2水曜
日に回収
○雑誌「gomidas」(GOMI Data And Step)
○「えこっと」:エコロジー・スポット。リサイクルプ
ラザ。リサイクル家具の販売や不用品の引取
り・販売、不用品交換ボード、環境プログラム
(紙すき体験、帽子ストラップづくり、おもちゃ病
院、エコぞうりづくり、リユースノートづくり、ハー
ブせっけんづくりなど)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
「えこっと」の取組み(小田原市)
神奈川県横須賀市の事例
○生ごみでパッカー車を走らせる実験
○プラスチック類減容固化施設
○横須賀リサイクルプラザ「アイクル」
段ボール、紙パックなどを自動振り分け
市民コミュニケーションの場
社会科の勉強材料
風力選別機
21世紀の社会ルール
年4回のリサイクルフェア
市民工房教室終了後、同窓会が結成
横須賀市役所内のイメージキャラクター
バイオガス実証試験プラント(横須賀
市)
生ごみでごみ収集車を走らせる、自動車燃料化実
証試験
生ごみ等から発生する「バイオガス」が、新しいエネ
ルギー源に!
バイオガス:有機物が微生物によって酸素のない
状態で分解される時に発生するガスのことで、成
分の大半はメタンガスと炭酸ガス
バイオガス実証試験プラント(横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
「愛」+リサイクル
容器包装リサイクル法の施行に対応し、容
器包装廃棄物の再資源化を行うための施
設
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
Aicle(アイクル:横須賀市)
赤星たみこさん講演会「環境は家から
そして社会へ」(04年2月21日)
○「ごみは断るべき」「自宅のごみは企業に
返す」「試供品もらわない」
○「ごみを減らして悪いことはない」
○「高邁な理想」よりも「自分のため」
○「面白い」「楽しい」がポイント
○「おしゃれにごみ減量を」
○「地元の石鹸を」
矢板市の取組み
○矢板市ごみ減量キャンペーン
「事業者の得」「行政の得」「地球の得」
「過剰包装自粛・リサイクル協力店」
「やいたエコ・オフィス」
○マイバック運動、リサイクル手作りせっけ
ん、リサイクルタウン、5種11分別、グリー
ン購入ガイドライン、子ども環境会議、ごみ
分別の手引き、E-Family(エコ・ファミリー)
etc.
ごみ減量・リサイクルをめぐる課題
1.これからは自治体間競争の時代
2.「やればできる」という発想
3.試行錯誤段階での情報公開を徹底(プロセスを
オープンに)
4.オープンな参加・協力・交流・楽しみ・やりがい
5.ごみの減量・リサイクルを維持発展させる経済・
市場のしくみを追求
6.ごみ減量・リサイクルを通じた地域社会の構築