レファレンスツールと調べ方
Download
Report
Transcript レファレンスツールと調べ方
平成21年度 レファレンス研修会
インターネットで使える
レファレンス・ツール
~ リサーチ・ナビを中心に ~
平成22年3月12日(金) 13:00~16:00
@千葉県立中央図書館
国立国会図書館 主題情報部 参考企画課
課長補佐
レファレンス係長
兼松 芳之
北村 弥生
本日の内容
・ はじめに
1. 「リサーチ・ナビ」~調べ方をしらべる~
2.演習
3.国立国会図書館を使う
4.「リサーチ・ナビ」のつくりかた
・ おわりに
はじめに
インターネットの影響
公開されたOPAC、DB
Google等の巨大検索サイト
Blogの展開
Wikipedia等の「集合知」
質問サイト
おしえてgoo!、OKWave
人力検索はてな、Yahoo!知恵袋
各種質問スレッド
⇒「調べもの」のスタイルの変化
「調べもの」のスタイルの変化
誰でも、簡単に、大量の情報を入手できる。
自分で調べた気になれる。
検索して終わり
ネットの情報を鵜呑みにする
Googleは便利だが、すべてではない
Wikipediaも便利だが、典拠とするには
ちょっと……
今、求められるスキル
「適切な情報」を見抜く目
「適切な調べ方」
「適切なツール」
⇒そこで役立つ
センス
レファレンスライブラリアンの感覚
「リサーチ・ナビ」
~調べ方をしらべる
リサーチ・ナビ
http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/
NDL HPトップ>「調べ方案内」>「リサーチ・ナビ」
リサーチ・ナビって何?
「リサーチ・ナビ」 = 調べものの窓口
「何を調べたらいい?」「どう調べたらいい?」
のヒントがあります。
調べものをする方が、求める情報に効率よくアクセスで
きるための手助けとなる情報を提供。
NDLの豊富なコンテンツやデータベースを多角的・階層
的に探すことができる。
何のために作ったか
ウェブサイトの
どこに
データベースが
あるか分からない!
A専用検索
ページ
B専用検索
ページ
データ
ベース
A
データ
ベース
B
どのデータベースを
使っていいのか
分からない!
C専用検索
ページ
D専用検索
ページ
複数のデータベース
を使いたいときに、
いちいち画面を
変わらないと
いけないのは不便!
E専用検索
ページ
こうしたい!
ユーザが調べていること
にあわせて
適切な情報源に誘導する
⇒ウェブサイト上の
「総合案内」をめざす
○○について
調べるには?
国立国会図書館の
使い方?
蔵書を
さがすには?
データ
ベース
A
データ
ベース
B
△△について
調べるには?
※ただし、求める情報(資料の本文)に
直接アクセスできるわけではない
リサーチ・ナビの基本構成
キーワード検索
メインの検索窓です。
(※本日はこれを中心に
説明します)
「本をさがす」
資料から探します。
「しらべるヒント」
テーマから探します。
まず、キーワード検索!
画面上部の検索窓
では、いろいろなデータベースを一括で検索できる
検索結果は5つのタブに
分かれて表示されます。
ご希望のタブを選んで表
示させてください。
検索結果の個々の情報
には、どのデータベース
からの検索結果なのか
が表示されます。
キーワード検索の検索結果
4つのジャンル
《本・サイト》
NDL蔵書の中から、本の題名
《調べ方》
どのような本を見たらよいか、 や著者名、目次などに検索キー
ワードが入っている本を検索して
どのように情報をさがせばよ
表示します。
いかを案内します。
★検索対象:調べ方案内、レファレ
ンス協同DBほか
《キーワード》
検索キーワードと関連する語句
を表示します。検索結果から求め
る情報がうまく見つけられなかった
場合は、これらのキーワードも試し
てみてください。
★検索対象:NDL-OPAC(和図書・和
雑誌新聞、雑誌記事索引、プランゲ文
庫)、近代デジタルライブラリー、主題
情報DB
《百科事典》
参考情報としてWikipediaの
検索結果を表示します。
「調べ方案内」
※リサーチ・ナビのキーワード検索結果
⇒「調べ方」タブの上段に表示
「調べ方案内」とは・・・
NDL職員が日々の業務の中で蓄積した、特定テーマの調
べものに役立つ資料や調べ方のノウハウを提供。
たとえば・・・
統計資料レファレンス・ガイド
産業情報ガイド
新型インフルエンザについて調べる
住宅地図
物語のキーワードから文学作品を探す(日本)
レファレンス協同データベース
※リサーチ・ナビのキーワード検索結果
⇒「調べ方」タブの下段に表示
全国の参加館(公共・大学・専門図書館)のレファ
レンス事例などを登録・公開
本体サイト⇒http://crd.ndl.go.jp/jp/public/
主題情報データベース
さまざまなテーマ・分野ごとに作成されたデータベース群です。
キーワード検索結果では、
「本・サイト」タブの下段「内容情報からさがす」 に表示されます。
「参考図書紹介」
参考図書(辞書、目録など)の書誌情報や内容を紹介。
「目次情報データベース 」
参考図書・論文集・資料集・楽譜などの「目次」を対象として、検
索するシステム。
「企業・団体リスト情報 」
経済、社会、教育分野の企業・団体等のリスト(会社名鑑、学校
一覧など)を含んでいる資料を検索できるデータベース。
主題情報データベース
「近代日本軍事関係文献目録 」
戊辰戦争から第2次世界大戦までの、日本が関わった戦争に
関係する文献(戦史・部隊史や、戦争体験記など)を検索。
「科学技術論文誌・会議録データベース 」
国内の科学技術関係の学術論文誌等をキーワード検索や分類
一覧からさがすことができる。会議録情報も検索可能。
「近現代日本政治関係人物文献目録 」
明治期以降、政治の分野で活躍した日本人に関する文献につ
いて、人物名から関連文献を検索できる。
「日本人名情報索引(人文分野)データベース」
日本人の人名情報(略歴等)を収録する人名辞典などを、書誌
や収録内容のキーワードからの検索を可能としたデータベース。
たとえば、こんな使い方
「塩味強度」
で検索
目次の中に
キーワードが含まれる本を
検索して表示します
19
たとえば、こんな使い方
書名をクリックすると、その
本の目次情報を見ることが
できる。
2009.10.5現在、
約3万4千件の本の目次
を収録。
楽譜がどの楽譜集に収
録されているかを調べる
ときにも活用できます。
演習
問題
演習①:産業情報
国内のカラオケボックスの数の推移を調
べたい。
演習②:写真
明治時代の動物園の写真が見たい。
問題
演習③:教育費
子どもの習い事にどれくらい支出されてい
るかについて、調べたい。
演習④:楽譜
合奏で「となりのトトロ」を演奏したいので、
楽譜を探したい。
問題
演習⑤:児童書
1990年頃に読んだ双子の雪だるまが出て
きたお話をさがしています。
演習⑥:医療情報
「メタボリックシンドローム」と運動につい
て、最近の情報を知りたい。
問題
演習⑦:和古書
「女今川操鑑」の原文を読みたい。
演習⑧:錦絵
「雛祭」が描かれた浮世絵を見たい。
国立国会図書館を使う
レファレンス・サービスの利用
国立国会図書館のレファレンス・サービス
図書館専用サービス
• 文書レファレンス(インターネット)
個人向けのサービス
• 電話:9:30~17:00 (開館日)
• 来館:カウンターでのご案内(開館日)
• お近くの図書館経由
レファレンス・サービスの範囲
HPトップ>「図書館員の方へ」>「レファレンス・サービス」の
ページに記載。
⇒ http://rnavi.ndl.go.jp/reference_login/
レファレンスの申し込み
インターネット 【http://rnavi.ndl.go.jp/reference_login/】
事前の登録が必要となります。
登録するには、当館の「登録利用者(機関)」であること
が必要です。
電話 【03-3581-2331(内線27124)】
利用案内、OPACやDBでの所蔵確認。
資料の内容確認は行いません。
「リサーチ・ナビ」の
つくりかた
レシピ①:下ごしらえ
用意するもの
情報資源
レファレンス・ライブラリアン
データをためて公開するシステム
(=仕組み)
国立国会図書館の資料
資料総計=約35,648,652点
*2008年度のデータから概算
録音資料:631,963点
逐次刊行物:13,091,355 点
(約190,000タイトル)
地図:525,912点
国内博士論文:506,817点
文書類:295,053点
デジタル:約156,000タイトル
電子資料: 75,919点
単行書:9,290,198点
マイクロ資料:
8,745,523点
国立国会図書館の情報資源
「調べる」ための
ツール
「探す」ためのツール
「読む」ツール
資料
アーカイブ
レシピ②:調理
①
②
③
④
⑤
まず、熱意のあるレファレンス・ライブラリアンを
用意します。
1件からでよいので、件数や内容にこだわらず、
気づいたネタをコツコツと事例として蓄積します。
ある程度件数が集まったら、館内に公開=宣伝
します。
反響の有無にかかわらず、蓄積件数をどんどん
増やします。
後に引けなくなるまで続ければ、できあがり。
記録・共有ツールの進化
紙
ビジネスソフト
CMS
34
コンテンツの成立ち
第
3
層
W
e
b
サ
ー
ビ
ス
調べ方案内
主題書誌DB
専門室ページ
レファレンス事例
インフォカード
第
2
層
レファレンス回答
簡易データベース
イントラネット
各課ページ
第
1
層
ナレッジ・コミュニティ
レファレンス・サービスおよび業務における情報の階層構造
利
用
者
に
公
開
内
部
で
活
用
ナレッジベース
ナレッジベース
(知識情報データベース)
リサーチ・ナビの構成
① 検索
②資料別
③テーマ別
階層型ナビゲーション
ナレッジベース
(知識情報データベース)
レシピ③:サービング
◎ 順次必要になるもの
人
運用体制
チェック体制
継続的な研修
モノ
Web提供シス
テム
仕組み
ガイドライン
PDCAサイクル
広報戦略
リサーチ・ナビのサイクル
図書館
ユーザ
他のシステム
リサーチ・ナビ
情報案内型サービス
調査回答型サービス
ナレッジベース
(情報システム。「デジタルアーカイブ」サーバ群の中に構築)
レファレンス・サービス業務
ナレッジ・マネジメント
おわりに
まずは、ネットワークで
国立国会図書館を活用してください。
?
!
へ
ここに、
「調べもののヒント」が
あります。
http://rnavi.ndl.go.jp/