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資料1
平成25年12月25日(水)13:30~
第6回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部会
各構造物の詳細点検結果
(揺れ・液状化)
平成25年12月25日
施設点検目次(揺れ・液状化)
 1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(1)検討フロ-
大規模
複雑構造の水門
(2)耐震性能の設定
その他水門
樋 門
門 扉
(10施設)
(42施設)
(118施設)
(岸和田水門)
(谷川港水門)
耐震性能の設定
求められる耐震性能(地震動)としては、地震
後の津波による浸水被害を軽減するため、地
震後にゲートを閉鎖する必要がある。
また、施設自体が大きな損傷(せん断破壊)
を受けた場合、ゲート閉鎖が出来なくなるた
め、水門施設として大きな損傷がないように
する必要がある。
グル-プ化(規模・築造年度・津波の影響より)
地震動
FLIPによる耐震検討
求められる耐震性能
備 考
M8
・地震後にゲート開閉可能
過年度検討済※1
M9
・地震後にゲート開閉可能
今回実施
【報告済み】
震度法による耐震検討(代表5施設)
・施設として大きく損傷しない
耐波圧の検討
耐波圧の検討(代表3施設)
※1:H17~18年度 大阪府海岸防潮堤・水門等耐震検討委員会
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1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(2)施設の分類と照査方法
<施設の分類>
水門・樋門はゲートが大規模で構造が複雑な「トラベリングゲート形式」と、スルース
ゲート、ローラーゲート等、角落としにゲートを落とし込む形式としてひとまとめに扱うこ
とが可能な、「その他のゲート形式」に大分類した。
トラベリングゲート形式:岸和田水門・谷川港水門
その他のゲート形式:その他の水門・樋門・門扉
<照査方法>
●トラベリングゲート形式:大規模で構造が複雑 ⇒ 地震時の挙動も複雑
⇒二次元有効応力解析(FLIP)により液状化に伴う変形量を照査。
跳開桁や扉体の稼動については、水平震度や部材応力で照査。
報告済み
●その他のゲート形式:
・構造被害は、変化点となる門柱基部におけるせん断破壊と曲げ降伏が主な構造被害。
・ゲートを下方に下げる形式(重力を利用できる)の為、門柱に多少の残留変位を許容できる。
・機能被害が生じるのは、水門本体が大きな損傷(せん断破壊)を受けた場合。
・せん断力の算出は、静的解析・動的解析で大きな差が無い。
⇒その他のゲート形式の門柱基部のせん断耐力については、震度法により照査。
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1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(3)検討施設(その他のゲート形式)
その他の水門・樋門・門扉の中から代表施設として、
築造年度が、許容せん断応力の引下げを行った耐震基準の改定前(1980年以前)
で、津波高さが高く、扉体面積が広い5施設を選定した。
(4)位置図
忠岡町
貯木場北水門
岸和田市
No.7-4門扉
岸和田市
忠岡町
泉大津市
泉大津市
緑川樋門
田尻町
泉南市岡田
紺谷川水門
泉南市
泉南市岡田
No.7門扉
泉佐野市
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1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(5)対象施設の基本諸元(水門・樋門)
忠岡町新浜
(貯木場北)水門
泉南市岡田
(紺谷川)水門
泉大津市松之浜
(緑川)樋門
形式
ローラーゲート
ローラーゲート
ロ-ラ-ゲート
径間(m)
左右:9.0×1
[中央:7.0×2]
6.0×1
2.85×1
扉体の大きさ(m)
左右:巾 9.0×高 7.15
[中央:巾 7.0×高 4.45]
巾 6.00×高 3.20
巾 3.00×高 1.45
名称
写真
※[ ]は副水門
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1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(6)対象施設の基本諸元(門扉)
岸和田市臨海町
No.7-4 門扉
泉南市岡田
No.7 門扉
形式
引き戸式ゲート
両開き式ゲート
径間(m)
7.0×1
5.0×1
扉体の大きさ(m)
巾 7.70×高 3.15
巾 2.60×高 1.00×2
名称
写真
5
1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(7)入力地震動波形(合成成分)
【忠岡町貯木場北水門】
【泉南市紺谷川水門】
【泉大津市緑川樋門】
○入力地震動波形
・最大加速度 232gal
○加速度応答スペクトル
○加速度応答スペクトル
○加速度応答スペクトル
加速度応答スペクトル(gal)
周期(sec)
加速度応答スペクトル(gal)
○入力地震動波形
・最大加速度 397gal
加速度応答スペクトル(gal)
○入力地震動波形
・最大加速度 278gal
周期(sec)
周期(sec)
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1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(7)入力地震動波形(合成成分)
【岸和田市臨海町No.7-4門扉】
【泉南市No.7門扉】
○加速度応答スペクトル
○加速度応答スペクトル
加速度応答スペクトル(gal)
○入力地震動波形
・最大加速度 373gal
加速度応答スペクトル(gal)
○入力地震動波形
・最大加速度 291gal
周期(sec)
周期(sec)
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1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(8)水平震度
1次元地震応答計算(FLIP)による検討結果
地表面
最大加速度(gal)
水平震度
忠岡町新浜(貯木場北)水門
154
0.18
泉南市岡田(紺谷川)水門
296
0.23
泉大津市松之浜(緑川)樋門
137
0.16
岸和田市臨海町No.7-4門扉
178
0.15
泉南市岡田No.7門扉
267
0.17
検討施設
8
1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(9)照査対象部材
正面図
門柱基部
側面図
門柱
堰柱
門柱基部
門柱
堰柱
(10)部材の判定ライン
<求められる耐震性能>
最大級の地震発生後に、
ある程度の損傷が生じた場合においても、その機能を保持するレベル。
【RC部材】
曲げ・せん断照査:降伏モ-メント、せん断耐力を照査基準値として判定
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1-1 海岸構造物(水門等)の詳細点検結果
《南海トラフ巨大地震による影響》 水門・樋門・門扉の耐震検討
(11)震度法による耐震点検結果
震度法による部材照査結果
忠岡町
貯木場北水門
泉南市
紺谷川水門
泉大津市
緑川樋門
岸和田市
No.7-4門扉
泉南市
No.7門扉
曲げ作用耐力比
0.52
0.39
0.28
0.01
0.01
せん断作用耐力比
0.13
0.13
0.06
0.10
0.02
判定
1.0以下 OK
1.0以下 OK
1.0以下 OK
1.0以下 OK
1.0以下 OK
施設箇所
門柱基部
【結果】
点検した全代表施設の門柱基部における、部材の曲げ・せん断それぞれの耐力比は
1.0以下で、照査基準以下であった。
⇒全ての水門・樋門・門扉において、求められる性能(ゲート開
閉・せん断破壊)を満たす事ができる。
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