「世界青年の船」事業とは

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Transcript 「世界青年の船」事業とは

「世界青年の船」事業
- The Ship for World Youth Program 1. 「世界青年の船」事業とは
2. 主な事業活動
3. 事後活動
Last updated June 2009
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内閣府の青年国際交流事業
内閣府の行う青年国際交流事業は、諸外国の青年との交流を通じて、相互の理解と
友好を促進し、広い国際的視野と国際協力の精神を有する人材の育成を目指してい
ます。
航
空
機
派
遣
・
招
へ
い
船
で
の
交
流
国際青年育成交流
4か国に日本青年約50名を20日間派遣、同国から約50名を日
本に20日間招へいし、拠点滞在型の交流を図る
日本・中国
青年親善交流
日本青年約30名を15日間、中国に派遣、中国青年約30名を日
本に15日間招へいし、交流を図る
日本・韓国
青年親善交流
日本青年約30名を15日間、韓国に派遣、韓国青年約30名を日
本に15日間招へいし、交流を図る
青年社会活動
コアリーダー育成
「高齢者」「障害者」「青少年」分野で活躍する日本青年リー
ダー約25名を10日間諸外国に派遣、外国青年リーダー約40名
を15日間程度招へいし、活動現場視察を行う
世界青年の船
南アジア、オセアニア、中近東、アフリカ、ヨーロッパ、北米、中
南米地域の青年132人と日本青年約140名が船内で約35日間
共同生活をしながら各国を訪問
東南アジア青年の船
東南アジア10か国の青年約290人と日本青年約40名が約40日
間船内で共同生活をしながら各国を訪問
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1.「世界青年の船」事業とは
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「世界青年の船」事業とは
「世界青年の船」事業とは、世界12か国、約132名の外国人青年と日本青年約140名
の出身・文化を異にする青年が、約35日間の船上での共同生活を通じ相互理解を高
めることを目的とした、内閣府の国際交流事業の一つです。これまで日本を含む64か
国が参加し、31か国に寄港しています。
これまでの参加国
参加国: 64か国
寄港地: 31か国
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「世界青年の船」事業とは
~事業概要~
船での国際交流事業は、日本人参加青年が各国を船で巡る「青年の船」として1967年
度にスタートしました。その後、外国人青年の参加が大幅に拡大され、国境を越えた
青年達が各国を訪問する現在の「世界青年の船」へと発展していきました。
1967年度 「青年の船」としてスタート
 自力で外国に行くことが困難だった時
代に、日本青年を海外に派遣
 日本人青年の海外経験・国際理解
1988年度 「世界青年の船」として事業再編
 時代の変化に伴い、外国人参加青年の
参加比率の見直し等、事業を再編
 外国人青年との多国間交流
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「世界青年の船」事業とは
~事業目的~
世界青年の船は、約43日間に渡る参加青年との共同生活・コミュニケーションを通じ、
「国際化の進展する社会の各分野で指導性を発揮できる青年を育成」することを目的
としています。
国際的視野の拡大
多種多様な文化の融合する中での生活
 文化・出身・職業を
を通じ、特定の立場に偏らない、国際的
異にする参加青年
視野の拡大を図る
国際協力の精神の
かん養
船内・訪問国活動に参加する中で、各国  訪問国活動
参加青年とのコミュニケーションを通じ、  ディスカッション
国際協力の基本的な考え方・姿勢を育む  クラブ活動
国際協力における
実践力の向上
外国人青年・日本人青年を巻き込んだ活  委員会活動
動の中でリーダーシップを発揮すること
により、国際協力における実践力を養う  自主活動
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多種多様な文化が融合する中での生活
参加青年は、日本人参加青年数名と、各国の参加青年1名ずつから構成されるグ
ループに所属します。各グループによる活動が、船内における生活の中心となります。
グループメンバーの構成例
Aグループ
・・・
Bグループ
Cグループ
オーストラリア
・・・
日
本
バ
ー
レ
ー
ン
エ
ク
ア
ド
ル
エ
ジ
プ
ト
ギ
リ イ ケ
シ ン ニ
ャ ド ア
 各グループに各参加国1名ずつが所属
 全参加国の青年と知り合う機会
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幅広い出身・職業・年齢構成
参加青年は、文化・環境が異なるだけでなく、幅広い出身地・職業・年齢層により構成
されており、様々な考え方・経験に触れる機会があります。
グループメンバーの構成例
フィジー
:文化青年省公務員
32歳
オーストラリア :警察
27歳
カナダ
:オリンピック選手
24歳
メキシコ
:学生
21歳
岡山
:日本語教師
30歳
兵庫
:元ホテルマン
26歳
福島
:入国管理官
25歳
・・・
 日本青年の中でも幅広い職業・年齢構成
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2.主な事業活動
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「世界青年の船」事業
~主な活動~
訪問国活動・船内セミナー等、船のプログラムとして内閣府が主催する活動の他、
船内での活動の大半は、全参加青年で構成される船内活動委員会により企画・実
行され、参加青年の自由な活動に委ねられています。
訪問国活動
ディスカッション
セミナー
訪問国政府の主催する公式プログラム
表敬訪問、コース別視察、文化体験、スポーツ交流等
コース・ディスカッション
国連セミナー
サマリー・フォーラム
クラブ活動
全参加青年が所属し、船内活動を企画・実行
船内活動委員会
自主活動
ナショナル・プレゼンテーション
スポーツ&レクリエーション
フェアウェル・ディナー
エキシビション
PYセミナー
プレス
自由時間を利用し、各国参加青年が自国紹介
や勉強会、パーティー等を自由に企画
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訪問国活動
訪問国における寄港地活動では、訪問国政府への表敬訪問、課題別視察、
地元青年とのディスカッションやスポーツなどを通した交流を行います。
訪問国政府への表敬訪問
コース・ディスカッションのテー
マに関連した施設の訪問
社会貢献活動
地元青年とのスポーツやパー
ティーなどを通じての交流
訪問国における文化交流、福
祉施設・小学校などへの視察
を通じての国際理解の促進
大統領を表敬訪問
(タンザニア)
コース別視察で環境について学習
(オーストラリア)
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船内活動への参加
- コース・ディスカッション ー
船内活動の中心的なプログラムとして、第17回「世界青年の船」事業から始まった
研修プログラムです。「青年の社会参加」を共通テーマにディスカッションを行い、
参加青年の各分野についての知識及びそれらの分野において青年が果たすべき
社会的役割についての認識を深めるとともに、実践力の向上を図ることを目的と
します。
指導官による講義
ディスカッション
ワークショップ
コース例
 ボランティア
◆教育
 企業の社会的責任 ◆環境
 青少年育成
◆ 異文化理解
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船内活動への参加
- PYセミナー 参加青年が主体となって、自由にセミナーを企画、開催します。参
加青年が各国の社会課題に対するユニークな取組を発表し、国際
的視野の拡大を図ることを目的として実施しています。
船内委員会が実施・運営方法を決定
希望者が自らテーマを決め、セミナー
を開催
参加青年は興味のあるテーマを選択
して参加
テーマ例
 核兵器と世界平和
 地球温暖化
 人権
 カルチャーショック
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船内活動への参加
- クラブ活動 船内では、誰でも自由にクラブを設立することが出来ます。自国文化の紹介、国を越
えた趣味・特技の共有等、クラブ活動を通じ、参加青年同士の交流を深めていきます。
共通の趣味・関心を持つ参加青年
に呼びかけ、クラブを設立
音楽や踊りなど、言葉を超えたコ
ミュニケーション
クラブ例





太鼓クラブ
各国文化紹介クラブ
民族衣装、着付け
茶道
音楽・ダンス
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船内活動の企画・実行
- 船内活動委員会 船内活動の大半は、船内活動委員会により企画・実行されています。各国参加青年と
協力しながら活動を進める中で、国際社会における実行力やリーダーシップを育成し
ます。
考え方・習慣・常識を異にする委員
会メンバーとの議論
共通のゴールに向けた活動を通じ、
信頼関係を形成
フェアウェル・フェスティバル
スポーツ&レクリエーション
ナショナル・プレゼンテーション
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船内活動の企画・実行
- 自主活動 船内では自由に過ごせる時間がたくさんあります。船内委員会活動とは別に、各参加
青年同士で自由にディスカッション・勉強会・イベントを企画・実行しています。
船での生活を作り上げるの
は参加青年各個人の行動
積極的に自ら活動を立ち上
げることが重要です
自主活動・企画例





チャリティコンサート
各国主催イベント
歌・コーラス
ラマダンナイト
着物・サリー着付け
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3.事後活動
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事後活動
-下船後のネットワーク「世界青年の船」事業の既参加青年のネットワークは、日本青年国際交流機構
(IYEO)を中心に、日本だけでなく世界的に連携を取りながら社会貢献活動を続けて
います。
IYEOを中心とした日本国内のネットワーク
 各地方ブロックにおける地域の国際交流活動
 外国青年招へいにおけるホスト(ホームステイ等)
 「内閣府国際交流事業」広報・募集説明会の実施
世界の既参加青年とのネットワーク
 世界45ヶ国でのSWYAA(既参加青年組織)設立
 「東南アジア青年の船」事業の国際連携組織である
SSEAYPインターナショナルとの連携
 地域における社会貢献活動の実施
船での体験は、国際交流活動のきっかけに過ぎません。
下船後も、自分の経験を広め共有することで、
船での活動を継続させていくことが重要です。
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