1 性格とは何か

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Transcript 1 性格とは何か

第7章
性格とは何か?
道案内
1 準備
2 知覚の発達
3 認知の発達
4 感情の発達
5 性格の発達
(0) 授業を始める前に
*
(1) 発達心理学とはどんな学問か?
(2) なぜ発達心理学を学ぶのか?
(3) 子どもに世界はどう見えるか?
(4) 子どもはものごとをどう理解するか?
(5) 子どもは心をどう理解するか?
(6) 子どもに愛情を注ぐこと
(7) 性格とは何か?
(8) 子どもの性格は生まれつき?
6 青年期
(9) 青年期の心の問題
(10) 青年期の発達課題
メインメッセージ7
人の心を測る「ものさし」をた
くさん持とう
はじめに
[実習7.1]
自分の性格をどれくらい
把握していますか?
[実習7.2]
矢田部ーギルフォード性格検査
(YG性格検査)
はい どちらでもない
○
△
いいえ
×
YG性格検査 採点法
通常の項目
○ 2
△ 1
× 0
逆転項目
○ 0
△ 1
× 2
YG性格検査の12因子
D 抑うつ性
C 回帰性
I 劣等感
N 神経質
O 主観性
R
Co 協調性のなさ T
Ag 積極性
A
G 活動性
S
衝動性
非熟慮性
支配性
社会的外向性
1 性格とは何か
類型論
Kretchmerの体型類型論
血液型性格類型
特性論
YG性格検査の12因子
性格5因子説
Kretchmerの体型類型論
肥満型
躁うつ気質
社交的、善良
明るい、活発
寡黙、気が重い
細長型
分裂気質
非社交的、臆病
控えめ、神経質
従順、温和
闘士型
粘着気質
几帳面、執着
重々しい
爆発的に激怒
1 性格とは何か
類型論
?
性格A
?
性格B
?
性格C
1 性格とは何か
特性論
性格A
性格B
性格C
サブメッセージ5.1
人をタイプに当てはめる
ことを止めよう!
2 性格の測定
質問紙検査法
作業検査法
投影法
2 性格の測定
質問紙検査法
例
特徴
長所
短所
Y-G, MMPI, TEG
5 因子性格測定
具体的な行動を 中心と 信頼性、 妥当性が 被験者の意図入る
し た質問に答えさ せる 高い
実施が容易
作業検査法
内田ク レ ペリ ン検査
比較的負荷の高い作業 被験者の意図が入 解釈に熟練必要
を さ せ、 そ の成績の推 ら ない
被検者の負担大
移から 性格を測定する
投影法
ロ ールシャ ッ ハ, TAT, あ いま いな 文章や図形 被験者の意図が入 解釈に熟練必要
P-F ス タ ディ , TST
を 見せ、 そ の反応から ら ない
信頼性が低い
バウ ムテス ト
性格を測定する
3 質問紙検査法
特徴
具体的な行動を中心とした
質問に答えさせる
3 質問紙検査法
長所
信頼性、妥当性が高い
実施が容易
3 質問紙検査法
短所
被検者の意図が入る
3 質問紙検査法
よい性格検査の条件
信頼性
いつどこで誰が行なっても
同じ結果が出るか?
2 作業検査法
比較的負荷の高い作業をさせ、
その成績の推移から性格を測定する
2 作業検査法
内田クレペリン検査
4 5 2 9 1 8 6
9 7 1 0 9 4
2 作業検査法
内田クレペリン検査
平均的なプロフィールとの比較
1
|
10
11
|
20
休憩
2 作業検査法
長所
被検者の意図が入らない
短所
解釈に熟練が必要
被検者の負担が大きい
3 投影法
あいまいな刺激を提示して
その反応から性格を測定する
3 投影法
ロールシャッハテスト
平凡反応
人間反応
動物反応
(蝶、コウモリなど)
3 投影法
ロールシャッハテスト
異常反応
微細反応
了解不能反応
3 投影法
P-Fスタディ
(絵画欲求不満テスト)
服にはねをかけて
しまって ほんと
うにすみません。
できるだけ水たま
りをよけて通ろう
としたんですが….
。
3 投影法
バカヤロー!
弁償してくれ
僕も困るよ! 新しい服な
どこ見て運転してるんだ
一体どうしてくれるんだ!
のに・・・
P-Fスタディの反応分類
こちらが悪いんです。ごめ
いいえ、私の不注意ですか
元通りにしろ!
お前は本当に情けないやつ
よごれちゃったよ−!
全然よごれてないよ!
んなさい
ら自分で洗濯します。
だ!
障害優位
自我防衛
要求固執
すぐ乾きますよ
こんなことは何でもないこと
いや、汚れたことでかえって
すみません。私がもっと避
いえいえ、着替えを持って
です。よくあることですから
洗う決心がつきました。
どのみち汚れた服でしたか
相手に障害を
相手を責め、 相手に問題解
けているべきでした
他罰 ますから
そのうちに汚れも目立たな
強く主張 らいいですよ。
敵意を向ける 決を求める
道路が悪いんですよ。
くなりますよ 良かったです
ふだん着だからいいです
自罰
障害を自分の
中で処理
自分を責め、
問題回避する
自分で問題解
決をはかる
無罰
障害をなかっ
たことにする
不可避である
ことを強調
時の経過に解
決をゆだねる
3 投影法
P-Fスタディ
その他の投影法
TAT
(絵画統覚テスト)
その他の投影法
バウムテスト
「実のなる木を描いてください」
3 投影法
長所
被検者の意図が入らない
短所
解釈に熟練が必要
信頼性が低い
投影法の役割
カウンセリングのきっかけ
解釈することによる心の安らぎ
3 質問紙検査法
よい性格検査の条件
妥当性
個々の質問項目が測定したい概念から
ずれていないか?
質問紙検査の結果をゆがめる被検者側の問題
社会的望ましさ・自己評価の維持
建前得点(Lie尺度)などの導
入
質問紙検査の結果をゆがめる被検者側の問題
状況や気分による自己イメージの変動
一つの性格特性に複数の項目
再テスト
質問紙検査の結果をゆがめる被検者側の問題
反応スタイル
(黙従傾向、反発傾向、不決定傾向など)
逆転項目、不決定得点など
サブメッセージ5.2
性格検査は万能ではない
特徴を知って用いることが必要
メインメッセージ5
人の心を測る「ものさし」をた
くさん持とう