Transcript 結晶構造解析
予習項目 • 前口上 課題は全部で3つ。電卓と定規が必要 実験を行なう前に読んでおくと得をする資料 基礎結晶学のノートを復習しておくこと 物理化学演習のX線に関する課題を復習しておくこと ミラー指数 面間隔 消滅則 Braggの式 構造因子 このスライドは http://metal2.mat.usp.ac.jp から検索可 材料科学実験 第1期 • X線:実験の流れ 課題1と課題3 1.粉砕 2.試料粉末のセット 3.測定(教員が主導) この後、各自で解析 課題2 1.回折図を配布 2.2qからdを求めて作表 3.S値の値と格子定数の 数値データをもとに、 物質を同定 注意事項 注意事項 試料粉砕時には粉が飛び散る可能性があるので、必ず安全メガネを着用する こと。 粉砕担当者には、左に示すマスクを配布す る。「使い捨て」と書いてあるが、これは「1日 で捨てる」という意味ではないので、3日間 使うこと 試料の粉砕 試料の粉砕 ペレット型の金属試料 (このような形でない場合もある) ステンレス製乳鉢 金属試料や、粒の粗い砂試料を粉砕する場合は、ステンレス製乳鉢を使う。 軽く金槌でたたくように粉砕したあと、すりこぎのように混ぜると細かく粉砕できる。 粉砕2-アルミナ乳鉢 磁製乳鉢 この乳鉢はステンレス乳鉢と違って脆いので、たたいてはいけない。 必ず、すりこぎ運動で使う。今回の実験では、どちらかというと「混合目的」 試料を試料ホルダーに詰める ガラスの試料ホルダーに試料を詰める。ガラスに長方形のミゾが掘ってあるので、そのな かにきっちりと粉を詰め込む。表面は図のようにガラスで抑えて、凹凸がないように仕上 げる。はみ出したものは取り除き、右の図のようにできれば完成。 測定 測定 (今年は新装置なので、写真と少し違う) 入射X線 反射(回折)X線 試料装着部 装着した粉末試料 X線回折装置から得られるデータ(例) 各ピークの高さは、物質の量にほぼ比例して変化する(課題3)。 ただし、1つのプロファイル中における各ピーク高さの比は、物 質によって決まっている。 指数づけ • 指数づけにおけるS値の分布について 結晶構造因子 (基礎結晶学の後半プリントより) uj, vj, wj は、j番目の原子の格子座標 単純立方 原点 (0,0,0) に1個の原子 体心立方 2原子 (0,0,0) と (0.5, 0.5, 0.5) 面心立方 4原子 (0,0,0) (0, 0, 0.5), (0, 0.5, 0), (0.5, 0,0) 結晶構造因子から、消滅則が導出される → Sの分布が判る