PowerPoint プレゼンテーション - 初等体育I水泳

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初等体育I
水泳
平成18年2月10日
場所別水死者数(警察庁、2004年中)
湖沼池 プール その他
1%
1%
6%
用水掘
7%
河川
29%
海
56%
行為別水死者数(警察庁、 2004年中)
その他
22%
魚釣り、魚取り中
31%
陸上における遊技ス
ポーツ中
2%
水難救助活動中
2%
ボート遊び中
1%
作業中
6% 水遊び中
9%
通行中
13%
水泳中
14%
不慮の溺死の国際比較(国民衛生の動向、’95-’97)
6
5
4.5
4
3
2
1.3
1
0.8
0.8
イタリア
1
ドイツ
人
口
10
万
人
あ
た
り
の
溺
死
者
数
0.5
0
イギリス
フランス
アメリカ
日本
OECD加盟国の溺死率
(100万人あたり)
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50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
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WHO, Mortality DatabaseÅi2004åªç›Åj,http://dataranking.com/ÇÊÇËïMé“çÏê¨
溺死・溺水事故の原因
• 強大な外力によるもの
• 大自然の脅威
回避努力
回避行動
• 深みにはまる
• ちょっと流される
• 泳げなくなる
泳能力
自己保全能力
基礎行動力
命を守る・生きる力
の獲得
なぜ泳げない?






小学校入学から高校卒業までの12年間の水泳教育
地域の持つ水泳に対するディマンド
水泳に関する環境整備(ソフト/ハード)
スイミングクラブの位置づけ
学校の水泳教育力の低下
保護者の持つ価値観の変化
本来大切にすべき基礎教育としての価値が忘れ去ら
れようとしている(教育先進国とは言えない!)
日本とイギリスの水泳指導にみる文化比較
イギリス
日本
まず安全のための水泳
競泳指向
まず平泳ぎから教える
クロールから教える
深い所での練習
浅い所での練習
物につかまって浮く練習 泳ぎ方については詳細に教えるが、
着衣泳の経験
安全についての教育はあまりしない
初心者に救助法の訓練
救助法は上級者にしか教えない
自立的
依存的
「初めての着衣泳」より
庭先が水路(オランダ)
家裏が水路(オランダ)
水路で遊ぶ子供(オランダ)
街中も危険がいっぱい
オランダの水泳授業1
オランダの水泳授業2
オランダの水泳授業3
プール備品:ライフセービングマネキン
プールサイドの掲示(アメリカ)
プールサイドの掲示(アメリカ)
プールサイドの掲示(オーストラリ
ア)
プールサイドの掲示とアラーム(タイ)
泳ぎ方の掲示(オーストラリア)
泳ぎ方の掲示(オーストラリア)
プールサイドの掲示(日本)
鳴門の看板1
鳴門の看板2
撫養川水際整備
住宅街の水路(日本)
変化の胎動
学校水泳がカバーすべき社会的役割
Practical Utility
安全
・自己保全
・適応能力
たくましさ ・作業能力
教養
Recreation
・Aquatic Sports
・Water-Front Sports
↓
水辺環境に溶け込み楽しむ
生命力
人が生きていくた
めの基礎的能力
危機回避
サバイバル
Competition
・競泳
・飛び込み
・シンクロナイズドスイミング
・水球
・フィンスイミング
・オープンウォータースイミング
・その他各種水辺競技スポーツ
水泳学習の道筋モデル(合屋、2000)
新学習指導要領にみる小学校の水泳1
〔第1学年及び第2学年〕
2内容
A基本の運動
(1)走・跳の運動遊び,力試しの運動遊び,器械・器具を使っての運動
遊び,用具を操作する運動遊び,水遊び及び表現リズム遊びについ
て,仲間との競争,いろいろな課題への取組などを楽しく行うとと
もに,体の基本的な動きや各種の運動の基礎となる動きができるよ
うにする。
(2)順番やきまりを守って仲よく運動をしたり,運動をする場所や器
械・器具の安全に気を付けたり,水遊びの心得を守ったりすること
ができるようにする。
3内容の取扱い
(1)内容の「A基本の運動」の「走・跳の運動遊び」,「器械・器具を
使っての運動遊び」,「水遊び」及び「表現リズム遊び」について
は,2学年にわたって指導するものとする。
新学習指導要領にみる小学校の水泳2
〔第3学年及び第4学年〕内容
A基本の運動
(1)走・跳の運動,力試しの運動,器械・器具を使っての運動,用具を操作する
運動及び浮く・泳ぐ運動について,仲間との競争,いろいろな課題への取組
などを楽しく行うとともに,体の基本的な動きや各種の運動の基礎となるよ
い動きができるようにする。
(2)順番やきまりを守って仲よく運動をしたり,運動をする場所や器械・器具の
安全に気を付けたり,浮く・泳ぐ運動の心得を守ったりすることができるよ
うにする。
D水泳
(1)自己の能力に適した課題をもち,クロール及び平泳ぎの技能を身に付け,あ
る程度続けて泳ぐことができるようにする。
(2)互いに協力して水泳をしたり,水泳プールのきまりや水泳の心得を守って安
全に水泳をしたりすることができるようにする。
(3)自己の能力に適した課題をもち,活動を工夫することができるようにする。
3内容の取扱い
(3)内容の「C器械運動」及び「D水泳」については,原則として第4学年で指
導するものとする。その場合,「A基本の運動」の(1)の「器械・器具を
使っての運動」及び「浮く・泳ぐ運動」は取り扱わないものとする。
新学習指導要領にみる小学校の水泳3
〔第5学年及び第6学年〕内容
D水泳
(1)自己の能力に適した課題をもち,クロール及び平泳ぎの技能
を身に付け,続けて長く泳ぐことができるようにする。
(2)互いに協力して水泳をしたり,水泳プールのきまりや水泳の
心得を守って安全に水泳をしたりすることができるようにす
る。
(3)自己の能力に適した課題を決め,課題の解決の仕方を工夫す
ることができるようにする。
3内容の取扱い
(2)内容の「D水泳」の(1)については,学校の実態に応じて背
泳ぎを加えて指導することができる。
新学習指導要領にみる小学校の水泳4
第3 指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い
2第2の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとす
る。
(2)「水遊び」,「浮く・泳ぐ運動」及び「水泳」の指導について
は,適切な水泳場の確保が困難な場合にはこれらを取り扱わな
いことができるが,これらの心得については,必ず取り上げる
こと。
(3)「クロール」及び「平泳ぎ」の指導については,スタートも取
り上げること。その際,安全に十分留意すること。
(5)自然とのかかわりの深い雪遊び,氷上遊び,スキー,スケート,
水辺活動などの指導については,地域や学校の実態に応じて積
極的に行うことに留意すること。
指導要領の教育課程編成の一般方針
小、中、高校に共通すること
1)生きる力をはぐくむ
2)自ら学び自ら考える力の育成
3)日常生活での活動の実践
4)生涯を通じて健康・安全で活力ある生活
「水泳」についてあてはめると
まず「自己保全能力」の獲得
(1)泳げることよりも溺れない能力を
(2)水の中で平気でいられること
(3)人が溺れていたときの対処法
水環境に適応し、自己の状態を安全に保つ能力
サバイバルスイミング(着衣泳を含む)が「生活の中の水
泳」として確立されていく必要がある。
「水泳」についてあてはめると
次に「水中・水辺での能動的活動能力」の獲得
(1)ある程度の作業ができる
(2)活動を行ない楽しむことができる
(3)水の文化を理解・実践し、継承できる
水泳の基礎的能力を獲得すると共に、スポーツ
・レクリエーションに発展させるための下地を
涵養する。
水辺活動に関する基礎的教養が欠けると・・・
教員に求め
られる資質
朝
日
新
聞
体を動かす楽しさ
を教える力
•水泳
•体つくり運動
•表現運動
•体力テスト
•器械運動
•ボール運動
•持久走
•なわとび
平
成
十
六
年
十
月
十
日
小学校教員はこれを見よ!
有益な参考資料
学校体育実技指導資料 第4集
水泳指導の手引(二訂版)
平成16年3月
文部科学省、大阪書籍
税別422円
水泳指導の手順
• 水慣れ
– 水濡れ・水温・水圧・浮遊感に慣れる
– バブリング、爆発的呼気に慣れる
• そっと浮く
– 息の調節、浮き沈み、姿勢作り、程よい緊張と脱力
• 呼吸法の獲得
– サポートキック、浮き沈みとの同調、かき・けりとの同調
• 何らかの推進動作→泳法へ発展
泳法の獲得
水中での能動的作業能力の獲得
地域情報
徳島県・香川県の小学校教員
に対するアンケート調査
回収率約30%
小学校教員の各種目可泳率(25m)
99.1
(%) 100
97.3
98.3
90.7
86.1
90
81.7
80
74.7
87.8
77.9
71.1
74.8
71.2
70
64.0 62.7
60
50
45.2
42.7
40
28.9
30
20
16.0
7.2
10
10.7
8.7
8.7
6.0
1.9
0
クロール(Cr)
平泳ぎ(Br)
図.6
背泳ぎ(Ba)
バタフライ(Fly)
各泳法における教員の25m可泳率(男女・県別)
横泳ぎ(Si)
その他
徳島県(男性)
徳島県(女性)
香川県(男性)
香川県(女性)
小学校教員の年代別水泳嗜好度
20才代
15.8
73.7
10.5
大変好き
30才代
20.3
40才代
12.6
50才
以上
14.3
0%
48.6
29.7
47.7
36.7
28.6
20%
52.3
40%
60%
1.4
3.0
4.8
80%
100%
好き
あまり好き
ではない
嫌い
水泳指導の注意点








バディ・システムにより指導の効果と安全確保
動機づけに留意し、積極的な学習に導く
児童の能力と現状の把握
表現の多様性
正しい、典型的な要領の示範
一緒に入水 連帯感を得る
補助具やAV教材のの効果的活用
欠席・見学に対する対処
児童生徒の授業態度の育成



水泳教育は命に関わる側面をもつ
場合によっては深刻な事態に遭遇する
そのような場合、どのような態度をと
るかについてのシミュレーションが必
要
 時と場合を感じ取る感性の育成
 リスクトレーニングや安全教育の場
泳ぎそのものだけが学習内容ではない
月経と水泳
安藤幸、他、1992.
結論
 水泳は月経の時も排卵の時もよい運動で
す
 排血後の月経血量は時間当たり約2グラ
ムです
 月経血の処置を何もしないで泳いでも大
丈夫です
 少数の人の事も考えておきましょう
月経と水泳
安藤幸、他、1992.
提案






月経中に泳ごう!
何の処置もしないで泳ごう!
プールに入る前にトイレに行きましょ
う!
プールサイドには濃い色のタオルを置
きましょう!
月経中だと他人に分かっても恥ずかし
いと思う心を克服しましょう!
月経中のタブーをなくしましょう!
月経時のプールへの入水者の割合(2002)
いいえ
20%
はい
42%
時々
38%
大学生の月経に関する知識 (2002)
140
男性
120
120
112
女性
100
人数
80
74
68
70
64
60
56
52
45
40
36
33
27
27
24
20
15
17
16
10
8
10
6 6
0
0
1
2
3
4
5
正解数(問)
6
7
8
月経の質問に対する正解数の男女別人数
9
10
教師自身の問題
•
•
•
•
•
知的理解の獲得
実技能力の獲得
指導能力の獲得
教材や指導に関するモチベーション
恥ずかしさの克服
身体的・性的・運動能力的
教師自身がどのような価値観を持ち、子供にど
のような変容を期待しているのか