汚染サイト浄化モデル - マルチ水平ウェル研究会

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水平井戸による循環式浄化システム
解析事例
マルチ水平ウェル研究会
汚染サイト浄化モデル
浄化プラント
集水
2,000
盛土:h=2m、k=1×10-3cm/s
5,500
5本
第1帯水層:h=5.5m、k=1×10-1~10-3cm/s
2,500
10,000
復水管
不透水層:h=2.5m、k=1×10-6cm/s
集水管
2本
復水
モニタリング井戸
集水復水井戸
汚染範囲(上端2m、下端10m)
本スライドは、左クリックを1回していただきますと、アニメーションが起動します
移流分散解析 2次元モデル
初期濃度コンタ図
(図をクリック拡大)
解析条件
解析手法
2次元 浸透流・移流分散解析(循環式)
集水量:復水量 ⇒ 1:1(流量:0.5m3/hr)
汚染物質
トリクロロエチレン(TCE) 最大汚染濃度:3mg/L
【 浸 透 流
各 土
質
透水係数(cm/sec)
有効間隙率
比貯留係数(L/m)
不飽和特性関数
河川堤防の構造検討の手引きより
【 移
各 土
質
】 入力条件
埋 土
砂 礫
粘性土
k=1×10-3
k=1×10-2
k=1×10-6
0.2
0.2
0.1
0.0001
0.0001
0.001
砂質土
礫質土
粘性土
流 分 散
埋 土
】 入力条件
砂 礫
遅延係数
5
縦分散長(m)
10
横分散長(m)
1
分子拡散係数(cm2/sec)
屈曲率
1×10-5
1
粘性土
シミュレーション解析の結果
(濃度コンターの経時変化)
濃度変化
アニメーション
↑をクリック
初期状態
10日後
20日後
44日後
シミュレーション解析の結果
(地下水の変動状況)
水位変化
アニメーション
↑をクリック
初期地下水位
GL-2.0m
最大水位差-2.5m(浄化2日
目)
最終水位差-1.0m(浄化50日
目)
浄化開始直後は集水のみとし、3日目より
復水を行い循環による地下水浄化とする。
ホットスポット付近は一時的に地下水位が
最大で2.5m低下するが、復水と同時に水位
は上昇し、浄化終了時には水位差-1.0mま
で回復する。
解析結果の評価と実施工への活用
図をクリック 拡大表示
解析による濃度の経時変化
現地調査
解析条件の決定
事前解析の実施
浄化計画・設計
実測値のデータ
をフィードバッ
クさせ、再解析
を行い実施工に
反映させる
浄化対策の実施
およびデータ採取
トリクロロエチレンの濃度 (mg/L)
集水管(右)解析値
10.000
集水管(左)解析値
対策開始
環境基準 0.03mg/L
排水基準 0.3mg/L
1.000
浄化開始より18日後に
集水管(左)のTCE濃度が
環境基準以下となる
0.100
0.010
0.001
0
10
20
30
(日)
40
解析による濃度の経時変化
濃度が基準値以下
例えば、・・・
異なる傾向
解析との比較
モニタリング
浄化・対策の完了
同じ傾向
浄化対策の継続
50
長期モニタリング
対策のフロー
実施工での採取データが解析と異なる
(浄化効率が思わしくない)場合は、
①実測データを用いて再解析し、対策
の再検討を行う。
②復水井戸より、浄化促進剤を添加・
注入し浄化期間短縮を図る。
等の対策を実施し、モニタリングにて
効果の確認を行う。
60
まとめ
【 工 期 】水平井戸による循環式浄化システムによる浄化対策
工事期間は、総工期:約5ヶ月
井戸設置:3.0ヶ月
汚染水浄化:約2.0ヶ月
*土壌汚染対策法に基づき浄化後2年間のモニタリングが必要である
総浄化水量:2,400m3(集水もしくは復水量)