ラジオCM「認知率」(%) Norm値

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Transcript ラジオCM「認知率」(%) Norm値

<日 本 初>
ラジオCM認知率Norm(基準)値
2009年5月28日
■ラジオCM認知率基準値(Norm値)とは・・・
CMの投下量 と 認知率 の関係を示す指標
この指標があると、
どのくらいCMを出せばいいの(投下量)?
今回のCMキャンペーンの結果(認知率)は良かったのか?
などの目安となる。
基準値づくりは・・・
実際に出稿のあった102ケース(71社)のCMキャンペーンで使われたCMの認知率
を
その都度調査して出稿量との相関関係を指標化
2
■基準(Norm)値 /4つの切り口
ラジオ局
複数併用
の 有無
テレビ局
併用
の 有無
企業好感
レベル
(高低)
企業認知
レベル
(高低)
3
■Norm値 (1)テレビCM併用の有無別
ラジオのみのCM認知率の伸びが低いのは、累積到達率(リーチ)の増加に比べ
聴取回数(フリークエンシー)の方が伸びており、CM内容の理解が深まっていると推測される。
100
調査したRDCM全体
TVありのRDCM
TVなしのRDCM
RD + TV
80
ラ
ジ
オ
60
ラジオCM認知率 C
M
基準値 「
認
知
(Norm値)
率 40
」
(
%
) 20
調査全体
【RDのみ】 と 【RD+TV】 混合
RD
0
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900 1000
ラジオCM個人GRP(%)
4
■Norm値 (1)テレビCM併用の有無別 数表
G
R
P
(%)
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
<調査全体>
ラジオCM
19
23
25
27
28
30
31
32
33
34
<テレビあり>
ラジオCM
41
48
53
57
60
63
66
68
70
72
<テレビなし>
ラジオCM
14
16
18
19
20
21
22
23
24
24
G
R
P
(%)
550
600
650
700
750
800
850
900
950
100
0
<調査全体>
ラジオCM
34
35
36
36
37
38
38
39
39
40
<テレビあり>
ラジオCM
73
75
76
78
79
80
82
83
84
85
<テレビなし>
ラジオCM
25
25
26
26
27
27
28
28
28
29
5
■Norm値 (2)TV&AM・FMの併用有無別
AMとFMの併用(リーチの拡大)で認知率を上げることができる
100
TVあり/AM・FM併用
TVあり/AM・FM併用なし
TVなし/AM・FM併用
TVなし/AM・FM併用なし
80
ラ
ジ
オ
C 60
ラジオCM認知率 M
「
基準値 認
知
(Norm値)
率 40
」
(
%
)
RD(AM) + RD( FM) + TV
AMとFMの併用(リーチ拡大)で認知率アップ
RD(AM or
FM)
RD(AM) + RD( FM)
+TV
AMとFMの併用(リーチ拡大)で認知率アップ
20
RD(AM or
FM)
0
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900 1000
ラジオCM個人GRP(%)
ラジオはフリークエンシーメディアである (GRP = リーチ × フリクエンシー)
6
■Norm値
(2)TV&AM・FMの併用有無別 数表
G
T
V
あ
り
T
V
な
し
T
V
な
し
P
(%)
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
AM・FM
併用
49
56
61
64
67
69
71
73
75
76
AM・FM
併用なし
35
39
42
43
45
46
47
48
49
50
AM・FM
併用
22
26
29
31
32
33
35
36
37
37
AM・FM
併用なし
10
11
12
12
12
13
13
13
13
14
G
T
V
あ
り
R
R
P
(%)
550
600
650
700
750
800
850
900
950
1000
AM・FM
併用
77
79
80
81
82
83
84
85
86
87
AM・FM
併用なし
50
51
52
52
53
53
54
54
55
55
AM・FM
併用
38
39
40
40
41
42
42
43
43
44
AM・FM
併用なし
14
14
14
14
14
14
14
15
15
15
7
■Norm値 企業ブランドパワー分析について
認知率の伸びは、企業認知度・企業好意度の高低が影響することが推測されることから
ラジオCM認知率基準値作成の基となった「ラジオスポットCM効果調査」実施71社を対
象に「企業ブランドパワー調査」を行い、企業認知度・好意度別にCM認知率を分析した
■RABJ「企業ブランドパワー調査」の概要
1.調査地域
東京23区
2.調査対象
15歳~69歳・男女個人
3.調査方法
Web調査
4.標本数
3,000サンプル(有効)
5.調査期間
2009年2月20日(金)~24日(火)
6.調査対象企業数
71社(1社複数CM素材があるため)
7.調査内容
Q1.次にあげる企業名をご存じですか(MA)
Q2.ご存じの企業をお好きですか。(MA)
8.調査実施機関
株式会社 ビデオリサーチ
9.性・年齢別標本数
計
15-19歳
20代
30代
40代
50代
60代
男性
1500 S
100
300
300
300
300
200
女性
1500 S
100
300
300
300
300
200
合計
3000 S
200
600
600
600
600
400
8
■Norm値 (3) 企業認知度別
ブランド力がある企業は、ブランド力のない企業に比べ、
少ないCM投下量で 大きなキャンペーン効果を上げることができる
企業認知率 高
企業認知率 低
60
ラ
ジ
オ
C 40
M
「
認
知
率
」
(
% 20
)
0
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
1000
ラジオCM個人聴取率(%)
9
■Norm値 (3) 企業認知度別 数表
認知度<高>
認知度<低>
G
R
P
認知率60%以上
認知率60%未満
(%)
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
企業認知度<高>
31
33
35
36
37
38
39
40
40
41
企業認知度<低>
15
18
21
23
25
26
27
29
30
31
G
R
P
(%)
550
600
650
700
750
800
850
900
950
1000
企業認知度<高>
41
42
42
42
43
43
43
44
44
44
企業認知度<低>
32
33
34
34
35
36
37
37
38
39
10
■Norm値 (4) 企業好意度別
企業認知度も好意度も 高低の差がキャンペーンの効果に影響するため
日頃のブランディングコミュニケーションによるブランド力強化が重要である
80
企業好意率 高
企業好意率 低
ラ 60
ジ
オ
C
M
「
認 40
知
率
」
(
%
) 20
0
0
100
200
300
400
500
600
700
ラジオCM個人聴取率(%)
800
900
1000
11
■Norm値 (4) 企業好意度別 数表
企業好意度<高>
企業好意度<低>
G
R
P
好意率7%以上
好意率7%未満
(%)
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
企業好意度<高>
38
43
47
50
52
54
56
58
59
60
企業好意度<低>
14
17
18
20
21
21
22
23
23
24
G
R
P
(%)
550
600
650
700
750
800
850
900
950
1000
企業好意度<高>
62
63
64
65
66
66
67
68
69
70
企業好意度<低>
24
25
25
26
26
27
27
27
28
28
12
■Norm(基準)値まとめ
Norm(基準)値から見えてきたもの
★ラジオは、フリークエンシーメディアである。
CM認知率の伸びが低い場合は、累積到達率(リーチ)の増加に
比べ、聴取回数(フリークエンシー)のほうが、より伸びていると推測でき
る。
1.同じ出稿量(GRP) なら、ラジオ局を併用した方が認知率は上が
る。
2.企業ブランド力のある広告主は、ブランド力のない広告主に比べ、
少ない広告投下量(GRP)で大きなキャンペーン効果を上げること
が
できる。
3.日頃のブランディングコミュニケーションによるブランド力強化の
必要性が浮き彫りになった
13
【参考資料】
~Norm値を見るにあたって~
◆ラジオの特性
◆リーチ(到達率)とフリークエンシー(聴取回数)
◆ラジオスポットCM効果調査概要
14
【参考資料】 ラジオの特性~聴かれ方 1ラジオ局を聴く割合~
3局
2.0
ラジオは
4局以上
0.3
局ロイヤリティの高い媒体
2局
16.0
習慣的に毎日同じラジオ局を聴く人が
圧倒的に多い
この特性から
同じ出稿本数でも
局数を絞れば接触回数の増加が見込める
局数を増やせばリーチの拡大が期待できる
1局のみ
81.7
(%)
N=1,218
<首都圏実測値>
■男女12~69歳
平日5日間 9時~18時
※VR首都圏ラジオ調査 08年12月度
15
【参考資料】 ラジオの特性~聴かれ方 1ラジオ局を聴く割合~
例:大都市圏とその他エリア
(%)
<実測 平日Day time(9時~18時):民放限定>
81.7
首都圏
84.0
東北6県
85.2
中部7県
(中京除)
88.7
83.1
中四国8県
(高知徐)
九州沖縄
7県(福岡徐)
16
【参考資料】リーチ(到達率) & フリクエンシー(聴取回数)
<首都圏>実測:月~金5分ベルト
男女12~69歳/平日5日間・7:00~7:05
(VR首都圏ラジオ調査・08年12月度)
AM:A局
曜日
N=2,808/(%)
聴取率
リーチ
延
リーチ
New
リーチ
累積
リーチ
N=2,808/(%)
(回)
フリクエ
ンシー
フリクエンシー
の分布
0回
95.8
月
2.4
2.4
2.4
2.4
2.4
1.0
1回
1.2
火
2.5
2.5
4.9
0.9
3.3
1.5
2回
0.6
水
2.7
2.7
7.6
0.4
3.7
2.1
3回
0.7
木
2.6
2.6
10.2
0.3
4.0
2.6
4回
0.6
金
2.5
2.5
12.7
0.2
4.2
3.0
5回
1.2
GRP
12.7
GRP(延べ聴取率) = 累積リーチ × フリクエンシー
17
解説 P17
〈首都圏〉実測:月~金5分ベルト リーチ(到達率)&フリークエンシー(聴取回数)
●算出条件:首都圏 AM局 平日 7:00 月~金5分ベルト番組提供
●表の見方
・「聴取率」
・「GRP」
・「リーチ」
*この時間にラジオを聴いていた人の割合
*延べ聴取率・・・月曜~金曜までの5つの聴取率を 単純に足し上げたもの
*各曜日・時間の接触者の割合
※ラジオの聴取率は15分単位で実施しており、分析が調査最小単位が15分以下の場合
は、
聴取率と同じになる。
・「延リーチ」
*GRP(延聴取率)と同じく、単純にリーチを足し上げたもの
(例)火曜日延リーチ「4.9」=月曜リーチ「2.4」+火曜リーチ「2.5」
・「NEWリーチ」 *新たに接触(到達)した人の割合
(例)火曜リーチ(接触) 「2.5」%のうち、月曜に接触がなくて、火曜に初めて接触した人(NEWリーチ)が
「0.9%」いたことになる。→【累積リーチ火曜3.3-月曜2.4=NEW火曜0.9%
★月曜と火曜の両方接触した(2回接触)人の割合
【火曜リーチ「2.5」-火曜NEWリーチ「0.9」=1.6%】
・「累積リーチ」 *複数回のうち 1度でも接触した人の割合(NEWリーチの累積)
・「フリクエンシー」 *聴取(接触)回数(聞いた人をベースした平均回数)
*GRP(延べ聴取率) = 累積リーチ × フリクエンシー = 4.2%× 3.0% = 12.6%
*リーチ×フリークエンシーとGRPの数字に誤差があるのは、
実際の聴取率は、小数点第二位まで数字が出るため、0.1程度の誤差が生じるためです。
◆ラジオ聴取率は個人ベースです。 テレビの「世帯データ」とは全く違います。世帯は個人の集合体ですので
個人データよりは当然数字が大きくなっています。
ラジオとテレビのオーディエンス量を比較するのであれば、 テレビの世帯視聴率でなく「個人視聴率」を利用
してください。(ラジオには世帯データはありません)
18
【参考資料】リーチ(到達率) & フリクエンシー(聴取回数)
<首都圏>実測 :「スポットCM50本(1局当たり )」
男女12~69歳/平日5日間・9時~18時の各正時にCM1本を投下
(VR首都圏ラジオ調査・08年12月度)/N=2,808
ア)1局単独
(%)
局 名
GRP
累積
リーチ
フリクエ
ンシー
A
79.4
11.8
6.7(回)
B
65.9
9.2
7.2(回)
A
M
F
M
C
65.8
9.7
6.8(回)
D
25.2
6.2
4.1(回)
E
57.5
8.3
6.9(回)
33.1
8.9(回)
5局
併用
293.1
カ)AM・FM(各1局組み合わせ)
(%)
局 名
(イ) 単純
加算リーチ
(ロ)2局
累積
リーチ
両局接
触者率
イ-ロ
A +E
20.1
19.3
0.8
B+E
17.5
17.0
0.5
C+D
15.9
15.1
0.8
サ)AM2局(組み合わせ)
A +B
21.0
17.2
3.8
A +C
21.5
19.1
2.4
B+C
18.9
16.3
タ)FM2局(組み合わせ)
2.6
D+E
14.5
12.9
1.6
19
解説 P19
<首都圏>実測 :「スポットCM50本(1局当たり )」
【ラジオの複数局併用でリーチを効率良く獲得できる】
●算出条件: 1局当たり20秒×50本のCMを投下
各局平日のデイタイム 月~金9時~18時の各正時・00分スポットCM
1日10本×平日5日=合計50本/1局
●表の見方
表ア) 1局毎のリーチとフリクエンシー
表カ)サ)タ) 2局を組み合わせた場合のリーチ
表ア)延リーチは、各ラジオ局のリーチを単純に足し上げたものです。
表カ)「A局+E局」併用の場合 単純加算リーチ=20.1 ・・・表ア)「A局11.8%」+「E局8.3%」
※この場合、両方のラジオ局でCMに接触した人は、個々のラジオ局で接触者としてカウントされていますので
結果的に同じ人を2度カウントしたスコアになります。★重複有り
表カ)累積リーチ
2局、両方でCMに接触しても 個人単位でのCM聴取(接触)判定としては 「1カウント」としたスコアです。
★重複なし
【注目ポイント】
(イ)単純加算リーチ - (ロ)累積リーチ 「A局+E局」併用の場合:イーロ=0.8
ラジオ局併用のリーチそのものではなく、両方のラジオ局でCMに接触したという重複者の割合0.8です。
両方のラジオ局でCM接触した人を ダブルカウントした「イ」と シングルカウントの「ロ」の差になります。
重複者は1%にも満たないという実態です
AMとFMはリスナー層が違うとよく言われてきたが、その裏づけとも言えます。
一般的に同じリスナー層で括られる、AM同士、FM同士の組み合わせでも
表サ)AM同士 「A+B」重複者3.8%、 「A+C」重複者2.4%、 「B+C」重複者2.6%
表タ) FM同士 「D+E」重複者1.6% と同じ傾向にあります
20
【参考資料】リーチ(到達率) & フリクエンシー(聴取回数)
<九州民放2局地区 X県> 実測:月~金5分ベル
ト
男女12~69歳/平日5日間・7:00~7:05
(AM・FM共同ラジオ個人聴取率調査・08年12月度)
FM:B局
曜日
N=599/(%)
聴取率
リーチ
延
リーチ
New
リーチ
累積
リーチ
(回)
フリクエン
シー
N=599/(%)
フリクエンシー
の分布
0回
93.5
月
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
1.0
1回
2.3
火
4.7
4.7
7.7
2.2
5.2
1.5
2回
0.5
水
4.0
4.0
11.7
0.6
5.8
2.0
3回
1.0
木
3.5
3.5
15.2
0.2
6.0
2.5
4回
1.0
金
3.5
3.5
18.7
0.5
6.5
2.9
5回
1.7
GRP
18.7
GRP(延べ聴取率) = 累積リーチ × フリクエンシー
21
解説 P21
〈九州2局地区〉 実測:月~金5分ベルト リーチ&フリークエンシー
●算出条件: FM局 ※P17首都圏は、AM局 以下の条件は同じ
平日 7:00 月~金5分ベルト番組提供
●表の見方→P19解説同様
*GRP(延べ聴取率) = 累積リーチ × フリクエンシー
九州2局地区
18.7% = 6.5% × 2.9%
首都圏
12.7% = 4.2% × 3.0%
「九州2局地区」と「首都圏」を比べると、1局の聴取量は違いますが、フリークエンシーは3回でほぼ同じ。
★1局ごとのオーディエンス量(どれだけの人が聴いているか)は、局数で違いがあるが、
聴取傾向は、基本的に同じスタイルであることが言えるようである。
22
【参考資料】リーチ(到達率) & フリクエンシー(聴取回数)
<九州民放2局地区 X県> 実測: 「スポットCM50本(1局当たり )」
男女12~69歳/平日5日間・9時~18時の各正時にCM1本を投下
AM・FM共同ラジオ個人聴取率調査(08年12月度)/N=599
(%)
民放AM
民放FM
176.6
159.2
累積リーチ
22.5
25.4
フリクエンシー
7.8(回)
6.3(回)
G R P
(イ)
AM・FM
単純加算
(ロ)
AM・FM
併用
両局
接
触者率
(イ)-(ロ)
335.8
47.9
<平均>
7.1(回)
41.9
6.0
8.0(回)
23
【参考資料】 RABJ「ラジオスポットCM効果調査」概要
ラジオCM認知率Norm(基準)値づくりの基となった「ラジオスポットCM効果調査」の
調査概要と項目は以下の通りです。
※実際に出稿のあった102ケース(71社)のCMキャンペーンで使われたCMの
認知率を都度調査
■調査概要
■調査項目
1.調査地域
東京23区(電話市外局番「03」地区)
2.調査対象
15歳~69歳・男女個人
3.調査方法
電話調査
問1
CM認知状況
<CM再生後>
問2
認知経路
<認知CMのみ>
問3
CM内容の理解度
<認知CMのみ>
問4
興味関心度
<認知CMの商品・サービ
ス>
6.調査CM数
ラジオ20秒CM (MAX 3素材/
回)
問5
購入(利用・参加)
意向
<認知CMの商品・サービ
ス>
7.調査期間
2005年10月~2008年9月(3年
間)
問6
ラジオの聴取頻度
<普段>
毎月1~2回 : 土曜・日曜の2日間/
回
F1
性
F2
年齢
F3
職業
4.標本抽出法
5.標本数
RDD法 (Random Digit Dialing)
500サンプル (有効)/回
8.基準値作成
CM素材数
102素材
9.調査実施機関
株式会社 ビデオリサーチ
24