情報科学概論 I 第2回 インターネットのしくみとメール

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Transcript 情報科学概論 I 第2回 インターネットのしくみとメール

情報科学概論 I
第2回
インターネットのしくみとメー
ル
(株)JSOL
芝野 真次
e-mail:[email protected]
HomePage:http://www.lab.tohou.ac.jp/sci/chem/info/
1
第1回講義感想への回答

情報のむずかしさ


「コラーゲンを食べる・塗る」問題について
正しい情報:
• 人は年齢を重ねると、関節などの動きが悪くなる。
• コラーゲンは、様々な結合組織に、力学的な強度と若干の弾力性を与えてい
る。特に、腱はコラーゲン繊維がきちんとすきまなく配列したもので非常に
強い力に耐えることができる。また、皮膚の弾力性や強度を保つのに寄与し
ている。
• コラーゲンの生産は年齢とともに減ってくる。
=>だったら、食品としてとればよい。(論理の飛躍)
上記のように多くの場合、人が信じてしまう情報には、正しい部分と間違っ
た部分が混在しており、無意識のうちに間違った結論に導かれる。
(マーケティング技術(話術)として、人の心理的側面に着目した論法が沢
山ある。)

真剣に頑張っている人への礼儀(批判だけに終わらない)


間違った情報や意見に遭遇したら、真剣に考えたはずなのに、
どうしてそういう結論に至ったのかと考えてみる。
間違っているなら、どうすれば改善できるか?あるいは
2

第2回 インターネットのしくみと
メール
今日の学習内容

インターネット

メール

ネット利用の問題点
• インターネットでできること
• インターネットのしくみ
• メールの仕組み
• セキュリティ・コンピュータウィ
ルス
(第4回 情報活用落とし穴(1)
セキュリティ・ウィルス対策)の
概説)
• ネット利用上のエチケット

メールアドレスを取得してみる
• Gmailの取得
3
講義内容
回
内容
1
オリエンテーション(情報活用概論)
概論
2
インターネットのしくみとメール
基礎知識
3
コンピュータとOSのしくみ
基礎知識
4
情報活用落とし穴(1)(セキュリティ・ウィルス対策)
迷惑防止
5
情報活用落とし穴(2)(個人情報・機密情報・著作権)
迷惑防止
6
Windows 利用の手引
リテラシー
7
MicroSoft Officeの利用法(1) Wordの初歩的な使い方の概説
リテラシー
8
MicroSoft Officeの利用法(2) Excelの初歩的な使い方の概説
リテラシー
9
MicroSoft Officeの利用法(3) PowerPointの初歩的な使い方の概説
リテラシー
10
現象を表す式の意味(1)(基礎)
知識・知恵のネタ
11
現象を表す式の意味(2)(応用)
知識・知恵のネタ
12
科学技術計算(CAE)に求められるもの
知識・知恵のネタ
13
最新CAE紹介(1)(分子・熱・流体解析)
企業利用事例
14
最新CAE紹介(2)(構造・電磁場解析)
企業利用事例
15
試験
情報リテラシー(information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉
で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のこと
(Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/情報リテラシー)
4
インターネットでできること

ウェブ (Web)

ウェブページやウェブサイト
• WWW (World Wide Web)
• インターネット上のハイパーテキストシステム
• ハイパーテキスト (hypertext) とは、
複数の文書を相互に結び付ける仕組み
ウィキペディアの周辺の World Wide
Web
(出典:ウィキペディア:WWW
http://ja.wikipedia.org/wiki/WWW)
5
(http://www.yahoo.co.jp/)
インターネットでできること

ウェブ (Web)

ブログ (Blog)
• ある程度形式の決まったウェブページ
• ウェブページよりはるかに作成しやす
い
(出典:篠田 麻里子 Diary http://blog.mariko-shinoda.net/)
6
インターネットでできること

ウェブ (Web)

掲示板 (電子掲示板; BBS (Bulletin Board System))
• 記事を書き込んだり、閲覧したり、コメント(レス)を付けられるよう
にしたしくみ
(出典: Yahoo!掲示板 - Yahoo! JAPAN http://textream.yahoo.co.jp/)
7
インターネットでできること

ウェブ (Web)

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS (Social Networking
Service))
(株)ミクシィが運営する日本の匿名型SNS
Facebook(フェイスブック)は、Facebook, Inc.の提供するSNS
• 例:mixi(ミクシィ)
(出典: http://mixi.jp/ )
8
インターネットでできること

ウェブ (Web)

ツイッタ (Twitter)
• 「ツイート」と呼称される短文を投稿し、閲覧できる
コミュニケーション・サービスである。
(出典: http://twitter.com/ )
9
インターネットでできること

メール (電子メール; electronic mail, email)

コンピュータネットワークを使用してメッセージを交換する手段
• 携帯電話でも、メール交換可能
• 個人情報が流出しやすく、利用にはいろいろと注意が必要
(出典: Gmail )
10
インターネットのしくみ

災害・障害に強いネットワーク

原型
• 1969年にアメリカ国防総省の国防高等研究計画局(Defense Advanced
Research Project Agency:DARPA)によって、構築されたARPANET(アー
パネット、Advanced Research Projects Agency Network)が原型

分散型コンピュータ・ネットワーク
• それまでの集中型コンピュータ・ネットワークは災害・障害・戦争に弱い
• 一部のネットワークが動作しなくても、ネットの機能が維持できるネット
ワーク
集中型コンピュータ・ネットワーク
(出典:おもしろインターネット活用講
座
http://www.ccjcnet.or.jp/~kouza/199712/inter01.html)
分散型コンピュータ・ネットワーク
(出典:夢一灯 -インターネットの仕組み:【図で覚える
パソコン用語】 第2回 インターネットの仕組み
http://yougo-power.blog.sonet.ne.jp/upload/detail/internet-structure-s.jpg.html)
11
インターネットのしくみ
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インターネットを支えるいろいろな仕組み

IP(インターネット・プロトコル: Internet Protocol)
• インターネットにおいて情報の伝達を行う規約(プロトコル)
• 通信を小さな単位(パケット)で行う
• パケットは、発信者・受信者情報と、通信内容で構成される。
• 発信者、受信者情報はIPアドレス(Internet Protocol Address)で指定
• (例)192.168.0.1
• 利用者はIPアドレスではなく、わかりやすい呼び名(ドメイン ネームなど)を
利用
(注)インターネット(The Internet):
複数のコンピュータネットワークを相互接続したネットワーク(an Internet)(下図参照)に対
して、世界のネットワークを相互に接続した唯一の相互ネットワーク
12
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

LAN と WAN
•
•
•
LAN (Local Area Network):ローカルでプライベートネットワーク(サブネット)
国際標準化機構(ISO)はLANの特徴を以下のように述べている。
1. 限定された広がりをもつ地域で、様々な機器の間で自由に情報交換ができる。
2. 導入したユーザーが主体となって管理・運営する(電気通信事業者資格が不要)。
3. 異なるベンダーで作成された機器をLANに接続でき、相互に通信可能
WAN (Wide Area Network):LANに比較して広い範囲(市街地を越え郊外、県外や国際
の範囲)におよぶネットワークのこと。広義には、非常に広大な面的広がりを持つイ
ンターネットとほぼ同義
WANの概念的な説明図(がまがえる作成)(出
典:ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%
82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Image_widea
reanetwork1.png)
LAN&WANのイメージ(出典:ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%
E3%83%AB:Image_wideareanetwork2.png)
13
インターネットのしくみ
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インターネットを支えるいろいろな仕組み
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DNS(ドメイン ネーム システム: Domain Name System)
• インターネット上のホスト名や、電子メールに使われるドメイン名とIPアド
レスとの対応づけを管理するシステム
• (例) www.yahoo.co.jp [203.216.227.245]
•
www.google.co.jp [66.249.89.104]

DNSのIPアドレとを調べてみよう
• Windows メニューのアクセサリーのコマンドプロンプトをクリック
• 立ち上がった画面で次のコマンドを打つ
tracert www.yahoo.co.jp
インターネットの仕組み(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security
/kiso/k01_inter.htm)
14
インターネットのしくみ
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インターネットを支えるいろいろな仕組み

ドメイン名とその管理
• ドメイン名 (domain name) は、コンピュータネットワークにおいて個々のコ
ンピュータを識別する名称。通常、IPアドレスとセットでコンピュータネッ
トワーク上に登録される
• ICANNによる一元管理となっており、世界中で絶対に重複しないようになっ
ている。
• ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers):イン
ターネットのIPアドレスやドメイン名などの各種資源を全世界的に調整・管
理することを目的として、1998年に設立された民間の非営利法人
• 日本では、ICANNの日本での連絡役であるJPNIC ((社)日本ネットワークイン
フォメーションセンター(Japan Network Information Center))がIPアドレス
や日本のルートDNSサーバの管理(運用は日本レジストリサービス)を行っ
ている。
15
インターネットのしくみ
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インターネットを支えるいろいろな仕組み

IPアドレス(Internet Protocol Address)
• IPアドレス(Internet Protocol Address ):Internet
Protocolを用いたパケット
送受信の際の機器を判別するための番号
• IP アドレスはサブネットマスクによって、ネットワークアドレスとホストア
ドレスに分けて、識別される。
• 表記法 192.168.1.0 /24 =>IPアドレス:192.168.1.0 サブネットマス
ク:255.255.255.0
• ネットワークアドレス:インターネットのような巨大なネットワークは、複
数の小さなネットワーク(サブネット)に分割されて管理されるが、ネット
ワークアドレスはこの小さなネットワークを識別するためアドレス
• ホストアドレス:ネットワーク内の個々のコンピュータを識別するアドレス
• IPv4(32ビット):0.0.0.0~255.255.255.255までの数字(=
232=4.2x109=42億個)である。
• IPv6(128ビット):IPv4では世界中のすべてのコンピュータを識
別できない可能性(IPアドレスの枯渇問題)が出てきたため、
新しくIPv4の4倍の数字を取り扱える次世代IPアドレス規格
(2128=3.4x1038個)
16
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

IPアドレス(Internet Protocol Address)続き
• IPv4のIPアドレスの枯渇問題対策およびセキュリティ強化のために、NATが
利用されている。
• NAT (Network Address Translation):ローカルなネットワーク内にあるホスト
にはプライベート IP アドレスを割り当て、インターネットに接続するときに
だけグローバル IP アドレスを使うようにする技術が開発された。このときに
プライベート IP アドレスとグローバル IP アドレスの変換をする機能がNAT
である。
• グローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスに変換するときに、パケッ
トフィルタリング(条件を指定して制限)ができる。通常、プライベートIP
アドレスを割り当てられたホストには、特別な設定をしない限り外部のネッ
トワークからは接続できないことが多い。こうした特徴から、NATは簡易的
• また、複数のローカルIPアドレスからのアクセスを、1つのグ
なファイアウォールの一種ともなっている。
ローバルIPアドレスで共有しているため、外からはローカル
ネットワーク内のどのノードがアクセスしたのかまでは特定
することはできない。これはローカル機器の匿名性を確保し
ているともいえるが、ローカル端末からの、悪意のある利用
(SPAM行為や掲示板荒らし、ネット犯罪など)がなされた
場合、特定が困難になるという問題も含んでいる。
17
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol):
• ネットワークに一時的に接続するコンピュータに、IPアドレスなど必要な情
•
•
•
•
•
報を自動的に割り当てるプロトコル。
ネットワークの設定に詳しくないユーザでも,簡単にネットワークに接続で
きる。
DHCPで設定情報を提供する機能を持ったコンピュータやネットワーク機器
をDHCPサーバという。
DHCPサーバにはゲートウェイサーバやDNSサーバのIPアドレスや、サブ
ネットマスク、クライアントに割り当ててもよいIPアドレスの範囲など、
ネットワークに接続するために必要な情報が設定されており、ネットワーク
に接続したばかりのコンピュータにこれらの情報を提供する。
接続していたコンピュータが通信を切断すると、自動的にIPアドレスなどを
回収して、新たに接続してきた他のコンピュータにIPアドレスを割り当てる。
DHCPサーバを利用すると、ユーザ管理が楽で、ネットワー
ク設定の詳細を個別に教える必要もないので、企業やネット
カフェなどで利用されている。
18
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

ゲートウェイ (ディフォルトゲートウェイ)
• 所属するネットワークやLANの外のコンピュータへアクセスする際に使用す
る「出入り口」の代表となるコンピュータやルータなどの機器。
• 例 ディフォルトゲートウェイを利用したLAN間の通信
LAN間通信 (出典:基礎
から学ぶ ネットワーク
塾 > TCP/IP入門 >
デフォルトゲートウェイ
とは
http://netjuku.org/tcpip/tcpip52.ht
ml)

各自のPCの情報を確認してみよう
• Windows メニューのアクセサリーのコマンドプロンプト
• ipconfig /all
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インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

ファイアーウォール(Firewall 防火壁)
• ファイアーウォール:ある特定のコンピュータネットワークとその外部との通
信を制御し、内部のコンピュータネットワークの安全を維持することを目的
としたソフトウェアあるいはそのソフトウェアを搭載したハードウェア

電子メール
•
一般的に電子メールの送信や他の
サーバーへの転送にはSMTPサーバー
が、電子メールの受信にはPOP3サー
バーが使用される。
• SMTP (Simple Mail Transfer
Protocol):電子メールの送信と転送
を行うためのプロトコル
• POP (Post Office Protocol)3:メール
サーバーに保存されている電子メー
ルを電子メールソフトが取りに行く
際に利用されるプロトコル
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電子メールの仕組み(出典:
Homeserver on Vine Linux
http://www.jitakuserver.net/postfix_basic.html)
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

WWW (World Wide Web)
• 世界中にあるWebサイトと呼ばれるインターネット上のひとまとまりのWeb
ページ。
• ホームページ:元々は、Webサイトの入り口のページ。日本ではWebサイト
と同じ意味で使われるようになった。
• ホームページを閲覧する場合には、IE(Internet Explorer)などのWebブラウ
ザでURLアドレスを指定。
• URLアドレスを指定すると、Webブラウザがインターネット上のWebサー
バーを探して、目的のホームページを自分のコンピュータに表示。
ホームページの仕組み(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k01_home.htm)
21
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み


URL (Uniform Resource Locator)
• インターネット上に存在する情報資源(文書や画像など)の場所を指し
示す記述方式。インターネットにおける情報の「住所」にあたる。情
報の種類やサーバ名、ポート番号、フォルダ名、ファイル名などで
構成される。
• 例: http://ja.wikipedia.org/wiki/Uniform_Resource_Locator
HTML (HyperText Markup Language)
• Webページを記述するためのマークアップ言語。文書の論理構造や表示の仕
方などを記述することができる。
• Web Pageのソースを見てみよう
• Webブラウザーのメニューで、表示>ソース
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インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

ブログ (Blog)
• 「ウェブログ(weblog)」を略した言葉。「Web上に残される記録」というよう
な意味。
• Webページを日記風に作りやすい機能を持っているサイトが多い。
• 社会問題・独自の論評・個人的な日記やエッセイなど、さまざまな内容のも
のがある。
• コメント機能があり、情報の双方向性も持っている。
ブログの仕組み(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k01_blog.htm)
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インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

電子掲示板
• 参加者が自由に文章などを投稿し、書き込みを連ねていくことでコミュニ
ケーションできるWebページ。掲示板の開設者がタイトルやテーマなどを決
め、参加者が内容に沿った書き込みをしていく。投稿は時系列あるいは記事
の参照関係を元に並べられ、参加者が一覧できるように表示される。
電子掲示板の仕組み(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k01_bbs.htm)
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インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

SNS (Social Networking Service)
• 人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebサイト。
友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣
味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といったつながりを通
じて新たな人間関係を構築する場を提供する、会員制のサービスのこと。招
待制のものと自由参加型のものがある。
SNSの仕組み(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k01_sns.htm)
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インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

ファイル共有ソフト
• ファイル共有ソフト:インターネットを通じてファイルを不特定多数で共有
することを目的としたソフトウェア。ファイル交換ソフトとも呼ばれる。
• 著作権を侵害することが多いため、利用には注意が必要。

P2P
• ネットワーク上で対等な関係にある端末間を相互
に直接接続し、データを送受信する通信方式。ま
た、そのような方式を用いて通信するソフトウェ
アやシステムの総称。
• 利用者間を直接つないで音声やファイルを交換す
るシステムなどが実用化されている。
• データの送受信をコントロールするものがないの
で、普通は、著作権などをコントロールできない
•
著作権訴訟による利用停止告示:Limewire Page
( http://www.limewire.com/ja )
ファイル共有ソフトとは?(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k01_home.htm)
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インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

携帯電話を用いたインターネット利用
• 携帯電話の多くは、通話だけでなく、電子メールの利用やホームページの閲
覧も行うことができるようになっており、これらの機能の多くが、インター
ネットを利用して実現されている。
• データ転送時に暗号化されているものもあるが、データが無線転送されるこ
ともあり、セキュリティの上では、通常の有線でのインターネット利用以上
の注意が必要である。
ホームページの仕組み(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k01_home.htm)
27
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

公開鍵暗号 (Public key cryptosystem)
•
暗号化と復号に別個の鍵(手順)を使い、暗号化の為の鍵を公開できるようにした暗号
方式である。
• 公開鍵暗号では暗号化に使う鍵と復号に使う鍵が分離されており、暗号化に使った鍵で
復号を行うことはできず、片方からもう一方を割り出すことも容易にはできないように
なっている。暗号化に使う鍵は公開鍵、復号に使う鍵は秘密鍵と呼ばれる。
暗号化の仕組み(出典:総務省:
国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k01_angou.htm)
28
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

SSL (Secure Socket Layer)とhttps
• Netscape Communications社が開発した、インターネット上で情報を暗号化
して送受信するプロトコル。現在インターネットで広く使われているWWW
やFTPなどのデータを暗号化し、プライバシーに関わる情報やクレジット
カード番号、企業秘密などを安全に送受信することができる。
ベリサイン サーバIDとSSL(セキュア・ソケット・レイヤー)
暗号化通信
(出典:VeriSign:
https://www.verisign.co.jp/repository/faq/SSL/https.html)
29
インターネットのしくみ

インターネットを支えるいろいろな仕組み

Cookie(クッキー)
• Webサイトの提供者が、Webブラウザを通じて訪問者のコンピュータに一時
的にデータを書き込んで保存させるしくみ。
• Cookieにはユーザに関する情報や最後にサイトを訪れた日時、そのサイトの
訪問回数などを記録しておくことができる。
• ユーザの識別に使われ、認証システムや、WWWによるサービスをユーザご
とにカスタマイズするパーソナライズシステムの要素技術として利用される。
• しかし、Cookieによる個人情報取得やセキュリティ・ホールを利用した情報
取得が行われるなどの問題があることを忘れてはならない
Cookieの仕組み(出典:総務省:国民のための情報セ
キュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security
/kiso/k01_cookie.htm)
30
インターネットのしくみ

インターネット検索とその問題点

インターネット検索の歴史
• Yahooは当初、Webページの内容を調査し、ページを分類表示していた
が・・・・
ページが膨大になり、人の手による分類は不可能に・・・
• Googleは、Webクローラ(web crawler)が、Webページから情報を収集
=>高速・迅速に情報更新が可能に!

検索エンジンの順位付け (第1回講義で記載済み)
• リンクポピュラティ:重要なサイトとリンクがある(↑)
• テキスト出現頻度:特定単語が複数回存在する(↑)
• 検索エンジンスパム:上記をあげるための不正機能(↓)

インターネット検索の問題点
•
検索上位の情報が正しいとは限らない
• 検索上位になるように工夫する技術 (SEO:Search Engine Optimization)
を用いているページも多い
• 検索上位であることにだまされないことが重要
(注)Webクローラ:Web Pageを自動巡回して、情報を収集するプログラム
31
インターネットのしくみ

Wikipediaの情報は正しい?(出席感想への回答)

ウィキペディア
• 「ウィキペディア (Wikipedia)」という名前は、ウェブブラウザ上でウェブペー
ジを編集することができる「ウィキ」(wiki)というシステムを使用した「百科
事典」(英: encyclopedia) であることに由来する造語。1)
• 基本的に専門家による査読がなく、不特定多数の利用者が投稿するというシ
ステムゆえに、情報の信頼性や公正さなどは保証されておらず(Wikipedia:免
責事項)、ウィキペディアの方針に沿わない利用者の編集により問題が起こ
ることもあり、いくつかの問題や課題も指摘されている1)
• コピーレフト用のライセンス GFDL を採ったオープンコンテント方式を採用
し参加者によって投稿された内容を、複製・配布・改変することが容易にで
きる。1)
出典: 1) http://ja.wikipedia.org/wiki/ウィキペディア))
• ウィキペディアは『集合知(Collective Intelligence:大勢の人が
情報を持ち寄り、意見や議論を交わすことにより、ブラッ
シュアップされて新たな付加価値を持つ情報や言説が生まれ
ること) 』環境では、間違った情報は修正され、正しい情報だ
けが残るとの理想のもとに構築された百科事典である。
• 理想と現実は相違し、ある種情報は故意に、曲がられたもの
になっていたりするので、利用に際してはあくまで、個人の
判断によるべきである。
32
ネット利用の問題点

セキュリティ


『第4回 情報活用落とし穴(1) セキュリティ・ウィルス対策)』で
詳述するので、ここでは簡単に。
セキュリティホール(security hole)問題
• セキュリティホールとは、コンピュータソフトウェアの欠陥(バグ、不具合、
あるいはシステム上の盲点)のひとつで、本来操作できないはずの操作(権
限のないユーザが権限を超えた操作を実行するなど)ができてしまったり、
見えるべきでない情報が第三者に見えてしまうような不具合をいう。ハード
ウェアおよびそれを含めたシステム全般の欠陥を指すこともある。

スパイウェア (Spyware)問題
• スパイウェアとは、ユーザーに関する情報を収集し、それを情報収集者であ
る特定の企業・団体・個人等に自動的に送信するソフトウェアを指す。
• スパイウェアの進入方法
•
ユーザーがインストールしたソフトウェアに組み込まれているもの
•
ユーザーの知らないうちに、自動的にインストールされてしまうもの
33
ネット利用の問題点

コンピュータウィルス(computer virus)



コンピュータに勝手に侵入して、画面表示障害・データ破壊・他者から
の勝手な操作などの悪さをするプログラム。
ウイルスはダウンロードしたファイル・メール添付ファイル・ディス
ク・USBメモリなどを通じて使用者の知らないうちに感染する。
ウイルスに感染したことに気づかずにコンピュータを使用し続けると、
他のコンピュータにウイルスを移す危険性もある。
コンピュータウィルスとは(出典:総務省:国民のための情報セキュリテイサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kiso/k04_virus.htm)
34
ネット利用の問題点

ネット利用上のエチケット

ネチケット(Netiquette)
• ネチケットとは、コンピュータネットワーク上で必要とされるエチケットや
マナーのことである。「ネットワーク」 (network) と「エチケット」 (etiquette)
を組み合わせた造語で、「ネットマナー」、「ネチケ」などとも呼ばれる。

ネチケットの例 (引用:ウィクペディア「ネチケット」)
• アクセシビリティ
• 環境によって表示や動作が異なることを無くし、すべての環境で同様に
扱えるようにする配慮。
• 機種依存文字や半角カナを使用しない
• いわゆるギャル文字の類や方言など、一部の場のみで使用されてい
る表現は控える
• メールや掲示板で一行に長く書き過ぎない
• 荒らし
• 掲示板などのネットワークコミュニティにおける荒らしに対する対処。
• マルチポストをしない
• フレーム)を誘わない、反応しない
• 引用は明示して適切に行う
• 個人情報を流出させたりプライバシーを侵害したりしない
35
ネット利用の問題点

ネチケットの例ネチケットの例 (引用:ウィクペディア「ネチケット」)
• 他人に対する配慮
• 自分のみが使用しているわけではないので、他人への配慮が重要。
• 不必要に巨大なデータを送らない
• 場の空気を読む
• コンピュータウイルスやトロイの木馬に感染した状態のPCをネッ
トワーク上で使い続けない
• 相手の許可なくHTML形式のメールを送らない(セキュリティ上の
理由から)
• To:やCc:にむやみに多くのアドレスを記述しない
(言葉解説)
マルチポスト:同一の文章を複数のニューズグループ、掲示板に投稿す
ること
フレーム(炎上):掲示板上で起こる論争や喧嘩のこと。英語の flame
に由来
(追加情報)
ネチケット情報
ネチケットホームページ (http://www.cgh.ed.jp/netiquette/#doc1)
36
メールアドレスを取得してみる

Gmailの取得

フリーメールについて
• 後述するように、メールアドレスは、個人情報の一部である。特に、一般の
アドレスは、toho-u.ac.jp(東邦大学関係者)とかdocomo.ne.jp(docomo携
帯)など個人のアドレスに注意しても個人情報の一部が公開されてしまう。
• そのため、不特定多数の人とのメール交換の場合や知らない人とのアドレス
交換の場合、セキュリティ上はyahooやGoogleなどのフリーメールを用いる
ことで、個人情報の開示を防ぐことができる。
• さらに、こうしたフリーメールをいくつか持ち、対象を区切ったメール交換
をすることで、自分のアドレス帳をハッキングされても、その被害を最小限
にとどめることができるなど、多くの利点がある。

Gmail ページに行こう
• Gmail

東邦大学Webメール
• 東邦大学Webメール
• 後は実習
37