書籍売上に関連する要因の検討について 1.

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Transcript 書籍売上に関連する要因の検討について 1.

 「活字離れ」という言葉をよく耳にするよう
になった。
インターネットのめまぐるしい普及・iPadや
Kindleのような電子書籍を読めるようなサー
ビスの開始
今後紙媒体の書籍を見かけたり購入したりす
るような機会は減っていくかもしれない!
 今現在書籍の売上に影響している要因は一体
何なのかについて調査し、今後書籍はどのよ
うな展開を行っていくべきなのかを考察する。
『2010 出版指標 年報』(全国出版協会
出版科学研究所、2010年4月)
『商業統計確報』
『都道府県別統計とランキングで見る県民性』
(http://todofuken.ww8.jp/)
から各データを抜粋。
 (1)本屋の総面積が広い都道府県は、書籍
の売り上げも大きくなる
書籍の売る場所が多ければ売上も大きくなるはず?
 (2)年間教育費が多い都道府県は書籍の売
り上げが大きくなる
教育熱心であるなら書籍購入量も大きくなるはず?
 (3)投票率の高い都道府県は書店の売り上
げが大きくなる
投票率が高ければ、それだけ社会的出来事に興味を持って
いるということになり、書籍で情報を集める機会も多い?
(1)本屋の総面積が広いと書籍の売り上げも
大きくなる
モデル集計
モデル
R
.851a
1
R2 乗
調整済み R2 乗
.723
推定値の標準誤差
.717
12950.241
a. 予測値: (定数)、売上。
分散分析b
モデル
有
平方和 (
意
分散成分
確
)
1
回帰
1.975E10
自由度
平均平方
F 値
1 1.975E10 117.7
率
.0
39 00a
残差 (分散分析)
合計 (ピボットテーブル
)
a. 予測値: (定数)、売上。
b. 従属変数 書店面積
7.547E9
45
2.729E10
46
1.677E8
(2)年間教育費が多い都道府県は書籍の売り
上げが大きくなる
モデル集計
モデ
調整済
ル
み R2
推定値の標準誤
乗
差
R
R2 乗
.517a
1
.267
.251
84615.379
a. 予測値: (定数)、教育費。
分散分析b
モデル
平方和
(分散成
自由度
分)
1
回帰
残差 (分散分析)
平均平
1.175E1
1 1.175E1
1
1
3.222E1
45 7.160E9
1
合計 (ピボット
4.397E1
テーブル)
a. 予測値: (定数)、教育費。
b. 従属変数 売上
方
1
46
有意確
F 値
率
16.411
.000a
(3)投票率の高い都道府県は書店の売り上げ
が大きくなる
モデル集計
モデル
R
1
R2 乗
.228a
調整済み R2 乗
.052
推定値の標準誤差
.031
96249.320
a. 予測値: (定数)、投票率。
分散分析b
モデル
1
平方和
回帰
(分散成
平均平
分)
方
自由度
2.281E1
1
0
残差 (分散分
析)
合計 (ピボッ
トテーブル)
a. 予測値: (定数)、投票率。
b. 従属変数 売上
4.169E1
1
4.397E1
1
F 値
46
確率
2.281E1 2.462 .124a
0
45
有意
9.264E9
 教育費の額が大きい=教育に関心がある?
(仮説2の結果より)
 書籍で得るべきなのは「情報」ではなく「知
識」?(仮説3の結果より)
書籍は知識・教養といった面に力を入れるべき