講演資料 - 東京大学

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「ICTを生かした社会デザインと人材育成」
社会デザイン と 人材育成
東京大学
大学院 情報理工学系 研究科
教授 江崎 浩
岡村先生の基調講演から
1. 司法 への ICT教育
2. ルール と 技術 の協同
3. BYOD (Bring Your Own Device) の Native Design をできるか?
(*) Emulation ではなく Native
4. 実システムの運用経験 (実践教育)
(*) WIDEプロジェクトでは、実社会・産業の 10年後の環境を
構築・運用。 今回、新しいビルの設計。
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Producer的な 人材 (創造的 自己否定・破壊)
縦割り構造の壁  交流の機会
オープンデータ (Creative Commons)
教える側 が 居ない/不足
キャリアパス
Internet;
• is “Global”
• is “Transparent”
• is “Multi-culture”
• has “Liberty” and “Anonymity”
• has “Fairness”, not equity
• provides “Commons”
• provides “Opportunity”
Internet での経験から
1. 『動くもの』 >> 『原理・理論』
2. 意図的 な 『緩い』 環境
a. 創造・創成のための機会提供
b. Dark-Side の形成を回避
3. 2 ステップ 戦略
a. 産業育成のための 非対称性
b. 最初は Emulation、 次に Native
4. 『治外法権な領域』
5. 『発明は必要の母』
How do you think?
『項羽と劉邦』 (司馬遼太郎著)より
。。。。やがて華何が死に、曹参は後任を命ぜられた。 彼は、斉の丞相の職を後任に譲
るとき、
「それでは、斉の獄市を貴官にお渡しします」
と言った。 獄市とは商品の市場のことである。むろん、この時代といえども政治は多岐
にわたっており、獄市のみではない。 後任者は不審に思い、政治にはほかにもっと大事
なものがあるのではないでしょうか? と反問すると、
「獄 と 市だけが、政治の要です」
と、曹参は言った。 曹参の考えは、牢獄も商業の場も、善悪ともに 受け容れるところで
為政者が善悪に厳格でありすぎると、
かえって ぐあいが悪くなります、ということであった。
す、これに対して
・・・ (略) ・・・・
曹参は、世の中には必ず姦人とい者がいる、という。 これをやわらかくつつむのが、
曹参の社会に対する生理学的な認識のようであった。 そういう姦人たちは、司法の対象
になるか、市場管理の対象になるかどちらかだが、この獄と市をあまり やかましく正しす
ぎると姦人は世に容れなくなり、必ず乱をおこし、国家そのものを毀損することになる、だ
から獄市は大切だと言ったのです、曹参は答えたと いう。
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第2電々 のモデルは、どんなもの ?
1. 電々公社 のインフラを (公正に)利用 可能
– 自前でも設置・敷設可能
– これって、「インターフェース」 の話になる。
2. 非対称な規制 による、長期ビジネスプラン
の支援
3. Emulationサービス から Nativeサービスへ
– 借りる設備 から 自前の設備へ
インターネットの モデルと歴史に 似ている。。。。
4つの象限 と Market Creation
生存可能
(Viable)
垂直統合型
Walled Garden型
囲い込み・ロックオン
(Enclosure/Lock-on)
集中・集権
(Command
& Control)
経済自由主義
(Monetization)
排他性・独自性
(Exclusive/Proprietary)
検閲
(Censorship)
規制
(Regulation)
規制保護型
排他制御
(Control)
Common
Pool型
新ビジネスモデル
(New Business Model)
オープンアクセス
(Open access)
協調・オープン
(Cooperative/Open)
自由・非規制
(No-Rule/
No-Regulation)
分散・分権
(Decentralized
& Distributed)
無秩序型
(Boutique)
依存性・頑強性
(dependent & stubborn)
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『改善』
現状
Emulated New Service
with Legacy Services
over Legacy Infrastructure
新技術
New Service
over Native Infrastructure
Services
over Native
Infrastructure
“Privacy by Design” (PbD)
7つの原則
 ICT by Design ?
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リアクティブ(事後)でなくプロアクティブ(事前)
ディフォルト設定でプライバシー保護
設定時に組み込むプライバシー対策
ゼロサム ではなく ポジティブサム
エンド・ツー・エンド でのセキュリティー
可視化と透明性 (オープン性・公開性)
個人のプライバシー尊重(個人を主体に)
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