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天然ガス
高津 憲佑
櫻井 慶佑
天然ガス
高津
LNGとは
LNGとは、Liquefied Natural Gas 液化天然ガスの略
で、メタンを主成分とした天然ガスを冷却し液化した無
色
透
明
の
液
体
。
天然ガスは、太古の動植物の死骸が地中で圧力と熱を
受け、長い歳月をかけて変化したものと考えられている。
天然ガスは約マイナス162℃という極低温まで冷却する
と液体になり、気体の状態に比べて体積が約600分の1に
減る。この性質が天然ガスの大量輸送、貯蔵を可能にし
て
い
る
。
天然ガスは産出地で液化され、専用のLNG船によって
運ばれる。
五大商社の天然ガスへの取り組み
・丸紅 カタール、赤道ギニア、ペルーおよびパプ
アニューギニアにおけるLNG事業や米国における
シェールオイル・ガス開発事業の推進と新規案件へ
の参画に加え、LNGトレードの拡大に注力。HPの
感じから、あまり力を入れてなさそう。
五大商社の天然ガスへの取り組み
・三井物産
米国の大手石油・ガス開発会社のアナダルコ社ほかと石
油・天然ガスを探し出す探鉱事業を共同推進 。モザン
ビーク沖で見つかった大規模のガス田のガス田の開発を
始める。アジアや日本へのエネルギーの安定供給が目的。
また、地域貢献プロジェクトとして地域の灌漑設備の整
備を行っている。灌漑用水を確保し、農作物の生産性を
向上させ多様化を図ることで、村民の経済環境の改善と
地域社会の持続可能な発展を目指す。天然ガス開発と絡
めていろいろやってる。

五大商社の天然ガスへの取り組み
・三菱商事
ブルネイ、マレーシア、豪州、オマーン、インド
ネ シ ア 、 ロ シ ア な ど LNG の 生 産 、 輸 送 、 ト レ ー
ディング、日本における輸入代行などの業務に携
わっている。また、米国産のLNGを日本などの需
要国に輸出するために、液化事業などにも手を伸
ばしている。米国でのマーケティングが主という
印象。
五大商社の天然ガスへの取り組み
・伊藤忠商事
LNGにおいてカタール、オマーンでの事業に参画し順
調な生産・販売を続けており、商社機能を生かした
LNGトレードも積極的に展開中。液化事業には力を
入れてなさそう
五大商社の天然ガスへの取り組み
・住友商事
井戸の掘削には大量の油井管が必要で 、住友商事グ
ループの会社がここで使用される油井管の調達も行って
いる。また、抽出されたガスを分離するガス処理事業に
も出資する他、ガスの販売事業も住友商事の米国事業会
社が全米で展開。天然ガスのバリューチェーンが、米国
で展開され、ビジネスとして非常に大きな広がりを期待
されている。(油井管とは、 石油や天然ガスなどを
汲み上げる際に使用するパイプ。) ここもおもに
米での展開を意識している。
天然ガスの未来とそのビジネスモ
デル
二年
高津
憲佑
天然ガスの今後
 ・在来型(油田)から非在来型(シェールガス)
へ
 ・米国が主要な産出国に
 ・天然ガスの価格が急降下
 ・日本企業にも恩恵
天然ガスを中心としたビジネスモ
デル
 1.アメリカのシェールガスの採掘会社や液化事業を行う会社に出資
し、シェールガスの採掘から流通までのプロジェクトに参画する。
 2.液化天然ガスは大型船によって運ばれる。液化天然ガスの輸出量の
増加により、それを運ぶ大型船の需要が現在増加している。シェールガ
スの採掘コストの採算が合うようになり米からの輸出量が急増している
このタイミングでかつて韓国に奪われてしまった造船シェアを奪取し、
低迷している日本の造船産業を復興させる。そのために商社が造船業に
出資し、商社が提携している全世界の液化天然ガス輸出企業に売り込
む。
 3.現在シェールガスの大部分はアメリカに埋蔵されているが、またほ
かの地域でシェールガスが発見された場合、そこでアメリカで培った技
術をもとに、シェールガス中心のビジネスモデルを作り上げる。
シェールガス
櫻井慶佑
シェールガスとは?
シェールガスは天然ガスの一種
天然ガスの世界埋蔵量のうち、32%はシェールガス
と試算されているが、採掘できる埋蔵量は増える可能
性がある
埋蔵量(地域別)
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
中国 36.1
アメリカ 24.4
アルゼンチン 21.9
メキシコ 19.3
南アフリカ 13.7
オーストラリア 11.2
カナダ 11.0
リビア 8.2
なぜシェールガスが注目されるの
か
・生産可能なシェールガスの約4割はアメリカにある
→アメリカには輸入用の天然ガスに関する技術(パイプライ
ンなど)が培われていたので、その技術を応用してシェール
ガスの生産に使うことができる
アメリカが資源を自給自足できるようになり、資源大国にな
るかもしれない
・シェールガスの多くは情勢の安定した国(アメリカ、カナ
ダなど)にある
→安定的に輸入を続けることができる
続・なぜシェールガスが注目され
るのか
・新規事業を展開しやすい
→米国やカナダには天然ガスを送るパイプラインの
ネットワークがすでにあり、資源関連技術が集積され
ているので新興国で事業を開くより、投資額を抑える
ことができる
・環境にやさしい
→天然ガスは他の資源に比べると
燃焼時に排出される物質が少ない
商社 シェールガス事業への進
出
三菱商事 2010年 出資額:2億3700万ドル
→カナダのシェールガスプロジェクトの50%の権益
を獲得
三井物産 2011年 出資額:6億8000万ドル
→SMエナジーが米テキサス州で開発・生産中の
シェールオイル・ガスが開発生産プロジェクトの権益
12.5%を取得した
三井物産はポーランドにも投資をしている
これからのシェールガス
・シェールガスは価格が低く、石油などに比べて輸送が簡単
・埋蔵量が多いので大量需要に対応することができる
・埋蔵量は現在調査中なので、これから増える可能性がある
・LNG全体に言えることだが、もちろん環境にもやさしい
→需要が増加する可能性が高い
日本は現在、原発停止で発電量の9割を火力に頼っており、
LNGの輸入量は2010年の7000万トンから2012年
に8700万トンに急膨張
緊急で輸入量を増やしたので現在は高値でLNGを買ってい
るが、2017年に米国からのLNG輸入が開始される
→米国参入に伴う競争の激化によって価格交渉を有利に進め
られるかもしれない