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小児初期急病センターにおける
トリアージシステム
〜 iPad と iPod touchを用いて 〜
阪神北広域救急医療財団 中 村 肇
株式会社神戸製鋼所
青野 義和
阪神北広域こども急病センター
 伊丹市、宝塚市、川西市、猪名川町の3市1町と兵庫県
により設立する財団で、3市医師会の協力により運営
 事業内容
① 休日・夜間における小児科初期診療
② 小児救急医療電話相談
③ 小児救急医療に関する知識の普及事業
 背景人口(平成20年12月)
3市1町の人口 608,673人、小児人口 88,474人
 兵庫県伊丹市に平成20年4月開院
平成20年度 総患者数 25,350人
平成21年度 総患者数 33,171人
 診療時間
平日
20時 ~ 翌朝7時
土曜日
15時 ~ 翌朝7時
日祝日
9時 ~ 翌朝7時
当センター診療の特徴
日替わりの患者、
日替わりの医師、
日替わりの看護師
医療の質を担保するための標準化
電子カルテの導入
看護師によるトリアージ
FileMaker System による院内ネットワーク
トリアージ
受付 (ORCA)
診療システム
外来表示板
なぜ、トリアージか?
重篤な病態にある小児患者を迅速に見出すことができる
待ち時間や医療サービスの改善
患者やその家族の満足度の改善
医師とナース間のコミュニケーションの改善
患者評価の改善
医療スタッフの自律性の促進
小児初期救急におけるトリアージ
けいれん中
or 意識レベル低下
Y
蘇生
or 無呼吸
N
PATの異常
N
Y
Y
SPO2
< 90%
N
SPO2 < 95%
緊急
Y
SPO2 < 93%
or CR time 2sec以上
or 頻脈1
or 頻脈2、 or 徐脈
N
準緊急
Y
SPO2 < 95%
Y
or 高熱 40.5℃以上
N
準緊急
or 頻脈2
N
非緊急
阪神北広域こども急病センター
H22.11.1.
緊急
トリアージシステム開発の経緯
1. 開院当初より、紙ベースで全ての患者においてトリアージを
実施
2. トリアージの効率化と標準化のために、FileMaker Proを使
用したトリアージシステムを開発。(小型ノートPCを利用)
3. 更なる利便性を追求のiPhone SDKによるシステム開発
にチャレンジしたが、
4. FileMaker社より、iPodtouch(iPhone)用のFileMaker
Goが発売された。FileMakerProのソフトは何の苦労も無
く、iPod touchに移植できた。
5. テスト運用を開始した。
iPadによる患者トリアージ
バイタル入力
受付患者リスト
PAT入力
総括表示・メニュー
症状入力
発達歴・予防接種入力
既往歴入力
発熱
咳
その他
鼻水
事故
呼吸困難
嘔吐
下痢
一括表示
水分摂取状況
腹痛
発疹
症状詳細表示
電子カルテへ
アレルギー
服薬歴
機嫌が悪い
けいれん
痛み
意識レベル異
常
PAT評価
受付患者一覧
Pediatric Assessment Triangle
トリアージ判定と入力種目選択
バイタルチェック
発達歴の入力
症状の選択
症状の詳細入力
まとめ
1) FileMakerGoにより、iPad, iPod touch用のソフトウェアを
開発し、ユーザーが選択できるようにした。
2) iPadとiPod touchで、ごく一部の画面を異にした。
3) 入力間違い防止のため、文字入力は最小限に抑え、数字
入力は、計算入力画面を作成した。
4) 画面は、間違い防止のために、できるだけ固定するように
設計した。
5) 一部、入力に対する応答が遅れる部分が残っている。