自転車で転倒し 脾臓損傷した症例 消防署 救急隊 症例 発症 平成年5月
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Transcript 自転車で転倒し 脾臓損傷した症例 消防署 救急隊 症例 発症 平成年5月
自転車で転倒し
脾臓損傷した症例
○○消防署
○○救急隊
○○○○
症例
発症
平成○○年5月中旬
傷病者
74歳
男性
既往歴
高血圧
糖尿病
通報内容
70歳代の男性、自転車で走行中に転
倒し負傷したための救急要請。
なお、発生場所は指令ポイント付近の
サイクリングコース上。
状況評価(事故概要)
12時頃、自転車でサイクリングコース
を走行中、ブレーキをかけた際に、バラ
ンスを崩し転倒、左背部を切り株に打ち
負傷したもの。
現着時の状況
サイクリングコースを川上から見て、右
側の脇にある桜の木に寄りかかるように
座っており、顔面に冷汗を認め、左背部
の痛みを訴えていた。
初期評価
意識
気道
呼吸
脈拍
顔面
意識清明 JCS:0
開通
やや速い
正常
発汗
全身観察及び重点観察
後頸部の痛みなし。
四肢の麻痺等なし。
明らかな出血等なし。
左背部の痛みを訴えている。
左背部に打撲・擦過傷、その他外傷所見なし。
現場での判断
聴取により、切り株で、左背部を打った。
左背部に打撲・擦過傷がある。
神経学的異常所見がない。
明らかな出血等の外傷所見がない。
冷汗は痛みからのものと判断した。
介添で歩行ができた。
背部の肋骨骨折を疑う=応急処置なし
車内収容時のバイタル
意識
気道
呼吸
SpO2
脈拍
血圧
体温
JCS:0 意識清明
開通(正常)
24回/分
97%(RA)
68回/分
182/111mmHg
35.6℃
搬送中のバイタル
意識
気道
呼吸
SpO2
脈拍
血圧
JCS:0 意識清明
開通(正常)
24回/分
97%(RA)
65回/分
148/93mmHg
病院選定
○○病院を選定
外科の二次番病院である。
直近である。
かかり付け病院である。
時間経過
発生
入電
現着
接触
収容
現発
病着
12時00分頃
12時09分
12時17分
12時18分
12時23分
12時32分
12時36分
初診時傷病名:胸部打撲
診 断 名 :
反省点
バックボード一式を携行すべきであった。
1 高齢者である。
2 現場直近に救急車が停車出来なかった。
脾臓損傷を疑わなかった。
1 出血性ショックになる可能性がある。
2 病院選定が変わる可能性がある。
考察
本症例は、サイクリングコースでの自転
車の単独事故のため、高エネルギー事故
等の重症外傷を疑いませんでした。しか
し、負傷者の年齢や冷汗、痛みの部位、
訴え方を考えると受傷機転が自転車の転
倒であったとしても、もっと注意深く観
察をすべきでした。
今後は、反省点で述べたことを肝に銘
じて救急活動を実施します。