意識レベルとエラー・ポテンシャル(フェーズ論)

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Transcript 意識レベルとエラー・ポテンシャル(フェーズ論)

H23年度RCNP放射線・安全衛生講習会
●開催日時: 2011年7月7日(木) 13:30~16:15
●場所: 4F講義室
●対象者:センター教職員(非常勤含む)、学生、共同利用実験者、委託業者等
●プログラム
1.はじめに
2.放射線安全講習会
岸本センター長
豊田亘博(RCNP)
(13:30)
(13:35)
「放射線が教えてくれたもの-サイクロトロンと非密封RI取扱いの経験より-」
3.安全衛生講習会
1)安全衛生全般について
2)放射線取扱・管理について
3)化学薬品・電気
4)クレーン
5)高圧ガス・フォークリフト
6)機械工作・溶接
7)レーザー・酸欠・高所作業
8)国際規制物資・動物実験など
福田
高久
浦城
鈴木
阿野
木林
嶋
福田
(14:40)
(15:00)
(15:20)
(15:30)
(15:40)
(15:50)
(16:00)
(16:10)
1.安全衛生全般について
●労働災害発生のしくみ
1.安全への配慮・責任が薄い
管
・現場の実態把握が不足
理
・教育訓練不足
的
2.予知予測・洞察力不足
要
・指示指導不足
因
・基準・ルールの不備
個人差
体格、体力、年齢、
性格、性別、
知識、技能、
行動力、
感受性、経験、
意識など
・不十分な機械整備
・不安全な作業環境
事故
災害
不安全な人的要因
3つの特性
5つの本能・行動特性
1.人間の良さ
無我夢中、熱中、責
任感
2.人間の弱さ
意識中断、集中力
限界
3.人間の悪さ
1.異常心理 →あわてる
2.簡略化心理 →邪魔くさい
3.誘惑心理 →かられる
4.憶測心理 →だろう、よか
ろう、見聞・見当違い
5.錯覚・錯誤 →うっかり
意識レベルとエラー・ポテンシャル(フェーズ論)
フェーズ 意識状態
注意状況
生理的状態
誤操作率
0
無意識
失神
ゼロ
睡眠
脳発作
Ⅰ
意識ボケ
不注意
疲労・居眠り
単調・酒酔い
1/10以上
Ⅱ
正常
リラックス
心の内方に
向かう
1/100
~1/100万
Ⅲ
正常
クリアー
前向き
注意野も広い
安静起居時
休息時
定例作業時
積極活動時
Ⅳ
過度な緊
張
パニック
一点に集中
判断停止
1/100万以
下
緊急防衛反応 1/10以下
あわてる
意識レベルとエラー・ポテンシャル(フェーズ論)
フェーズ 意識状態
注意状況
生理的状態
0
無意識
失神
ゼロ
睡眠
脳発作
Ⅰ
意識ボケ
不注意
疲労・居眠り
単調・酒酔い
誤操作率
1/10以上
1/100
正常
安静起居時
心の内方に
・目の前の信号や信号の変化を見落とす(無関心)
リラックス 向かう
休息時
~1/100万
定例作業時
・面倒だという気分が強く、点検や確認を手抜きする
正常
前向き
積極活動時
1/100万以
Ⅲ
・指示・連絡事項を忘れる
クリアー
注意野も広い
下
・目前の要件に容易に(状況や結果を考えずに)手を出す
場面行動
緊急防衛反応 1/10以下
過度な緊 一点に集中
Ⅳ
・感情的に乱暴に取り扱う
張
判断停止
あわてる
・尚早に仕事を打ち切る
パニック
Ⅱ
意識レベルとエラー・ポテンシャル(フェーズ論)
フェーズ 意識状態
0
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
注意状況
生理的状態
誤操作率
・予測しない事態に注意を引き込まれる(予測不足)
無意識
ゼロ
睡眠
失神
脳発作
・確認するまでもないと信じて点検しない
・読み違い・早合点・早のみこみ
意識ボケ
不注意
疲労・居眠り 1/10以上
単調・酒酔い
・前にも成功したので、今度も大丈夫と判断
正常
リラックス
1/100
安静起居時
休息時
~1/100万
定例作業時
・用件の割り込みに気を取られ。手順を落とす
正常
前向き
積極活動時
1/100万以
・相手は知っていると思い、連絡せずにやった
クリアー
注意野も広い
下
・次の仕事を考えているうちに、当面の仕事を忘れる
緊急防衛反応 1/10以下
過度な緊 一点に集中
・少しの時間が待てずに、別の仕事に手を出す
張
判断停止
あわてる
・習慣動作の飛び出しをコントロールできない
パニック
・反射的に手を出す(意志による抑制が効かない)
心の内方に
向かう
意識レベルとエラー・ポテンシャル(フェーズ論)
フェーズ 意識状態
0
Ⅰ
Ⅱ
注意状況
生理的状態
誤操作率
無意識
ゼロ
睡眠
失神 ・時間の切迫、状況の変化により即時判断を
脳発作
迫られる
意識ボケ 不注意
疲労・居眠り 1/10以上
・一方の故障修理に熱中して、当面の手順を
単調・酒酔い
忘れる
1/100
正常
安静起居時
心の内方に
・作業時間が複雑すぎ、決断が遅れた
リラックス 向かう
休息時
~1/100万
定例作業時
Ⅲ
正常
クリアー
前向き
積極活動時
注意野も広い
Ⅳ
過度な緊
張
パニック
一点に集中
判断停止
1/100万以
下
緊急防衛反応 1/10以下
あわてる
意識レベルとエラー・ポテンシャル(フェーズ論)
フェーズ 意識状態
注意状況
生理的状態
誤操作率
0
無意識
ゼロ
睡眠
失神・目前の出来事に注意が一点集中し、他の情報
脳発作
Ⅰ
を無視不注意
意識ボケ
疲労・居眠り 1/10以上
単調・酒酔い
・過大緊張または慌てて判断が混乱、指令を忘
1/100
正常 れる 心の内方に
安静起居時
・怒りまたは恐怖のため、冷静な判断を失う
リラックス
向かう
休息時
~1/100万
・近道反応、短絡反応 定例作業時
正常・パニック状態で無意味な操作を繰り返す
前向き
積極活動時
1/100万以
クリアー
注意野も広い
下
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
過度な緊
張
パニック
一点に集中
判断停止
緊急防衛反応 1/10以下
あわてる
“つもり”ちがい 12ヶ条
・あるつもりで
無いのは
根性
・無いつもりで
あるのは
甘え
・厚いつもりで
薄いのは
人情
・薄いつもりで
厚いのは
面の皮
・深いつもりで
浅いのは
知識と知恵
・浅いつもりで
深いのが
欲
・多いつもりで
少ないのは
分別
・少ないつもりで
多いのは
無駄
・高いつもりで
低いのは
教養
・低いつもりで
高いのは
気位
・強いつもりで
弱いのは
信念
・弱いつもりで
強いのは
我(が)
大阪大学における安全衛生管理体制
核物理研究センターにおける安全衛生管理体制
吹田地区事業場
安全衛生委員会
原子力研究・安全委員会
放射線安全管理部会
安全衛生委員会
(毎月1回開催)
放射線安全委員会
日常の安全チェック
●安全衛生管理部による定期巡視
・毎月の安全衛生テーマに基づいてパトロール
・年1回の巡視
管理区域内、ボンベ保管庫
神岡実験所、大塔コスモ観測所
●核物理研究センター内の安全巡視
・輪番で毎週巡視を行い、チェックシートに結果を記入
安全衛生に関するホームページ(Ⅰ)
●大阪大学安全衛生管理部
http://www.osakau.ac.jp/jp/facilities/anzen/index.html
安全衛生に関するホームページ(Ⅱ)
●RCNP安全衛生管理室
http://www.rcnp.osakau.ac.jp/Divisions/safety/index.html
RCNP安全ガイドブックを改訂しました!
2005年版
緊急時の連絡先(Ⅰ)
●事故が発生したら・・・・
090-3051-3770
に連絡して下さい。
・加速器運転責任者(宿・日直者)等の核物理研究センター
職員(上記携帯電話保持者)が、速やかに対応いたします。
運転責任者の方は迅速な対応をお願いいたします。
・必要に応じて、適切な対応(消防署や警察署への連絡、初
期消火等)を行って下さい。
緊急時の運転責任者の対応
(内線)
緊急時の連絡先(Ⅱ)
センター長
氏名
岸本 忠史
勤務時間中
内線8900
メールアドレス
kisimoto@rcnp
事務長
阪口 章
内線8901
sakaguchi-a@office
庶務係長
竹下 美加子
内線8902
takeshita-m@office
防火責任者
野海 博之
阪口 章
内線8933
内線8901
noumi@rcnp
sakaguchi-a@office
高久 圭二
福田 光宏
内線8830
内線8931
takahisa@rcnp
mhfukuda@rcnp
24時間対応
090-3051-3770
実験時
24時間対応
内線8835、8836
茨木署
内線 118
内線 110
内線8890
放射線取扱主任者
安全衛生管理室長
加速器運転責任者
(宿・日直者)
オペレーター
消防署
警察署
OGFA(ビル管理)
24時間対応
安全衛生関連の担当者(Ⅰ)
作業内容
担当者
高久 圭二
放射線
鈴木 智和
内線 8915 tomokazu@
依田 哲彦(加速器)
内線 8949 yorita@
浦城 道男(実験系)
内線 8913 uraki@
阿野 真治
内線 8911 ano@
民井 淳
内線 8921 tamii@
阿野 真治
内線 8911 ano@
民井 淳
内線 8921 tamii@
福田 光宏(責任者)
内線 8931 mhfukuda@
田村 仁志(加速器)
内線 8912 tamurah@
浦城 道男(実験系)
内線 8913 uraki@
化学薬品
化学薬品購入窓口
ガス
高圧ガス製造
保安技術管理者
電気
連絡先
内線 8830、8895
takahisa@
安全衛生関連の担当者(Ⅱ)
作業内容
担当者
鈴木 智和
阿野 真治
連絡先
内線 8915 tomokazu@
内線 8911 ano@
藤原 守
内線 8914 fujiwara@
阿野 真治
内線 8911 ano@
高久 圭二
内線 8830、8895 takahisa@
木林 満
内線 8911 kibayasi@
溶接
木林 満
内線 8911 kibayasi@
レーザー
嶋 達志
内線 8917 shima@
廃棄物管理責任者
高久 圭二
内線 8830、8895 takahisa@
国際規制物資
計量管理責任者
福田 光宏
内線 8931 mhfukuda@
クレーン
フォークリフト
機械工作
火災・爆発が発生したら・・・
(1)周囲に知らせる
・発見者は火災報知機をならし、大声で付近の人に知らせる
(2)通報する
・直ちに火災発生を加速器運転責任者(090-3051-3770)に連
絡する
・消防署(内線118)に直接電話をしても構わない
・通報の際には・・・落ち着いて、以下の情報をお知らせ下さい
①「火事」であること
②発生場所(大阪大学核物理研究センターの○△棟□○
室など)
③状況(何が燃えているかなど)
④連絡先(通報者の名前と電話番号など)を。
(3)初期消火
・可能な限り、近辺にある消火器等を用いて初期消火に努める
・危険を伴う場合や消火が困難と判断される場合には、速やか
にその場を離れて安全な場所へ避難し、消防署の到着を待つ
避難場所
AVFサイクロトロン棟前の駐車場
地震が発生したら・・・
(1)緊急地震速報が流れたら・・・・
・放送が流れてから地震の強い揺れが来るまで数秒から数十秒
・まわりの人に声をかけながら、周囲の状況に応じて、あわてず
に、まず身の安全を確保してください。
(2)地震が発生したときには・・・
・大型地震が発生し、建屋、機器の倒壊等の被害により二次災
害が予想されるときは、ガス、電源、ポンプ、空調等を速やかに
停止・遮断
・ガス、電気については、できるだけ供給源に近いところで遮断
(3)加速器・測定器の停止
・被害が予想されるときには直ちに運転を停止し、安全を確認
・緊急の際は全停止ボタンにより全装置を停止
救急処置が必要になったら・・・
(1)心肺蘇生とAED
・大声で周辺の人に助けを求め、研究
本館玄関に備えてあるAEDを持って
くるよう依頼する
・AEDが届くまで、可能な限り心肺蘇
生法により救命に努める
(2)救急車と医療機関
・緊急を要する場合には、救急車(内
線118)を呼ぶ
・必要に応じて、医療機関へ連絡
応急手当で命が救えます!
●カーラーの救命曲線
・心臓停止後3分で、
死亡率約50%
・呼吸停止後10分で、
死亡率約50%
・多量出血30分で、
死亡率約50%
(東京消防庁HPより M.Cara:1981.「カーラーの曲線」一部改変)
●救命の連鎖(Chain of Survival)
早い119番
(内線118番)
通報
早い
心肺蘇生
早い
除細動
2次救命処置
近隣の医療施設
① 友絋会総合病院
② 大阪大学保健センター 吹
田分室
③ 大阪府済生会 茨木病院
④ 大阪府済生会 千里病院
⑤ 坂口眼科医院
※救急外来
救急器具等の設置場所
(A)担架
・AVFサイクロトロン棟1階放射線管理室受付前の廊下
・リングサイクロトロン棟地階エレベーター前のスペース
(B)呼吸器
・AVFサイクロトロン棟制御計数室西側扉外(AVFサイクロトロン
本体室方面)
・リングサイクロトロン棟中性子トンネル奥
(C)放送設備
・熱源棟
・AVFサイクロトロン棟1階放射線管理室受付
・リングサイクロトロン棟2階受付