(社)日本品質管理学会 TQE(Total Quality Education)特別委員会

Download Report

Transcript (社)日本品質管理学会 TQE(Total Quality Education)特別委員会

問題解決力育成のための
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe2011年7月23日改訂版
問題解決の基本ステップ
問題解決の基本は次の3つのステップです
Ⅰ. 現象を正しくとらえる
Ⅱ. その現象の因果・メカニズムを究明する
Ⅲ. その原因へ対策を講ずる
これを企業の品質・コスト・納期問題等の解決のために、日本の
品質管理界では次のスライドに示す7つのステップからなる
QCストーリー という問題解決手順を 1962年に確立し、
日本の製品の品質向上に多大な 貢献をしてきました。PPDAC,
DMAICなどはこれを元に作られました。この手順を
初等中等教育用に改訂したのが問題解決ストーリーです。
PPDAC:Problem⇒Plan⇒Data⇒Analysis⇒Conclusion
DMAIC:Define⇒Measure⇒Analyze⇒Improve⇒Control
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
2
問題解決の基本ステップ
stepⅠ:現象
現象を正しくとらえる
stepⅡ:因果・メカニズム
その現象の因果・メカニズムを究明し原因を特定する
stepⅢ:対策
特定した原因へ対策を講ずる
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
問題解決ストーリーとは
問題解決型
QCストーリー
1.
基本
3STEP
テーマの選定
現象
2.
現状把握
因果
3.
解析
4.
5.
対策
効果の確認
6.
7.
標準化
残された問題点と
振り返り
メカニ
ズム
問題解決ストーリー
1. データで現象を捉え,
解決したい問題を明確にする
2. 問題のありかを見つけ,着目
すべき事象(現象)に絞り込む
3. 要因をもれなく挙げる
4. 調べた現象を基に要因を
ある程度絞り仮説を立てる
5. 仮説をデータで論理的に確かめる
6. 真の原因への解決案を検討し,
その効果を確認する
対策
7. 解決策をルール化し,これを周知
徹底し定着させ,振り返りを行う
http://www.jsqc.org/
4
問題解決ストーリー
1. データで現状を捉え、解決すべき問題を
明確にする
2. 問題のありかを見つけ、着目すべき事象(現象)に
絞り込む
3. 要因をもれなく挙げる
4. 調べた現象を基に要因をある程度絞り,
仮説を立てる
5. 仮説をデータで論理的に確かめる
6. 真の原因への解決案を検討し、実行する
7. 解決策をルール化し,これを周知徹底し定着させ,
振り返りを行う
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
5
問題解決ストーリー
データで現状を捉え、解決したい問題を明確にする
1.
–
データを収集しこれをグラフ化し、解決したい問題がなぜ重要かを示す
問題のありかを見つけ、着目すべき事象(現象)に絞り込む
2.
–
活動計画をたて、とりあげた問題を解決するにはさらにどのような事象に
着目すべきかをデータにより絞り込む
3. 要因をもれなく挙げる
–
絞り込まれた事象に対する要因(原因の候補)をできるだけ多く挙げる
4. 調べた現象を基に要因をある程度絞り仮説を立てる
–
重要と思われる要因をある程度絞りこみ、これを仮説とする。
5. 仮説をデータで論理的に確かめる
–
仮説に対するデータを収集しグラフ化し、真の原因をつかむ
6. 真の原因への解決案を検討し、その効果を確認する
–
効果・実行可能性・費用・時間・副作用などを考慮し、解決案を検討し、
どの程度の効果をもたらすか、あるいはもたらしたかをグラフ化する
7. 解決策をルール化し、これを周知徹底し定着させ
振り返りを行う
–
継続的に行うためにルールを作成し、広く活用する。また、振り返りを行う
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
6
要因とは
• 真の原因の候補のこと
• 真の原因であるとはっきりとは言えないが、
原因である可能性が高いもの
• 真の原因でないものも含む
仮説を立てるとは
• 要因が「~の原因である」と仮に設定すること
• ある推理の出発点として命題を仮におくこと
• 仮説を立てた後は、実験・観察による
データや理論に基づき正しいかどうかを
確かめる必要がある
7
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
要因をもれなく挙げるための道具
特性要因図
するのは
なんでかな?
一次要因
三次要因
二次要因
特
性
なりたい.したい
ステップ3.の 要因をもれなく
挙げる
ために使われます
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
レッツ
8
カイゼン!
要因をもれなく挙げるための道具
特性要因図 例:冷蔵庫の無駄遣い
① 低学年用では自由に意見を
出していきます。
② 高学年用は、低学年用で出
た意見を似たもの同士でグ
ループ別(層別)にします。
③ 要因(葉っぱ部分)、つまり
原因の候補の中から仮説を
立て検証していきます。
せっていが
わるい
つかいかた
がわるい
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
あけっぱ
なし
むだな
あけしめが
おおい
扉
冷蔵庫
設定が
悪い
左図のようにクラスでグループに
分かれて検証すると効率よく
問題解決を行うことができます。
れいぞうこの
むだは
するのは
どこにある?
なんでかな?
いらないもの
がいっぱい
ある
あけっ
ぱなし
いらないも
のが多い
冷蔵庫の
電気の
無駄使い
なりたい.したい
開け閉め
が多い
冷気の穴が
塞がっている
冷凍庫
設定が
悪い
レッツ
9
カイゼン!
Step3~5 要因・仮説・原因の関係
例:冷蔵庫の電気の無駄遣い
Step3:
要因
Step4:
仮説を立てる
要因A
冷凍庫にものが
入りすぎている
仮説A
冷凍庫のものを
片付けると
電気の節約になる
Step5:
データで仮説を検証し原因をつかむ
データで
検証
仮説は
間違いだった
要因Aは
電気の
無駄遣いの
原因ではない
注)冷凍庫は物が詰まっていたほうが
電気の節約になるといわれています
要因B
冷蔵庫の冷気の
設定強度が
間違っている
仮説B
冷気の強度設定を
正しくすると
電気の節約になる
データで
検証
仮説の
通りだった
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
要因Bは
電気の
無駄遣いの
原因である
チャレンジエコライフの事例~小学生版~
stepⅠ:現象
現象を正しくとらえる
stepⅡ:因果・メカニズム
その現象の因果・メカニズムを
究明し原因を特定する
stepⅢ:対策
特定した原因へ対策を講ずる
http://www.jsqc.org/
チャレンジエコライフの事例~小学生版~
http://www.jsqc.org/
チャレンジエコライフの事例~小学生版~
http://www.jsqc.org/
1
チャレンジエコライフの事例~中高生版~
1
2
2
3
4
5
6
3
5
7
4
6
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
14
1
チャレンジエコライフの事例~中高生版~
2
http://www.jsqc.org/
3
3
5
4
6
http://www.jsqc.org/
16
子供用特性要因図・テンプレート
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe
http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe