Transcript 環境未来都市
都市の低炭素化のための支援 ~環境モデル都市・環境未来都市~ 内閣官房地域活性化統合事務局 次長 猪熊 純子 (参考) 環境モデル都市:http://ecomodelproject.go.jp/ 環境未来都市:http://futurecity.rro.go.jp/ 「環境モデル都市」について 概 要 ○ 我が国を低炭素社会に転換していくため、温室効果ガスの大幅削減など高い目標を掲げて先駆的な取組に チャレンジする都市を「環境モデル都市」として選定・支援し、未来の低炭素都市像を世界に提示 ○ 地域資源を最大限に活用し、低炭素化と持続的発展を両立する地域モデルの実現を先導 選定都市 大 都 市 北九州市、京都市、堺市、横浜市 下川町 (3645人) 地方中心都市 飯田市、帯広市、富山市、豊田市 ゆすはら 小規模市町村 東京特別区 下川町、水俣市、宮古島市、檮原町 千代田区 「環境モデル都市」の主な取組 京都市 (147万人) (選定:H20年度13都市) 帯広市 富山市 堺市 (17万人) (42万人) (84万人) ・コンパクトシティ化(歩いて暮らせるまちづくり) 北九州市 ・交通体系の整備(LRTなど公共交通、電気自動車) (97万人) ・居住スタイルの変革(200年住宅、省エネ住宅、燃料電池) ・再生可能エネルギー普及(太陽光発電、風力発電、 水俣市 バイオマス等) (2.7万人) ・森林の保全と活用(オフセット、地産地消) など 千代田区 (4.9万人) 横浜市 (370万人) 飯田市 (11万人) 檮原町 (3810人) 豊田市 宮古島市 (5.5万人) (42万人) 1 「環境モデル都市」の取組と低炭素都市推進協議会 環境モデル都市の取組のフォローアップ・評価 ○ 各都市においてアクションプランを策定(5年間の目標・取組等を記載) ○ 取組のフォローアップ:年に2回実施 1回目:取組の進捗状況 、 2回目:温室効果ガス排出量等の状況 取組の評価 ○ 「環境モデル都市評価アドバイザリーグループ」(座長:村上周三 (独)建築研究所理事長)から助言。 <温室効果ガス排出量等の算定> ○ 前年度の実績データを元に、部門*毎の温室効果ガスの排出量等の算定を行う。(前年度の実績データの入手が 困難な部分については、直近の利用可能なデータを使用し、按分するなどして可能な限り部門の算定を行う。) *産業、運輸(自動車交通)、業務、家庭、エネルギー転換、森林吸収 評価イメージ ○ 排出係数は、最新の公表されているものを使用する。 A:取組の進捗 併せてアクションプラン策定時の排出系数を使用し、 5 4 対策の効果について考察する。 <取組の評価方法> E:取組の普及・ 展開 ○5つの指標を5段階評価 ○評価の流れ ①各都市から「自己評価(案)」を提出 ②アドバイザリーグループの助言等を踏まえ、評価を確定・公表。 D:地域のアイデ ア・市民力 3 2 1 0 B:温室効果ガス 削減・吸収量 C:地域活力の創出 低 炭 素 都 市 推 進 協 議 会 ○ 低炭素社会づくりに、意欲ある自治体・民間団体等により創設。(平成20年12月) (会長:北橋健治 北九州市長、構成員:平成24年2月1日現在、204団体) ・グリーン・エコノミーWG:地域活性化モデルの構築・普及 ・低炭素都市づくりの課題共有・解決策WG ・温室効果ガス排出量等の早期算定手法統一基準検討WG ・ 国際会議の開催(年1回):国内外へ情報発信 【 国際会議実績】 第1回 北九州市(H20.12)、第2回 横浜市(H21.10)、第3回 京都市(H23.2) 2 「環境未来都市」構想の基本的な考え方 新成長戦略(平成22年6月閣議決定)に基づき、 ○限られた数の特定の都市(地域)において、世界に類のない成功事例を創出 ○成功事例を国内外に普及展開 → 需要拡大、雇用創出、国際的課題解決力の強化 社会経済システムイノベーションによる地域活性化 持続可能な経済社会の実現・生活の質の向上 環境未来都市 人 集 中 投 入 技術 生 活 の 質 の 向 上 社会経済シ ステム もの サービス 金 ビジネス モデル 規制・ 制度改革 等 まちづくり 等 成 功 事 例 の 普 及 展 開 国 内 外 の ベ ス ト プ ラ ク テ ィ ス 3 基本コンセプトー環境・超高齢化対応等に向けた、人間中心の新たな価値を創造する都市ー ○環境価値、社会的価値、経済的価値の創造により、「誰もが暮らしたいまち」・「誰もが活力あ るまち」を実現。社会的連帯感の回復、人々の生活の質を向上。 ○環境と超高齢化対応は必須のテーマ。海外とのネットワーク化による強力な国際連携の下で 実施。都市・地域の実情や戦略により、適宜テーマを追加。 環境 × 超高齢化対応 × 国際化 ・・・ × ○人、もの、金の集中投入による自律的、持続可能な社会経済システム構築、補助金依存から 脱却 環境価値の創造 ・低炭素・省エネルギー ・水・大気 ・自然環境・生物多様性 ・3R(リデュース・リユース・リサイクル) 等 経済的価値の創造 社会的価値の創造 ・医療・健康 ・防災 ・介護・福祉 ・子育て・教育 ・雇用・所得の創出 ・新産業 等 社会 ・観光 ・産学官連携 等 実践 生活の基盤 ・教育 ・医療・介護 ・エネルギー ・情報通信技術 ・モビリティ ・住宅・建築物 等 4 「環境未来都市」構想の実現のカギ ○3つのレベルのプロジェクトマネジメントが重要。そのための人材確保が不可欠。 ○強力なリーダーシップとスピード感を持った執行体制(実施主体)の確立 ○国際的な知のプラットフォームの構築・活用等による国際連携の下で推進 プロジェクトマネジメント ①「環境未来都市」 構想全体レベル 「環境未来都市」構想 全体の効果的な推進 の視点 ②各都市レベル 各「環境未来都市」に おける取組全体につい ての経営の視点 ③各取組レベル 社会経済システムへ の適用のための社会 実践、国際的な連携強 化等に関する進捗管理 の視点 執行体制 <国レベル> ・国(アドバイザリボー ド含む) 集中支援 ・推進組織 <都市(地域)レベル> 産民学・自治体の コンソーシアム 産:事業者(取組実施、 経営) 民:個人、NGO、NPO 学:大学、研究機関 自治体 ※国内外を問わない 国内外の都市(地域)ネットワーク 国内外の都市(地域) 国際的な知のプラットフォーム ・国内外に既に存在するベストプラ クティス、今後創出されるベストプ ラクティスの集約・整理や普及展開 のスピードを高めるための要因分析、 その情報の一元的な整理・発信 ・国際フォーラムのような知の交流 のための場の整備 「環境未来都市」構想推進国際フォーラム 日時:平成24年2月21日(火)10:00~18:00 場所:日経ホール プログラム (第1部)10:00~12:30 オープニングセッション (第2部)13:30~16:00 環境価値、社会(高齢化)的価値、経済的価値に ついてのセッション (第3部) 特別セッション(「環境未来都市(被災地)の復興)、 総括 5 スケジュール ~ ~ ~ ~ 22年度 6月 10月 23年度 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 24年度以降 選定件数: 11件 9月1日~9月30日 10月25日 (うち被災地域:6件) 公募 コンセプトの検討 新成長戦略 閣議決定 6月18日 1月18日 選定証授与式 「環境未来都市」構想推進 フォーラム (全国7箇所で開催) 3月8日 選定プロセス 選定 10月1日 5月9日 12月22日 提案(アイデア)募集 各都市の 計画策定 計画の実施 提案件数: 30件 (うち被災地域からの提案件数:6件) 国際フォーラム 2月21日 環境未来都市選定都市一覧 <被災地域> <非被災地域> 提案者 タイトル 提案者 タイトル 北海道下川町 人が輝く森林未来都市しもかわ 岩手県大船渡市、陸前 高田市、住田町 等 気仙広域環境未来都市 千葉県柏市 等 柏の葉キャンパス「公民学連携による自律した都市経営」 岩手県釜石市 釜石市環境未来都市構想 神奈川県横浜市 OPEN YOKOHAMA -ひと・もの・ことがつながり、うごき、 時代に先駆ける価値を生み出す「みなと」- 宮城県岩沼市 愛と希望の復興 宮城県東松島市 東日本大震災からの復興 ~あの日を忘れず ともに未来へ 東松島一新~ 福島県南相馬市 次世代に繋ぐ循環型都市 南相馬 福島県新地町 「やっぱり新地がいいね」 ~環境と暮らしの未来(希望)が見えるまち~ 富山県富山市 コンパクトシティ戦略による富山型都市経営の構築 ~ソーシャルキャピタルあふれる持続可能な付加価値創 造都市を目指して~ 福島県北九州市 北九州市環境未来都市 6