2009年度 - 奈良女子大学

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専門職論(理学部) 2011
2011 Oct 3 遊佐陽一(奈良女・理・生物)
● 2009年度(2010年3月 学部卒業)
進学
学科
卒業
者数
大
学
院
就職先
学
部
そ
の
他
就職
希望
無等
就職
希望
者数
教
員
官
公
庁
企
業
等
就職者
計
就職希望者
に対する内定
率
未
定
者
数学科
34
14
0
0
1
19
5
0
13
18
94.7
1
物理科学科
40
19
0
0
2
19
2
0
15
17
89.5
2
化学科
32
23
0
0
0
9
3
0
4
7
77.8
2
生物科学科
41
27
0
1
1
12
0
2
9
11
91.7
1
情報科学科
34
16
1
0
2
15
0
0
12
12
80.0
3
181
99
1
1
6
74
10
2
53
65
87.8
9
小計
学科
教員・官公庁・企業等
愛知県教育委員会(小学校)(2),鳥取県教育委員会(高等学校),奈良県教育委員会(中学校),(学)横浜
英和女学院,愛知県信用農業協同組合連合会,アドソル日進(株),今村証券(株), (株)コンピューター
エンゼルス,(株)山陰合同銀行,(株)新学社,大日本印刷(株),データプロセス(株),デンソーテクノ(株),マ
数学
ニー(株),三菱電機インフォメーションシステムズ(株),三菱UFJインフォメーションテクノロジー(株),(株)もみ
科
じ銀行,
神奈川県教育委員会(高等学校),奈良県教育委員会(中学校),大阪プラント(株),(学)河合塾,コニシ(株),
(株)ジェイテック,(株)湘南ゼミナール,住友電工情報システム(株),成基コミュニティグループ,ダイハツ工業
物理
(株),寺崎電気産業(株),西日本電信電話(株),パナソニックアドバンストテクノロジー(株),福井化成(株),
科
三菱重工業(株),三菱電機(株),三菱電機マイコン機器ソフトウェア(株)
学
科
化学
科
石川県教育委員会(高等学校),岐阜県教育委員会(中学校),聖徳学園附属取手聖徳女子高等学校,
(株)日本医学臨床検査研究所,堀井薬品工業(株),(株)森精機製作所,四日市合成(株)
生駒市役所,豊橋市役所, (株)NTTデータ,遠洲中央農業協同組合,玉乃光酒造(株),中村ブレイス(株),
生物
西日本旅客鉄道(株),日本ステリ(株),日本粉末薬品(株),(株)別大興産,(医)美杉会
科
学
科
(株)エアー,NTTコミュニケーションズ(株), (株)関西スーパーマーケット,(株)十六銀行, (社)徳島県環境技術
情報
センター,(株)トヨタコミュニケーションシステム, (株)南都銀行,(株)ノエビア,東日本旅客鉄道(株),(株)日
科
立システム九州, (株)日立情報システムズ,(株)山口銀行
学
科
● 2009年度(2010年3月 大学院前期課程修了)
学科
修了生数
後期課程進学
就職希望無等
就職希望者
就職者
就職率
8
2
0
6
6
100.0
物理科学科
14
3
0
11
11
100.0
化学科
16
0
0
16
15
93.8
生物科学科
17
4
0
13
12
92.3
情報科学科
18
4
1
13
13
100.0
数学科
学科
教員・官公庁・企業等
数学科
石川県教育委員会(高等学校),大阪市教育委員会(中学校),(学)大谷学園,京都市教育委員会(高等学校),TI
S(株),日本コンピューター・システム(株) (ほか 博士後期課程進学 2名)
物理科
学
科
(株)エム・アンド・ビー・フローラ,京セラミタ(株),住友電気工業(株),(株)東芝, (医)永原診療会,(独)日本原子力研
究開発機構,パナソニック(株) 日立造船(株)(2) 富士通テン(株) 三菱電機(株) (ほか 博士後期課程進学 3
名)
化学科
阪本薬品工業(株),(株)JCLバイオアッセイ,泰光油脂化学工業(株),WDBエウレカ(株)(2),中央自動車工業(株),
(株)東芝,トヨタテクニカルディベロップメント(株), (株)初田製作所,(株)ベストブライダル,本田技研工業(株),
(株)ミックウェア,山本光学(株),(独)理化学研究所
生物科
学
科
航空自衛隊, (株)オイシス,(財)毛製品検査協会,(株)サクラクレパス,シミック(株),日本粉末薬品(株),日本酪農協
同(株),(株)林原生物化学研究所,フロイント産業(株),日本消防検定協会,(株)バロー (ほか 博士後期課程
進学 4名)
情報科
進路(学部)
1.就職
・内定率 約90%(数年前は国立大理学部で全国一)
・学生とスタッフの努力
・OBの力
・ブランド力(オジサマに人気?)
・職種
公務員,教員,SE(システムエンジニア),
企業の総合職,営業職等
2.進学
・大学院(修士)進学率 5-7割
進路(修士)
1.就職
・内定率 約95%
・職種
教員・研究職・技術職等
2.進学
・大学院(博士後期)進学率 10-30%
専門職への道
金払う(ただし抜け道あり)
金もらう
学部 → 修士 → 博士 → ポスドク(数年の非常勤研究職)
+大学・公的機関等の研究職
+企業の研究・技術職
教員,総合職(理系), 営業(理系),SE(システムエンジニア)等
専門性
どれが良いという訳ではないけれど,
研究専門職への道:資金繰り編
学部 → 修士 → 博士 → ポスドク(数年の非常勤研究職)
・授業料免除(収入・成績を考慮)
・アルバイト(TA, RA含む)
・奨学金(学生支援機構)
・奨学金(企業)
・学振特別研究員(DC1, DC2, PD)
給与が出る!(DC20万,PD36万/月)
+研究費約100万/年
採択率 DC約30%,PD20%
研究専門職への道:地道な努力編
学部 → 修士 → 博士 → ポスドク(数年の非常勤研究職)
・こつこつと研究を進める
・まとめる
・口頭・ポスターで発表(国内の学会や研究会)
・国際学会での発表(奈良女博士では旅費を支給)
・学術論文
・学振特別研究員(国際誌1本でかなり有利に)
・博士号(最低でも国際誌1本)
・公的機関への就職(ポスドクを経て3-5本が必要)
*マラソンと同じです。自分の意志を伝えて,ペース配分はコーチ
(指導教員)に任せてよい
学部の授業について


1-3年・・・主に授業(講義・実習),少人数実習
4年生(大学院生)・・・研究室
一人一人がテーマを持ち,自主的に研究を進める
学会で発表したり・・・
・・・学術論文として
公表したりする
成果のアウトプットについて
学術論文
・科学的新知見の報告
・マスコミ発表,単行本,講演すべての基となる
(論文で発表しないと科学的な意味はない)
技術開発
・人に役立つテクノロジー
特許
・知的財産の保護
さまざまな職種における研究専門職
企業
・会社の利益のための研究
・短期的
・金になる
・企業のイメージアップ
公的機関
・国や県などの利益(農業,産業,厚生,環境 etc.)
・短期的
・社会の役に立つ(かも)
大学等
・自由度が高い(特に理学部)
・(すぐには)役に立たないものも多い
内部進学? 外部進学?
学部 → 修士 → 博士 → ポスドク
・内部? ・内部? ・外部
・外部? ・外部?
内部進学のメリット:
・勝手知ったる自分の場所=気心の知れた教員や研究室メンバー
・研究の継続性
・綿密な指導体制
・女性研究者のための教育
・(たぶん)自発的な研究
・教員に大事にされる
外部進学のメリット:
・新たなことへのチャレンジ
・(たぶん)有名な教員や予算潤沢な研究室
・(たぶん)就職で有利な場合もある? ← 異論も多し!
情報収集の勧め
・HP
・研究室訪問
・学会や研究会(含む,懇親会)等への参加
*顔を売ることの大事さ
日本の男女共同参画はまだまだ不十分
平成11年男女共同参画基本法が制定
21世紀に入って、私達の暮らしを取り巻く自然・社会環境は大きく変化しています。
このような変化に対応できる豊かで活力ある社会を作る第一歩として、男女がお
互いに尊重しながら責任も分かち合い、それぞれの個性と能力を十分に発揮でき
る社会(男女共同参画社会)が求められています。
平成17年12月政府の男女共同参画基本計画
「2020年までに、社会のあらゆる分野において、指導的地位に
女性が占める割合が少なくとも30%程度」を目標に掲げた。
人間開発指数(国連開発計画):
人間開発・人間らしい暮らしの達成状況を表す。
日本8位/178か国
ジェンダー・エンパワーメント指数:
女性の政治・経済活動・意思決定への参加状況を示す。
日本58位/108か国(先進国で最も低い)
奈良女子大学の基本理念
社会における女性の知的自立と知的展開能力の獲得を目指し、時代状況
や社会の変化に柔軟に対応し、また、社会からの要請に応えていくため、平
成12年に、次の四つの基本理念を制定しました。
理念1 男女共同参画社会をリードする人材の育成
-女性の能力発現をはかり情報発信する大学へ-
理念2 教養教育、基礎教育の充実と専門教育の高
度化
理念3 高度な基礎研究と学際研究の追究
理念4 開かれた大学
-国際交流の推進と地域・社会への貢献-
女性理系研究者には追い風が吹いている!
(少なくとも今後数年間)
文部科学省科学技術振興調整費
「女性研究者養成システム改革加速」事業
理・工・農学部系の女性研究者を増やす。
奈良女子大学
平成22年7月~平成27年3月
「伝統と改革が創る高度女性研究者養成拠点」
理工系女性教員20%以上,大学全体で31.3%とする
東京大学の例(女性教員わずか8.9%)
2007年に採択された文部科学省科学技術振興調整費事業「東
大モデル“キャリア確立の10年”支援プラン」では、2010年3月ま
でに常勤研究者の女性採用比率を25%以上とする等の数値目
標を定めました。
1.教員・研究員を公募する際に、女性の応募を歓迎する旨を明
示する。
2.公正に行った評価に基づき、女性研究者を積極的に採用する。
3.仕事と生活の調和を目指し、公的な会議は原則として17時以
降行わない。
キャリアについて考える
・日頃から意識する(3回生後期からでいいのですか?)
・自分の適正をみつめる
・ただし,自分の潜在能力に賭ける部分があってよい
・多少のことではあきらめない
・相談事は,気軽に近くの教員・キャリアアドバイザに!
本講義について
特長
・学生の実際の進路に合わせた内容
・どうすればよいのかが分かる授業に
・若手中心の生きた体験談
内容
・全体の概要(今回と3回目)
・各キャリアパス(修士・博士・ポスドク,就活そのもの)について
・各方面の専門職に就かれている人の体験談
受講について・・・卒業要件単位ではない
聴講について・・・いつでも歓迎
第1回
10月3日
遊佐 陽一
理系の進路とは
第2回
10月17日
「研究公務員という職業」
上島 慧里子
(大分県農林水産セン まだ将来なりたい職業が漠然としている方。公務員という選択肢はいかがですか?現在、研究員という
立場で働いている私の仕事内容や公務員試験の勉強方法等をご紹介いたします。
ター)
10月24日
自分の強みや興味関心などが中核となる「自己概念」を「職業概念」に置き換えてみる手がかりとして、
檜垣 純一
(本学キャリアアドバイ 「職業興味アセスメント」を体験し、今後のキャリア形成を考える一助とします。併せて、本学のキャリア
サポート(就職支援)の内容のご紹介と人事担当者の視点から見た就職活動への取り組み方などにつ
ザー)
遊佐
「環境コ ンサルタントで働くというこ と」
1度就職活動をして就職先まで決定するも、研究を続けたいという理由で4回生の秋に辞退。修士課程
ののち、就職をして3年目、今に至ります。研究室配属から3年間生態学を学び、学んだことと仕事の内
容が比較的近い『環境コンサル』という職につけた私は幸せなのか?仕事の紹介も交えつつ、私が思う
「働く」ということについてお話ししたいと思います。
遊佐
安田
「就職への心得と本学の就職支援」
第3回
いてお話します。
第4回
第5回
10月31日
11月7日
山西 陽子
(いであ)
「職業としての先生」
「学校の先生」にどのようなイメージをお持ちでしょうか? 学校は誰もが関わってきた環境です。この環
櫻井 昭
境を職業の場としている「先生」。先生にはどのような仕事があるのか、生徒からは見ることができない
(附属中等教育学校) 「先生の仕事」を、私の実体験を踏まえながらお伝えします。私が経験してきた仕事の面白さや、苦労を
皆さんにお伝えすることで、働くことの面白さを少しでも感じ取ってもたらえたらと思います。
第6回
11月14日
上田 雅美
(吉田生物研究所)
第7回
11月21日
金城 理恵
(TIS)
第8回
11月28日
「リボソ ー ム 研究との出会い」
結婚、出産、子育ての中、仕事を中断後、リボソーム研究というテーマに出会い仕事を続けてきました。
昨年度3報の論文をまとめ、本学で論文博士号を取得致しました。現在、企業の研究員として分子生物
学の基礎研究に携わっています。ここに至るまでの道のりと、研究の楽しさをお伝え出来たらと思いま
す。
「女性システ ム エ ンジニアについて」
ITが発達していくとともに、需要が高くなっていくシステムエンジニア。学部を問わずさまざまな分野の
方々が、システムエンジニアになっています。今回はそんなシステムエンジニアについて、具体的にど
んな仕事をしているのか、どんなキャリアがあるのかご説明し、皆様にイメージを持っていただきたいと
思います。また同時に、私の今までの経験や女性エンジニアの取巻く環境についてお話します。
「大学院で何をす るのか」
本学大学院博士後期課程に在学して、実験と論文執筆の日々です。大学院に進むと、どんなことを学
藤田 恵
(情報・博士後期3回) ぶことができるか、学部生のころとくらべて生活はどう変わるか、忙しい毎日にどう対応しているかなどを
お話しします。
安田
中沢
鴨
鴨
第9回
12月5日
「就職活動を終えて」
就職活動を終えた大学院博士前期(修士)課程2回生の二人が、就職活動における経験や結果、反省
貴志 佳代・村上 潤 点等を報告します。就職活動の面接においては、自分自身の経験に関する内容の質疑が多かったの
(物理・修士2回)
で、大学時代に何をすれば良かったかという反省点や、後輩へのアドバイスも含めてお話したいと思い
ます。また、多くの企業の中から志望する企業をどのような観点で選び、現在の内定先の会社に最終
的に決定したかもお話していきたいと思います。
12月12日
梅本 由紀子
企業就職の際のキーワードともいえる「即戦力」とはどんなものか、また、女子大出身であることのメリッ
(ルネサスエレクトロニ ト、デメリットなどについて、自分の経験からいえることをお話し、皆さんが今後のキャリアを考える上で
クス)
のヒントになればと思います。
比連崎
「女性エ ンジニアとして働くというこ とについて」
第10回
第11回
第12回
12月19日
1月10日
片岡 悠美子
(化学科助教)
嶽村 智子
(数学科助教)
「ポスドク とは何か」
大学院博士課程にて博士号を取得した後、大学や公的研究所で研究を続けたいと思う場合、博士研究
員(ポスドク)という職があります。私自身も大学院修了後、このポスドクを経験した後、奈良女子大学へ
とやってきました。将来、研究者を目指したいと考えている方のために選択肢の一つとしてポスドクとは
どういった職業であるか、メリット、デメリットを踏まえてご紹介できればと思います。
「今日の try が道を開く」
高校時代は、比較的勉強が嫌いな学生でした。浪人生活で数学の楽しさに気付き、数学科入学へ try。
大学時代は、アルバイトと三年次卒業に try。目の前の目標に向かって try することで、自分の可能性
が広がったように思います。理系のスペシャリストを目指し、日々 try していること、また今までの try に
ついて話したいと思います。
比連崎
中沢
片桐
「生物統計家という職業」
第13回
1月23日
「数学科からなぜ医学部へ?」肩書を見るとまず、多くの人に同じ質問をされます。私が生物統計の道
山田 知美
(三重大学医学研究科 に進んだ経緯や実際の仕事内容をお話することで、理学者が活躍できる場としての新たな選択肢をご
紹介できればと思います。また、大学時代からこれまでの貴重な出会いや体験から、今思うことをお話
助教)
片桐
します。
第14回
1月30日
第15回
2月6日
「サイエ ンスコ ー デ ィネー ター 」
「キャリアは職業における役割だけでなく、個人が人生で経験する多様な役割によって構成される by
Super」「職業選択は、個人の興味・能力・価値などと現実との折り合いをつけてゆくプロセス by
Ginzberg」。これらの言葉は、若い皆さんにはピンとこないかもしれません。私は大学卒業後、三菱電機
藤野 千代
(本学産学官連携特任 材料研究所(現 先端技術総合研究所)に配属され、さまざまな機器開発を社内外問わず多くの人と
行ってきました。今は、企業での研究の傍ら、本学でサイエンスコーディネーターという職務のほか、天
教授)
平文様でのデザインについての研究も楽しく行っています。いただいた時間の中で、コーディネーターと
いう職種説明のほか、職業観点での人の資質と成長について自論をお話できればと思います。
遊佐 陽一
全体のまとめ
遊佐
お約束
1.授業は前のほうに座って聞く
2.外部講師の授業ではアンケートシートを書いてもらいます
(内容は淑女的に)
3.質問はできるだけ活発に
・・・では,質問は?