アストロバイオロジーとは

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アストロバイオロジー教育のすすめ II. 高校生に対する教育効果
○成田 憲保(東大)、西山 哲史(筑波大)、藤田 大悟(東工大)、岩坂 吏得子(お茶の水女子大)、
清水 佐紀(東京医歯大)、本郷 奈央美(横市大)、村山 真紀(立教大)、長谷川 和宏、丸 幸弘(株式会社リバネス)
○ [email protected]
アストロバイオロジーとは
海外での普及動向
海外の研究機関での認知度は非常に高い
天文学
惑星科学
物理学
いのち
さまざまな科学の視線から体
系的に考える学問
化学
生物学
アストロバイオロジーの研究拠点となる組織がある
いのちって何だろう?
NASA Astrobiology Institute (NAI)
European Exo/Astrobiology Network Association (EANA)
大学・大学院生向けの独自カリキュラム
トピックス例
各大学が学内向けに独自の授業を行っている
恒星と惑星系の形成
太陽系の形成と地球の誕生
Origins of Life in the Universe Initiative (ハーバード大学)
宇宙における元素・分子・有機物の生成
初期地球の環境
Indiana, Princeton, and Tennessee Astrobiology Initiative
生命居住可能惑星の定義とその形成
極限環境生物の生態系
太陽系外(地球型)惑星の探査
有機物の自然化学合成
火星・エウロパ等における生命の痕跡探し
セントラルドグマの成立と最初の生命
宇宙の知的生命体(文明)探し(SETI)
地球環境の変動と生命の共進化
Public Outreachへの取り組み
各組織が子どもや教育関係者に向けた情報を発信している
The Astrobiology Primer ver. 1 (NAIなど)
Astrobiology: An Integrated Science Approach (TERC)
興味深い話題が豊富
さまざまな科学の視点を備えている
分野の枠を超えた協力体制が確立されている
これを理科教育に活かすことはできないだろうか?
日本にも根付かせることはできないだろうか?
天文学・生物学など分野の枠を超えた若手研究者のチームを結成
授業カリキュラム
アストロバイオロジー教育の特徴
生物から宇宙までをつなぐストーリー
アストロバイオロジー教育はチームプレイ
成田憲保撮影
成田憲保撮影
ひとつの分野の人間だけではできない
専門分野にとらわれない研究者間の横のつながりが鍵
今清水氏(東京大学)提供
「Mitaka」より抜粋
教育普及活動は研究者だけではできない
学校の先生方、社会教育施設の方、教育学者の方など
1.地球のいのちを知ろう
いろいろな分野の科学コミュニケーターの連携の場

DNA抽出実験と細胞観察

地球上の生物に共通の仕組み(セントラルドグマ)を知る
研究者・教育関係者のつながり
2.地球といのちの関わりを知ろう

地球生命史から地球環境の変動と生物の進化の関わり(共進化)を知る

いのちを育む環境とは何かを考える
天文学

宇宙の階層構造から宇宙の中の地球という惑星を知る

系外惑星や太陽系の他の惑星・衛星の環境から生物の存在を考える
学芸員
教育学者
先生方
物理学
惑星科学
3.宇宙の中の地球を知ろう
研究者
生物学
化学
4. 宇宙の中のいのちを考えよう
2005年度から高校生向けアストロバイオロジー教室を実施
実践内容・教育効果
高校生に対する教育効果
大学生・大学院生による科学合宿企画
子どもゆめ基金の助成を受け、夏休みに合宿教室を開催※
講義だけでなく実験、観察、ディスカッション、生徒による発表も実施
フィールドワーク(生態観察、化石発掘、天体観察)、座談会、進路相談
事前事後のイメージマップ作りとアンケートを実施
いのちから連想する言葉をつなげてもらう(イメージマップ)
自分の考え方がどう変わったのか記述してもらう
1. 基本的に「全ての生徒」☆が楽しめるカリキュラム

幅広い分野を系統的に扱うためヒットする場所が必ずある
2. 生徒の個性に応じた最先端科学への興味のきっかけ作り

最先端の研究と現場の若手研究者に接する絶好の機会を提供できる
3. 分野の枠を超えた科学のつながりを実感

高校では細分化されて見える科学のお互いのつながりを認識できる
※:妙高高原ホテルアルペンブリックの協力で実施しました
☆:本教室の参加生徒数は計16名
高校生を対象とした日本で初めての
アストロバイオロジー教育の実践例
学校・社会教育施設との連携による対象の拡大・普及が今後の目標