ミクストメディアで自画像を描く →即興画・下地(ベース)造りの工程

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Transcript ミクストメディアで自画像を描く →即興画・下地(ベース)造りの工程

ミクストメディアで自画像を描く
→即興画・下地(ベース)造りの工程
制作工程
1 即興画を、ボール紙に描き、色の可能性
を知る。(下地造りのための試行)
2 色の可能性を認識した上で、イラストボー
ドに下地を造る。(後に、自分の顔が入っ
てくることを前提に、どんな作品の雰囲気
にしたいかを想定する。)
即興画を描く A
3つの制作を例に見ていきましょう
パレットに、任意に6色以上出し、自由に彩色する。条件として、具体的なモノ
やマークは描かない。
① 先ずは描いてみる。
試作A
試作B
試作C
即興画を描く A
3つの制作を例に見ていきましょう
パレットに、任意に6色以上出し、自由に彩色する。条件として、具体的なモノ
やマークは描かない。
② 画面を汚くする。
試作A
試作B
試作C
即興画を描く A
3つの制作を例に見ていきましょう
パレットに、任意に6色以上出し、自由に彩色する。条件として、具体的なモノ
やマークは描かない。
③ 画面を美しく復旧する。雑巾で拭き取る。
試作A
試作B
試作C
即興画を描く A
3つの制作を例に見ていきましょう
パレットに、任意に6色以上出し、自由に彩色する。条件として、具体的なモノ
やマークは描かない。
④ 再び、彩色して仕上げる。
試作A
試作B
試作C
即興画Aから学びとること
① あえて画面を汚くすることで、やりすぎてはいけな
い「限界」を知る。また、汚くなった場合の対処法を
習得する。
② 色に深みを持たせるための方法を知る。
③ 色の置き方に変化を持たせることで、効果が異な
ることを理解する。
④ 画面上に、『変化』を持たせることで、表情が生ま
れることを理解する。(表情とは、雰囲気や偶然に
できた空間感をさす。)
即興画を描く B
生徒の制作を例に見ていきましょう
1 彩色する前に、コラージュをする。その後、パレットに任意に6色以上出し、自
由に彩色する。条件として、具体的なモノやマークは描かない。彩色をした後
もコラージュをしても良い。
① 先ずは、新聞紙をコラー
ジュする。任意でよい。
② 彩色をする。
即興画を描く B
生徒の制作を例に見ていきましょう
1 彩色する前に、コラージュをする。その後、パレットに任意に6色以上出し、自
由に彩色する。条件として、具体的なモノやマークは描かない。彩色をした後
もコラージュをしても良い。
③ 画面を一度汚し、色に深
みを持たせる準備をする。
④ 新聞紙を剥いだり・貼っ
たり、雑巾で拭いたりして、
画面を整理する。
即興画を描く B
生徒の制作を例に見ていきましょう
1 彩色する前に、コラージュをする。その後、パレットに任意に6色以上出し、自
由に彩色する。条件として、具体的なモノやマークは描かない。彩色をした後
もコラージュをしても良い。
⑤ 即興画Aで、試行したことを
参考にして、自分なりに仕上
げてみる。
常に画面から受けたイメージ
を大切にし、どんな絵にしたい
かを想像して、テーマ性を決
めることが重要である。あくま
でも、抽象的なイメージである
ので、絵を仕上げるまでに、
制作をしながら最終的に決め
れば良い。
答えが無限大にある仕事で
すから、なりゆきまかせ的に、
楽に臨んでください。
即興画Bで出来ること
→ 即興画Aで学んだことを発展させる。
① あえて画面を汚くすることで、「限界」と汚く
なった場合の対処法を確認する。
② 色に深みを持たせ、自分が出したい色彩を
探る。
③ 色の置き方・マチエールに変化を持たせる
ことで、効果が異なることを試行する。
④ 画面上に、『変化』を持たせることで、表情
が生まれることを確認する。(表情とは、雰
囲気や偶然にできた空間感をさす。)
イラストボードに下地(ベース)を造ろう!
即興画Aと即興画Bの制作をとおして、試行すること
→混色の汚くなる「限界」とその対処法
→色の置き方、マチエールに『変化』を付ける
ことで、雰囲気や空間が生まれること。
→自分のイメージに沿った、深みのある色彩
をつくり出すこと。
下地造りは、即興画を描いた技法と同様に行います。最も重要なことは
画面に『変化』を持たせることです。これらのことを生かして、自分の作品
のイメージにあった下地を造ってください。