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カタカナ言葉
P44.45
4A2E0062 蔡宜芳
一般に、カタカナで書きあらわされたことば
を「カタカナことば」と言い、外来語と同じ意味で
使っている人がいます。確かにカタカナで書いたこ
とばは「カタカナ語」と言えますが、カタカナで書
いたことばすべてが外来語ではありません。
一般而言,用片假名表達的單字被稱為「片假名單字」,
有人把它當作和外來語相同意思在使用。確實,用片假名寫
的單字可以說是「片假名語」,但是並非用片假名寫的就都
是外來語。
あらわ
書き表す:表現出來
「ガタガタ、ユラユラ」などの擬音語・擬態語や、特
に強調したいことばをカタカナで書くこともあります。
有時像是「哆哆嗦嗦、搖搖晃晃」之類的擬聲、擬態語或是
想特別強調某個詞語的時候也會用片假名來寫。
ぎおんご
ぎたいご
擬音語:擬聲詞
擬態語:狀態詞
戦前や戦中の公文書には「進ンデ難局ニ当ル」など
の表記が見られます。
在戰爭前或戰爭時的公文上可以看到「進ンデ難局ニ当ル(應
付困難的局面)」之類的記載。
こうぶんしょ
公文書:公文
ひょうき
表記:記載,標示
現在は、カタカナを送りがなにする表記は一般的で
はありませんが、過去にはひらがなと同等に扱われ
ていた場面もあったようです。
現在,片假名用送假名的標記方法不那麼常見,但在過去好
像有和平假名被同等對待的場面。
おく
がな
送り仮名:送假名
あつか
扱う:對待
 送假名:
指一個日語辭彙之中,漢字後面跟隨的假名,用來指示前面漢字的詞性或讀音。
日本語の中で、漢字、ひらがな、カタカナの
役割はどうなっているかといいますと、ひらがな、
カタカナの区別は、はっきりしているようでもあり、
そうとも言えない部分が残っています。書き手の意
志に任されている部分もありそうです。
說到在日文當中,漢字、平假名、片假名各扮演著什麼樣
的角色,平假名和片假名似乎有明顯的區別,但也有不能這
樣講的地方。似乎也有著寄託作者想法的部分。
はっきり:清楚明確
まか
い し
任す:託付
意志:心意
大まかにいえば、ひらがなは特定の決まりに
従って、発音と表記がずれることがありますが、カ
タカナは難しい漢字をどう読むかという記号として
発達してきた背景があり、比較的発音に忠実である
というところでしょうか。
廣義的來說,平假名有特定的規則,發音和標記會有落
差,但是片假名要如何讀很困難的漢字呢?這樣的記號漸漸
發達起來的背景,比較忠於發音。
ちゅうじつ
ずれる:偏離
したが
従う:遵從
忠実:照原樣
ひかくてき
比較的:相較之下
「私は本を読みます」という文は「わたくしわほん
およみます」という音になります。助詞の「は、
を」は「わ、お」になります。「とうほくちほう」
とひらがなで、ふりがながついていても発音は
「う」とならずに「とーほくちほー」になります。
我在讀書的這一句話會變成「わたくしわほんおよみます」的讀
音。助詞的「は、を」變成「わ、お」。
「とうほくちほう」的平假名標上假名發音不會變成「う」而是變成
「とーほくちほー」。
ふ
が な
振り仮名:注音假名
( 1 )、カタカナで「トウホクチホウ」とあれ
ば「とーほくちほー」と読むのか、カタカナの通り
に「とうほくちほう」という音にするか迷うことに
もなります。
如果是片假名「トウホクチホウ」這樣的話,應該要唸「とーほく
ちほー」?還是照著片假名讀「とうほくちほう」的音呢?有時候
也會變得困惑。
まよ
迷う:迷失 困惑
ローマ字についてはもっと発音に近くという考えが
強くなっていますから、長音や促音(そくおん、ひ
らがなでは「っ」で表される、つまる音)に注意が
必要になります。
因為覺得羅馬拼音更接近發音,這樣的想法漸漸變的強烈,
所以變得需要去注意長音和促音(促音在平假名以っ表示,
短音)
うっかりすると、ひらがなと同じつもりで「Kousien」(甲
子園)としたり「Touhoku」としたりする例があります。
一不注意的話,就會變得像平假名一樣的「 Kousien 」或
「 Touhoku 」這樣的例子
うっかり:不注意 無意間
これですと「コウシエン、トウホク」と「ウ」の発
音をしなくてはなりません。長音を表すには母音の
上に「^」をつけなくてはなりませんが、ワープロ
やインターネットのメールなどでは、表現できませ
ん。
這樣的話「コウシエン、トウホク」的「ウ」必須發音的。
表示長音則必須在母音上加「^」的符號,但是在打字機和
電子郵件上是無法顯示出來的。
なくてはならない:必須
ワープロ:文字處理機
また、最近は、新聞紙上でも漢字で書いた中国の人
名に現地発音をカタカナのルビとしてつける書き方
が出てきました。
此外,最近連在報紙上被用漢字寫的中國人名也出現了以當
地發音用片假名標出來的寫法。
げんち
現地:當地
外来語が多くなってきた現代の文章の中で、カタカ
ナはどうあれば便利なのか、ローマ字はどうすれば
いいか、考えることがたくさんありそうです。
在外來語變得越來越多的現代文章中,片假名要怎樣才方便
呢?羅馬拼音要怎麼樣做才好呢?似乎還有許多探討的空間。
問1 どのような場合に、カタカナで書くのか。
(1)外来語を書くとき。
(2)擬音語、擬態語を書くとき。
(3)擬音語、擬態語や特に強調したいことばを書くとき。
(4)外来語、擬音語、擬態語や強調したいことばを書くとき。
問2 過去には、カタカナをどのように使ったのか。
(1)カタカナで外来語しか書かなかった。
(2)カタカナを送り仮名と同等に使った。
(3)カタカナを平仮名と同等に使った。
(4)カタカナも平仮名も送り仮名も同じように使った。
問3 日本語の中で、漢字、平仮名、カタカナの役割
どうなっているか。
(1)その役割ははっきりしている。
(2)平仮名とカタカナとは、はっきりしていないところが
ある。
(3)平仮名は発音と表記が一致する。
(4)カタカナは発音にしか使えない。

問4 ローマ字表記で、何か不便があるのか。
(1)ローマ字は発音に近くない。
(2)ワープロやインターネットのメールなどでは使えない。
(3)ワープロやインターネットのメールなどでは、長音を
表す「^」が表現できません。
(4)ワープロやインターネットのメールなどでは、長音を

表すために、 「^」 をつけなくてはならない。

問5 筆者によると、最も発音に忠実である表記は次の
どれか。
(1)平仮名
(2)カタカナ
(3)送り仮名
(4)ローマ字
問6 (①)に入ることばとして適当なものは次のどれ
か。
(1)ところが
(2)ところで
(3)したがって
(4)すなわち
問7
上の文章の内容と合っているものはどれか。
(1)漢字にカタカナをつけてはいけない。
(2)ひらがなは発音に忠実である。
(3)ひらがなとカタカナははっきりしているので、書き手
の意志に任してはいけない。
(4)カタカナ語はすべて外来語ではありません。
