ダウンロード

Download Report

Transcript ダウンロード

どちらが環境にやさしいですか?
レジ袋とマイバッグの場合
レジ袋削減でCO2が削減されるか
• 下の広報は、環境省が出したレジ袋削減を促
進するためのものです。レジ袋削減のために
マイバッグを使うことを呼びかけています。
マイバッグとレジ袋の違い①
ゴミが出ない
資源を無駄にしない
ゴミになる
資源の無駄
マイバッグとレジ袋の違い②
たまってくる
汚れてくる
持参しなくてはいけない
ゴミ袋になる
リサイクルできる
ほしい時手に入る
環境にやさしい買い物
どっちを使えばいい?
???ごみ、水、CO2、エネルギー
どちらがゴミが出るか?
ゴミ
捨てる
50
ゴミに
なる袋
の数
は?
リサイクル
50回使って
ゼロ
ゴミ
1
50回の買い
物をすると
します。マ
イバッグは、
50回で買い
替えと仮定
一番!?
レジ袋はゴミ袋にもできる
ゴミ
買う
捨てる
市販の
ゴミ袋
ゴミに
なる袋
の数
は?
ゴミ袋
ゴミ
50回使って
50回の買い物で
もらったレジ袋を
「そのまま捨てる
場合」、「ゴミ袋と
して再利用する場
合」、「マイバッグ
利用」を比較
100
50
買う
市販の
ゴミ袋
51
一番!?
マイバッグ・レジ袋処分方法を考えて
ゴミの量を計算すると
• グラフは、ゴミ袋への再利用を考慮した場合に、買い物1回あたりに出る袋(マイバッ
グ、レジ袋、ゴミ袋)が原因となるごみ量(ゴミ焼却後、残る灰の量)。
• ゴミ袋への再利用やマイバッグ(約50g)を使うより、レジ袋(6.8g)をリサイクルした方
がゴミが減るという結果になりました。
一番!?
(参考資料2より、LCAソフトウェアMiLCAにより算出)
マイバッグ・レジ袋処分方法を考えて
CO2排出量を計算すると
•
•
グラフは、ゴミ袋への再利用を考慮した場合に、買い物1回あたりに出る袋(マイバッグ、レジ袋、
ゴミ袋)が原因となるCO2排出量です。
マイバッグを50回しか使わないと、レジ袋をゴミ袋に使ったり、リサイクルした方がCO2排出量が
減るという結果になりました。同じマイバッグでも素材によりCO2排出量が変わることもわかりま
した。布製マイバッグを100回以上使い続ければ、レジ袋をリサイクルするよりCO2排出量が減り
そうです。
一番!?
(参考資料2より、LCAソフトウェアMiLCAにより算出)
質問:レジ袋をリサイクルする(つまり焼却しない)場合でも、レジ袋が原因のCO2がありま
す(青い部分)。これは、なぜでしょうか?
買い物袋の一生(ライフサイクル)を考える
マイバッグ
原材料
調達
輸送
製造
輸送
販売
使用
輸送
廃棄
繰り返し
レジ袋
原材料
調達
輸送
製造
輸送
使用
輸送
廃棄
リサイクル
ライフサイクルの様々な工程で資源、エネルギー、水が必要であり、CO2、廃棄物
10
も様々な工程で排出される
買い物袋のライフサイクルに
「ごみ袋」という機能を加えると
ゴミ袋の投
入が必要
マイバッグ
原材料
調達
輸送
製造
輸送
販売
使用
輸送
廃棄
繰り返し
レジ袋(ゴミ袋使用有)
原材料
調達
輸送
製造
輸送
使用
ゴミ袋
使用
輸送
廃棄
新たな投入は無い
11
買い物袋のライフサイクルに
「ごみ袋」という機能を加えると
レジ袋
レジ袋(ゴミ袋使用有)
原材料
調達
輸送
製造
輸送
使用
ゴミ袋
使用
輸送
廃棄
新たな投入は無い
レジ袋(ゴミ袋使用無)
使用
原材料
調達
輸送
製造
輸送
輸送
ゴミ袋
使用
輸送
廃棄
リサイクル
ゴミ袋の投
入が必要
ゴミ袋のライフサイクルの資源、エネルギー、水、CO2、廃棄物も計算に入れなく
12
てはいけない。
マイバッグ・レジ袋処分方法を考えて
エネルギー消費を計算すると
•
•
•
•
グラフは買い物1回あたりに出る袋(マイバッグ、レジ袋、ゴミ袋)が原因となるエネルギー消費量
です。
ゴミやCO2排出量と異なり、布製マイバッグを100回以上使い続ければエネルギー消費を減らせる
ことがわかりました。
レジ袋のリサイクルは、ゴミ袋にするよりエネルギー消費量が増えます。
現在の日本のゴミ焼却施設には発電機能がついていることがよくあります。下の結果には、リサ
イクルせず廃棄したときに、ゴミ発電によるエネルギー回収が含まれています。
参考資料2より、LCAソフトウェアMiLCAにより算出
エネルギー消費を
ライフサイクルに振り分けて考える
•
•
モノのライフサイクル(製造・輸送・販売・使用・廃棄・リサイクル)を考えると、使用時にエネルギー
を使わないものは、製造によるエネルギー消費がライフサイクルの中の多くを占めています。
レジ袋、ゴミ袋、合成繊維といった石油化学製品は製造時のエネルギー消費が多くなります。コッ
トン等の天然素材は、製造時のエネルギー消費が低い傾向にあります。
(注:製造の中には原料を採取する過程も含まれています)
(参考資料2より、LCAソフトウェアMiLCAにより算出)
マイバッグの一生を考えてみると・・・
①木綿生産
中国
⑥廃棄
⑤利用
②製造
製品完成
④販売
③輸送
15
製品完成
レジ袋の一生を考えてみると・・・
①資源採掘
中東地域
原油
②輸送
④利用
⑤廃棄
③製造
⑥リサイクル
ポリエチレン
16
「環境にやさし」くなるためには、
• モノの一生の見えないところの環境影響を考慮しよう。
• モノの使い方で、同じものでも環境への影響が変わることを
考えておこう。(使用期間は?捨てる以外の方法は?等)
• いま「何」が重要かを考えよう。水?エネルギー?温暖化?
– もしかすると、お金、時間、健康などなど
• 技術の進歩で同じものでも環境影響が改善することもある。
新しい技術を理解しよう。(例:ごみ発電)
• モノの素材についての環境影響を考える必要もある。
• 自分の行動や選択が社会や地球全体につながっていること
を覚えておこう。
17
参考資料
1) 環境配慮行動支援のためのレジ袋とマイバックのLCA 第4回 日本LCA学会研究発表会講演要旨集
pp130-131
2) 3R 原単位の算出法 環境省廃棄物・リサイクル対策部
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=19747&hou_id=15123 (2013年5月参照)
©YLCA.Lab
18