Service Manager 管理サーバーのインフラ

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Microsoft® System Center
Service Manager 2010
Infrastructure Planning and Design
発行: 2010 年 12 月
IPD とは
マイクロソフトのインフラストラクチャ テクノロジに関する計画と
設計のプロセスを明確かつ合理的なものにするためのガイダンス
IPD の内容
• 意思決定フローの定義
• 意思決定が必要な項目についての説明
• 意思決定とビジネス上のオプションとの関連付け
• ビジネスの理解を目的とした、付加的な確認事項のまとめ
IPD ガイドの入手先 www.microsoft.com/ipd
はじめに
Microsoft System Center
Service Manager 2010
目的と概要
目的
• Microsoft System Center Service Manager 2010 のインフラスト
ラクチャに関する設計ガイダンスを提供する
概要
• System Center Service Manager アーキテクチャ
• System Center Service Manager インフラストラクチャ設計プロセス
System Center Service Manager 2010 とは
Service Manager の特徴:
• 組織の IT サービス管理のベスト プラクティスを自動化し、適応させる
ための統合プラットフォーム
• インシデントおよび問題解決や変更管理、そして資産のライフサイクル
管理のためのビルトイン プロセスを提供
Service Manager アーキテクチャの例
ITA
Service Manager 意思決定フロー
MAP
w/ CAL
Tracker
ステップ 1: プロジェクト スコープと要件を定義する
• タスク 1: ビジネス要件を特定する
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関係するのは組織のどの部分か
適用されるビジネス ポリシーまたはガバナンス ポリシーは何か
IT GRC Process Management Pack は必要か
他のシステムとどのように関係するか
アドイン管理パックは必要か
履歴保持は必要か
主要情報をコンソールを使用せずにグラフィックで提供するか
ポータルは必要か
エンド ユーザーがソフトウェアを要求できるようにするか
可用性要件は何か
ステップ 1: プロジェクト スコープと要件を定義する (続き)
• タスク 2: 技術要件を特定する
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コンピューターは何台か
想定される使用量は
ポータルにアクセスするエンド ユーザーは何人か
各場所にいるアナリストは何人か
Active Directory® ドメイン サービスと統合するか
System Center Operations Manager と統合するか
System Center Configuration Manager と統合するか
他のカスタム コネクタはあるか
特殊な管理パック要件はあるか
ステップ 2: 管理グループを設計する
• タスク 1: Service Manager 管理グループの数を
特定する
• Service Manager 管理グループは、管理対象デバイスの管理境界
を定義するために使用される
• タスク 2: データ ウェアハウス管理グループの数を
特定する
• データ ウェアハウスのコンポーネントはオプションで、レポート作成、
データ ストレージ、またはパフォーマンスの問題を支援するために実
装される
• タスク 3: Service Manager 管理グループをデータ
ウェアハウス管理グループと整合する
• タスク 2 でデータ ウェアハウス管理グループが必要であると結論づ
けられた場合にこのタスクを実行する
ステップ 3: Service Manager 管理サーバーの
インフラストラクチャを設計する
• タスク 1: 各コンポーネントの配置を特定する
• Service Manager 管理サーバーとデータベースは LAN または超高速
WAN (50 ミリ秒以下の遅延時間) を介して十分に接続する
• タスク 2: 拡張に必要なサーバーの数を特定する
• ソフトウェアの制約を適用して、拡張に必要な Service Manager 管理サー
バーと Service Manager セルフサービス ポータルの数を特定する
• コンソールが 40 ~ 60 台増加するごとに管理サーバーを 1 台追加
ステップ 3: Service Manager 管理サーバーの
インフラストラクチャを設計する (続き)
• タスク 3: フォールト トレランス要件を適用する
• ユーザー側シナリオまたはビジネス重視シナリオに影響するすべての
サービスにフォールト トレランスを使用
• 管理サーバーのコンソール接続のフォールト トレランスに負荷分散を使用
• SQL Server® データベースにクラスタリング、ログ配布、またはミラーリング
を使用
• Service Manager セルフサービス ポータルに負荷分散を使用
ステップ 3: Service Manager 管理サーバーの
インフラストラクチャを設計する (続き)
• タスク 4: ハードウェア構成を特定する
• 仮想化に対応
• 共存できる役割の詳細については次のスライドの表を参照
• 製品グループの最小要件:
Service Manager 管理サーバー:
• デュアル クアッドコア 2.66 GHz CPU
• 8 GB の RAM
• 10 GB の空きディスク容量
• Service Manager データベース サーバー:
• デュアル クアッドコア 2.66 GHz CPU
• 8 GB の RAM
• 80 GB の空きディスク容量
• Service Manager セルフサービス ポータル サーバー:
• デュアル クアッドコア 2.66 GHz CPU
• 8 GB の RAM
• 10 GB の空きディスク容量
•
ステップ 3: Service Manager 管理サーバーの
インフラストラクチャを設計する (続き)
コンポーネント名
管理サーバー
説明
最小数: 管理グループあたり 1
最大数: 無制限
フォールト トレランス オプション: コンソール接続の負荷分散が可能 (ワークフローを実行する管理サーバーはフォールト ト
レランス非対応)
依存対象: Service Manager データベース
共存可能: Service Manager セルフサービス ポータル、Service Manager データベース、データ ウェアハウス データベース
データ ウェアハウス管理サーバーとの組み合わせ不可
Service Manager
データベース
最小数: 管理グループあたり 1
最大数: 管理グループあたり 1
フォールト トレランス オプション: SQL Server のクラスタリング、ログ配布、ミラーリング
依存対象: Service Manager 管理サーバー
共存可能: その他すべての役割
Service Manager
管理グループ
Service Manager
セルフサービス
ポータル
最小数: 組織あたり 1
最大数: データ ウェアハウス管理グループあたり 5
最小数: なし
最大数: 無制限
フォールト トレランス オプション: 負荷分散
依存対象: Service Manager 管理サーバーおよび Service Manager データベース
共存可能: Service Manager データベース、データ ウェアハウス データベース
実稼働環境の Service Manager 管理サーバーにインストールすることは推奨されません
データ ウェアハウス管理サーバーへのインストールはサポートされません
その他の考慮事項 (ステップ 3)
• 電子メールを介した通知機能およびインシデント作成には
SMTP によるサーバーへのアクセスが必要
• 展開後、暗号化キーをバックアップして、管理サーバーと
データベースの障害復旧計画を作成
ステップ 4: データ ウェアハウス管理サーバーの
インフラストラクチャを設計する
• タスク 1: 各コンポーネントの配置を特定する
• データ ウェアハウス管理サーバーとデータベースは、LAN または超高速
WAN (50 ミリ秒以下の遅延時間) を介して十分に接続する
• データ ウェアハウス データベースと Service Manager データベースは共存
可能
• Service Manager のレポートは、SQL Server Reporting Services の有
効な構成すべてにインストール可能
• 役割を共存させる場合、互換性のないフォールト トレランス オプションに注意
ステップ 4: データ ウェアハウス管理サーバーの
インフラストラクチャを設計する (続き)
• タスク 2: SQL Server データベースにフォールト トレランス
要件を適用する
• SQL Server でサポートされているフォールトトレランス オプションはクラスタ
リング、ログ配布、およびミラーリングのみ
• データ ウェアハウス管理サーバー自体にはフォールト トレランス機能なし
• タスク 3: ハードウェア構成を特定する
• 製品グループの最小要件:
•
•
•
•
デュアル クアッドコア 2.66 GHz CPU
8 GB の RAM
データ ウェアハウス管理サーバー用に 10 GB の空きディスク容量
データ ウェアハウス データベース用に 400 GB の空きディスク容量
ステップ 4: データ ウェアハウス管理サーバーの
インフラストラクチャを設計する (続き)
コンポーネント名
説明
データ ウェアハウス 最小数: データ ウェアハウス管理グループあたり 1
管理サーバー
最大数: データ ウェアハウス管理グループあたり 1
フォールト トレランス オプション: なし
依存対象: データ ウェアハウス データベース
Service Manager 管理グループへの接続には、Service Manager 管理サーバーと Service Manager データベース
が必要です。
共存可能: Service Manager データベース、データ ウェアハウス データベース
Service Manager 管理サーバーまたは Service Manager セルフサービス ポータルとの共存は不可
データ ウェアハウス 最小数: データ ウェアハウス管理グループあたり 1
データベース
最大数: データ ウェアハウス管理グループあたり 1
フォールト トレランス オプション: SQL Server のクラスタリング、ログ配布、ミラーリング
依存対象: データ ウェアハウス管理サーバー
共存可能: その他すべての役割
データ ウェアハウス
最小数: データ ウェアハウスを実装しない場合は 0、データ ウェアハウスを実装する場合は組織あたり 1
管理グループ
最大数: 無制限。ただし、管理グループ間の通信またはリンクは不可
System Center
Service
Manager 2010
ダッシュボード
最小数: ダッシュボードを実装しない場合は 0、ダッシュボードを実装する場合はデータ ウェアハウス管理グループ
あたり 1
フォールト トレランス オプション: Windows SharePoint Services 3.0 SP2 ファームおよび SQL Server クラス
タリング
依存対象: データ ウェアハウス データベース
共存可能: その他すべての役割
その他の考慮事項 (ステップ 4)
• System Center Service Manager 2010 ダッシュボード
は、既存または新規の Windows SharePoint Services
3.0 SP2 実装にインストールでき、他の役割との共存が可能
まとめと結論
• このガイドでは、System Center Service Manager 2010
の設計を成功させるために必要な、設計に関する重要な意思
決定、アクティビティ、およびタスクについてまとめました
• 意思決定の記録を補助するジョブ エイドについては IPD ガイ
ドの付録を参照してください
• フィードバックの送信先: [email protected]
追加情報の入手方法
• 完全なドキュメントおよびその他の IPD ガイドをダウンロードする:
www.microsoft.com/ipd
• IPD チームに問い合わせる:
[email protected]
• Microsoft Solution Accelerators の Web サイトにアクセスする:
www.microsoft.com/technet/SolutionAccelerators
質疑応答
追記
• コンサルタントまたはパートナーのメリット
• Microsoft Operations Framework 4.0 における IPD
• Microsoft Infrastructure Optimization における System
Center Service Manager 2010
System Center
Service Manager 2010 ガイドを使用するメリット
• ビジネスに関する関係者/意思決定者のメリット
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実装に向けた最もコスト効率の良い設計ソリューション
設計プロセスから最終段階までの、ビジネスと IT の間の調整
• インフラストラクチャに関する関係者/意思決定者のメリット
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信頼できるガイダンス
ビジネスおよびインフラストラクチャに関する関係者の要件をソリューションによって確実
に満たすための、ビジネス面から検証する確認事項
製品の制限事項を含む、整合性の高い設計基準
フォールト トレラントなインフラストラクチャ
ビジネスの要件を満たす適切なサイズのインフラストラクチャ
System Center
Service Manager 2010 ガイドを使用するメリット (続き)
• コンサルタントまたはパートナーのメリット
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コンサルティング契約への迅速な対応準備
設計および専門的評価を標準化するための計画と設計のテンプレート
セールス前や後の顧客サイト訪問の際に渡す資料
一般的な説明用の手順/準備
• 組織全体のメリット
•
ガイドを使用することで、示されたビジネス要件を満たすソリューションを提供できる
サイズ、構成、および適切な配置の設計を完成
Microsoft Operations Framework 4.0 における IPD
組織の IT サービスの変更を計画する場合に、IPD ガイドを MOF と併用すること
で、人員およびプロセスに関する考慮事項に対応
Microsoft Infrastructure Optimization における
System Center Service Manager 2010