発表資料 - 静岡大学

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Transcript 発表資料 - 静岡大学

キャリア知識ベースを用いた
情報系学生の学習目標管理システム
湯浦研究室
70130017 神原菜々
2013/2/18
1
目次
•
•
•
•
•
•
•
•
•
研究の背景
研究の目的
システム提案の方針
提案システムの概要
キャリア知識ベースの提案
システムの全体像
対話機能
評価
今後の課題と展望
2
研究の背景
• 情報系学生が学ぶ範囲は幅広い
-技術的な知識から社会全体の仕組みや産業、業務に関する知識まで
-どこに重点を置いて学習を進めていくか
• 学習における目標設定の必要性
-何のために勉強しているのかという動機づけ
学生は自分のなりたい将来像のイメージを持ち
設定した目標に基づいた学習行動が必要
目標となる人材や職種に関する
体系立った情報が必要
3
ITスキル標準
• 経済産業省とIPA(情報処理推進機構)が定めた職種を示す指標
• 11の職種を定義、35の専門分野とそれぞれの専門分野に対応した7
段階のレベルを、IT技術者個人の能力や実績に基づいて設定
4
共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)
• ITスキル標準に基づく職種モデルの普及と各企業における職種やス
キル、知識定義の精微化に取り組んだもの
• IT人材に必要とされる知識の分類、知識体系(BOK)を定義
• 情報処理技術者試験をはじめ、企業内の昇進や人材育成の際に参照
されている
離散数学
応用数学
1
基礎理論 情報に関する理論
通信に関する理論
計測、制御に関する理論
データ構造
アルゴリズム
アルゴリズムとプログラミ
2
プログラミング
ング プログラム言語
その他言語
プロセッサ
メモリ
3 コンピュータ構成要素 バス
入出力デバイス
入出力装置
システムの構成
4
システム構成要素 システムの評価指標
オペレーティングシステム
ミドルウェア
5
ソフトウェア ファイルシステム
開発ツール
オープンソフトウェア
6
ハードウェア ハードウェア
ヒューマンインターフェース技術
7 ヒューマンインタフェース インターフェース設計
マルチメディア技術
8
マルチメディア マルチメディア応用
データベース方式
データベース設計
9
データベース データ操作
トランザクション処理
データベース応用
ネットワーク方式
データ通信と制御
10
ネットワーク 通信プロトコル
15
ネットワーク管理
ネットワーク応用
情報セキュリティ
情報セキュリティ管理
16
11
セキュリティ セキュリティ技術評価
情報セキュリティ対策
セキュリティ実装技術
17
システム要件定義
システム方式設計
ソフトウェア要件定義
18
ソフトウェア方式設計・詳細設計
ソフトウェアコード作成およびテスト
12
システム開発技術 ソフトウェア統合・適格性確認テスト
システム統合・システム適格性確認
19
テスト
ソフトウェア導入
ソフトウェア受け入れ
20
ソフトウェア保守
開発プロセス・手法
ソフトウェア開発管理技 知的財産適用管理
13
術 21
開発環境管理
構成管理・変更管理
プロジェクト統合マネジメント
プロジェクト・スコープ・マネジメント
22
プロジェクト・タイム・マネジメント
プロジェクト・コスト・マネジメント
プロジェクト品質マネジメント
14 プロジェクトマネジメント
プロジェクト人的資源マネジメント
プロジェクト・コミュニケーション・マネ
23
ジメント
プロジェクト・リスク・マネジメント
プロジェクト調達マネジメント
サービスマネジメント
運用設計・ツール
サービスサポート
サービスマネジメント サービスデリバリ
サービスマネジメント構築
ファシリティマネジメント
システム監査
システム監査 内部統制
情報システム戦略
業務プロセス
システム戦略 ソリューションビジネス
システム活用促進・評価
システム化計画
システム企画 要件定義
調達計画・実施
経営戦略手法
マーケティング
経営戦略マネジメント ビジネス戦略と目標・評価
経営管理システム
技術開発戦略の立案
技術戦略マネジメント 技術開発計画
ビジネスシステム
エンジニアリングシステム
ビジネスインダストリ e-ビジネス
民生機器
産業機器
経営・組織論
企業活動 OR・IE
会計・財務
知的財産権
セキュリティ関連法規
労働関連・取引関連法規
法務 その他の法律・ガイドライン・技術者
倫理
標準化関連
5
これまでの取り組み - IT人材像@wiki
• 興味のあるIT人材や製品・技術について学生に調査・記事としてま
とめたものを、知識として共有しているwiki
• 情報系学生の将来目標設定支援を目指し、2011年に報告者らが作成
• ITスキル標準に基づく職種分類や共通スキル・フレームワーク
(CCSF)の知識体系(BOK)などとの相互の関連性付けを行う
現状では知識
の調査と共有
まで
具体的な学習
項目の設定ま
での道筋を示
せていない
6
学習目標管理に関する他大学の取り組み
• 佐賀大学「ポートフォリオ学習支援統合システム」
– 学生の目標設定やそれに向けた学習活動を支援するシステム
– 目標や卒業後の将来像、日々の学習時間と自己評価、学内設備
の活用状況を書き込み、チューターと相談したり、学習活動を
振り返ったりすることで学習への意欲を高める役割を果たして
いる
• 日本女子大学「ロールモデル型eポートフォリオ」
– 日本女子大学が長年にわたり蓄積してきた卒業生の情報を活用
– ロールモデルとなる卒業生の学生時の成績を評価指標に利用し
、目標とする業種や職種別にロールモデルと現在の自分との実
践力の比較を可能としている
– 評価観点は①専門知識 ②ITスキル ③分析能力 ④表現力(プレゼ
ンテーション・文章)⑤語学力 ⑥問題解決能力
7
研究の目的
情報系学生の将来目標設定を支援し
かつ具体的な学習項目や行動の立案への誘導を
可能にするシステムの提案をする
8
システム提案の方針
• 将来目標情報→学習行動の関連付け

CCSFを活用したキャリア知識ベース
• 様々な興味の入口から理解を深める

関連項目探索機能(対話機能)
• 個人に最適化した情報の提供

マイページ機能(対話機能)
• わかりやすく魅力的なコンテンツ

IT人材像@wiki、学生へのアンケート
9
提案システムの概要
10
キャリア知識ベースの提案
キャリア知識ベースの項目
知識ベースの項目
 人材像
• 学生にとって自身の将来像としてイメージしやすい知識
• IT人材像@wikiに既に存在する人材像記事を使用する
 製品・技術
• IT人材像@wikiに既に存在する関連記事を使用する
 職種
• IT人材像@wiki内でも既に使用していたITスキル標準の職種区分
 授業科目
• 学習行動として一番学生に身近なもの
• 将来目標から学習行動への誘導を可能とするために新たに作成する
 課外活動
• 大学で行う学習行動のうち、授業科目以外のもの
• 湯浦研究室B4手塚らによる「情報系大学生の将来目標に関する情報共
有システムの構築と活性化方法」内で作成
11
キャリア知識ベース関連全体像
学習項目とBOKの
関連付け
項目
関連
12
授業科目知識の作成とBOKとの関連付け
授業科目-BOK 関連表
講義番号
項
目
番
号
BOKの
知識項目例
1
講義名
1
2
3
4
5
6
7
アルゴリズムとプ
2
8
ログラミング 9
10
11
12
コンピュータ構成
3
13
要素 14
15
システム構成要 16
4
素 17
18
19
5
ソフトウェア 20
21
22
6
ハードウェア 23
1
7
離散数学
応用数学
情報に関する理論
通信に関する理論
計測、制御に関する理論
データ構造
アルゴリズム
プログラミング
プログラム言語
その他言語
プロセッサ
メモリ
バス
入出力デバイス
入出力装置
システムの構成
システムの評価指標
オペレーティングシステム
ミドルウェア
ファイルシステム
開発ツール
オープンソフトウェア
ハードウェア
ヒューマンインターフェース技
24
ヒューマンインタ
術
フェース 25 インターフェース設計
4
5
コンピュータ
ネットワーク
データベース
論
マルチメディア 9
データベース 10
ネットワーク ○
○
○
○
学生への実
体験
アンケート
○
○
26 マルチメディア技術
27 マルチメディア応用
○
△
28 データベース方式
◎
◎
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
◎
◎
◎
◎
◎
データベース設計
データ操作
トランザクション処理
データベース応用
ネットワーク方式
データ通信と制御
通信プロトコル
ネットワーク管理
ネットワーク応用
情報セキュリティ
知識項目例と
シラバスを
比較し関連付け
◎
◎
◎
◎
◎
39 情報セキュリティ管理
シラバス
3
基礎理論 8
11
2
情報システム
webデザイン論 知的財産論
基礎演習
シラバス:全学年92科目
(情報学部専門科目)
アンケート: ISプログラ
ムに属する主要な21科目
セキュリティ 40
41
42
43
44
45
46
システム開発技
12
術 47
48
49
50
セキュリティ技術評価
情報セキュリティ対策
セキュリティ実装技術
システム要件定義
システム方式設計
ソフトウェア要件定義
ソフトウェア方式設計・詳細設
計
ソフトウェアコード作成およびテ
スト
ソフトウェア統合・適格性確認
テスト
システム統合・システム適格
性確認テスト
ソフトウェア導入
○
◎E-R図
学生にとって
わかりやすい言
葉でアンケート
項目を作成
13
授業に関するアンケート
• 対象科目は静岡大学情報学部ISプログラムに属する21科目と設定
• 静岡大学情報学部で開講されている、情報システム基礎演習(72
名)情報システムマネジメント論(50名)の受講者に対してアン
ケート調査を実施し全員から回答を得た(2年生69名 3年生47名
それ以上6名)
• アンケート項目は、関連知識、学べた知識、一言紹介、関連授業
14
キャリア知識ベース関連全体像
将来目標とBOKの
関連付け
項目
関連
15
CCSFに追加された3モデル
• 2011年に追補版で以下の3モデルを追加
 タスクモデル
「仕事の定義」であり、求められる機能や役割(課される仕事)を定義したもの
 スキルモデル
「タスクモデル」の小分類を軸として、「~できる」という表現に置き換えた一覧表
 人材モデル
「役割分担の例示」であり、求められるタスクの役割分担例を示したもの
ITスキル標準の職種と対応付けられている
タスクモデル
人材モデル
Task
Person
これら3モデルと知識体系
(BOK)は、タスクモデルを介
して互いに参照することが可能
情報処理技術者試験(午前試験)
Examination
Skill
知識体系(BOK)
Knowledge
スキルモデル
16
人材像・職種とBOKとの関連付け
• 共通キャリア・スキルフレームワーク内のタスクモデルを使用
– IPA が提供している対応付け資料を参照する
– 「タスクモデル×人材モデル職種」「タスクモデル×BOK」
• 「人材モデル(職種)-タスクモデル-BOK」へと関連付ける
• 人材像ごとの詳細な仕事内容把握が難しいため、今回は職種と
の関連付けに留めた
17
事業戦略>事業戦略策定
T-1.1-3-3
事業戦略>事業戦略策定
T-1.1-3-4
事業戦略>事業戦略策定
T-1.2-1-1
T-1.2-1-2
T-1.2-1-3
T-1.2-1-4
T-1.2-1-5
T-1.2-2-1
T-1.2-2-2
T-1.2-2-3
T-1.2-2-4
T-1.2-2-5
T-1.2-2-6
T-1.3-1-1
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>IT事業戦略策定
事業戦略>事業戦略評価
プロジェクトマネ
ジメント
ITSS
事業戦略>事業戦略策定
T-1.1-3-2
プロジェクトマネ
ジメント
ITSS
8
1
1
1
1
1
9
10
11
12
13
実現可能性の確認
1
1
全社戦略の展開における活動・成果指標の設定
1
1
課題、リスクの洗い出し
1
1
超概算予算の算出
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
市場機会の発見と選択
顧客動向の分析
ターゲット市場のビジネスチャンス分析
他社動向の分析
市場要望の絞込み
顧客(業界)の総合的な把握
ビジネス・オポチュニティ分析
競合サービスの調査
自社サービスの評価
新規商品企画の作成
既存製品・サービスのロードマップ更新
モニタリング指標の捕捉
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
インフラストラクチャアー
キテクチャ
ITアウトソーシング
ITSS
7
1
1
1
1
1
ITアーキテクト
ITSS
6
1
1
1
システム開発
アプリケーションアーキテ
ITアーキテクト
クチャ
ITSS
5
1
1
1
インテグレーションアーキ
ITアーキテクト
テクチャ
ビジネスファンクション
ITSS
4
1
1
1
コンサルタント
インダストリ
ITSS
3
コンサルタント
メディア利用型セールス
ITSS
2
小分類
経営要求の確認
業務環境調査・分析(経営環境)
課題の抽出
業界動向の調査・分析
ビジネスモデル策定への助言
セールス
訪問型製品セールス
ITSS
T-1.1-3-1
中分類
要求(構想)の確認
要求(構想)の確認
要求(構想)の確認
新ビジネスモデルへの提言
新ビジネスモデルへの提言
事業戦略の実現シナリオへ
の提言
事業戦略の実現シナリオへ
の提言
事業戦略の実現シナリオへ
の提言
事業戦略の実現シナリオへ
の提言
市場動向の予測・分析
市場動向の予測・分析
市場動向の予測・分析
市場動向の予測・分析
市場動向の予測・分析
IT事業戦略策定
IT事業戦略策定
IT事業戦略策定
IT事業戦略策定
IT事業戦略策定
IT事業戦略策定
事業戦略達成度の評価
セールス
訪問型コンサルティング
セールス
ITSS
大分類
事業戦略>事業戦略策定
事業戦略>事業戦略策定
事業戦略>事業戦略策定
事業戦略>事業戦略策定
事業戦略>事業戦略策定
セールス
マーケットコミュニケーショ
マーケティング
ン
ITSS
T-1.1-1-1
T-1.1-1-2
T-1.1-1-3
T-1.1-2-1
T-1.1-2-2
CCSFタスクコード
マーケティング
販売チャネル戦略
ITSS
専門分野
1
スキル
標準
・2は非コアタスク
(人材像が関わる必要のある従たる担当領域のタスク)
マーケティングマネジメン
マーケティング
ト
・1はコアタスク
(人材像が責任を持つ主たる担当領域のタスク)
ITSS
人材像/職種
タスクモデル×人材モデル
職種とBOKの関連例
コンサルタント
中分類
タスクモデル-BOK
小分類
11. システム開発技術
45. ソフトウェア要件定義
12. ソフトウェア開発管理技術
54. 知的財産適用管理
13. プロジェクトマネジメント
58. プロジェクト・スコープ・マネジメント
13. プロジェクトマネジメント
60. プロジェクト・コスト・マネジメント
13. プロジェクトマネジメント
63. プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
15. システム監査
73. 内部統制
16. システム戦略
74. 情報システム戦略
16. システム戦略
75. 業務プロセス
16. システム戦略
77. システム活用促進・評価
17. システム企画
78. システム化計画
18. 経営戦略マネジメント
81. 経営戦略手法
18. 経営戦略マネジメント
82. マーケティング
18. 経営戦略マネジメント
83. ビジネス戦略と目標・評価
18. 経営戦略マネジメント
84. 経営管理システム
19. 技術戦略マネジメント
85. 技術開発戦略の立案
21. 企業活動
94. 会計・財務
22. 法務
98. その他の法律・ガイドライン・技術者倫理
知識体系(BOK)
CCSFタスク
コード
大分類
中分類
小分類
CCSF知識コード
分野
大分類
中分類
小分類
知識項目例
T-1.1-1-1 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
経営要求の確認
K-07-17-02
ストラテジ系
システム戦略
システム戦略
業務プロセス
BPR、業務分析、業務改善、業務設計、ビジネスプロセスマネ
ジメント(BPM)、BPO、オフショア、SFA など
T-1.1-1-1 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
経営要求の確認
K-08-19-01
ストラテジ系
経営戦略
経営戦略マネジメント
経営戦略手法
競争戦略、差別化戦略、ブルーオーシャン戦略、コアコンピタン
ス、M&A、アライアンス、グループ経営、企業理念、SWOT分
析、PPM、バリューチェーン分析、成長マトリクス、アウトソーシ
ング、シェアドサービス、インキュベータ など
T-1.1-1-1 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
経営要求の確認
K-08-19-02
ストラテジ系
経営戦略
経営戦略マネジメント
マーケティング
マーケティング理論、マーケティング手法、マーケティング分
析、ライフタイムバリュー(LTV)、消費者行動モデル、広告戦
略、ブランド戦略、価格戦略 など
T-1.1-1-1 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
経営要求の確認
K-08-19-03
ストラテジ系
経営戦略
経営戦略マネジメント
ビジネス戦略と目標・評 ビジネス戦略立案、ビジネス環境分析、ニーズ・ウォンツ分析、
価
競合分析、PEST分析、戦略目標、CSF、KPI、KGI、バランスス
コアカード など
T-1.1-1-2 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
業務環境調査・分析(経
営環境)
K-08-19-01
ストラテジ系
経営戦略
経営戦略マネジメント
経営戦略手法
T-1.1-1-2 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
業務環境調査・分析(経
営環境)
K-08-19-03
ストラテジ系
経営戦略
経営戦略マネジメント
ビジネス戦略と目標・評 ビジネス戦略立案、ビジネス環境分析、ニーズ・ウォンツ分析、
価
競合分析、PEST分析、戦略目標、CSF、KPI、KGI、バランスス
コアカード など
T-1.1-1-2 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
業務環境調査・分析(経
営環境)
K-08-20-01
ストラテジ系
経営戦略
技術戦略マネジメント
技術開発戦略の立案
T-1.1-1-2 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
業務環境調査・分析(経
営環境)
K-09-23-04
ストラテジ系
企業と法務
法務
その他の法律・ガイドラ コンプライアンス、情報公開、電気通信事業法、ネットワーク関
イン・技術者倫理
連法規、会社法、金融商品取引法、リサイクル法、各種税法、
輸出関連法規、システム管理基準、ソフトウェア管理ガイドライ
ン、情報倫理、技術者倫理、プロフェッショナリズム など
T-1.1-1-3 事業戦略>事業戦略策 要求(構想)の確認
定
課題の抽出
K-04-13-02
テクノロジ系
開発技術
ソフトウェア開発管理技 知的財産適用管理
術
競争戦略、差別化戦略、ブルーオーシャン戦略、コアコンピタン
ス、M&A、アライアンス、グループ経営、企業理念、SWOT分
析、PPM、バリューチェーン分析、成長マトリクス、アウトソーシ
ング、シェアドサービス、インキュベータ など
製品動向、技術動向、成功事例、発想法、コア技術、技術研
究、技術獲得、技術供与、技術提携、技術経営(MOT)、産学
官連携、標準化戦略 など
18
著作権管理、特許管理、保管管理、技術的保護(コピーガー
ド、DRM、アクティベーションほか) など
システムの全体像 - トップページ
 「ITPost」という名前は、
ユーザーである情報系学生に
とっての「IT人材への道しる
べ(IT Professionals
Guidepost)」を目指している
ことに由来
 集めた情報をユーザーに届け
るという役割から、郵便ポス
トをサイトのアイコンとし、
学生に親しみやすいアイコン
やサイトデザインを心掛けた
 大タブでは、扱っているコン
テンツをカテゴリ別に表示
 連携しているFacebookページ
へのリンクを表示
19
システムの全体像 - 画面遷移図
20
授業科目詳細ページ
授業科目基本情報
先輩による一言紹介
関連授業
関連知識項目(小分類)
とその回答率
関連知識項目のうち、特
に学べた知識項目(小分
類)ベスト3 とその回答率
21
対話機能 - マイページ機能
 ログインしたユーザ
ーは受講済み科目や
お気に入りの記事を
マイページに登録す
る
 マイページでは登録
した情報の確認や削
除などの管理が可能
 登録された情報を基
に、キャリア知識ベ
ースの関連を参照し
てユーザー専用の情
報を提供する
24
対話機能 - マイページ機能一例
学習済み知識項目一覧表
興味のある情報提示(知識項目)
25
対話機能 - 関連情報探索機能
提供されたコンテンツとそれらを関連付けたキャリア知識ベー
スに加え、マイページでの機能を使用することで、様々な情報
を入口として関連情報項目の探索を実現している
26
対話促進のための取り組み
• プロトタイピングによる開発
– アクセス分析ツールGoogle Analyticsの分析データを使用し、プロトタイ
プを公開後も学生の反応を観察しながらシステムの改良を加えた
• Facebook連携
– ITPost利用促進のため、Facebookページを用いてコンテンツや機能の更
新通知を行った
– 評価実験終了時点(12月20)でのいいね!人数は45人であり、Facebook
の更新通知を行った日はITPostのアクセス数が増え、利用促進に役立て
ることができた
• 講義内紹介
– 学生へのプロモーション方法として、評価実験の対象である学生が受
講している講義内において、ITPostの紹介と利用方法について説明を行
った
– 実際にシステムに一度触れてもらうことで、ITPostの認知度を高め、シ
ステム使用までのハードルを下げることに成功した
27
評価 - 評価手法
• 学生へ評価実験とアンケート
– 対象は静岡大学情報学部ISプログラムに所属する2年生74名
– 期間は2012年11月20日からの1ヶ月間
– ITPostを自由に利用してもらい12月20にアンケート調査を実施。
63名から回答を得た
• Google Analytics
– アクセス分析ツールGoogle Analyticsのアクセス分析データを使
用し利用状況を評価する
• 専門家・関係者へのヒアリング
– 外部の方から客観的な評価をいただくため、CCSF策定の関係者
、またIT人材教育・システム開発に関する専門家の合計12名に対
しヒアリング調査を実施した
28
評価 - キャリア知識ベースについて
• 関連情報を提供すること
キャリア知識ベースを用いて人材像情報と学習項目の関連情報を学
生に提供することは、効果的であるという意見を専門家全員から得
ることができた。
• CCSFを利用した関連付け手法
キャリア知識ベースの関連付け手法としてCCSFを用いたことに対し
て、客観的でありIT業界でメジャーな指標を活用することは正しい選
択である、といった賛成意見を多く得ることができた
• キャリア知識の作成方法
一貫して学生の視点で作られていることに対して、多くの肯定意見
を得ることができた。ただし、あくまで学生のイメージであるため
、その信頼性や網羅性を考慮した上で、教員やIT人材などの第3者が
チェックし追記を行う必要性を問う意見もあった
(専門家へのヒアリング結果より)
29
評価 - 対話機能について
• マイページでの対話機能
利用者数が伸びず、学習済み知識項目一覧については半数強の35名
興味のある情報提示に至っては4分の1に満たない15名であった
学習済み知識項目一覧を閲覧した学生35名のうち、7割以上が学習
項目設定に役立つと回答している。このことから、学習項目設定へ
の有用性はあるが、利用してもらうための取り組みや工夫が必要で
ある
(学生アンケート結果より)30
評価 - システム全体について
• 平均サイト滞在時間約6分、平均ページ遷移数8.3ページ、平均ペー
ジ滞在時間50秒という結果から、ある程度興味を持ってシステムを
利用してもらえたと考えられる(Google Analyticsより)
• 約7割の学生から、本システムITPostを利用することは将来目標設定
に役立つという評価を得ることができた。システムの利用が学習項
目設定に役立つと回答した学生は半数に留まっていたが、わからな
いと回答した学生が3割に及んだ(学生アンケート結果より)
31
結論
 共通キャリア・スキルフレームワークの知識体系(BOK)を中心と
して、人材像情報や授業科目など各種情報を関連付けたキャリア知
識ベースの提案を行い、一部の知識と関連付けを実現した
 IT人材像@wikiを中核コンテンツとし、キャリア知識ベースと対話機
能を用いた学習目標管理システム「ITPost」の開発を行った
 1ヶ月間の評価実験の結果、ユーザーの約7割からはシステムを利用
することで将来目標設定に役立ち、半数以上から学習項目設定に役
立つという評価を得ることができた
 専門家や関係者へのヒアリングでは、キャリア知識ベースの関連付
けや作成方法に関して多くの肯定意見を得ることができ、関連付け
た情報を学生に提供することの有用性についても、全員から賛同意
見を得ることができた
32
今後の課題と展望
 授業科目とBOKの関連付けの信頼性・網羅性の問題や、完全に学生
の主観より関連付けを行っている製品・技術記事についてなど、知
識ベースの改善や見直しが必要である
 新たに追加したコンテンツである課外活動を学習項目として誘導材
料にするためには、BOKとの関連付け方法の模索の必要がある
 マイページを利用した対話機能については、利用したユーザーから
は一定の評価を得ることができたものの、そもそもの利用率が低く
なっており、サイトデザインや画面遷移、利用促進方法などの改善
が必要であると考えられる
 学生への評価アンケートの自由記述欄に書かれていた研究室選択や
プログラム選択への対応や、専門家・関係者からの意見にあった他
大学や企業との連携や、就職活動への応用など新たな展開が期待で
きる
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ご清聴ありがとうございました
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