わたしたちは聖成の恩恵をいただいた

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Transcript わたしたちは聖成の恩恵をいただいた

ゆるしの秘跡
生き方の修正のために
土の器
Ⅱコリント4.7
洗礼の秘跡によって、わたしたちは聖成の恩恵をいただいた。
(永遠の命)
(神の子となる恵)
洗礼を受けて罪がゆるされても、わたしたちは弱さを持っている。
聖成の恩恵を
罪によって衰弱し 喪失することもありえる。
ゆるしの秘跡 第二の洗礼
生涯に渡る回心の歩みを支える
むかし「告解」 → 今「ゆるし」
「告解」
人間の側からの痛悔と償い
罪の告白が強調
「ゆるし」
神の側からの憐れみが強調
ゆるす神との出会い
世の終わりの審判の時、私たちは同じゆるしの神に出会う
ゆるしの秘跡のプロセス1
糾明(究明)
二つの極端を避ける
○どうせゆるされるのだからと思って、
自分の罪と向き合わない
○重箱の隅をつくように細かい罪まで気にして調べる
規範から罪を調べると律法主義的になる
神との関わりと言う視点が大切
神に向かって歩む洗礼の時の決心に背く自分のあり方を見つめる
苦しんでいる人から
周りで苦しんでいる人の苦しみと自分は関係があるか
その人のためになにをして来たか
神の国の視点
信仰を証しする機会を逃してないか
奉仕の機会を逃してないか
自分の生き方は光になっているか
教会の力を弱めていないか
ミサを理由もなく休む
教会の人と争い分裂をもたらす
キリストの体(教会)を傷つけていないか
ゆるしの秘跡のプロセス2
痛悔
完全な痛悔
神への愛にもとづく痛悔
小罪のゆるし
出来るだけ早くゆるしの秘跡を受けるという決心があれば大罪のゆるし
不完全な痛悔
恐れによる痛悔
ゆるしの秘跡のプロセス3
告白
すべての大罪は告白しなければならない
小罪は厳密には告白の必要はないが、
教会から強く勧められる。
大罪と小罪
大罪とは
重大なことがら
自覚し
自由意志で
神と教会とのきずなを失う
棄教
他者への精神的、肉体的に重大な危害
社会的に重大な損害
不倫などの不適切な男女関係
大罪と小罪の境目はあいまいな部分もある
小罪でもゆるしの秘跡を勧められる
一回限りの過ちと
習慣化した小罪は
同じ小罪でも
性格が違う
罪の温床になる
大罪へとつながる
ゆるしの秘跡のプロセス4
償い
罪はゆるされたが罪の結果は残るので償いを果たす
(罪の結果は残る)
野球をしていたら、ボールがガラスを割ってしまった。
あやまる
ゆるしてもらったが、割ったガラスを
弁償しなければならない。
こどもは弁償する能力がないので
親が代わりに弁償する
私たちもこどもように
自分の罪を償いことはできない
しかし、イエスが私たちの代わりに
罪のゆるしと償いまでも
果たしてくれている。
神のゆるしの後に
自分に代わって
罪を背負い償ってくれた神に
償いをはたす。
自分に代わって
弁償してくれた親へ
家に帰ってお手伝いをして償いをはたす
免償
罪過としてはすでに赦免された罪に対する
有限の罰の
神の前におけるゆるし
大罪
小罪
→
→
無限の罰
有限の罰
→
→
地獄
煉獄
聖徒の交わり (諸聖人の通功)と免償
Communicatio sanctorum
聖なる人の交わり(男性名詞)
聖なるものの交わり(中性名詞)
信仰の分かち合い
秘跡の分かち合い
カリスマの分かち合い
功徳、教会の伝統、教会の教え・・・
天に積まれた宝
功徳、善行、犠牲・・・
教会の受けた善(=宝)は教会の共通の財産となり分かち合われる
煉獄の死者の有限の罰を免除のために祈る、ミサを捧げる、償いをする
最近ゆるしの秘跡を
うけていますか?
小罪は痛悔や聖体拝領でゆるされると聞き、
安心しています。特に大罪もないのでゆる
しの秘跡を受けていません。
昔は罪と罰、煉獄と地獄について教会は厳しく教
えましたが、最近の教会は神様の慈しみを強調し
ているようです。慈しみの神様が簡単に私たちを
地獄に落とす事はないと思い、ゆるしの秘跡を受
けなくなりました。
昔は頻繁にゆるしの秘跡にあずかりましたが、
いつも同じ罪を告白し、司祭の話も同じよう
なことしか言わないので、形式的になり最近
は年に一度の共同回心式だけにあずかってい
ます。
ゆるしの秘跡の効果
1. 神との和解、したがって罪のゆるし
2. 教会との和解
3. もし失っていたなら、恩恵の状態の回復
4. 大罪によって科された永遠の罰の赦免、ま
た、罪の結果である有限の罰の、少なくとも
一部の赦免。
5. 良心の平和と平穏さ、霊的慰め。
6. キリスト者として戦うための霊的力の増大。
小罪でもゆるしの秘跡をうける意味
• 自分のキリスト者としての生き方を振り返る
• 大罪へとつながらないように軌道修正する
• 霊的成長
• 悪に向かう強さを涵養(ダメなものはダメと言
える強さ)