IP Multicast

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NADATOMO ですよ!
NADATOMO ですよ!
瀧田君
オランダ
VVVフェンロ
吉田君
NADATOMO ですよ!
瀧田君
NADATOMO ですよ!
瀧田君
ネットワークゼミのメンバー用の講義であり、
インターネットの基盤となっている技術の基礎知識を
身につけるために行う。





TCP/IP編
TCP/IP(アプリケーション)編
IPマルチキャスト編
ネットワークプログラミング編
IPルーティング編
特に断らない限り,本講義で扱うMulticastの意味は
IP Multicast のことを指す.




どのような時にIP Multicast を利用するかを認識する.
IP Multicastの基本的な概念を学習する.
IP Multicast ルーティングの違いを学習する.
ネットワークゼミでのMulticastの話を理解するための
基礎知識を習得する.




同じデータを複数の受信者に送ることができる.
転送速度(バンド幅)の向上を見込める.
ルータやホストの処理を低下させることができる.
受信者のアドレスを知らずとも通信ができる.
Unicastの転送は,1受信者に対し1つのデータのコピーを送信する.
Multicastの転送は,複数の受信者に対して1つのデータを送信する.
Unicast
Host
Service
Host-Router
Interface
Intra-domain
Routing
Inter-domain
Routing
DHCP
DNS
TCP
Multicast
Reliable MASC/AAP/
SDP RTP/
Multicast MADCAP,GLOP
RTCP
UDP
ICMP
IGMP
PIM-SM,PIM-DM MOSPF
OSPF,RIP,EIGRP,etc
DVMRP
RIP,EIGRP
OSPF
MSDP,BGMP
BGP
MBGP(BGP4+)

Enhanced Efficiency
 ネットワークのトラフィックをコントロールし,サーバやCPU
ロードの負荷の軽減を実現する.

Optimized Performance
 ネットワーク転送の無駄の排除を可能にする.
Distributed Applications
 マルチポイントアプリケーション 35
30
を実現することができる.
トラフィック

25
20
15
10
5
0
クライアント数
multicast
unicast

Best Effort Delivery
 パケットドロップなどの可能性がある.
 信頼性を実現するには上位層で対応する必要がある.

No Congestion Avoidance
 TCPのwindowやスロースタートのような制御ができないため
ネットワークの混雑を引き起こす可能性がある.

Duplicates
 マルチキャストのプロトコルによっては同一のデータが複製さ
れて届くことが起こりうる.
IP Multicastの動作は以下の2つから成り立つ.

Group Management

Multicasting (Multicast Routing)

RFC1112 Internet Group Management Protocol(IGMP)
 ホストにマルチキャストグループへの参加やデータ受信を許可
する.

Addressing
 Class D IP address(224-239)が動的に割り当てられる.
 マルチキャストのアドレスは受信グループを示すものであっ
て,

受信者を個別に識別するものではない.
Group Membership
 受信者はIGMPを使用していつでもグループ参加やグループ離
脱の通知をルータに送ることができる.
 送信者はグループのメンバーに所属している必要はない.
ホストが自分のネットワークに存在するルータへ参加要
求や
離脱要求を出すことができる.
マルチキャストルータ
マルチキャストグループのIGMP Queryを定期的に出す
一定時間Reportがなければ受信者不在と判断する
マルチキャストグループを指定したIGMP Reportを
出すことによって受信者存在を通知する
ホスト

Multicast Distribution Trees -マルチキャスト分散ツリー
 Shortest Path Tree (Source Distribution Tree) – 最短経路木
 Shared Distribution Tree (Shared Tree) – 共有木

Types of Multicast Protocols
 Dense Mode Protocols
 Sparse Mode Protocols
送信者
Sender
A
B
C
受信者1
Receiver1
D
F
E
受信者2
Receiver2
送信者1
Sender1
A
B
C
受信者1
Receiver1
D(Shared Root)
送信者2
Sender2
F
E
受信者2
Receiver2

Shortest Path Trees (Source Distribution Trees)
 ルータのメモリ使用量がO(S×G)になるが,送信者から受信者ま
でのすべての経路が最適化されている.

Shared Distribution Trees
 ルータのメモリ使用量はO(G)と少ないが,受信者までの経路に
無駄な経路が発生する.
グループメンバーがDense(密集)であると仮定する.
 Push Model型のトラフィック配送である.
 トラフィックは最初Flooded状態から始まる.
 メンバーがいない場合には枝狩り(Prune)を行う.
 参加の遅延を減少するこができる.
グループメンバーが広範囲にSparse(まばら)に
点在すると仮定する.
 Pull Model型のトラフィック配送である.
 トラフィックは最初何もない状態から始まる.
 誰かが要求しない限りトラフィックは流れない.
(Explicit Join)
 参加要求は送信者またはRendezvous Pointへ送られる.
1. DVMRP
2. PIM
Distance Vector Multicast Routing Protocol の略
Flooding & Pruning
 RPM(Reverse Path Multicast)アルゴリズムを使
用
 RIP(Routing Information Protocol)から派生した
マルチキャスト用プロトコル
 Dense Mode のルーティングプロトコル
 Source Distribution Treeを形成


データの流れ
Prune
Prune
送信者
Prune
IGMP Report
受信者

利点
 RIPに基づいているため,導入が容易である.
 求めるルータの処理能力が低い.(大規模なネットワーク
除く)

欠点
 マルチキャストの範囲を大きくできない.
 Floodを定期的に行うので,スケーラビリティの問題が発生
する.
Protocol Independent Multicast
ユニキャストのルーティングプロトコルに依存
しない.
 Dence mode
 狭い地域で受信者が多く,トラフィックも多い場合
 Flooding & Pruning (poison reverse なし)

Sparse mode
 広い地域で,受信者が少なく,トラフィックも少な
い場合
 Rendezvous Pointを設定した共有木を作成する.
 最短経路木への移行も可能
データの流れ
Prune
Prune
送信者
Prune
Prune
IGMP Report
受信者
データの流れ
RP
送信者S
(*,G)Join
(*.G)Join
IGMP Report
受信者R
データの流れ
RP
送信者S
(S,G)Join
(S.G)Join
IGMP Report
受信者R

利点
 効率的なshortest path treeを形成することが可能である.
 Joinの届いた枝にしか配送されないため、トラフィックの無駄
を軽減できる.

問題点等
 Rendezvous Pointが必要になる.
 RPは最適なトラフィックの量で最短木移行を決断する必要が
ある.
Dense
Sparse
Scalable
Protocol
Independent
Industry
Usage
DVMRP
○
RIP依存
○
MOSPF
○
OSPF依存
○
PIM-DM
○
○
○
○
○
PIM-SM
○
○
○
CBT
○
○
○




Explicit Multicast - 明示マルチキャスト
受信者のユニキャストアドレスすべてを指定する.
複数の宛先をまとめて宛先リストを作る
IP Multicast と異なり送信側駆動である.
データの流れ
RP
宛先R1,R2
宛先R2
送信者S
宛先R2
宛先R1
宛先R2
宛先R1
受信者R1
受信者R2

利点
 規模の小さなマルチキャストセッションを数多く作ることがで
きる.

欠点
 規模の大きなマルチキャストセッションでは効率が悪い.

IP マルチキャスト ネットワーク開発ガイド vol.1
 Beau Williamson, SOFTBANK Publishing.

IP Multicasting - Fundamentals of IP Multicasting
 Cisco Systems 1998.

インターネット技術のすべて
 ジェームズ・F・クロセ/キース・W・ロス, PEARSON Education
Japan