Transcript 電子マネーの現在と今後
~あなたのサイフが軽くなる!?~ 佐々木ゼミ 1 みなさんにとって身近なものであり、将来どう なっていくのか知りたいと考えこのテーマにし ました。 調べることでこれから電子マネーの生活が増え るのか、現在のような電子マネーと現金の生活 のままなのかを考えます。 2 電子マネーとは電子的なデータのやりとりに よって決済を行う決済サービスの一種であり、 カードなどをレジにおいてある端末に触れさせ るだけで支払いができ、サインする必要がない とても便利なものである。 3 ●現金派 ●電子マネ―派 後ろに並んでい る人に、迷惑が かからない。 お財布から現 金がなくなっ ていく感覚が 、使いすぎを セーブしてい る。 小銭を全部使 い切ったとき に、爽快感が ある。 電子マ ネー 36% ポイントがたま るなどの、特典 がある。 お金に触れない ため、衛生面で よい。 現金 64% 4 500円玉 6月末の枚数 (億枚) 37.6 前年比 (%) 2.23 100円玉 102.7 0.48 50円玉 44.7 ▲0.31 10円玉 204.6 ▲0.63 5円玉 119.8 ▲0.99 1円玉 405 ▲0.25 合計 914.5 ▲0.25 5 6 プリペイド式 2007年4月発行 セブンイレブンを始めとした加盟店、イトーヨー カドーなどで使用可 発行件数 約3,108万件(2014年5月) 利用可能店舗数 約145,200店 年間決済額 約2兆6000億円(2013年) (2011年から2割増) 7 ICカードタイプ、モバイルタイプ 2007年4月発行 イオングループを始めとした加盟店、マックス バリュー、ミニストップ、マクドナルド、ビッ クカメラなどで使用可 発行枚数 約4,210万枚(2014年6月 ) 利用可能店舗数 約187,700箇所 年間決済額 約1兆5,780億円 8 「金銭価値そのものを電子情報化して表示、保 存、移転するための決済手段」 「お金の価値を電子化して支払いをする手段」 9 「ICカードやパソコンにあらかじめ現金や預金 と引き換えに電子的貨幣価値を引き落としてお き、経済活動の際に同貨幣価値のやりとりを通 じて代価を支払いする方法」 「利用する前にあらかじめ入金(チャージ)を行 うプリペイド方式の電子的小口決済手段」 10 ○平成20年以降、毎年上昇。 ○平成20年:約2割→平成23年3割超 え。 11 海外各地では、実験が行われた!!! 市場で最初にインターネット上で利用された電子マネー → デジキャッシュ社 「e-cash」 1980年代 オランダの暗号学者が技術を考案 → デジキャッシュ社が技術を使用 → 「e-cash」 誕生 → しかし、1998 年9 月にサービス打ち切り 一方、同じ時期に… イギリス スゥインドン 「MONDEX」 実証実験を行う → ICカードに電子マネーをチャージして利用する → 利用者 約4万人 店舗 約1000 店 が参加 → 世界で初めての大規模な実験 12 日本も同じ時期に始まる 1980年代後半 日本電信電話(株)(NTTの前身) →「電子現金」 開発 → 電子マネーの考え方の基本 長野県駒ケ根市 沖電気工業(株) → 「つれてってカード」 サービス提供開始 → システム構築と運営を行う 徐々に浸透していった 13 電子マネーの導入による費用がかかる 現金への置き換えへのこだわりが強すぎた → 暗号技術を用いた貨幣としての期待が大きかった 一般の利用者に明確なメリット を提示することができなかった 14 非接触型ICチップの登場 様々な機器に搭載可能なチップ → JR東日本 Suica ビットワレット Edy → 利用が『安全』かつ『スピーディー』 一般の人々がサービスとして利用 電子マネーは生活に浸透 ↓ なくてはならないものに… 15 16 17 18 19 利用者 ◆ 改札をスピディーに通過できる ◆ レジに並ばなくて良い 企業 ◆ コスト削減 • 現金のハンドリングコスト削減 →人件費の削減 • 交通機関でのキセルの減少 ◆ 小銭のやり取りがなくなる ◆ ポイント・クーポンなどの付与 ◆ メール登録でお得情報が手に入る ◆ マーケティング活用 • ポイントやクーポンで顧客の獲得 • 購買情報の収集 • ケータイメールによる 『one to one』の関係の構築 ◆ グループ内通貨として位置づけ →囲い込み効果 ◆ 新事業展開・業態転換としての活 用 20 •セキュリティ •店舗問題・利用者への対応 •使いすぎ •ポイントシステム 21 窃盗、紛失等で他人に使用される可能 性がある。 子供などがだまし取られる可能性もあ る。 22 パスワード機能を付ける 年齢に応じた上限金額の設定 GPS等の機能を付ける 23 1つの店舗が複数の電子マネーに対 応しづらい。 電子マネーの発行会社とコンビニが 締結(親会社)のため他社の介入がで きない。 24 ・交通機関 16.2%(定期券としての利用は除く) ・コンビニエンスストア 7.4% ・スーパーマーケット 5.5% 25 プリペイド型 ポストペイ型 楽天 Edy Suica (PASMO ) nanaco WAON iD QUICPay セブンイレブ ン ○ ○ ○ - ○ ○ ローソン ○ ○ - - ○ ○ ファミリー マート ○ ○ - ○ ○ - サークルKサ ンクス ○ ○ - - ○ ○ ミニストップ ○ ○ - ○ ○ - 26 交通系で使用できる電子マネー プリペイド型 ポストペイ型 楽天 Edy Suica (PASMO ) nanaco WAON iD QUICpay 利用可能か? × ○ × × × × おもに使える 路線 ― 小田急電鉄 - 西武鉄道 東京地下鉄 東武線 etc… - ― ― 27 特定の場所やデバイス(カードリー ダー)に縛られており、今後いかに 拡張していけるか。 各種の電子マネーの親会社がバラバ ラなため交通系では電車の乗り換え 時に手間がかかる。 28 交通系 •「manaca」(株式会社名古屋交通開発機構) •「TOICA」(東海旅客鉄道株式会社) 買い物系(プリペイド) •「楽天Edy」(Edy加盟店・各コンビニetc…) •「WAON」(イオングループ・ミニストップetc…) 買い物系(ポストペイ) •「iD」(ポストペイで利用店舗数最大・グアムetc…) •「QUICPay」(サークルK全店・ヨドバシカメラetc…) 29 オートチャージやポストペイ形式によ る、電子マネーの使い過ぎにも注意が 必要。 30 1ヶ月あたり1万円以上利用した割合: 平成20年から3年で約2倍。 31 32 電子マネーの方が貨幣よりも財布が緩みやすい 傾向がある。 実際に財布から現金で支払うことは、「消費の重 み」を感じる行為だった。 クレジットカードとは違いサインする必要がない ため、貨幣を使用している感覚が薄れる。 etc… 33 使いすぎを防ぐポイント 残高・履 一つの電 使った分 歴をこま 子マネー の記録を めに に絞る する チェック 34 多種多様な電子マネーがありポイン トを一つにまとめることができない 。 35 楽天Edy WAON 買いもの 買いもの ポイントが たまる ポイントが たまる 楽天Edy ポイント WAON ポイント 一つの ポイント 36 http://www.nli-research.co.jp/report/report/2006/02/eco0702a.html 小本惠照「進歩するポイントカード とその将来性」(ニッセイ基礎研REPORT、2007年2月) http://ezemi.kir.jp/ezemi/file/kinnyuu.pdf#search=‘%E9%9B%BB%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%8D% E3%83%BC%E5%BA%97%E8%88%97%E5%95%8F%E9%A1%8C+%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E7%AD%96’ (「電子マネー」が日本に与えるインパクト 勝 悦子ゼミナール 金融班) http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20120405-00023339-r25 (人生の不思議がハラオチする 電子 マネーで「金遣い」は荒くなる) http://czr.jp/e-money/em-issue.html (クレジットカード大事典 電子マネーの問題点は何が?) http://www.nec.co.jp/solution/finance/feature/review081001.html (NEC 金融ソリューション電子マネー がもたらす決算サービスの構造変化) http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0805/29/news091.html (IT総合情報ポータル 「電子マネーの セキュリティ」-有効な対処法は?) http://www.venture.nict.go.jp/contents/node_2755/node_13919/node_13921 (情報通信ベンチャー支援セ ンター 今後の課題とビジネスチャンス) http://www.bus.kindai.ac.jp/kawamura/infomanage/infomanage08/emoney/0710180168.pdf#search=‘http %3A%2F%2Fwww.itmedia.co.jp%2Flifestyle%2Farticles%2F0805%2F29%2Fnews091.html‘ (KRIMSON報告書 電子マネーの現状と展望-電子マネーの安全性- 森下永一 2009/1/13) http://www.umds.ac.jp/kiyou/k/16-1/k161katagi.pdf#search=‘%E9%9B%BB%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC+%E8%AA%B2%E9% A1%8C‘ (電子マネーの質的変化と今後の課題-貨幣進化からの考察- 片木 進 2007) 37 http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0805/29/news091.html (IT総合情報ポータル 「電子マネーのセキュリ ティ」-有効な対処法は?) http://www.venture.nict.go.jp/contents/node_2755/node_13919/node_13921 (情報通信ベンチャー支援センター 今後の課題とビジネスチャンス) http://www.bus.kindai.ac.jp/kawamura/infomanage/infomanage08/emoney/0710180168.pdf#search=‘http%3A%2F %2Fwww.itmedia.co.jp%2Flifestyle%2Farticles%2F0805%2F29%2Fnews091.html‘ (KRIMSON報告書 電子マネーの 現状と展望-電子マネーの安全性- 森下永一 2009/1/13) http://www.umds.ac.jp/kiyou/k/16-1/k161katagi.pdf#search=‘%E9%9B%BB%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC+%E8%AA%B2%E9%A1%8C‘ (電子マネーの質的変化と今後の課題-貨幣進化からの考察- 片木 進 2007) 一般財団法人関西情報センター「電子マネーの現状と動向」 http://www.kiis.or.jp/salon/kikansi/kiis106/106htm/money1.htm 比較でお得!超クレジットカード選び「電子マネー比較主義」http://www.super-reditcard.com/emoney/difference.html Orico「電子マネーとは」https://www.orico.co.jp/creditcard/service/emoney/about/5月26日 磯崎 マスミ 「図解 電子マネーの技術とサービス」 株式会社技術評論社 2006年 p191 日本銀行決済機構局 「最近の電子マネーの動向について」 2012年 p17 金森 剛(2011)「交通系ICカードの採用スピードと企業ブランド評価」『相模女子大学紀要 社会系』 p.p.77 ~87 渡部 和雄、岩崎 邦彦 情報処理学会論文誌 2013年 54巻 №5 p.p.1726~1737 75巻 岩田昭男 「図解 電子マネー業界 ハンドブック」 2008年 東洋経済新報社 竹内一正 「電子マネーのすべてがわかる本」 2007年 ぱる出版 岡本 栄司・満保 雅浩 「電子マネー」 1997年 岩波書店 http://www.stat.go.jp/data/joukyou/topics/topi62_1.htm http://www.sbbit.jp/article/cont1/24889 38 39