27年度事業概要

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Transcript 27年度事業概要

27年度実施予定事業計画の概要
東日本大震災による復興事業
石巻市釜・大街道地区の
在宅被災者への支援活動
一般社団法人BIG UP石巻
はじめに
活動に至る経緯
平成23年
 平成23年3月11日 東日本大震災が発生し東北地方沿岸部400kmに大津波が来襲し壊滅的な被蓋をもたらした。
 代表の原田は災害ボランティアセンターのある宮城県石巻市専修大学へ支援物資を届け瓦礫撤去の支援を始める。
 個人ボランティアを募り釜・大街道地区で家屋の復旧支援を専門とする団体『アモール石巻』を設立する。
 石巻市災害ボランティアセンターと協働で20,000人のボランティア4,000件以上の復旧ニーズを対応。
 10月にニーズが減少し児童公園36箇所の復旧作業や美化活動として遊具のペンキ塗りなどを行った。
平成24年
 釜・大街道地区の在宅被災者を支援する団体として『BIG UP石巻を設立』10月に一般社団法人の法人格を取得。
 被災した公民館などに代わり集会場として活用できる支援拠点『街の駅たんぽぽの家』を設営し運営を開始。
 子ども支援活動として遠足、クリスマス会、植栽活動などの季節行事を積極的に行う。
平成25年
 2つ目の支援拠点『街の駅コスモスの家』を設営して運営を開始し放課後の子ども支援などの活動に力を入れる。
平成26年
 町内会の配布協力を得て釜・大街道地区に特化した地域情報紙を毎月3000部発行。
 町内会支援として『100年に一度の新しい街づくりの機会』住み良い住環境を目指す協議会を設立。
石巻市釜・大街道地区の背景
•復興事業により堤防道路や避難道路が新設
2本の大きな道路計画がされている地域です。
現在、道路計画予定地に居住されている住民は
立ち退きになり、住環境についての課題が未だ
残っている状況下にあります。
•津波の被害を直接受けたため、街の風景に彩りが少なくなっています。
•先の見えない復興事業の道路計画で、町内会や地区が分断されています。
•行政や支援の情報が行き届いていません。
•町が完全に復旧していないため街灯が少なく、防犯上問題があります。
•仮設住宅に比べ、人とのふれあいや、支援の格差が存在しています。
•新しい街づくりについて町内会ごとの進捗に格差が生じています。
避難道路(新設)
石巻市の復興事業
多くの家屋が残り立ち退き
用地買収の必要がある道路
予算は可決されているが、
建設までの道のりは不透明
高盛土防波堤道路(新設)
宮城県の復興事業
沿岸部の為にほとんどの家屋が流出している。
この道路の海側は一般家屋は新築できない
居住禁止区域に指定されており、産業地域と
して工場や企業の誘致を進める予定。
住民が建設をいち早く望んでいる道路である。
当団体の事業全容
釜・大街道地区(約6000世帯)を
中心とした在宅被災者へ
釜・大街道地区に特化した情報誌
2か所のコミュニティスペースの運営
街に彩りを
増やす活動
街づくり
ワークショップ
子どもへの
支援活動
街に彩りを増やす活動
(23年度よりの継続事業)
・児童公園への美化清掃活動
・道路計画予定地へ畑を耕し植栽や
野菜などを作り空地の有効活用と同時に
街に彩りを増やす。
・学校や新しい道路への植樹や植栽
街づくりワークショップ
(26年度よりの継続事業)
・神戸市のNPO法人まちづくり研究所から建築家やコンサルティングの派遣を
受けて震災から復興へプロセスで取り入れることが出来る点を模索する
勉強会などを定期的に開催。
・地域の課題を話し合いながら住みよく新しい街づくりを
住民主体で目指すお手伝いをさせて頂いています。
・既存地域として復興公営住宅の受け入れ方や
会議の手法などを学んでいます。
子ども支援活動
(23年度よりの継続事業)
・クリスマス会
24年度より近隣の公民館で毎年行っています。
釜・大街道小学校の児童をご招待しています。
定着し100名近くの児童が参加してくれています。
・遠足
24年度より夏休みに国立みちのく杜湖畔公園へ
ポイントラリーやBBQを行いました。
26年度は父母含めてなんと120名が参加
・カルビー株式会社とジャガイモ作り
25年度より実施している事業で植付⇒収穫⇒調理
農業体験と食育も兼ね備えているプログラムです。
地域のご婦人方へ調理の協力を行う地域行事に
・放課後や季節休みの居場所作り
日常的に子どもたちを向え入れて遊び方の提案や
学習支援を行っています。ボランティア作業なども
手伝っており未来のボランティア育成中です。
コミュティスペースの運営
街の駅コスモスの家の運営
(24年度よりの継続事業)
街の駅たんぽぽ家の運営
自動車教習所跡地を5年間無償貸与を受け
マルハン株式会社よりのご寄付を頂き
トレーラーハウスを購入し設置しました。
津波被害のあった家屋を当団体でリフォーム
を行いを5年間無償貸与を受けて利用してい
ます。
・地域活動の拠点として
・町内会の会議
・情報交換や交流の場
・新たなニーズの発掘
・地域の防犯
・絵手紙教室などのサロン活動
・物販事業拠点
・飲食店事業
・写経教室などのサロン活動
・事務局としての機能
・県外支援者の宿泊場として
石巻市釜・大街道地区に特化した情報紙『ゆくゆく輪』
(26年度よりの継続事業)
・26年6月~8月まで『コスモス通信』を
BIG UP石巻が試験的に単独で500部を発行
活動指針や支援拠点で行われる行事や
サロンなどを掲載し地域住民へ広報しました。
・26年9月~『ゆくゆく輪』を釜・大街道で
支援活動を行う5団体と協同で発行。
復興事業の都市計画や地域情報を中心に
毎月3000部を発行しています。
子育て支援拠点
えんじぇるハウス
(27年度よりの新規事業)
23年より蛇田地区に設置した
12畳2F建ての支援者用宿舎を解体して
コスモスの家の裏手に移設しました。
子ども達と20畳の大きな天井絵を製作
・コスモスの家の支援拠点の拡充
・子ども専用の居場所の設置
・学童保育事業を目指す
・子育てママの情報交換の場
・学習支援、放課後の遊び場
・各種イベントの開催
・支援者の宿泊施設
23年に寄贈されたプレハブ
子ども達と天井絵の製作
27年3月に開所式を行いました!
えんじぇるハウスと名付け地域で
子どもを見守る施設として設置
大工さんと20畳天井絵の設置
躯体になる建物が完成☆
開所して間もなく、子育てサークルなどの
利用申し込みを頂き、順調な施設運営の
滑り出しをすることができました。
かわいい看板も完成しました! 楽しい遊び場となっています
子育てママの生業創造事業
(27年度よりの新規事業 )
子育て支援拠点えんじぇるハウスが建設されて託児機能を持つ施設が完成する。
隣接するコスモスの家で子育てママたちの生業を創造したいと考えています
・就業時間にとらわれず母親と子どもとが一緒に出社できる
・子育てママ同士が子どもを見守りママコミュニティをつくることができる
・ 自宅に仕事を持ち帰り家事の合間などに出来る仕事をつくることもできる
親子の絆を深める事や、同じ境遇のママたちが安心感を持って仕事に取り組め
ゆくゆくは他就業への就職も視野に入れられるように職業訓練の場として技術や
ノウハウを学び仕事をしながら社会とつながる収益を追求する事業
「子ども」「ママ友の人間関係」「スキル」を育む場所を作ることが最大の目的です。
アクセサリー製作
子供服の製作
Ojaga Design の受託作業
子どもも遊べる作業所
石巻物産展
通信販売
風化との戦い
(24年度よりの継続事業)
東日本大震災への支援活動を行っている団体の主な収入源は、寄付金や助成金など
その使途には限りがあることがほとんどで、使い勝手が悪く車両や施設の修繕費や
税金や交際費などに使うことが出来ないお金です。
皆様からの善意のお金や、税金を用いている訳ですから当然の事と思っています。
寄付金や助成金も震災から月日を重ねるごとに減少傾向でありその打開策として
石巻市より物産展参加補助金を活用して旅費や輸送費を捻出して、当団体では
24年5月の柴又帝釈天での柴又祭り以来、使途に縛られない活動資金を獲得する
ためにも全国各地で様々な祭事に出店してきました。
石巻のお母さん達が作った手作り品などは販売手数料無料で委託販売をしています。
震災直後からの復興への歩みを写真展を同時開催して紹介しています。
旅費や輸送費に関しては石巻市の補助金を活用して実施しています。
帝釈天 柴又祭り 三多摩メーデー物産展
湯河原産業まつり
復興への歩み写真展
ご支援のお願い!
支援要請例として
①コスモスの家、えんじぇるハウスの土地貸与家賃
無償提供を受けていたプレハブ業者が急所撤退
したため地主さんへ一区画のみの貸与契約交渉を
進めています。 200坪/月/8万円程度
②子ども用遊具の設置希望
画像はコストコで販売している商品ですが、住民参加の
ワークショップを開催して自作遊具も考えています。
子ども達が外でも遊べる環境を作りたいと思っています。
③自動車税や任意保険や車両維持費など
自動車税をはじめスタッドレスタイヤや修理代金など比較的
助成金では認められにくい項目費用です。
車両リースなら割高なのですが認められやすい費目なのですが
ご寄贈いただいた車両を活用したい思いもあります。
④③と同様ですが、トラックの維持費用
日本財団様より現在2tダンプトラックの譲渡手続きを行って
いる最中です。当団体の様々な活動において必需品です。
前年度までは日本財団様が維持費用を全額負担頂いて
おりましたが本年度より当団体が管理いたします。