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2014夏キャンプ
奥多摩
活動の始まり
 会のスタート⇒
2011年8月 第一回キャンプ
(岩手県一関市室根町)
FIWC唐桑キャンプや、それ以外のメンバーの
有志が集まる。
活動の始まり
 始めるきっかけ
・保護者のレスパイト(休養)
「生活復旧に手一杯」/「子供に目も手も掛けてやれ
ない」
・子どもたちの心身の開放
学校の校庭に仮設住宅建設 / 長い被災者生活
(避難所・仮設住宅・津波と火災の痕跡の街)
活動の始まり
活動当初の目的
 保護者のレスパイト
/ 子どもたちの心身の開放
『その時点の、目の前の問題・課題へのアプローチ』
(対処療法的・今この時を楽しく)
「将来の目標」「未来や夢」を語りかけられない、
気仙沼の被災状況
※以後2012年末までキャンプ(宿泊行事9回)
日帰り行事(12回)を開催。
(於 岩手県一関市室根町/ 気仙沼市唐桑町)
活動当初の目的
活動の変更(震災から2年)
 2013年~
気仙沼の子どもたちを、関東近郊に
招待するキャンプ
2013年
夏 千葉県館山市
冬 栃木県那須町 森林ノ牧場
2014年
春 栃木県那須町 ツリーハウスビレッジおだぎりガーデン
夏 東京都奥多摩町
 気仙沼の子どもたちの、「将来」「未来」へのアプ
ローチが必要。
活動の変更(震災から2年)
活動の変更(震災から2年)
気仙沼の子どもたちの現状
復興が進まない街
 校庭の仮設住宅の撤去率
0%(気仙沼市)
(宮城県沿岸北部、岩手県沿岸南部合わせても、
0.6%/ 2014年9月10日 毎日新聞)
気仙沼の子どもたちの現状
復興が進まない街
 災害公営住宅(復興住宅)
工事着手 10.8% / 工事完了 0%
(気仙沼市 2014年8月31日現在)
復興は10年20年それ以上。今の子どもたちは
復興しないままの街で大人に育ってゆく。
街が「壊れる」「変わらない」が原体験・原風景に。
活動主旨(被災地の子どもの将来に必要な支援)
 震災を『負の記憶』だけにしない
震災を機に、新しい体験、思い出を作る機会と出会
えた。(※)
 前向きな将来、夢や目標を考えられる機会づくり
『夢』や『目標』を実践・実現している大人、場所と
出会う。
森林ノ牧場 山川社長
ツリーハウスづくりのおじさん
活動主旨(被災地の子どもの将来に必要な支援)
 自分の手で作る力・可能性を感じる
2泊3日でツリーハウス作り
直火調理 自然素材の遊具作り
必要なモノは自分で作る
キャンプに参加する意味
 【こどもへのメッセージ】
今、周りにある物、
目に見える風景、
考えられることが
すべてではない。
 【大人スタッフ】
被災地の子どもたちへ
『現在』だけでなく『将来』
へ の支援の活動に参加できる。
こどもキャンプのプログラム
プログラムの考え方①
 大人スタッフ
・こどもとやりたい事を、
プログラムとして企画・
実行する自由。
・プログラム参加を強制
しない。
・自分でプレゼンして、
こどもを誘う。
プログラムの考え方①
 こども
・大人が準備した中から、
好きな事を選ぶ自由。
・大人が準備したプログラ
ムを、選ばない自由。
・それ以外のやりたいこと
を自分で考え、行う自由
プログラムの考え方②
 何かを『生み出す』『作り出す』力の源泉は、
『好き』と『やりたい!!』という気持ち。
『夢』や『目標』を実践・実現している大人
= 好き、やりたいことを続けている人
被災地の復興、被災地に暮らし『前向きな将来』描く
= 好き、やりたいことを大切にする心
 「利害得失」や「効率」は。被災地にやさしい考えかた
か?
・被災地よりも東京、気仙沼よりも仙台を優先する現実
(復興住宅着工率 仙台81% 石巻43.3% 気仙沼10.8%)
このプログラムのメリット
 問題児(落ちこぼれる、はまらない)は生まれない
・一つのプログラムを全員参加
⇒はまらない・やりたくない子は、『落ちこぼれ』『問題児』的存在に
・こどもキャンプ形式
⇒はまらない子は『自分のやりたいことを求める子』 問題児ではない
やりたいこと、自分の気持ちを大切にする集団では、
問題児という考え方が無い(個別性、多様性を大切に)
その為には…
 タイムスケジュールは臨機応変に
(様子に合わせ、多様な過ごし方が出来る)
 スタッフの動きも臨機応変に
(これが結構大変で、戸惑う)
2014夏キャンプの概要①
 8月7~10日




宮城県気仙沼市17名
宮城県柴田郡2名
東京都3名
栃木県那須町2名
千葉県1名
(合計26名)
小学1年~中学2年
スタッフ
17名
参加費 10000円(宿泊、食事、活動、保険代込)
交通費
宮城県の子ども 2000円
(それを超えたものは、会で支援)
※小学生1人 約15000円
その他の子ども 全額自己負担
2014夏キャンプの概要①
2014夏キャンプの概要②
 7~9日⇒
奥多摩の自然の中で
10日⇒ 都心観光スポットで「ミニ東京観光」
 東京都西多摩郡奥多摩町、山梨県北都留郡丹波山村
・宿泊 ㈱東京・森と市庭「ひぐらし荘」(古民家)
・活動場所
氷川渓谷 丹波山村水源の里
おくたま海澤ふれあい農園 日原鍾乳洞
 ミニ東京観光
(こどもが行きたいところを選び、考えグループに分かれ)
・渋谷・原宿・秋葉原・エプソン品川水族館
・国立科学博物館・東京駅ビル・浅草
2014夏キャンプの概要①
夏キャンプ(奥多摩)のテーマ
 本当の東京、いろんな東京を知る
・奥多摩町は「日本一巨樹の多いまち」。
東京都は巨樹が一番多い都道府県(屋久島擁する鹿児島より多い)
(環境省の全国巨樹調査。巨樹=地上から130cmの位置で幹周(幹の
円周)が300cm以上の樹木)。
・東京=大都会だけでない。
(西側1/3は1500~2000メートルの山地、真ん中1/3は
丘陵地等緑の多い地域)。
東京を知る意味
 気仙沼の子どものイメージ
東京=大都会
(渋谷・原宿・お台場・ディズニーランド)
過大な都会幻想
 気仙沼の子どもの将来
・高校卒業時に、気仙沼から離れる子が多い。
(進学、就職/仙台、東京)
復興の遅れ(就職先の減少)から、この傾向はますます強くなる
・等身大の東京、を知っておく。(過大な都会イメージ、幻想でな
く)
・大自然の東京、都会だけでない東京を知り、地元(気仙沼)への
イメージもとらえ直す。(自己肯定・自己否定)
・多様な物のみかた、捉え方を学ぶ機会に。東京と言えど、いろん
な側面がある)
東京を知る意味
 気仙沼の子どものイメージ
東京=大都会
(渋谷・原宿・お台場・ディズニーランド)
過大な都会幻想
 気仙沼の子どもの将来
・高校卒業時に、気仙沼から離れる子が多い。
(進学、就職/仙台、東京)
復興の遅れ(就職先の減少)から、この傾向はますます強くなる
・等身大の東京、を知っておく。(過大な都会イメージ、幻想でな
く)
・大自然の東京、都会だけでない東京を知り、地元(気仙沼)への
イメージもとらえ直す。(自己肯定・自己否定)
・多様な物のみかた、捉え方を学ぶ機会に。東京と言えど、いろん
な側面がある)
キャンプスライド
 写真に切り替えます。
しばらくお待ちください。
夏キャンプの成果
 (コンビニがほとんどない奥多摩で、コンビニを探しながら)
「ここはどこだよ~(怒)」
「東京!!」
「気仙沼にだって、コンビニくらいあるぞ!!(苦笑)」
 (奥多摩から都心に移動して)
「ここには奥多摩みたいに緑がないな~」
「やっぱり緑がないとだめだな~」
これまでのキャンプでの成果
 事前アンケートで、前回のキャンプのプログラム、作ったモ
ノを『やりたいこと』に書いてくる。
 このキャンプで出来るようになったことを、家庭で嬉しそう
に披露する。(厚焼き玉子、とか)
 こどもの自主的に生み出したプログラム、活動が増える。
 不登校、母子家庭、他のこども・スタッフへの嫌がらせが多
かった子どもが、参加し続ける中で安定し、他の子どもたち
のまとめ役的になった。
 こどもたちの、メンタル面の安定。
落着きのなさ、乱暴な振る舞い、言葉遣い⇒
落ち着いた行動、人間関係、大人な会話・やり取り
 プログラム、作業への集中力が格段にアップ。
スタッフの参加
 2014年夏キャンプ
17名
・高校1年生~40代まで
・中国系シンガポール人を父に持つ高校生
・南米の国とのハーフの高校生
・ベトナムからの留学生
・地域活動家 ・整体師 ・植木職人見習い
・ミュージシャン ・教師 ・唐桑に移住した若い娘
・女子大生 ・OL ・美術教師(夫は世界的な芸術家)
・元会社経営の農家 ・介護福祉士 ・食品衛生責任者
スタッフの役割分担
 キャンプでの主な役割・係り
・責任者 ・司会進行 ・子ども付スタッフ
・キッチン係 ・記録係(写真) ・ネット更新
・バックヤード(物品管理、円滑に進める準備担当)
 プログラム時間は、役割・係りはシャッフルし、子ども
とのプログラム活動に全員参加。
プログラムを企画、実行するスタッフと、担当プログ
ラムの無いスタッフとで、大きく動きが変わる。
プログラム担当スタッフの事例
 T・Nさん
整体師
参加2回目
絵を描くこと、物づくりが得意。
もへの働きかけの自信がない。
控え目な性格で、子ど
参加者募集チラシに、「草木染」というプログラムと、書
いてしまう。
↓
 「絵と物づくりが得意」というだけで、やったことのない草
木染プログラムの担当を、振られてしまう。
↓
 一念発起し(!?)ネット等で調べ、試作をし、作業説明のイ
ラストボードを作り、草木染プログラムの準備を進める。
プログラム担当スタッフの事例
 草木染プログラムは、他のどのプログラムより子ども参
加者を集め、人気No.1プログラムに。
直火でお湯を沸かし染め、見事Tシャツやハンカチを
染め手土産にもなり、子どもたちも大満足。
子どもへの働きかけの自信がなかったT・Nさんだが、
今回の経験で次回からより積極的に活動できる自信につ
ながる。
 こどもキャンプは、同時に『おとなキャンプ』。
大人も、新たな経験、知識、スキル、自信を得て、成
長してゆく場。
プログラム担当しないスタッフ
 子どもは、さまざまな理由で大人のプログラムを選ばず、自
分で考えた活動をする。
・はっきりと、他にやりた事がある子。
・やりたいことが分からず、探し続ける子。
・ホームシック等で、集中できない子。
 子どもと年が近く、身近な「お兄さん」「お姉さん」として、
寄り添えるスタッフが重要。
・子どもと近い所で関わり、子どもの「やりたいこと」を感じ取る。
・子どもの、その瞬間瞬間の気持ちと寄り添い、関わる。
(時に、マン・ツー・マンでもOK)
 プログラムを担当しないスタッフが、実はとても重要
FIWCから参加したスタッフの体験談
他団体に参加することのメリット
 複数団体の活動に参加して学べること
・同じ課題、問題も解決方法は一つでない
・各団体やり方は色々。どれが正しい、間違い、ではない。
・多種多様な人と出会えるゆえ、色んな知識、情報、考え方を知れる。
 この経験は、難しい状況での問題解決能力を高める。
2014夏キャンプ収支報告
FIWC後援会からの協賛金(寄付金)
FIWC後援会からの協賛金(寄付金)
 予想よりも気仙沼からの応募が多く予算を超えてしまっ
た為、支援要請。
→FIWC唐桑キャンプから派生したものと捉えていただ
き支援いただく。
 気仙沼、宮城の子どもたちの交通費支援
(小学生1人約15000円、中学生約30000円)
 引率率スタッフ交通費支援
(予想より子どもの参加者が多かったため、1名増員)
 一般個人からの協賛金を、次回キャンプ(2014冬)
の運転資金に回すことが出来た。
これまでは、次回キャンプ準備開始時の運転資金を残せず、運転資金
(20万円)を立て替えていた。
次回キャンプ告知、ご協力のお願い
 日程
2014年12月下旬
(26~28日 or 27~29日)
 場所
未定(森林ノ牧場で出来るといいなー、と考え中)
 参加スタッフ、募集中!!
 協賛金、お願い継続中。
協賛金=趣旨に賛同・協力する支援の一形態。
(私たちキャンプスタッフの一員と考える)
参加スタッフ=実働部隊。
時間と労力を出し体を動かし、キャンプという「場」と「体験」、カタ
チを作る。
質疑応答
 お気軽にご質問下さい。