ファイル 437-1 - FIWC関東委員会 ホームページ
Download
Report
Transcript ファイル 437-1 - FIWC関東委員会 ホームページ
2014夏キャンプ
奥多摩
活動の始まり
会のスタート⇒
2011年8月 第一回キャンプ
(岩手県一関市室根町)
FIWC唐桑キャンプや、それ以外のメンバーの
有志が集まる。
活動の始まり
始めるきっかけ
・保護者のレスパイト(休養)
「生活復旧に手一杯」/「子供に目も手も掛けてやれ
ない」
・子どもたちの心身の開放
学校の校庭に仮設住宅建設 / 長い被災者生活
(避難所・仮設住宅・津波と火災の痕跡の街)
活動の始まり
活動当初の目的
保護者のレスパイト
/ 子どもたちの心身の開放
『その時点の、目の前の問題・課題へのアプローチ』
(対処療法的・今この時を楽しく)
「将来の目標」「未来や夢」を語りかけられない、
気仙沼の被災状況
※以後2012年末までキャンプ(宿泊行事9回)
日帰り行事(12回)を開催。
(於 岩手県一関市室根町/ 気仙沼市唐桑町)
活動当初の目的
活動の変更(震災から2年)
2013年~
気仙沼の子どもたちを、関東近郊に
招待するキャンプ
2013年
夏 千葉県館山市
冬 栃木県那須町 森林ノ牧場
2014年
春 栃木県那須町 ツリーハウスビレッジおだぎりガーデン
夏 東京都奥多摩町
気仙沼の子どもたちの、「将来」「未来」へのアプ
ローチが必要。
活動の変更(震災から2年)
活動の変更(震災から2年)
気仙沼の子どもたちの現状
復興が進まない街
校庭の仮設住宅の撤去率
0%(気仙沼市)
(宮城県沿岸北部、岩手県沿岸南部合わせても、
0.6%/ 2014年9月10日 毎日新聞)
気仙沼の子どもたちの現状
復興が進まない街
災害公営住宅(復興住宅)
工事着手 10.8% / 工事完了 0%
(気仙沼市 2014年8月31日現在)
復興は10年20年それ以上。今の子どもたちは
復興しないままの街で大人に育ってゆく。
街が「壊れる」「変わらない」が原体験・原風景に。
活動主旨(被災地の子どもの将来に必要な支援)
震災を『負の記憶』だけにしない
震災を機に、新しい体験、思い出を作る機会と出会
えた。(※)
前向きな将来、夢や目標を考えられる機会づくり
『夢』や『目標』を実践・実現している大人、場所と
出会う。
森林ノ牧場 山川社長
ツリーハウスづくりのおじさん
活動主旨(被災地の子どもの将来に必要な支援)
自分の手で作る力・可能性を感じる
2泊3日でツリーハウス作り
直火調理 自然素材の遊具作り
必要なモノは自分で作る
キャンプに参加する意味
【こどもへのメッセージ】
今、周りにある物、
目に見える風景、
考えられることが
すべてではない。
【大人スタッフ】
被災地の子どもたちへ
『現在』だけでなく『将来』
へ の支援の活動に参加できる。
こどもキャンプのプログラム
プログラムの考え方①
大人スタッフ
・こどもとやりたい事を、
プログラムとして企画・
実行する自由。
・プログラム参加を強制
しない。
・自分でプレゼンして、
こどもを誘う。
プログラムの考え方①
こども
・大人が準備した中から、
好きな事を選ぶ自由。
・大人が準備したプログラ
ムを、選ばない自由。
・それ以外のやりたいこと
を自分で考え、行う自由
プログラムの考え方②
何かを『生み出す』『作り出す』力の源泉は、
『好き』と『やりたい!!』という気持ち。
『夢』や『目標』を実践・実現している大人
= 好き、やりたいことを続けている人
被災地の復興、被災地に暮らし『前向きな将来』描く
= 好き、やりたいことを大切にする心
「利害得失」や「効率」は。被災地にやさしい考えかた
か?
・被災地よりも東京、気仙沼よりも仙台を優先する現実
(復興住宅着工率 仙台81% 石巻43.3% 気仙沼10.8%)
このプログラムのメリット
問題児(落ちこぼれる、はまらない)は生まれない
・一つのプログラムを全員参加
⇒はまらない・やりたくない子は、『落ちこぼれ』『問題児』的存在に
・こどもキャンプ形式
⇒はまらない子は『自分のやりたいことを求める子』 問題児ではない
やりたいこと、自分の気持ちを大切にする集団では、
問題児という考え方が無い(個別性、多様性を大切に)
その為には…
タイムスケジュールは臨機応変に
(様子に合わせ、多様な過ごし方が出来る)
スタッフの動きも臨機応変に
(これが結構大変で、戸惑う)
2014夏キャンプの概要①
8月7~10日
宮城県気仙沼市17名
宮城県柴田郡2名
東京都3名
栃木県那須町2名
千葉県1名
(合計26名)
小学1年~中学2年
スタッフ
17名
参加費 10000円(宿泊、食事、活動、保険代込)
交通費
宮城県の子ども 2000円
(それを超えたものは、会で支援)
※小学生1人 約15000円
その他の子ども 全額自己負担
2014夏キャンプの概要①
2014夏キャンプの概要②
7~9日⇒
奥多摩の自然の中で
10日⇒ 都心観光スポットで「ミニ東京観光」
東京都西多摩郡奥多摩町、山梨県北都留郡丹波山村
・宿泊 ㈱東京・森と市庭「ひぐらし荘」(古民家)
・活動場所
氷川渓谷 丹波山村水源の里
おくたま海澤ふれあい農園 日原鍾乳洞
ミニ東京観光
(こどもが行きたいところを選び、考えグループに分かれ)
・渋谷・原宿・秋葉原・エプソン品川水族館
・国立科学博物館・東京駅ビル・浅草
2014夏キャンプの概要①
夏キャンプ(奥多摩)のテーマ
本当の東京、いろんな東京を知る
・奥多摩町は「日本一巨樹の多いまち」。
東京都は巨樹が一番多い都道府県(屋久島擁する鹿児島より多い)
(環境省の全国巨樹調査。巨樹=地上から130cmの位置で幹周(幹の
円周)が300cm以上の樹木)。
・東京=大都会だけでない。
(西側1/3は1500~2000メートルの山地、真ん中1/3は
丘陵地等緑の多い地域)。
東京を知る意味
気仙沼の子どものイメージ
東京=大都会
(渋谷・原宿・お台場・ディズニーランド)
過大な都会幻想
気仙沼の子どもの将来
・高校卒業時に、気仙沼から離れる子が多い。
(進学、就職/仙台、東京)
復興の遅れ(就職先の減少)から、この傾向はますます強くなる
・等身大の東京、を知っておく。(過大な都会イメージ、幻想でな
く)
・大自然の東京、都会だけでない東京を知り、地元(気仙沼)への
イメージもとらえ直す。(自己肯定・自己否定)
・多様な物のみかた、捉え方を学ぶ機会に。東京と言えど、いろん
な側面がある)
東京を知る意味
気仙沼の子どものイメージ
東京=大都会
(渋谷・原宿・お台場・ディズニーランド)
過大な都会幻想
気仙沼の子どもの将来
・高校卒業時に、気仙沼から離れる子が多い。
(進学、就職/仙台、東京)
復興の遅れ(就職先の減少)から、この傾向はますます強くなる
・等身大の東京、を知っておく。(過大な都会イメージ、幻想でな
く)
・大自然の東京、都会だけでない東京を知り、地元(気仙沼)への
イメージもとらえ直す。(自己肯定・自己否定)
・多様な物のみかた、捉え方を学ぶ機会に。東京と言えど、いろん
な側面がある)
キャンプスライド
写真に切り替えます。
しばらくお待ちください。
夏キャンプの成果
(コンビニがほとんどない奥多摩で、コンビニを探しながら)
「ここはどこだよ~(怒)」
「東京!!」
「気仙沼にだって、コンビニくらいあるぞ!!(苦笑)」
(奥多摩から都心に移動して)
「ここには奥多摩みたいに緑がないな~」
「やっぱり緑がないとだめだな~」
これまでのキャンプでの成果
事前アンケートで、前回のキャンプのプログラム、作ったモ
ノを『やりたいこと』に書いてくる。
このキャンプで出来るようになったことを、家庭で嬉しそう
に披露する。(厚焼き玉子、とか)
こどもの自主的に生み出したプログラム、活動が増える。
不登校、母子家庭、他のこども・スタッフへの嫌がらせが多
かった子どもが、参加し続ける中で安定し、他の子どもたち
のまとめ役的になった。
こどもたちの、メンタル面の安定。
落着きのなさ、乱暴な振る舞い、言葉遣い⇒
落ち着いた行動、人間関係、大人な会話・やり取り
プログラム、作業への集中力が格段にアップ。
スタッフの参加
2014年夏キャンプ
17名
・高校1年生~40代まで
・中国系シンガポール人を父に持つ高校生
・南米の国とのハーフの高校生
・ベトナムからの留学生
・地域活動家 ・整体師 ・植木職人見習い
・ミュージシャン ・教師 ・唐桑に移住した若い娘
・女子大生 ・OL ・美術教師(夫は世界的な芸術家)
・元会社経営の農家 ・介護福祉士 ・食品衛生責任者
スタッフの役割分担
キャンプでの主な役割・係り
・責任者 ・司会進行 ・子ども付スタッフ
・キッチン係 ・記録係(写真) ・ネット更新
・バックヤード(物品管理、円滑に進める準備担当)
プログラム時間は、役割・係りはシャッフルし、子ども
とのプログラム活動に全員参加。
プログラムを企画、実行するスタッフと、担当プログ
ラムの無いスタッフとで、大きく動きが変わる。
プログラム担当スタッフの事例
T・Nさん
整体師
参加2回目
絵を描くこと、物づくりが得意。
もへの働きかけの自信がない。
控え目な性格で、子ど
参加者募集チラシに、「草木染」というプログラムと、書
いてしまう。
↓
「絵と物づくりが得意」というだけで、やったことのない草
木染プログラムの担当を、振られてしまう。
↓
一念発起し(!?)ネット等で調べ、試作をし、作業説明のイ
ラストボードを作り、草木染プログラムの準備を進める。
プログラム担当スタッフの事例
草木染プログラムは、他のどのプログラムより子ども参
加者を集め、人気No.1プログラムに。
直火でお湯を沸かし染め、見事Tシャツやハンカチを
染め手土産にもなり、子どもたちも大満足。
子どもへの働きかけの自信がなかったT・Nさんだが、
今回の経験で次回からより積極的に活動できる自信につ
ながる。
こどもキャンプは、同時に『おとなキャンプ』。
大人も、新たな経験、知識、スキル、自信を得て、成
長してゆく場。
プログラム担当しないスタッフ
子どもは、さまざまな理由で大人のプログラムを選ばず、自
分で考えた活動をする。
・はっきりと、他にやりた事がある子。
・やりたいことが分からず、探し続ける子。
・ホームシック等で、集中できない子。
子どもと年が近く、身近な「お兄さん」「お姉さん」として、
寄り添えるスタッフが重要。
・子どもと近い所で関わり、子どもの「やりたいこと」を感じ取る。
・子どもの、その瞬間瞬間の気持ちと寄り添い、関わる。
(時に、マン・ツー・マンでもOK)
プログラムを担当しないスタッフが、実はとても重要
FIWCから参加したスタッフの体験談
他団体に参加することのメリット
複数団体の活動に参加して学べること
・同じ課題、問題も解決方法は一つでない
・各団体やり方は色々。どれが正しい、間違い、ではない。
・多種多様な人と出会えるゆえ、色んな知識、情報、考え方を知れる。
この経験は、難しい状況での問題解決能力を高める。
2014夏キャンプ収支報告
FIWC後援会からの協賛金(寄付金)
FIWC後援会からの協賛金(寄付金)
予想よりも気仙沼からの応募が多く予算を超えてしまっ
た為、支援要請。
→FIWC唐桑キャンプから派生したものと捉えていただ
き支援いただく。
気仙沼、宮城の子どもたちの交通費支援
(小学生1人約15000円、中学生約30000円)
引率率スタッフ交通費支援
(予想より子どもの参加者が多かったため、1名増員)
一般個人からの協賛金を、次回キャンプ(2014冬)
の運転資金に回すことが出来た。
これまでは、次回キャンプ準備開始時の運転資金を残せず、運転資金
(20万円)を立て替えていた。
次回キャンプ告知、ご協力のお願い
日程
2014年12月下旬
(26~28日 or 27~29日)
場所
未定(森林ノ牧場で出来るといいなー、と考え中)
参加スタッフ、募集中!!
協賛金、お願い継続中。
協賛金=趣旨に賛同・協力する支援の一形態。
(私たちキャンプスタッフの一員と考える)
参加スタッフ=実働部隊。
時間と労力を出し体を動かし、キャンプという「場」と「体験」、カタ
チを作る。
質疑応答
お気軽にご質問下さい。