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四日市港戦略計画(案)について
四日市港管理組合
1
本日の説明構成
1.四日市港の概要
2.国の動向
3.四日市港の最新の港勢
4.四日市港の計画
2
1.四日市港の概要
3
四日市港のあらまし①
・明治32年(1899年)8月4日に開港した四日市港は、こ
の地で紡績産業が盛んであったことから、羊毛や綿花の輸
入港として栄え、昭和27年(1952年)には、外国貿易上、
特に重要な港として特定重要港湾に指定されました。
・現在では、背後圏産業を物流面から支える中部圏の代表
的な国際貿易港として発展を遂げるとともに、我が国有数
の石油化学コンビナートを擁するエネルギー供給基地として
重要な役割を担っています。
4
四日市港のあらまし②
・また、国際海上輸送のコンテナ化に対応するため、昭和44年(1969
年)にコンテナ貨物の取扱いを開始して以来、コンテナ定期航路網は年々
充実し、現在では、中国・韓国・東南アジアとの定期航路が開設されて
います。
・四日市港は、平成16年(2004年)7月23日に名古屋港とともに伊勢
湾としてスーパー中枢港湾の指定を受け、また、平成17年(2005年)7
月4日に指定特定重要港湾の指定を受けました。
・しかし、平成22年(2010年)8月6日に国際コンテナ戦略港湾の選定が
行われ、伊勢湾(四日市港及び名古屋港)は阪神港・京浜港の次点とい
う結果となりました。
・この選定結果を受け、平成23年(2011年)3月31日に公布された改
正港湾法により、港格の見直しが行われ、従来の特定重要港湾を廃止す
るとともに、阪神港・京浜港を「国際戦略港湾」とし、四日市港や名古屋
港は「国際拠点港湾」と位置付けされました。
5
全国の港湾数
区
分
港湾の数
定
義
長距離の国際海上コンテナ運送に係る国際海上貨物輸送
網の拠点となり、かつ、当該国際海上貨物輸送網と国内海
上貨物輸送網とを結節する機能が高い港湾であって、その
国際競争力の強化を重点的に図ることが必要な港湾(東京、
川崎、横浜、大阪、神戸)
国際戦略
港湾
5
国際拠点
港湾
18
国際戦略港湾以外の港湾であって、国際海上貨物輸送網
の拠点となる港湾(清水、名古屋、四日市など)
102
国際海上輸送網又は国内海上輸送網の拠点となる港湾
その他の国の利害に重大な関係を有する港湾
(田子の浦、御前崎、衣浦、三河、津松阪、尾鷲など)
※( )内の数字は、重要港湾のうち新規直轄整備事業の着
手対象とする港湾数(御前崎、衣浦、三河など)
重要港湾
※(43)
地方港湾
計
869
994
上記以外の港湾(56条港湾の61港を含む。)
2014年4月現在
6
四日市港の範囲
臨港地区(陸域)
港湾区域(水域)
面積 1,170ha(全国14位)
面積 6,600ha(全国24位)
2013年4月現在
7
全国主要港との比較
平成25年総取扱貨物量
平成25年外貿コンテナ取扱個数
(単位:千トン)
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
港湾名
名古屋港
千葉港
横浜港
苫小牧港
北九州港
川崎港
神戸港
大阪港
東京港
水島港
木更津港
堺泉北港
大分港
鹿島港
四日市港
喜入港
徳山下松港
福山港
和歌山下津港
仙台塩釜港
貨物量
208,241
150,944
119,171
103,744
100,527
89,612
88,353
86,977
86,032
84,517
73,618
71,791
70,003
66,593
60,689
53,046
51,398
42,517
42,050
40,973
(単位:TEU)
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
港湾名
東京港
横浜港
名古屋港
大阪港
神戸港
博多港
北九州港
清水港
苫小牧港
四日市港
新潟港
広島港
仙台塩釜港
水島港
那覇港
伏木富山港
秋田港
福山港
下関港
志布志港
取扱個数
(実入+空)
4,353,394
2,588,074
2,530,154
2,193,939
2,048,889
830,222
417,133
407,603
211,162
193,533
180,526
156,443
118,288
110,671
85,970
73,059
71,135
70,636
68,352
66,221
国土交通省「港湾統計(年報)平成25年」、「港湾別のコンテナ取扱貨物量(2013年速報値・平成26年6月30日公表)」より作成
※このデータは一部速報値を含むため、数値・順位等は今後、変動する可能性がある。
※総取扱貨物量は、外貿・内貿の総計で、千トン未満を四捨五入した数値である。
※外貿コンテナ取扱個数は、20フィートコンテナに換算した数(TEU=twenty-foot equivalent unit)である。
8
港湾別貿易額
(単位:億円)
順位
2013年 2012年
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
10
10
9
11
11
12
15
13
13
14
12
15
14
16
16
17
17
18
18
19
20
20
19
港湾名
名古屋
京浜【東京】
京浜【横浜】
阪神【神戸】
阪神【大阪】
千葉
京浜【川崎】
四日市
博多
阪神【堺】
水島
大分 ※1
三河
清水
関門【門司・戸畑】
鹿島
木更津
鹿児島 ※2
広島
和歌山下津
総貿易額
163,103
155,129
109,217
81,640
78,656
58,859
48,069
32,077
28,940
27,894
27,647
26,030
25,938
25,667
24,646
22,442
16,378
15,430
14,237
12,503
輸出額
110,584
54,737
67,480
52,165
30,097
10,930
16,547
10,396
18,582
5,143
9,553
8,539
20,671
17,192
11,661
5,165
2,978
35
11,178
6,172
輸入額
52,520
100,392
41,737
29,475
48,558
47,929
31,521
21,681
10,358
22,750
18,095
17,491
5,266
8,475
12,985
17,277
13,400
15,394
3,060
6,330
出典:財務省「貿易統計(2013年)」より国土交通省港湾局計画課作成
(注)港湾名は関税法施行令に定める開港・税関空港名である。【】内は税関官署名である。
※1大分は大分、中津、佐賀関を合計した値である。
※2鹿児島は鹿児島、喜入を合計した値である。
9
0
H25
H24
H23
H22
H21
H20
H19
H18
H17
H16
H15
H11 フィリピン・海峡地航路開設
H14
120,000
H13
H24香港・ジャカルタ・海峡地航路及び台湾・香港航路開設
H23香港・ベトナム・海峡地航路開設
H22 香港・ベトナム・海峡地航路開設
H18 香港・マニラ航路開設
H14 寧波・上海・渤海湾航路開設
96,215
103,500
111,002
117,565
130,392
139,163
145,358
160,055
165,959
166492
156,524
170,561
172,050
182,648
193,533
140,000
H12
H16 上海航路開設
H11
77,244
75,543
H9 台湾・香港・タイ航路増設
H10
100,000
H9
H8
H7
160,000
H6
180,000
H5
200,000
H4
四日市港の外貿コンテナ取扱個数の推移
H3
H2
H元
S63
S62
S61
S60
S59
80,000
S58
S57
S56
S55
S54
S53
S52
S51
S50
S49
S48
20,000
S47
TEU
S46
H3 釜山・蔚山航路開設
1,302
12,978
16,678
16,235
14,004
7,997
14,527
14,161
10,637
21,467
10,972
8,369
8,413
9,228
8,534
9,780
10,876
11,245
13,090
12,976
14,290
13,444
14,807
19,430
21,749
31,095
36,504
47,558
40,000
S45
60,000
S44
外貿コンテナ取扱個数の推移
H25上海航路及びタイ・フィリピン・ベトナム航路開設
H8 台湾・香港・海峡地2航路開設
H8 台湾・香港・タイ航路開設
10
四日市港の定期コンテナ航路サービス
韓国
釜山、蔚山、光陽
中国
上海、青島、蛇口、厦門、天津(新港)、大連、香港、
寧波、太倉
東南アジア
週17サービス
(2015年2月現在)
インドネシア
ジャカルタ
シンガポール
シンガポール
タイ
バンコク、レムチャバン
台湾
台中、高雄、基隆、台北
フィリピン
マニラ
ベトナム
ホーチミン、カイメップ、ハイフォン
マレーシア
クアンタン、タンジュンペラパス、ペナン、ポートケラン
11
四日市港におけるコンテナ定期航路
2015年2月現在
12
2.国の動向
13
アジアの主要港のコンテナ取扱個数の推移
(1980年→2013年)(単位:万TEU)
14
国の港湾政策の変遷と伊勢湾の動向について
国の港湾政策とその考え方
H16.7月:スーパー中枢港湾政策
※京浜(東京港・横浜港)、阪神(神戸港・大阪港)、伊
勢湾(四日市港・名古屋港)を指定
※港湾機能の強化施策に、官民が一体となって取り組
み「アジア諸国の主要港をしのぐ港湾コスト・サービス水
準の実現」を図ろうとするもの
伊勢湾の動向
スーパー中枢港湾育成プログラム推進
※高規格ターミナルの整備、ゲートオープン時間拡大
の社会実験等
※港湾運営の民営化の推進
(四日市港:YCT、名古屋港:TCB)
H16.12 「伊勢湾スーパー中枢港湾連携推進協議会」
H17.7月:港湾法改正
※京浜、阪神、伊勢湾の各港の港格が特定重要港湾
から指定。 特定重要港湾に
H22.2月:国際コンテナ戦略港湾政策
※更なる選択と集中により、特に重点整備する「国際コ ※伊勢湾(四日市・名古屋)で応募
ンテナ戦略港湾」を1、2ヶ所選定する方針を示す
※伊勢湾は次点
H22.8月
H22.9月 ※「国際産業ハブ港」実現のため「伊勢湾連携
※京浜、阪神を国際コンテナ戦略港湾に選定
協議会」設置
H23.4月:港湾法改正
※港格の見直し 京浜港・阪神港は国際戦略港湾。
四日市港・名古屋港は国際 拠点港湾
※港湾運営会社制度導入
伊勢湾は政令により、港湾運営会社制度に関して国
際戦略港湾とみなされる(税制、直轄事業の国費負
担率等に差異あり)
H24年度 ~
※特例港湾運営会社指定に向け、各港で協議会を設
置
H26年:港湾法改正
※国から国際戦略港湾の港湾運営会社への出資を行
えるよう港湾法を改正
H26.11月 ※阪神港の港湾運営会社として
「阪神国際港湾㈱」を指定
H26.12月 ※「阪神国際港湾㈱」へ5億円出資
H26.11月
※「四日市港埠頭㈱」、「名古屋港埠頭㈱」が特例港湾
運営会社 に指定される
15
3.四日市港の最新の港勢
16
入港隻数
●内航船・・・15,601 隻(前年比 98.1% 前年 15,902 隻)
内航ケミカル船、自動車専用船、一般貨物船などが減少。
●外航船・・・ 1,917 隻(前年比 102.5% 前年 1,870 隻)
外航ケミカル船、LNG船、フルコンテナ船などが増加。
17
総取扱貨物量
外国貿易貨物品種別内訳(構成比)
18
外貿コンテナ取扱個数(TEU)
19
4.四日市港の計画
20
戦略計画 4年
平成23年度 策定
うち外貿コンテナ
80.5万TEU
↓
43万TEU
四日市港港湾計画
は、昭和36年の初版
策定以降、5回の改
訂を経て現在に至っ
ており、現在の港湾
計画は、概ね10年後
の平成30年代前半を
目標年次とする平成
23年4月の改訂計画
を基に、平成23年12
月に一部変更、平成
24年11月に軽易な変
更をしています。
21
港湾計画の主な内容
③貴重な自然環境の次世代への継承(干潟等の保全)
朝明地区:自然的環境を整備又は保全する区域
①産業港湾としての機能の強化、
港湾の一体的 かつ効率的な運営の促進
霞ヶ浦地区(北ふ頭):コンテナ貨物取扱の集約化
(W80~82)
⑤臨港交通体系の充実
臨港道路霞4号幹線
霞ヶ浦地区(南ふ頭):バルク貨物取扱機能の強化
(W22、W23増深)
伊勢湾岸自動車道
霞ヶ浦地区(北ふ頭、南ふ頭):
W80~82、W26~27及び背後の埠頭用地(青
囲み部分)を、『効率的な運営を特に促進する
区域』に指定
みえ川越IC
④大規模地震対策の強化
大規模地震対策施設:霞ヶ浦地区(北ふ頭)W81
霞ヶ浦地区(南ふ頭)W23
四日市地区(2号地)W15
②親水性のある、人々が集い、憩える港湾空間の創出
富双地区:小型船だまり計画
(プレジャーボート収容施設)
②親水性のある、人々が集い、憩える港湾空間の創出
四日市地区(2号地):千歳運河緑地 0.8ha
良好な景観を形成する区域の指定
旅客船ふ頭計画(水深9m、延長310m)
四日市港戦略計画(案)
(2015~2018)について
1.戦略計画策定の経緯
2.政策体系
3.政策毎の内容
4.パブリックコメントの結果概要
23
1.戦略計画策定の経緯
・長期構想、港湾計画を踏まえた4年間の行動計画として、
「四日市港戦略計画2011~2014」を策定し、
計画を推進
・ 平成27年度以降もこれまでの取組結果や計画策定後の
状況変化等も踏まえ、長期構想で示した方向性の実現
に向けて取り組むことが必要
現在、次期計画として、
「四日市港戦略計画2015~2018」を策定中
24
2.政策体系
① 現行計画との違い
(1)政策体系の再構成
• 計画策定後の社会経済情勢の変化や国等の政策の動向
四日市港の現状と課題を踏まえ、3つの政策に再構成
• 施策・事業をソフトとハードの取組に整理
(2)取組目標の明確化
• 計画期間に何を目指して取り組むのかが明確となるよう、
政策毎に「4年間で目指す姿」とその目指す姿を実現する
ための目標を各施策・事業で設定
【施策の目標】 県民・市民等にとっての成果
【事業の目標】 管理組合としての活動成果
25
2.政策体系
② 現行と次期計画の政策体系【事業除く】
現行の戦略計画における政策体系
次期戦略計画における政策体系案
政策1
背後圏産業の発展を支える
みなと・四日市港づくり
政策1
物流を支える港づくり
施策101
産業の国際競争力強化に
資する港湾サービスの提供
施策102
物流を支える施設の充実
施策102
港湾活動の安全・安心の確保
政策2
都市・住民とともにある
みなと・四日市港づくり
施策201
親しまれるみなとづくり
政策2
安全・安心を支える港づくり
施策301
自然とふれあえる魅力あるみなと
づくり
施策302
環境負荷軽減への貢献
施策201
安全・安心を支える仕組の充実
施策202
安全・安心を支える施設の充実
施策202
暮らしの安全・安心の確保
政策3
環境にやさしい
みなと・四日市港づくり
施策101
物流を支えるサービスの充実
政策3
環境を守り、親しまれる港づくり
施策301
環境を守る機会と空間の充実
施策302
親しまれる機会と空間の充実
26
2.政策体系
③ 次期戦略計画の政策体系
政策1
物流を支える港づくり
施策101
物流を支えるサービスの充実
事業10101
港湾利用を拡大させるサービスの推進
事業10102
港湾活動を充実させるサービスの推進
施策102
物流を支える施設の充実
事業10201
港湾施設の整備
事業10202
港湾施設の維持管理
政策2
安全・安心を支える港づくり
施策201
安全・安心を支える仕組の充実
事業20101
防災体制の推進
事業20102
復旧体制の推進
施策202
安全・安心を支える施設の充実
事業20201
住民を守る施設の整備と維持管理
事業20202
港湾活動を守る施設の整備と維持管理
政策3
環境を守り、親しまれる港づくり
施策301
環境を守る機会と空間の充実
事業30101
環境を守る取組の推進
事業30102
環境を守る施設の整備と維持管理
施策302
親しまれる機会と空間の充実
事業30201
親しまれる港に向けた取組の推進
事業30202
親しまれる港に向けた施設の整備と維持管理
27
3.政策毎の内容
政策1 物流を支える港づくり
28
政策1 物流を支える港づくり
① 四日市港を取り巻く状況
●グローバル化の進展による企業間の国際競争が激化
・国内企業の海外展開、現地生産化に伴う輸出貨物の減少
・人口減少に伴う輸入貨物の減少
<荷主企業からの要請>
「必要な場所に、安価に、確実に」輸送できる物流プロセス
不測の事態にも対応できる物流システム
<船会社からの要請>
一層の寄港コストの削減、荷役の迅速化、集荷協力
●東アジアの主要港との競争の激化
国は、スーパー中枢港湾政策から国際コンテナ戦略港湾政策
へと転換し、一層の選択と集中を推進
29
政策1 物流を支える港づくり
② 現状と課題
・コンテナ取扱量は平成25年まで4年連続過去最高を更新
・県内貨物の四日市港利用率(平成25年)は、
5年前に比べ増加しているものの、依然として31.6%
⇒ 四日市港の一層の利用促進が図ることが必要
・国の港湾政策上、名古屋港とともに、
東西港に次ぐ重要な港湾として位置づけられている
⇒ 名古屋港と連携しつつ、中部圏の産業を支えていく
ことが必要
・港湾施設の老朽化率が全国平均に比べ高い
⇒ 施設への機能低下への対策が必要
30
政策1 物流を支える港づくり
③ 目指す姿
✓ 背後圏の産業を支える総合港湾としての
機能が充実している港
✓ 荷主企業や船会社からもっと選ばれる港
31
政策1 物流を支える港づくり
④施策及び事業の体系
施策101 物流を支えるサービスの充実
事業10101 港湾利用を拡大させるサービスの推進
事業10102 港湾活動を充実させるサービスの推進
施策102 物流を支える施設の充実
事業10201 港湾施設の整備
事業10202 港湾施設の維持管理
32
政策1 物流を支える港づくり
⑤施策101の取組方向
●港湾利用の拡大
・船会社へのインセンティブ等の拡充による
内航定期航路も含めたコンテナ定期航路誘致
・官民協働による戦略的なポートセールス
・補助制度等の充実による新規貨物の獲得と
既存荷主への支援の強化
・名古屋港と連携した伊勢湾としての利用促進
四日市港利用促進協議会による
ポートセールス
(四日市港セミナー in 香港)
●港湾活動の充実
・運用の最適化等の港湾施設の弾力的な運営
・港湾運営会社制度の活用による民の視点を
取り入れた施設運営
・改正SOLAS条約に対応した保安対策の実施
W80
W27
W26
特例港湾運営会社の設立・運営
33
政策1 物流を支える港づくり
施策101を実現するための事業
事業10101 港湾利用を拡大させるサービスの推進
<主な取組内容>
・荷主企業から選ばれるための航路サービスの維持・拡充
・船会社から選ばれるための集荷
・伊勢湾連携による利用促進
事業10102 港湾活動を充実させるサービスの推進
<主な取組内容>
・港湾活動支援サービスの提供
・港湾運営の民営化
・保安対策の実施
34
政策1 物流を支える港づくり
施策102の取組方向
●港湾施設の整備
新物流センター予定地
・W80にガントリークレーンを1基増設
・W80背後の新物流センターの早期供用に
向けた基盤整備
W80
・霞4号幹線の完成
ガントリークレーン増設
・新名神高速道路、東海環状自動車道、
北勢BP等の背後の高規格道路網の整備促進
●港湾施設の維持管理
・維持管理計画等による
施設の長寿命化対策や老朽化対策の実施
施設の耐震・劣化対策
・航路・泊地の維持浚渫の実施
・既存処理施設の拡張等による浚渫土砂処分先の確保
35
政策1 物流を支える港づくり
施策102を実現するための事業
事業10201 港湾施設の整備
<主な取組内容>
・荷役施設の増強
・霞ケ浦地区北埠頭港湾関連用地の整備
・臨港地区内における土地利用の検討
・霞4号幹線の完成
・高規格道路網の整備
事業10202 港湾施設の維持管理
<主な取組内容>
・港湾施設の適切な維持管理
・航路・泊地の維持浚渫
・浚渫土砂受入先の確保
36
3.政策毎の内容
政策2 安全・安心を支える港づくり
37
政策2 安全・安心を支える港づくり
① 四日市港を取り巻く状況
●東日本大震災の経験を通じて、「防護」という発想によるインフラ
整備中心の防災対策の限界が明らかとなった。
・ハード対策に加えて、一層のソフト対策の充実
・国等による被害想定が公表され、従来想定外とされてきた
大規模な地震災害にも備えた対策の必要性
●国土強靭化基本計画の策定等、東日本大震災以降、国等にお
いて地震・津波対策について様々な検討を実施
・港湾が防災上、果たすべき役割が明確化されるとともに、その重要
性が改めて認識されており、四日市港としてもその役割を果たして
いくことが求められている。
38
政策2 安全・安心を支える港づくり
② 現状と課題
●地域住民等との津波協定の締結や管理組合の防災体
制の見直しを実施するとともに、各種BCPを策定する等、
防災・復旧体制の整備を進めてきた。
⇒防災・復旧体制の実効性の向上に向けた対策が必要
●耐震補強岸壁の整備や海岸保全施設の耐震補強を
進める等、ハード対策を着実に進めてきた。
⇒民有の分を含む海岸保全施設21.6kmのうち、 6.0km
が耐震基準を満たしていない、海岸保全施設の老朽化
も進行している等、一層の効率的・効果的なハード対策
が必要
39
政策2 安全・安心を支える港づくり
③ 目指す姿
✓背後地の住民・企業や港の利用者等の
生命・財産を守る港
✓被災後、速やかに背後地の復旧・復興を
支える港
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政策2 安全・安心を支える港づくり
④施策及び事業の体系
施策201 安全・安心を支える仕組の充実
事業20101 防災体制の推進
事業20102 復旧体制の推進
施策202 安全・安心を支える施設の充実
事業20201 住民を守る施設の整備と維持管理
事業20202 港湾活動を守る施設の整備と維持管理
41
政策2 安全・安心を支える港づくり
⑤施策201の取組方向
●防災体制の実効性の向上
・地域住民や近隣企業との連携による防潮扉等の確実な閉鎖
・港湾関係機関等との連携による港湾利用者等の迅速な避難誘導
・管理組合の防災体制の一層の充実と
防災機関との連携の強化
●復旧体制の実効性の向上
地元自治会等への防潮扉操作説明会
・各港湾機能継続計画や四日市港管理組合業務継続計画の
充実と継続的な検証、見直し
・伊勢湾以外の国内他港との連携による
相互支援体制の構築
・油等の流出事故に備えた対応体制の充実
伊勢湾港湾機能継続計画のイメージ 42
施策201を実現するための事業
事業20101 防災体制の推進
<主な取組内容>
・地域住民等との連携による防潮扉の閉鎖体制の充実
・港湾関係機関等との避難誘導体制の充実
・四日市港管理組合の防災体制の充実
・防災関係機関との連携強化
事業20102 復旧体制の推進
<主な取組内容>
・関係団体・機関との連携による復旧体制の充実
・四日市港管理組合の復旧体制の充実
・油等の流出事故に備えた対応体制の充実
43
政策2 安全・安心を支える港づくり
施策202の取組方向
●自然災害に対する防護機能の向上
・耐震補強整備の推進等、海岸保全施設の
効率的・効果的な整備
・「長寿命化計画」による海岸保全施設の
長寿命化対策と老朽化対策の実施
・民有海岸保全施設の適切な維持管理の促進
護岸の耐震補強整備(富田港)
●港湾活動の安全性の向上
・維持管理計画等による施設の長寿命化対策
や老朽化対策の実施
・航路・泊地の維持浚渫、放置艇対策等による
船舶の航行安全の確保
老朽化した施設の応急対策(千歳地区)
・臨港道路の整備、航路啓開等の対策の推進
44
・改正SOLAS条約に対応した保安対策の実施
政策2 安全・安心を支える港づくり
施策202を実現するための事業
事業20201 住民を守る施設の整備と維持管理
<主な取組内容>
・海岸保全施設の整備
・海岸保全施設の長寿命化と適切な維持管理
事業20202 港湾活動を守る施設の整備と維持管理
<主な取組内容>※再掲事業は割愛
・港湾施設の適切な維持管理【一部再掲】
・放置艇対策の推進
・清港活動の適切な実施
・港湾区域における巡視活動の維持
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3.政策毎の内容
政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
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政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
① 四日市港を取り巻く状況
●四日市港は、臨海部における公害を経験し、市民、事業者及び行
政が一体となって大幅な環境改善に取り組んできた。
・今日の環境問題は、多岐に亘っており、市民、事業者及び行政が一
体となった取組が一層求められている。
・特に、東日本大震災以降、温室効果ガスの排出量が増加しており、
より一層の環境負荷低減に取り組むことが求められている。
●港や港と地域との関わりに対する県民や市民からの関心が高まっ
ているとともに、歴史的な景観を残した運河やポートビルからのコンビ
ナート夜景などが内陸部にはない独自の空間として注目されている。
・憩いや安らぎといった生活に潤いを与える場として期待が寄せられて
いる。
47
政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
② 現状と課題
●自然環境の保全や地球温暖化対策等、環境への貢献を重要な課
題として捉え「環境にやさしい港づくり」に取り組んできた。
⇒今後も、環境への貢献という視点は、四日市港の運営
に求められることから、こうした取組を充実していくこと
が必要
●港の役割を知ってもらうための取組や効果的な情報発信に取り組ん
だほか、千歳運河周辺において緑地の整備を進める等、親しまれる港
づくりに取り組んできた。
⇒四日市港のことが県民・市民に十分に認知されておらず
、整備した緑地・公園も十分に活用されていない等、県民・
市民から遠い存在として捉えられている。
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政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
③ 目指す姿
✓ 地球環境や自然環境の保全に貢献する港
✓ 県民・市民が身近に感じる港
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政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
④施策及び事業の体系
施策301 環境を守る機会と空間の充実
事業30101 環境を守る取組の推進
事業30102 環境を守る施設の整備と維持管理
施策302 親しまれる機会と空間の充実
事業30201 親しまれる港に向けた取組の推進
事業30202 親しまれる港に向けた施設の整備
と維持管理
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政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
施策301の取組方向
●環境を守る機会の充実
・関係者との連携による生物多様性や自然環境の保全の取組を促進
・「四日市港温室効果ガス削減協議会」や「霞ヶ浦地区環境行動推進
協議会」等との連携により、港湾活動等に伴う温室効果ガスの排出削減
に向けた取組を推進
●環境を守る空間の充実
いきもの観察会(高松干潟)
・緑地・公園の適切な維持管理
・生物多様性や自然環境の保全、温室効果ガスの削減等に向けた
環境保全に寄与する施設整備の検討
・放置艇対策や適切な清港活動による
公園の維持管理
(霞港公園)
良好な水域環境の維持
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政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
施策301を実現するための事業
事業30101 環境を守る取組の推進
<主な取組内容> ※ 再掲事業は割愛
・環境学習の実施
・水環境の保全、藻場の再生に向けた取組
・伊勢湾再生に向けた取組
・温室効果ガス削減に向けた取組
事業30101 環境を守る施設の整備と維持管理
<主な取組内容> ※ 再掲事業は割愛
・緑地・公園の維持管理
・新たな環境空間の形成
・海浜の保全、創造及び干潟の保全
・温室効果ガスの削減に向けた施設の整備
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政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
施策302の取組方向
●四日市港への関心の向上
・誰もが訪れやすい仕組みづくりによる賑わい、集う機会の充実や
憩いの場としての緑地空間の活用
・歴史的・文化的遺産を活用した
中心市街地の人の流れを港へ誘導する取組
・港を学ぶ機会の充実と情報発信・PR
●港の空間としての魅力が向上
小学校等からの社会見学
(霞港公園)
・千歳運河周辺の景観やレクリエーション機能に配慮した緑地整備
・訪れた人々の憩いの場となる施設等の立地
を可能とする土地利用規制の見直し
・緑地・公園・魚釣り施設やポートビル等の
施設の魅力の一層の向上
千歳運河周辺の景観等を
・案内標識の設置等によるアクセスの向上
活かした空間の整備
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政策3 環境を守り、親しまれる港づくり
施策302を実現するための事業
事業30201 親しまれる港に向けた取組の推進
<主な取組内容> ※ 再掲事業は割愛
・賑わい、集う機会の充実
・憩いの場としての緑地空間の活用
・歴史的・文化的遺産に触れ合う機会の充実
・港を学ぶ機会の充実と情報発信・PR
事業30101 親しまれる港に向けた施設の整備と維持管理
<主な取組内容> ※ 再掲事業は割愛
・千歳地区の緑地の整備
・臨港地区内における土地利用規制の見直し
・緑地・公園等の既存施設の充実
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4.パブリックコメントの実施結果
「四日市港戦略計画2015~2018(案)」
に対する意見募集
● 実施期間
平成26年12月25日~平成27年1月26日
● 実施結果
① 提出者数: 10名(4団体からの回答を含む)
② 意見数: 20件
5.今後のスケジュール
●平成26年度
平成27年3月18日(水) 平成27年 第1回定例会
議案上程(時期戦略計画最終案の提示)
3月24日(火) 議案議決
●平成27年度
平成27年4月 1日(水) 次期戦略計画の施行・公表
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地域に貢献する、なくてはならない存在
としての四日市港づくりを目指します。
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