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データ構造とアルゴリズム論
第6章 探索のアルゴ
リズム
平成27年6月19日
森田 彦
理解度チェック1(問題1)
空欄①~③には以下のどの順で数字が並びます
か?適切な並びを選択して下さい。
1.4
4.3
3 8
8 4
2. 4
5. 8
8 3
3 4
3. 3
4 8
理解度チェック1 解答
空欄①~③に入る適切な並びは?
1.4 3 8
4.3 8 4
2. 4 8 3
5. 8 3 4
3. 3 4 8
A 0 1 2 3
4 3 8 1
A[1]とA[2]を比較し、A[1]<A[2]
なので交換する。
①
4 ②
8 ③
3 1
理解度チェック2(問題2)
空欄①~⑤には以下のどの順で数字が並びます
か?適切な並びを選択して下さい。
1.12
2.12
3.12
4.12
10
10
10
10
7
7
9
9
5
9
5
7
9
5
7
9
理解度チェック2 解答
空欄①~⑤に入る適切な並びは?
1.12 10 7 5 9
3.12 10 9 5 7
2. 12 10 7 9 5
4. 12 10 9 7 9
A 0 1 2
10 12 7
3
5
4
9
12 12
10 7 5 9
i=0 10
i=1 12 10 7 5 9
i=2 12 10 79 5 79
理解度チェック3(問題3)
空欄①に入る最も適切な数値は次のいずれです
か?
1.2
2. 3
3.4
4.5
5. 6
理解度チェック3 解答
空欄①に入る最も適切な数値は次のいずれです
か?
1.2
2. 3
3.4
4.5
5. 6
 iの初期値は、整列済み配列の末端の
要素番号。
 今の場合、A[3]までが整列済み。
 したがって、答は3。
探索とは?
 あるデータ群から、目的のデータと合致す
るものを探し出す、という処理。→検索と
も言う。
Webページの検索機能の強化→現在急速
に発展
本章では、最も基本的な探索アルゴリズム
を学習。
本章(本日)の学習のねらい
① 基本的な探索アルゴリズムを学習し、そ
の処理の流れを理解する。
→ 線形探索、2分探索
② 探索アルゴリズムの効率について考察
する。
③ 探索アルゴリズムを実際のプログラムに
応用する。
6-1 線形探索
 端から順番に探索する方法
例:カードの中から数字の3を探す。
5
1
3
3を発見!
流れ図で表すと・・・ → p.98参照
開始
<線形探索のアルゴリズム>
A[1]~A[n]にデータ保管済み
Noの入力 探したい数字を入力
データの終端のチェック
i←1
毎回必要?
i≦n
No
Yes
A[i] =No
Yes
’ありませんでした。’
No
i ← i+1
i,’番目にありました。’
次をめくる
終了
最大(2n+1)回の比較が必要 → 改良の余地は?
→ 番兵法へ(p.99)
<番兵法のアルゴリズム>
開始
A[1]~A[n]にデータ保管
Noの入力
i←1
A[n+1] ← No
データ終端を見分ける番兵の用意
データの終端のチェック
A[i] =No
No
i ← i+1
Yes
最後の1回だけ!
i≦n
No
Yes
’ありませんでした。’
i,’番目にありました。’
終了
最大比較回数が減った!
【基礎課題6-1】(p.100)
 データ数がn個の時の、最大比較回数
(データが見つからなかった場合の比較
回数)は?
線形探索法では、(2n+1)回
番兵法では n+2 回? (n+1)+1
流れ図の確認→【基礎課題6-2】(ループ端記号の場合)
【基礎課題6-3】(A[0]~A[n-1]の場合)
線形探索の(練習)プログラム→【基礎課題6-4】(p.103)
6-2 2分探索
 線形探索では、データ数に比例して(デー
タ照合のための)比較回数が増大。
 データ数が10倍→計算時間も10倍
→ 大きなデータ数では、効率が悪い!
 もっと効率の良い方法は?
2分探索法
例:数字「30」の書かれたカードを探す。
※最初に昇順にソートしておく。
A[1] A[2] A[3] A[4] A[5] A[6] A[7] A[8] A[9] A[10]
1
3
7 12 13 14 20 22 30 41
①
② 「30」と真ん中のA[5]を比較
③
「30」と真ん中のA[8]を比較
「30」とA[9]を比較
1
3
7 12 13 14 20 22 30 41
「30」がA[9]にあることを発見!→
探索範囲がA[9]~A[10]に絞られる。
探索範囲がA[6]~A[10]に絞られる。
終了!
データ数が2倍になっても比較回数は1回増えるだけ!
→ 【基礎課題6-5】で確認
流れ図の確認→p.107
プログラムは【基礎課題6-6】で作成
6-3 アルゴリズムの効率
2分探索法は線形探索法(番兵法)より効率
が良い。
p.110をよく読んで下さい。
【基礎課題6-5】をきちんとやっておくことが必要。
6-4 応用課題
 線形探索の応用→【応用課題6-A】
 2分探索の応用→【応用課題6-B】
 【応用課題6-B】のプログラムを作成する
事ができれば、本章の理解度はOKです。
今後の予定
 6/26
 7/ 3
 7/10
 7/17
第7章 再帰処理
第8章 連結リスト
第9章 木構造
第10章 スタックとキュー
 7/24 第2回テスト & 課題最終チェック
学習に当たって
 これまでの基礎課題を全て終了した学生
は【応用課題6-A】および【応用課題6-B】
のチェックを終了すれば演習を終えても
結構です。