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『一人でも明日からできる
動画活用の教育実践』
東北学院中学校・高等学校
名越 幸生
自己紹介と発表の背景
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名越幸生(北海道函館市出身)
大学院(修士課程)終了後、1996年より東北学院中学校・高等学校へ。
現在18年目。
担当教科は高校物理、中学理科(物理,地学分野)。
校務分掌:情報システム部,ディベート部顧問
発表の背景は、Facebookグループ「反転授業の研究」に
pdfファイルとしてアップロードしましたのでご覧ください。
【要約】小学校の頃からパソコンを、また、新任の頃からIC
Tに携わるものの、2000年からICTから離れた(>_<)
⇒すぐにICT活用に至ったわけではありませんm(__)m
最大のきっかけ!
• 2012年2月23日(木)若年性脳梗塞で緊急入院!!
• 手術は回避&話すリハビリ(4月)&右手のリハビリ
(6月)も終了(^。^)
• 1年間リハビリ出勤となり、授業もクラスも持たない期
間が幸運にも与えられる!
• ここぞとばかりに、時間がなくて(本業の授業やクラス
の指導等があって)今まで行けなかったICT系のシン
ポジウムや公開研究会に参加。
⇒自分の変化は(病気&出会い)劇的なきっかけから!
まさに「怪我の功名」!
• 時間があることで、ICTスキルを伸ばせた!
(詳しくはFacebookにUPした資料を…)
• またその時間を活用して、Facebook経由で紹
介された、良質な本を読む機会が与えられた。
(詳しくは【こちら】のBlog記事を…)
今回の発表の結論
「試しに自分の授業や講習
を録画しましょう(^-^)/」
さて…
「では、いつから録画しますか?」
…という質問に、ちょっとでも
ためらった人は多いはず!!
録画の実践を行なうコツ
「ハードルを自ら下げる!」
• 最初は「動画を何かに使おう」と考えない!
• 「ひとまず録画して、後から考える」くらいが
丁度いい。
• 動画が目的に合わなければ、後日撮り直し
て差し替えればいい(^_^)
⇒コツを4つお伝えします
①動画は、
教えている生徒のみに公開
• ネット等で公開しなければ手間もかからず、著作権&
公衆放送権も関係ない(学校での教育利用の範囲内)
• 生徒にとっては、直接教わることも動画で教わることも、
結局「学校の先生から教わることには変わりなし!」
⇒要は「恥ずかしい」とか「自分の授業は録画するほどの
ものでは…」という考えは、教員側の自意識の問題。
生徒にとっては「え?先生、そんなこと思っていたのです
か?」となるくらいに、“生徒からは見えない観点”。
②動画は、
授業や講習中に撮影
• 特段時間を確保したり、動画用の授業を準備
したりする必要はない! = 楽!
• 設備も大したことはない!動画を撮影できる
カメラと三脚とACアダプターのみ!
• 授業中の質問や補足も録画
「分かる授業」は、動画で見る生徒も分かる!!
③録画をするのは、
板書の時のみ
• 授業を、教科書を読む時間、解説をする時間、
問題演習をする時間と種類別に分けて考えて、
まとめの時のみ、録画する
• ⇒これにより、教科書関連の著作権に関わる部
分を動画に残さない、となるので、大きな悩みが
1つ減る!
• 授業が途中で終わっても、後から付け足せる!
右端が教壇。一番前の席が撮影席
机半個分下がると、調度良い!
④撮影係は、生徒!
(学校ならでは!)
• 録画開始・録画終了はボタンひとつで、生徒
でもできる!
&(最初と最後が削れるので)動画の録画時間は
短くなる。
• 一番前の生徒が、少し下がった箇所から撮る
&撮影可能な範囲内で板書&黒板の文字も
十分な大きさ=(将来的には)反転授業にも活
用可能!
④撮影係は、生徒!
(学校ならでは!)
• 板書する私だけが映る=生徒は映らない=肖像
権があるのは私だけ=(将来的な)公開のハード
ルも下がる
• 映される黒板の範囲を移動するときには、生徒
にカメラの向きを変えてもらうだけ!
• 慣れた生徒は、ダイナミックな撮影もできる!
(デジタルネイティブ!)
• 担当生徒の報酬は、お菓子(あめ玉2個とか
ビスコとかキットカット1つとか(^^;)
動画は、扱いが便利(^-^)
• カメラからPCに、USB接続で動画を移動させるだけ!
• 便利なソフトが3本
 『iSkysoft メディア変換』(有料)
動画のサイズを変えたり、複数の動画を1つに結合したりする。
日本語対応で、かつ、手軽(^-^)
 『Free Video Dub』(フリーソフト)
1つの動画の中から、必要な部分だけを切り出す。
これで余計な部分は削除すればいい(^^;
日本語対応(^^;
 『DVD Flick』(フリーソフト)
mp4ファイルを、家庭用DVD機で再生できるDVDにしてくれる
プラグインを入れると、日本語対応に(^^;
生徒用のPCがなくても、御家庭にネット環境がなくても、DVDが再生できる
機器があればOK
動画がファイルであれば、
何とでもなる
• ネットがなくてもOK!
USB、DVD、CDなどを使ってファイルを生徒に
渡せばいい
学校等で、PCが単体で動けば問題ない。
(PC教室等が活用できる)
• 機器も選ばず!(iPadは必須にあらず!)
生徒が家庭でDVDを視聴するための機器は、
今や「PlayStation」ですよ!
これは優れもの!「コンテンツガードUSBメモリ」
~ 生徒の感想から ~
• ほとんどが「6:十分に役立った」の評価
\(^o^)/
• 一部「動画で解説している部分は分かったが、
本当に知りたかった部分は別のところにある」と
いう場合には、評価が下がる。
• しかし、3~1の「役立たなかった」の評価は、今
まで一度もない!
(必要のある生徒のみが動画を見ているから(^^;)
~ 生徒の感想から ~
授業動画(基本)よりも、問題解説(応用)
の方がニーズが高い
~ 生徒の感想から ~
• 教員が(普段の授業や講習等で教わっている
教員が)映っていた方が、安心する。
⇒「教えるー教わる」の関係がある人物との
信頼関係が大事
• つまづきポイントも解説!
それが相当助かるらしい!
分かる子は、倍速等で飛ばせばいい!
~ 生徒の感想から ~
• 動画学習のメリット
(その式ができる理由・ワケを)紙よりも詳しい。
考える時間がある。
• 紙との違い
印字の確認だけでは見落としがちな、要点の理
解の欠如している部分を見つけやすい。
声や映像などの、(自分の)感覚をフルに使うこと
で記憶に残ると思う。
教員として、動画が役立つのは…
• 生徒の「どこがわからないか」を知るための手
間が省ける!
• 動画を一時停止した箇所≒生徒の理解が足
りない箇所
「ゴメン」と謝って断っていた
生徒に対して、教育ができる!
• 部活で講習に来れない生徒
• 不登校気味の生徒
• 文系を選択したが物理に興味があるので、
センターは物理で受けたい、という生徒
図書館で物理の勉強をする生徒
本日の更なる結論
確かに僕は「すぐにICT活用に至ったわけではありません」
★しかし今日、僕の話を聞いて下さった方は
違うのです!
 今日、動画撮影のコツが分かり
 動画実践の負担が小さいことを知り
 ICT活用のきっかけが与えられたはず
⇒一人でも、明日からでも出来ます!